臆病な自分と冷たい相手

前の……？
(相手の言葉に怪訝そうな顔をして首傾げ、相手が顔を逸らした事はさほど気にせず、)

何でもありません(相手の呟きに首をふりしたを向きながら相手の顔を見ないようにしていて)

…？ そうか……。
(眉間に皺寄せつつも言い、俯いた相手をじっと見つめ、)

(相手にじっと見つめられてはその視線から逃げるように目をギュッと閉じて)

(上げます)

(/一週間も来れなくて本当に申し訳ありません！)

……まぁ、いい。
とりあえず、俺は執務室に戻る。何かあったら呼べ。
(しばらく相手を見つめていたが、ふっと溜め息つき言い、踵を返し、)

は、はい(相手の言葉にうつ向いていた顔を上げて答えてどうして執務室なんだろうと思っていて)

(大丈夫ですよ、また戻ってきてくれてありがとうございます)

(/いえ、ここ最近忙しくてなかなか来れなかったんです……。
これからも来れる時は少ないかもしれませんが、よろしくお願いします)

……よし。
(執務室に入ればやはり扉は開けたまま机の方へ向かい、もう一度相手の履歴書を探し直そうと引き出し開け、)

(自分はきれいになった部屋を見て｢昔はもっとひどい部屋に住んでたけどな…｣こんなに良い部屋を自分にくれるなんていい人だなと思い)


(来れるときに来てくだされば良いですので無茶はしないでくださいね？
あと前言った設定+自分は昔あなたの兄に優しくされていたけどそのときの記憶がなくて悪い記憶だけ残ってると言うのはどうですか？)

……あった！
(探し続けた結果、引き出しの奥に仕舞い込まれていた履歴書を見つけ出し、思わず声をあげ、)

(/はい、了解です！

あぁ、いいですね！
あ、なら一紗も昔の兄は優しかったのに、酷い人間になってしまった事に怒りと悲しみを感じてるってのはどうでしょう？)

眠い…(疲れがたまってるのか眠くて上記を述べては地面に横になり)


(いいですね、そこに前言った設定を付け加える感じでお願い)

……ふぅん。
(わりと真剣に履歴書を読んでいて、)

(/了解です

ところで彼の履歴書に兄さんの事は書いてありますか？)

(スヤスヤと競う正しい寝息を立てて寝ていて)


(少しだけ名前が書いてあるぐらいで)

ん…？ …っ!?
(履歴書にあった兄の名前に目見開き、思わずガタッと椅子鳴らして立ち上がり、「どうして……」と掠れた声が洩れ、)

(/わかりましたっ
では、こういう反応にしておきます

兄さんの名前やPFどうしましょう？)

(途中からうなされはじめて昔の夢を見ていて)


(兄の名前や詳しい書いてないかんじで)

……っあいつ……っ。
(兄に酷い仕打ちを受けた記憶が蘇り、無意識にその名前を睨んで拳を握りしめていて、)

(/了解ですっ)

(うなされて汗をかいていてようやく目が覚めて荒い息づかいで服の裾をギュッと握り締めて)


(それで自分たちが付き合っているときに兄に会い今までひどかった兄がすごく優しくなっていて自分を必要としているのはどうでしようか？)

……っ！
(いても立ってもいられなくなり、履歴書握りしめたまま相手の部屋に向かい、)

(/あぁ、面白そうですね！
三角関係大好きですっ(笑)

すみませんが、しばらく落ちます)

落ち着け、落ち着け(自分に言い聞かせるように何度も呟いて震えていて)


(すみません、今日はもう落ちます。返事をくだされば明日返しますので)