僕 2015-05-14 13:16:14 |
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(彼の身体に付けた自分だけの証しを眺めるこの時だけは、奔放な彼が自分のものだという充足感を得ることが出来る。こんなことをうっかり彼に言ってしまうと、自分は物では無いだのと不平を聞くことになるのは分かっているので、絶対に口が裂けても言わないが。普通に彼氏彼女という関係なら、大っぴらに相手は自分のパートナーだと言うことを公言出来るのだが、自分たちはそうはいかない。彼とこういう関係になると決めた時から、そう言ったことに対して理解しているつもりだったが、もともとノーマルなせいか時々フラストレーションを感じることがある。自分が愛する人を想い守るために、その気持ちを隠さなければならないということはなんて皮肉なことなのだろう。彼に残した赤い鬱血を見てそんなことを考えていると、いきなり体勢を逆転されてお返しとばかりに今度は自分の身体に跡を付けられた。何事かと彼を見つめると、さも自慢げに自分の年の数だけ跡を付けると言い放つでは無いか。あまりにも斜め上な発言に堪え切れず吹き出してしまう)ぷっ…。真尋…ゴメン…。ふぁはっっ!俺の歳だけそんなもん付けてどうすんだよ!お前は唇腫れるだけだし、俺は体中湿疹だらけの病気だろ!!ったく、なんでそんなとこだけズレてんだよ!(ダメだ、この子は。やっぱり俺が付いてないと。ひとしきり笑うと無理やり頭を抱えて)バカなこと言ってないでこっち来い。頭洗ってやるから(言葉とは裏腹に、丁寧に髪を泡立てる)
(首筋の痕…優や他の奴らにばれたらややこしいし明日は襟のある服を着て行かなくちゃ、と平常心を取り戻し冷静に考える。特に優には自分達の事を話してしまっているし厄介な事この上ないから気をつけないと。見せつけられるものなら見せつけたい気もする…彼に誰も言い寄って来ないように。自分のものだと知らしめたいし、気持ちを形にして見えるものがあると安心する。まぁ、やらないけど。その代わり、見えない所になら幾つ付けても問題ないだろう。どうせなら彼の歳の数にしよう、節分の豆みたい。そう考えていた事を彼に告げると吹き出す程笑われた。自分としては少し格好付けて言った事で思ってもみない反応に驚いた顔で硬直する。『歳の数も付けられたら恥ずかしいっ!』て恥じらうとばかり思っていたのに…。今回は自分から格好良く攻めて恥ずかしがったり照れたりさせてやろうと試みたのに…。見事に失敗した。しかし、彼の言う事が最も過ぎて返す言葉がない。大人しく頭を洗ってもらいながらも顔は思いっきり不貞腐れた表情で、彼に見せつける様に頬を目一杯膨らませる。)
(真尋くん、そして背後様。いつもお世話になっております。本日までどうにもお返事が出来そうに無く報告に参りました。明日は必ずご連絡させて頂きます!)
(/篤さん、本体様此方こそお世話になっております。わざわざご丁寧にご報告下さって有難うございます。誠実な本体様で毎回感激しております。レスはお時間のある時やお暇な時で構いません!どうか此方の事はお気になさらず、リアルの方を優先して下さいませ!それでは、お休みなさい。)
(彼の口から飛び出した発言があんまりにも可笑しくて、堪え切れずについ吹き出してしまった。そうなっては中々笑いが止まらず、しまいには目尻に涙まで浮かべてしまう始末だ。ひとしきり笑った後、彼を見ると明らかに気分を害してしまったようで途端にご機嫌取りに走る。自分のリアクションが、どうやら彼のご期待に応えられなかったようだ。動揺を悟られないように平静を装い彼を引き寄せ、自分よりも色素が薄く手触りの良い髪をシャンプーで優しく泡立てる。目に入ると大変だと上を向かせると、不貞腐れたように口をとがらせる顔が目に入った。宥めるように話し掛けながら)なにそんなに怒ってんの?ゴメンゴメン。だって真尋が…(途中まで言いかけて先程のことを思い出し吹き出しそうになるが、これ以上機嫌を損ねる訳にはいかないと思い必死に堪える。わざとらしく咳払いをし)コホン…。ほら、終わった。流すからそのままでいろよ。(上を向かせたままシャンプーを流し、トリートメントを撫でつけた後に再度それを流す。ポンと頭に手を乗せて)はい。一丁上がり。終わったから湯船に浸かりな(一連の工程を終え満足すると、彼を湯船に浸かるよう伝える)
(笑われている最中、分かりやすく不機嫌を示す様に頬を膨らませて見せる。目尻に涙まで溜めて笑ってる…このオジサンめ。そう心の中で悪態つく。引き寄せられシャンプーで泡立てられると目に入らないようにといった配慮だろう、上を向かされる。大人しく洗われながらも表情は未だ変わらず、彼が思い出し笑い始めると態とらしく頬に空気を溜めたまま前方の鏡越しにじとっとした視線を送り不機嫌を見せつける。トリートメントまで丁寧にやってもらい全て終わると湯船に浸かるよう言われ従おうと思うも、その前に一つ。詰め寄り背伸びをして彼の唇を一瞬だけ奪うとさっと離れ今までの沈黙を破りやっと言葉を発する、不貞腐れた声で。「全く。キスの一つくらいでもして、ご機嫌とってよね。」じとりと見詰めてはもっと自分の機嫌をとれ、なんてこの上なく生意気な発言をすると言われた通り湯船に浸かる。湯船を独り占めとばかりに脚を伸ばし、うーんと唸りつつ両腕を上げる。「あーあ。篤はオジサン過ぎて僕の格好良さが分かってなかったみたいだけど、さっきのは笑うんじゃなくて照れる所!分かった?」機嫌は直ったようで表情は普通になり湯船から顔を上げて彼を見る。)
(丁寧に濯いで仕上げも終えてゆっくり浸かるように背中を押すと、くるりとこちらに向いて触れるか触れないかの軽いキスを送られる。思わず不意打ちを食らい彼を見つめると、不満の声が聞こえた。どうやら彼のご機嫌の取り方が間違っていたらしい。あー…、なんて情けない声を出しながら視線を合わすことも躊躇われて返す言葉を探していると、キスの送り主はとっとと風呂に浸かってしまった。さて…。このまま彼の機嫌を損ねたままというのも気まずく思いながら、自分もシャンプーを泡立てて癖っ毛を適当にがしがしと洗い出すと、様子を窺うようにそっと視線をバスタブに向けると気持ち良さそうに手足を伸ばして湯船を満喫している。「入れてあげない」なんて言われてしまっては非常に困ると考えながらシャワーで洗い流そうとした時、やっと彼から言葉が発せられた。つまり、さっきの発言に対して、自分は恥ずかしがるべきだったようだ。数秒考え込んだ挙句に出た結論は「無理」の二文字。だが、ここで反論するのも得策ではないと思い、そのことは自分の胸にしまっておく。煩雑にシャンプーを洗い流し、機嫌の直った彼の横に陣取るように湯船に浸かって、肩を並べながら先程の彼の言葉に続く。勿論笑わないと心に誓い)ゴメンゴメン。でもさ、キスマーク数十個付けられるより、さっきの真尋のキスの方がオジサンは照れるけどな(そう言って頬に口づける)
(押し掛けるようにして入って来たけど髪も体も洗ってもらって手間が省けてラッキーだったかも。それにしても、自分の髪を洗う時とは随分違って煩雑そうに洗うなぁ。面倒な気持ちは分かるけど、女子みたいに気を遣ったりしないから。一人湯船でリラックスしながら彼を見る。鎖骨下に自分が先程付けた痕が見えると満足気に静かに口角を上げる。そこらじゅうに付けてたらどんな風になっていただろうと想像してみれば、湿疹以外の何ものでもなく何だか思っていたより気持ち悪いかもしれない。やらなくて良かったと密かに思う。照れるべき所だったのだと指摘するも『そうだったのか』や『本当は恥ずかしかった』なんて言葉は返ってこず、むすっとする。頭を洗い終え湯船に入って来る彼の為にスペースを空けてあげる。もう一言二言文句を言ってやろうなんて考えたが彼の発言と頬のキスに顔を真っ赤にする。「何言ってんの!?キスはその時だけだけど、キスマークは消えるまでずっと恥ずかしいんだよ!?見る度思い出すんだから!」と勢い良く反論する。)
(/こんにちは。何時もお世話になっております、真尋の本体でございます。9月に入り気温も朝晩は肌寒いくらいになりました。体調を崩されてないでしょうか?誠に勝手ながらお忙しい事と存じ上げております。お時間のある時、お暇な時にお返事を頂ければと思っておりますが一旦上げさせて頂きますね。催促のつもりはないのですが、そのような形になってしまい申し訳ございません。ご不満やご希望等ございましたら遠慮なく仰って頂けたらなと思ってます。お祭り、楽しみにしてます!それでは、ゆっくりとお待ちしております。失礼致します。)
(乱雑に髪を流しサッパリとした面持ちではあるが果たして彼は入れてくれるだろうか…。あまり遠慮がちにしても彼の神経を逆撫でするだけだと判断して、思い切っていつものように湯船に足を入れると、少し機嫌の直った彼はこちらの心配を余所にあっさりと自分のスペースを開けてくれた。良かった…。気取られないように胸を撫で下ろし、彼の横に身体を沈めると、さっき彼からされたキスが嬉しくてこちらの気持ちを伝えると、一瞬にして顔を真っ赤にしながら反論される。どうやら自分が残した跡が恥ずかしいらしい。彼に跡を残すのには3つ目的がある。一つ目は自己満足の為。二つ目は彼の素肌を見た人間に自分の存在をアピールするため。三つ目は彼自身がそれを見て自分のことを思い出すように。だから、彼がその跡を見て恥ずかしいと思っているなら、以上3つのどれかには該当するのだろう。だが所詮はいずれ消えてしまう。ムキになる彼にこちらもつい大人げない一言を吐いてしまう)だったら、ずっと消えないようなもの、真尋に残したらどうすんの?例えば指輪とか…(言ってしまってから思わず固まる。なに言ってんの?!自分!男が貰ったからと言ってそうそう簡単に指輪なんて付けないだろ。ダメだ今日は…。失言続きの自分に呆れながら、先程の彼よりも赤面した姿を隠すように、湯を掬って顔に掛けた)
(/こんばんは。真尋くん、背後様。例年なら残暑のはずのこの時期に今年は随分と気温が下がっておりますが風邪などひかれておりませんでしょうか。申し訳ございません。まずは謝罪させていただきます。応募の際に「3日に1回は」という募集要綱がありながら、この度お守りすることが出来ずに大変失礼致しました。このようなことを言うべきではないことは重々承知してはおりますが、夏季休暇以降も仕事がなかなか落ち着かず、日々帰宅もこの時間になっております。今後もし、最初のお約束を守れない場合に背後様にご迷惑を掛けるようであれば、遠慮なく仰って下さい。自分のために上げて下さったこと、本当に嬉しかったです。いつもお優しい言葉を掛けて下さり、ありがとうございます)
(上げさせていただきます。台風は大丈夫でしょうか?もし外なら、くれぐれも気をつけてお帰り下さい。こちらは雨脚が強くなって来ました)
(歯型が恥ずかしいのだと訴えた後、以前鎖骨辺りだったかキスマークを付けられた時に親友である優一郎に見られてしまった事を思い出した。見られないようにと気にかけてはいたのだが椅子に座る際、前屈みになった時に見えてしまったらしい。案の定からかわれて恥ずかしさでいっぱいになりながら彼を置いてバイトへ行ったのだ。彼にこの事を告げる。「前だって、優に見られて"愛されてるな"とかニヤニヤしながら言われて恥ずかしかったんだから。」鼻下まで湯に顔を沈めてじっと見る。見られていない内は見せつけてやってもいいかなんてほんの少し思ったりもしたが、いざ見られてしまうと恥ずかしくていたたまれない。自分はそういう所がある、"やる前は強気"みたいな。気付いていてもなかなか直せないもので…。未だ視線を送り続けていると彼から驚くような言葉が発せられ目を見開く。咄嗟に出るような物じゃないだろう、指輪なんて。自分も社会人になってお金が貯まれば彼にプレゼントしようかと思っていた物だが、彼も少なからずそういう事を考えていてくれた事を知れば嬉しいやら気恥しいやら。自分で言っておきながら顔を赤くする彼が可愛らしく思えてお湯を拭う彼へ詰め寄り、下から見上げるようにして「そんなの、付けるに決まってるじゃん。」と告げる。彼が買ってくれた指輪になんてなれば話は別だ。一生の宝物だ。無くしてしまったらなんて心配になるがやっぱり肌身離さず持っていたい気持ちの方が強い。)
(/お返事が遅くなり申し訳ございません。謝罪なんて必要ないですよ、お仕事お疲れ様です。日頃からお忙しい様だと勝手ながら気にかけておりました。体調は大丈夫ですか?精神的にもお疲れ様ではないですか?こちらの事は気にせずゆっくり休める時は休んで下さいね。今回、少し時間が空いてしまいましたがきっとお忙しくされているんだろうなと心配はしていたものの、もう来なくなるのではなんて不安は感じていませんでした。なので、もう「3日に1度」という規約は撤廃しようかと思います!こちらは迷惑なんて思ってなどおりません、全く!寧ろお忙しい中、こんなにも頻繁にお返事が頂ける事を幸せ者だと思っています。何時も本当にありがとうございます。そして、先程は上げて下さりありがとうございます!こちらはまだ普通の雨程度で明日の朝から酷くなるらしいです。気を付けますね。篤さんの背後様もどうかお気を付け下さい。思ったより長くなってしまいました。長々と失礼致しました。)
(お返事ありがとうございました!真尋くんの顔半分湯船は可愛くて可愛くて本気で反則です…orz明日改めてご連絡させて貰うつもりではおりますが、取り急ぎ伝えさせて頂きます。いつもお相手頂きありがとうございます。こんなに大切な方にお会い出来たことに心より感謝致します。こちらに出来ることがあれば、何でも仰って下さいね。最初のお約束だけは守りたいと思っておりますので、守れて居ない場合は、真尋くんから槇村にいつもの調子で叱ってやって下さい(笑)こちらこそ長くなり申し訳ありません。風邪など引かれませんように)
(自分が付けた跡を、どうやら優という友人に見られたらしい。肌を見られたと聞いて一瞬頭に血が上りそうになったが、彼の口から良く聞く名前であることから仲の良い友人だったことを思い出して少し冷静になる。しかし友人だとて、「ハイソウデスカ」とはすぐには納得できず恨みがましく彼の方を見やると、彼は彼で思うところがあるらしく、こちらにじっと視線をよこしながら湯船に顔を半分ほど沈めている。その姿が子供みたいであまりにも可愛らしくつい意地悪がしたくなり、ほんの一瞬鼻をつまんでやった。今まで付き合ってきた相手には、自らアクセサリーなんてあげたことは無い。誕生日や何かのイベントの時に、考えるのも面倒で何が欲しいか尋ねた際にアクセサリーと答えられた時にのみ送ったくらいだ。勿論自分で選びに行ったことなどある訳も無い。だが、彼が自分の送ったものなら付けてくれると言うではないか。指輪は最後の最後に取っておくとしても、何か身に付けるものを送りたい。それにもうすぐ彼の誕生日がやってくる。側に寄る彼の肩に軽く頭を乗せて)そうだな。そんな風に言ってくれるなら、何か考えさせてくれる?見られても恥ずかしくないような俺専用の証し。しっかり温まったことだしそろそろ上がるか(濡れた彼の髪にぽんと手を乗せて、自分は勢いよく立ち上がると、彼にも立ち上がるよう手を差し延べて)ほら。早くあがって。あんまり夜更かししてると、せっかくの明日は祭りなのに疲れちゃうぞ
(こちらこそ、遅い時間にわざわざお返事有難うございます。あざとい行動も取りますよ、こいつは。自分が愛されていると分かっての行動です、あざといです。しかし、それに振り回されてしまう篤さんが可愛くて仕方ありません!何時も癒しを有難うございます!こちらも同じでございます!こんなに誠実で信頼が置けて、大切な方に出逢えた事は奇跡だと思っています!分かりました。規約はこのまま変えない事にしますが、お忙しい時やお疲れの時は無理なさらないようにお願いしますね!居なくなったり致しませんので、ご安心ください!そうですね、では真尋に何時もの様に怒らせる事も視野に入れておきます(笑)篤さん本体様もお体にはお気を付けください!)
(彼の心情などいざ知らず、何だか不機嫌な表情を見ては恥ずかしい思いをしたのはこっちだぞ!なんて思い負けじと視線を返せば鼻を摘まれ、一瞬息が詰まる。「ぷはっ!何すんの!」と勢い良く顔を上げ顔に掛かったお湯を拭いながら文句を言う。自分は今まで付き合った人など居らず、ドラマを見たり良く聞く話でしかアクセサリーの贈り物の知識はない。しかも相手が男性となればアクセサリーなんて付けるだろうか?とそもそもな問題もあるし、付けている所も見た事もない。要らない様な物は贈られても迷惑なだけかもとか分からないなりに思案していたが、結婚を示す時に使われる指輪には憧れがあり彼の重荷にならなければ同じ物を持ちたいと密かに思っていた。彼から指輪の話が出て驚いたが付ける事に抵抗は無さそうに思えたし、いずれは僕から…なんて想像してしまう。勿論、貰う側でも嬉しい。指輪はまだ先としても他の物ならと代わりの物を色々と想像するが、恋人らしい物への憧れがある自分は結局何でも嬉しい。そんな事を考えていると肩に頭を乗せられ其方を見る。自分に何か贈ってくれると聞いて嬉しさで胸がいっぱいになり「な、何でもいいけど…高価な物じゃないのにしてよね。」と大切なお金を無駄にするなと忠告をする。差し伸べられた手を握り立ち上がっては「そうだった!明日は無駄に動かない様にしなくちゃね!」と今度は自分が手を引き脱衣所へと出ては張り切った様子で嬉しそうにバスタオルを渡す。)
(顔半分潜ったところで鼻を摘まみ、どこまで我慢出来るものかと様子を見ていると次第に顔が赤くなり勢いよく顔を上げた。ジロリと睨まれるが、そんな可愛いことをする方が悪いのだと責任転嫁して、敢えて視線を逸らせた。表情は見えていないが恐らく怒っているだろうことはなんとなく分かる。だが知ったことか。自分のツボの来るようなことをする方が悪いのだ。もうすぐやってくる彼の誕生日に何を送るかと考えてぼそりと呟くと、高値のもの以外でと釘を刺されてしまった。軽はずみに指輪なんて言ってしまったが、やはりあれは最後の最後に取っておきたい。となると…。考えれば考えるほどドツボに嵌りそうで、取り敢えず風呂から出ようと立ち上がり、自分の後に彼を立ち上がらせる。明日は祭りだと声を掛ければ、いつもの大人びた表情とは一転して、子供のように瞳が輝きだす。脱衣所に出るとこちらにもタオルを渡してくれて、自分も後を追うように水滴を拭っていく。ついこの間までは遠慮するようにお互い接していたのに、今ではそんな素振りは見られないようになってきた。もちろん彼のことは大好きだ。そして愛している。ふとした表情や仕草に見惚れ、そして彼の肌を見れば勿論欲情だってする。だが、こうやって一緒に風呂に入ったり、寄り道して夕飯を食べに行ったり、下らない話をしたり。何気ないことを当たり前のように出来るようになったことがとても嬉しく思えて、身支度を整えて行く彼の背中に向け、聞こえないような小さな声で一人呟く)やっと、距離が無くなったかな…
(彼は何時も落ち着いていて余裕があるように見え、つい自分との差を感じてしまう。しかし、時折こうして悪戯を仕掛けてくる所は唯一子供っぽいと思う一面で文句を言ったりもするが、実際はその一面が垣間見得る事で差も気にならなくなり本心では嬉しく思っている。じとりとした視線を送っているが顔を逸らしてこちらを見ない様にしているのに気付き更に視線を送る。彼が贈り物なんて言い出したからにはきっと高価な物を買おうとするに違いないという思い込み、即座に高価な物は無しだと伝えておく。彼から貰える物なら何でも宝物になってしまう自分にとっては100均で売っているような物でも世界で一つだけの物に思えるのだ。お祭りが明日に迫れば遠足前の子供のように楽しみな気持ちが膨らみ、これから寝るというのにテンションが上がってしまう。手を引かれて風呂場を出た後は彼にバスタオルを手渡してやり、自分もバスタオルで体を拭っていく。この前まで一緒に入った事がなかったような気がしない程自然な空気でもう緊張や恥ずかしいといった気持ちは持たなくなっている事に気付いた。背後から彼の声が聞こえた様な気がして振り返ると「何か言った?」と問いかける。)
(遅くなりました!!真尋くん、21歳のお誕生日おめでとうございます。ちゃんとお祝いが出来ておりませんが、必ずさせて下さい!真尋くんにとって素敵な1年になるよう、自分にもそのお手伝いが出来れば幸いです。リアルタイムでレス出来れば良かったのでしょうが…。改めてまたお祝いさせて下さいませ。お誕生日おめでとう。あなたが居てくれて本当に良かった。)
(遅くなりました!!真尋くん、21歳のお誕生日おめでとうございます。ちゃんとお祝いが出来ておりませんが、必ずさせて下さい!真尋くんにとって素敵な1年になるよう、自分にもそのお手伝いが出来れば幸いです。リアルタイムでレス出来れば良かったのでしょうが…。改めてまたお祝いさせて下さいませ。お誕生日おめでとう。あなたが居てくれて本当に良かった。)
(/ありがとうございます!!篤さんに出会えて、大好きな人にこうして祝って頂けただけでもう十分嬉しいです!幸せ者です!泣きそうです!出会ってから今日まで毎日幸せな日々が続いておりますが、篤さん無しでは有り得ない事なのでこれからも肩を並べて二人のペースで歩んで行けたらと思います!お忙しいのにわざわざお祝いの言葉、本当にありがとう。こんなに嬉しい誕生日は初めてで、本当に涙がでそうなくらい幸せを噛み締めてる。出会えて本当に本当によかった。)
(目の前で身体を拭く自分より少し華奢な背中を見つめていると、思わず出てしまった独り言に反応したようで不思議そうな顔で振り返るが、照れ臭さから敢えて言葉を濁し、拭き終わった自分のタオルを彼の頭に被せる。下着とハーフパンツを身に付けると、まだ濡れている彼の髪を愛おしむように掌で押し当てながら)いや、何でもない。ほら、ちゃんと拭いて。そのまま乾かしてやるからじっとしてろよ。(洗面台に置いてあるドライヤーで、温度を確かめながら温風を当てて行くと、先程までしっとりと湿っていた髪がもとの肌触りを取り戻した。ぽんと頭に手を乗せてシャンプーの香りを楽しむように鼻先を彼の髪に寄せると、鏡越しに視線を合わせたまま話しかける)出来上がり。先に行ってるから早くおいで(適当に取ったTシャツを被りキッチンに立ち、冷蔵庫から取り出した缶のプルタブを立てて煙草に火を着けると先程の彼の笑顔を思い出す)あんなに楽しみししてくれてるなら、絶対に遅刻厳禁だよな。明日に備えて今日は早めに寝るか…って、遠足前の子供かよ(そして彼と同じくらい、もしくはそれ以上に楽しみにしている自分に気付いてクスリと笑う)そうだ、写真…。デジカメ持って行くか…(折角の彼の浴衣姿だ。スマホのカメラ機能では心許なく、最近使っていないカメラの充電をしておくことにした。まぁ、取らせてくれるかどうかは全く別の話なのだが)
(改めて。真尋くん、お誕生日おめでとうございます!ちゃんとお祝いが出来ず、大変失礼致しました…。先にも書かせて頂きましたが、後日ちゃんとお祝いをさせていただいても宜しいでしょうか。これからも一緒に同じ時間を歩んで頂けるなんて言葉を頂けるなんて、こちらこそ感謝のしようもございません。言葉を交わすたび、時が過ぎるたびに、益々あなたに魅かれていく自分に戸惑うばかりです。22歳のお誕生日をあなたと迎えられますように。大好きな真尋くん、そして親愛なる背後様。これからも宜しくお願い致します)
(聞き取れない程の声が聞こえた気がして振り返るも何でもないと濁されてしまった。いや、本当は何も言ってなくて空耳だったのかもと思った所に頭上にタオルを被せられ、タオルの隙間から顔を覗かせると髪を乾かしてくれるらしく大人しくしていろという言いつけを守り動きを止める。温かい風と髪に触れる優しい手付きが気持ち良くうっとりと目を細め、鏡越しにぼんやりと彼を眺めていると乾かし終わった様でドライヤーが止まってしまった事を名残惜しく感じていると鏡越しに視線が合う。「ありがと。ん、直ぐ行くよ。」何だか気恥ずかしく直ぐに視線を逸らし、返事を返しながら自分はまだ裸だった事に気付きいそいそと下着と寝間着を身につけていく。明日はいよいよ、待ちに待ったお祭りの日。一緒に選んだ浴衣が早く着たい。早く彼の浴衣姿が見たい。「…きっと、凄く恰好いいんだろうなぁ…。」服を着終え明日の事を考えると思わず心の声が漏れる。ハッと我に返り小さくはにかんでは足早に彼の元へと向かう。どうせ何時もの様にキッチンでビールを片手に煙草を吹かしているのだろうと迷わずキッチンへと足を運び、予想通り彼の姿を見つけては「毎日飽きないよね。」と呆れ半分に声を掛ける。)
(/こちらも改めて、お祝いの言葉、ありがとうございます!いいえ、お気になさらず!でも、ここはお言葉に甘えてお祝いして頂けるのを楽しみにしておきますね!本当にありがとうございます!うひゃ〜もう殺し文句ですよ、その台詞!心臓に悪いです← 勿論です!篤さんの誕生日もその次の真尋の誕生日もその先もずっと、一緒にお祝いして行きましょう!本当に素敵な篤さんと背後様、この出会いは奇跡だと思っています。末永く、これからもよろしくお願いいたします!)
(キッチンに凭れかかり至福の時を過ごしていると例のごとく呆れたような声が聞こえてくる。ぼんやりと考え事をしていたため気付くのに1テンポ遅れたが、声に反応して視線を向ける。考え事と言えば明日どのタイミングで彼の浴衣姿をシャッターに収めるかという、極めて私的なことな訳だったのだが。いつもの習慣を飽きないものだと揶揄されてしまうが、こればかりは変えることは出来ない。吐き出した煙をフル回転で回る換気扇に吸わせながら鷹揚に答える)飽きないよ。これが無いと、風呂から上がった気になんないしね(短くなった煙草を携帯灰皿でもみ消しながら、缶に残った僅かな液体を飲み干し)で、明日は昼過ぎには戻って来るけど。3時くらいで大丈夫かな。(恐らく、朝は自分の方が出るのが早いだろうから話す時間は無いと思い、最終の時間確認のため彼に尋ねた)
(自分は煙草もビールも嗜まないのでその良さがイマイチ分からず、毎日風呂上りに同じ組み合わせで一息つく姿が当たり前となったが本当に飽きる事等無さそうでよっぽど好きなんだという事が伝わってくる。短くなった煙草を片付けビールを飲み干し飽きないと答える彼に少し悪戯してやろうと思い立っては近寄り、彼の胸元に両手の平をぺたりと当て態とらしく上目遣いをしては「じゃあ、僕とビールと煙草、どれが一番好き?」と楽しげに口角を上げて問う。こんな事を聞けるのは自分が一番だと答えてくれるのが目に見えているからで、少しでも不安があれば問いたりしない。早く自分と答えろとばかりにじっと視線を送る。明日の予定を伝えられては異論はなく頷き「うん。僕は土曜日だから学校もないしバイトもないから、それまで課題して家の事してるよ。」と自分なりの明日の予定を伝える。)
(普段の習慣、1年が365日なら350日は必ず行っている習慣を指摘され、何気なく飽きることは無いと断言する。禁煙だっていまだに成功出来ずにいる自分が、風呂上りのこのセットを止められる訳は無い。ちなみに、起床時・食後にも漏れなくこれらがついてくることから、余計に呆れているのだろう。主義思考は複雑な癖に生活だけは健康な彼に、オジサンの日々繰り返されるルーティンを理解してもらえる日が来ることは無さそうだ。答えたあとにさらなる説教が返って来るかと思えば、つかつかと自分の方に歩み寄り、それらと自分のどれが一番かと尋ねられる。あぁ…。本当にこの子は性質が悪い。日常の嗜好品と彼とを比べて即答できる訳が無いのを知っての問いかけだ。しかも、身体を密着させて上目使いときた。伝えられた予定なんて頭に入って来やしない。彼だと答えれば、今すぐそれらを止めろと言うに違いないし、選べないと言えば、得意満面にさも鬼の首でも取ったかのように、自分は二の次だと言うに決まっている。彼特有の言葉遊びだと分かっていながらも真剣に考え…。したり顔ですり寄る彼と視線が合わないように胸に抱き寄せて最終結論を伝える。天井を仰ぎ見て)降参。真尋くんが一番好き…です…。わかった?(恥ずかしさに耐えきれない。オッサンに何言わせてんの??このままここに居たら、この小悪魔に何言わせられるか分かったもんじゃない。夜も大分深くなってきたことだ。今日は率先して自分から彼の手を引いて、寝室に向いベッドに潜り込む。眠りに落ちる前にさっきのお返しとばかり、自分の胸元に抱き寄せ額に口づける)仕事終わったら連絡する。煙草より酒より大好きな真尋くんに。
(一日何度この光景を目にする事か…時間があれば常にやっている様な気がしてくる。だけど、これが彼の趣味で落ち着く時間なのだろうと理解しているので辞めてほしいとは思っていない。だが、自分は絶対こんなふうにはならないと決め込んでいるのは内緒だ。態とらしく媚びる様な仕草で彼に詰め寄る、これはこの前ドラマでやっていたのを見て得た知識。勿論やっていたのは女の人で、自分はこんな女性は好かないが彼がどんな反応を見せるのか興味があり仕掛けた。絶対自分だと即答してくれると思っていたのに何やら考え込む姿に楽しげな顔はじとりとした疑いの眼へ変わろうとしていたその時、抱き寄せられ漸く自分が一番だと答えてくれた。機嫌を損ねかけていたがその一言で単純に機嫌が良くなり「ん、宜しい!」と得意気に威張る。何故か上を向いているのを不思議そうに見ると「ねぇ、照れてるの?」とからかう様に問いかけながら寝室へと手を引いて貰う。彼に続いてベッドへと潜れば引き寄せられ額に口付けを受ける。まださっきの事を引き合いに出してくる彼に小さく笑い「じゃあ僕は、大好きな篤の連絡を大人しく待ってるよ。」なんて言えば途端に睡魔に襲われ直ぐに深い眠りに落ちて。)
(いよいよ当日。今日は何がなんでも仕事を終わらせる。いつもより少しだけ早く目が覚めると、隣に眠る彼を起こさないようにそっとベッドから這い出す。カーテンの隙間から見える光りは願った通りの晴天のようで、こんな日にはもってこいの天気だった。いつものカップにコーヒーを注ぎ、リビングのカーテンも開け放つと、眼前には青空が広がっていた。うんと伸びを一つ。少し凝った肩を回すと次第に目が醒めてくる。淹れたてのコーヒーを口に含みPCの電源を入れて今日の予定の予定を再確認するも、取り立てて急ぎのメールも案件も入っていない。よし。大丈夫だ。買ったばかりの浴衣を横目にニヤける顔を必死に堪えながら、いつものスーツに着替える。少し涼しくなった気候のせいで、この厚ぼったいスーツも苦にはならなくなってきた。皺の無いシャツに袖を通し、ジャケットに合わせて選んだネクタイを首に回す。これだけキレイに整頓されていると着て行く物も選びやすい。自分一人の時ならば、山の中から探し出すという作業だったのだが、彼と暮らすようになってから一転した。こればかりは几帳面な彼に感謝してもしきれない。準備が終わると、未だ寝息を立てる彼の枕元にそっと腕を付き耳元に唇を寄せ)行って来る。会社出る時に連絡入れるから。(言い終わると、唇を寄せていた耳たぶに軽く歯を立て)
(明日は休日だからと目覚ましはオフにしたままで起きなくちゃという緊張感に似た気持ちもなくスヤスヤと熟睡していて彼がベッドから抜け出した事など全く気付く様子もなく、彼が居なくなったスペースに寝返りをうてばさっきまで彼が居た残り香に無意識に安心感を抱き頬を緩める。再び深い眠りへと誘われようと耳に擽ったさを感じては眉間に皺を寄せる。「…ん、…篤…今の、何?」半分程意識が戻って来た所に先程の擽ったさを越えるゾクッとした感覚に意識を取り戻し、寝ぼけ眼で目を開け至近距離にある影を彼だと認識してはまだ正常には回りきらない思考で耳に感じた違和感について尋ねる。)
(/お疲れ様です!レス、気付くのが遅くなり申し訳ありません!お疲れだと思いますので、ゆっくりして下さいね。レスの方もゆっくりで構いませんので。^^*)
(自分が与えた刺激に目を覚ましたようで、ベッドの中で身じろぐ彼にまだ寝てるようにと諭すように髪をそっと撫で、少し寝癖の付いた柔らかい髪に顔を埋める。ぐっすりと眠っている彼を起こすのは少々気が引けたが、気付いてくれれば嬉しいと思い仕掛けた悪戯だ。時刻はまだ7:00を回ったところ)良いよ、まだ寝てて。今日はちゃんと帰って来るから。行ってきます。真尋。(寝ぼけ眼でこちらに反応を返す彼に対して頬に口づけ、いつものように家を出る。あの可愛い寝姿を見れるのは自分だけの特権だ。学校で仲の良いナントカくん…。優くんだっけ?その優くんだとて、こんな姿は見たことあるまい!!ましてや、今日は真尋の浴衣姿が見れるのだ。家を出て駅までの道すがら、下らない優越感に浸りながら歩みを早める。事務所に着くと土曜日と言うこともあって出社している人間もほとんどおらず、社内は静まり返っている。こういう日は問い合わせの電話もならず、溜まっていたデスクワークも順調に片付いていく。予定通りに仕事を終わらせ、一息ついたところで携帯を取り出した)
(真尋くん・背後様、お疲れ様です//良い連休をお過ごしでしたでしょうか?本当に段取りが悪く…槇村以下の進行に情けなく思っております…不甲斐ない自分にいつもお気遣い頂き、ありがとうございます。仰りたいことがあれば何でも行って下さい。)
(眠たい目を擦り彼を見れば優しい手付きで髪を撫でられ、髪に顔を埋められる。上手く回らない頭で彼の行動の理由をぼんやりと考えているとまだ寝ていていいと告げられ、起こした張本人はアンタだろなんて内心悪態つく。頬に口付けを受け今から出社するという彼に「…ん、行ってらっしゃい。」と軽く手を振り見送る。ベッドサイドの時計を見ればまだ午前7時でもう一眠りしようと毛布を被り直し目を閉じる。午前9時過ぎ、再び目を覚ませば身を起こし両腕を頭上に上げ伸びをしては洗面所に向かい身支度を済ませる。今日は浴衣で出掛けるけど取り敢えず服を着替えて朝食にパンと紅茶を摂り、リビングのテーブルで課題に取り組む。勉強が苦手ではない自分にとってはそう難しくもなく課題はスムーズに進み、洗濯、掃除と家事をこなしていく。一通りやり終えると浴衣の着付けの最終確認をしようとソファに腰掛ける。)
(/連休は充実した時間になりました!今日はこうして篤さんや背後様とやり取りも出来ましたし!いえいえ、忙しい時は誰にでもありますよ。背後様がリアルで頑張っておられる事、私はちゃんと知っていますのでその様な事は仰らないで下さい!それより、ご無理はなされませんでしたか?気候も大分涼しくなってきて温度差もありますのでお体に気を付けて下さいね!こちらから背後様にお伝えしたい事と言えば、忙しい中お相手して頂ける事への感謝くらいです!背後様こそ、遠慮なさらずお気軽に何でも仰って下さいね!)
(頬に顔を寄せて囁けば、起ききれないまま舌の回らない口調で返事が返ってきた。突然眠りを妨げられたからか少々恨みがましい思いも込められていたようだが、愛しい彼を置いて家を出る寂しさには変えられない。いつものように何も言わず見送ってくれる彼に甘え、心の中で「ゴメン」と呟きながら、寝室の扉を締め玄関を出る。仕事がひと段落して時計を見れば、予定通りの時間でホッと胸を撫で下ろす。今日は口さがない同僚も後輩もここには居ない。遠慮なく自分の携帯を取り出し、履歴の一番上に鎮座するアドレスにメッセージを送る。時間は正午丁度。昨日は課題があると言っていたが、いまもその最中だろうか。要領の良い彼のことだろうから終わらせているのかもしれないが、邪魔をしては申し訳ない。このまま会社を出れば昼過ぎには家に着けるだろうから、昼飯でも買って帰るか…)TO:真尋/Sub:(non title)/仕事終わったよ。今から帰るところだけど、昼飯一緒に食わない?帰りにデリで買って帰るからリクエストあったら言って
(真尋くん・背後様!良い休日が過ごせたようで何よりです♪先週まで台風などで天候が崩れて随分寒い日が続いておりましたが、風邪など引かれておりませんでしたか?こちらは日常の読みが完全に外れ、真尋くん・背後様にご迷惑をお掛けし…。背後様こそ、お忙しい中レス頂きありがとうございます。自分にとっては、今日お会い出来たことが休日一番のトピックです!お優しい言葉に感謝の仕様もございません。頼りがいの無いヘタレではありますが、こちらに出来ることがあれば遠慮なく仰って下さい。いつも貴方のことを想っております)
(ソファに腰掛け背凭れに凭れては顔を上に向け目を閉じる。まずは浴衣を羽織って、それから…と頭の中でシュミレーションを始めようとしていると携帯が鳴った。課題が出ていたから友人の内の誰かかと思いつつ側に置いていた携帯を手に取り液晶画面を見るといつの間にか正午過ぎでこの時間ならきっと彼だろうと緩む頬をそのままにメールを確認する。予定通り仕事は終わったみたいで帰りにデリに寄ってくれるらしい。そういえばもうお昼だった…いろいろ作業しているうちに時間の事なんてすっかり忘れていた。リクエストを聞かれると売っていそうな物を思い浮かべ暫し悩んでは唐揚げに決めて返信する。宛先:槇村 篤 本文:お疲れ様。お昼、一緒に食べる。リクエストは唐揚げ。後は篤が好きな物買って来て。ご飯は炊いておく。いつも通りシンプルで単調に文字を打てば送信し、ご飯を炊くためにキッチンへ向かう。お米を洗い、炊飯器にセット完了。後は炊けるのと彼を待つだけ。再びリビングへ戻って来ると直ぐに準備出来るようにと置いてある浴衣が視界に入り暫くじっと見詰めてはふっと微笑む。あの時勇気を出して誘って良かった。照れ臭かったけど、緊張したけど、断られたり好きではないと言われたらどうしようかと不安に思ったけど良く頑張った!自分!これからは躊躇せずもっといろんな事に誘ってみよう。それでもっといろんな思い出を沢山作ろう。アルバムを作る、なんていいかも。あ、でもそのためにはカメラで写真を撮らなきゃだなぁ。そんな事を考えながら浴衣の前に座り、嬉しそうに浴衣を眺める。)
(/ご心配ありがとうございます!体調は問題なくいつも通りでございます!迷惑だなんて思っておりませんよ。他の人はどうであれ、私にとってはこのくらいの事、迷惑になんてなりません^^* なので、どうかお気になさらず。こちらも同じ気持ちです!今日お会い出来た事が連休の中で一番嬉しい事になりました!本当にありがとうございます!頼りないなんてとんでもない!頼りにさせていただいてますよ、何時も。お気遣いありがとうございます!では何かありましたら、その時にでもお伝えするようにしますね^^* こちらも同様に、いつも想っておりますよ貴方様の事を。)
(ランチのお伺いを立てたところ早々に返事が返ってきた。この様子だと彼の課題も順調に消化できたのだろう。どうってことは無い日常のやりとりなのに、彼からのメッセージだというだけでつい口元が綻んでしまう。画面に映る文字を見るや否や間髪入れずに返答する)TO:真尋/Sub:RE:/了解。唐揚げね。あと1時間くらいで着くと思うから待ってて(送信ボタンを押して駅までの道を急ぐ。そういや…。今の携帯に買い替えたばかりの時に、彼からメールや電話があった際にすぐわかるようにと彼の写真が出るように設定しようとしたら、速攻で却下されてしまったことがあったことを思い出した。別に常時の待ち受けにする訳でも無かったのに、寝てる時にこっそり盗撮した画像を使おうとしたのがいけなかったのか、なかなかの剣幕で怒られてしまった。その時は彼の機嫌を損ねるのを恐れて止めてしまったが、今日浴衣姿の写真を撮ることが出来れば、こっそり設定してしまおうと固く心に誓った。自宅最寄駅近くのデリで、目的の唐揚げとサラダ、あとは適当におかずになりそうな物を買って家に辿り着き、こんな時間に一緒に居られることが嬉しくてご機嫌な様子で声を掛けながら玄関を開ける)ただいまーっと。ごめん、ちょっと遅くなった。
(浴衣に見蕩れていると再び携帯が鳴り、今度は彼だと確信して浮き足で携帯を取りにソファへと戻る。ボスッと音を立てて腰を下ろしメールを確認すれば、思った通り彼からだった事にふふん♪と一人ご機嫌に笑い内容に目を通し直ぐに返信を打つ。宛先:槇村 篤 本文:早く帰って来てよ! 普段なら送らない様な一言を今日はお祭りの事で浮かれているのか送ってみたりして。さて、彼が帰って来るまでどうしようか。洗濯物はまだ乾いていないだろうし、おかずを買って来てくれるんなら作らなくてもいいし…。背凭れに凭れ天井を仰ぎ見て暫く考えていると、いい悪戯を思い付き寝室の彼の服が入っているタンスへと足早に向かう。タンスの中の彼の服を漁り自分が着れそうな物を探し出せば、自分の着ていたTシャツを脱ぎ彼の私服のシャツを代わりに着る。姿見で服装を確認してはこれで完璧!と口角を上げる。これで出迎えたらびっくりするぞ!絶対!と楽しげににやけては再びリビングのソファでテレビを見る事にした。暫くして玄関の扉が開く音が聞こえ玄関へ小走りで向かえば「ちょっと!遅いんだけどー!」と大して遅れた訳でもない彼へ文句を交えて出迎える。)
(ったく…。「早く帰って来て」なんてメッセージを返されたら、急がない訳にはいかないじゃないか。誰に言うでもなく、携帯に向ってニヤついた表情のまま)はいはい。分かってますよ。(なんて答えながら、返信する時間も惜しくなりジャケットの内ポケットに携帯を仕舞う。買い物を手っ取り早く済ませて家に帰り玄関を開けると、リビングから不満を抱えた声が聞こえてくる。そんなに待たせたつもりは無く、腕時計を見ても伝えた通りの時間に帰って来たつもりだったが…。余程お腹が空いてたのかと合点し、すぐにメシにするかと靴を脱いだところで顔を上げると、腕を組み頬を膨らませた彼の姿が目に入った)悪ぃ!ほら、言ってた唐揚げ買って来t…たし…(荷物を手渡そうとして袋を差し出したが、思わず落としそうになってしまった。俗に言う彼シャツ?!付き合いたての頃に彼の着替えが無くて無理やり着せたことがあり、それはそれは盛大に萌えたのだが。今では彼の衣服が揃っているのでそんな必要も無い。しかもその時はルームウェアとしてTシャツだったのでさほど違和感は無かったが、今彼が着ているのは自分が普段着ている前開きのシャツだ。少し大きめのシャツから見える鎖骨と手首まで覆う余った袖に眩暈がする。真昼間から何してんのこの子は…。ひん剥くぞコラ。痛むこめかみを指で押さえながらなんとか理性を保つことに成功して、眼前に立つ彼の首に腕を回して抱き締める)ハァ…。分かったから…。取りあえず着替えて来なさい。そんな恰好でメシなんて食えないでしょ?
(遅いなんて言ったのは単なる冗談だが、さも怒った風を装っていながら彼の服を着ている自分に対して彼がどんな反応を見せるのかを楽しみに考えた悪戯だ。冗談の文句と共に玄関まで出迎えると、時計を確認する様子を見てニヤリと口角を上げる。早くこちらを見ないかとワクワクしていると顔を上げかけた彼がこちらにデリの袋を差し出してき、それを受け取ろうと手を差し伸べれば彼が硬直した。この状況を見て混乱しているのだと解釈しては悪戯が成功した事への満足感が湧いてきてニヤニヤが止まらない。怒るか困るか戸惑うか、さてどれだろうと様子を窺おうとすれば不意に抱き締められ予想外の事に少し驚くも背中に手を回し「吃驚した?ちょっと驚かせてあげようと思って。」と楽しげに話し掛ける。彼が出張の時、寂しい夜は密かに彼の服を着て寝る事があるから彼の服を着る事にあまり抵抗はない。彼の前ではしなかったけれど。着替えて来いと言われては「え、いいよ。どうせまた浴衣に着替えるんだし。汚さないようにするから。」と平然とこのままで居ると告げる。きっとご飯を食べる時に汚されると思っているのだろうと勝手に思い込み、着替えるのが面倒になっては袖口を捲り上げて心配ないと。)
(驚かせてあげようだなんて事も無げに言ってはいるが、日の高いうちから自分の服を着て出迎えてくれるなんて、一体何のご褒美だよ。こんな時ばかりは、持ち前の妄想力が遺憾無く発揮される。ちなみに少し我儘を言わせて貰えば、前ボタンはあと2つほど外して貰って鎖骨をアピール。左右アシンメトリーな感じで、どちらかが少しずれて肩が露わになっていれば尚良し。ボトムは…。それ以上は望むまい。そして上目遣いで「ちょっと。遅いんだけど(ハート)」なんて言われたら、10秒待たずに押し倒す自信がある。一呼吸入れて自分を落ち着かせるために彼を抱き寄せ着替えて来るように伝えるが、まるで意に介さず「汚さないから大丈夫」と着替える気は更々無いようだ。これ以上言っても無駄だと諦めて、何も言うまいとスーツからルームウェアに着替えるために寝室に向った。着替えた後は何事も無かったようにキッチンに向い、買ってきた惣菜を皿に移しレンジで温める。彼も続いて先に用意してくれていたご飯を茶碗によそってくれ、ささやかな昼食となった。彼には冷えたウーロン茶を、自分には缶ビールを眼前に置き2人手を合わせて)いただきます(何時に出るか何処で花火を見るかなど、他愛も無い話をしながらも食事を進める。なるべく彼の首より下に視線を合わせないように。これさぁ、完全に事後翌日の昼食じゃねぇか)
(体重を掛ける様に抱き締められ支える様に回した腕に力を込める。大量の仕事を急いで片付けて来て脱力しているのだと的外れな解釈しては"お疲れ様"の意を込めて背中をぽんぽんと優しく叩いてやる。勝手に服を着た事には怒っていなさそうだと判断しては、少しスカスカするがどうせまた着替える事になるからそのままで居ると答える。デリの袋を受取れば無言で寝室へと行ってしまった背中を見て、やっぱり少し怒らせたか…と僅かに眉を下げる。キッチンに惣菜を置きつつ考える。彼は基本的に優しいから怒るなんて事は今までにも無く、きっと怒っていても表には出さない様にしているんだろう。今から着替えるか…と考えていると何事もなかった様に彼が現れ惣菜を温め始めたので自分はご飯をよそいながら彼の様子を窺う。…何時も通り、みたい。別に、怒っている訳では無さそうだと密かに胸を撫で下ろす。自分も気を取り直して茶碗を食卓へ運び、二人揃っての昼食となった。少し長い袖を綺麗に捲くり上げ、いただきます。と手を合わせるとふと目彼の前にあるビールに気付き「…もう飲むの?まだお昼なんだけど…仕事が終わって気が抜けたのは分かるけど、解放され過ぎじゃない?」なんて鋭く問いビールを凝視する。)
(温め直した惣菜各種と唐揚げを並べ、あとは彼が用意してくれた炊き立てのご飯。一緒に食べるのだったら何だってご馳走なのだが、彼からのリクエストを受けて用意した品とその他、そして炊き立てのご飯なんて、普段の仕事中なら絶対にあり得ないシチュエーションだ。しかも、目の前にいる愛しい彼が何やら可愛いことをして待ってくれていたことだし。経験上昼間の酒ほど美味いものは無いことも知っている。ここまで条件が揃っていて飲まずにはいられないだろう。それぞれがテーブルに揃えば自ら率先して手を合わせる。まぁ、これは2人で暮らすようになってから、一緒に食卓に着くようになってからの習慣となっている。ご機嫌でプルトップを開けようとした瞬間、冷たい視線と辛辣な言葉が浴びせられた。どうやら自分が飲むことに不満らしい。確かに飲まない人間にしたら昼日中に飲むなんて自堕落な行為だろうと言うことは分かる。だが、昼に飲む酒ほど美味いものは無いことも事実。これ以上説明するのも面倒臭くなり、ニヤリと笑いながら意地悪くこちらから反撃することにした)じゃぁさ、真尋くんは何で昼間から俺のコスプレしてんの?もしかしてそういうの好き?
(丁寧に手を合わせて箸を持てば、リクエストした唐揚げを一番に頬張る。食べたい時に食べたい物が食べられるというのは、なんて幸せな事もあるだろう。炊きたてのご飯と合わされば更に美味しく感じ、何が食べかわざわざ聞いて買って来てくれた彼に感謝しながら食べ進めていく。もぐもぐと動かしていた口を止め、真昼間からビールを飲もうとしている彼に冷ややかな視線を送る。どうせ、ごめんごめんと悪びれもなく軽い謝罪の言葉を並べつつ止めたりはしないのだろうと今までの彼の言動から予想するも、問い掛けには答えずに自分に質問してくる。コスプレなんて言われては急に恥しさが込み上げてくる。そんなつもりでやったのではないと即座に反論する。「コスプレなんかじゃない!篤を驚かせてやろうと思って着てみただけだし!。」彼の意地悪な質問の所為で一気に体温が上がり、心拍数が増える。真っ赤になった顔を背け、不貞腐れた表情で呟く。「…でも、篤の匂いがするから…好き、かも…。」)
(テーブルに着くと真っ先に唐揚げを頬張る姿を見て、その姿を見ながら買ってきて良かったと思い、目の前の缶に口を付ける。その矢先に彼からの指摘が入るものだから、こちらからも今日の悪巧みについて問いかけると、急に口ごもりコスプレでは無いと言われてしまった。そして理由はと言えば、自分の匂いがするからだそうだ。なんだ。コスプレは趣味じゃないのか。もしそうだと言えば、アレもコレもと夢と言う名の妄想が広がったのだが…。じゃなくて、自分の匂いが良いの?いつも一緒に居るし、寝る時も同じベッドじゃないか。よく見れば心なしか頬も赤く、俯いたままこちらを見ようとしない。なに??いつもは小生意気な癖に、可愛いところがあるじゃない。いや、いつも可愛いには可愛いんだよ。もう全部可愛いし。もちろん生意気なところもそうなんだけど、こんなあからさまに恥じらわれると、いつもに無い反応につい調子に乗ってしまう。唐揚げを摘まもうとした手首を取り俯く彼の瞳をじっと見つめながら、その手を自分の口元に寄せてパクリと一口食べ呟く)まだ足りないの?俺のこと。
(唐揚げや他のお惣菜、ご飯を口に入れるため素早く動かしていた手は彼の質問に寄って止められる。ぽっと思い付いただけの悪戯でこんな恥ずかしい思いをするなんて思っても見なかった。しかもコスプレと間違われるなんてっ!男子がメイド服やチャイナ服といった偏ったものを想像しては、自分にそんな変態趣味はない!と断言する。しかし冷静に他人の服を普通に着る事もコスプレになりうるのか…といった未知の分野について考える自分もいる。彼が喜ぶなら…一瞬考えが過ぎるも自分はそのような道に踏み外したりしないと自分を制する。こんなシャツ一枚でコスプレだなんだと言ってくるのだから、これから着る浴衣を着た後はどうなるんだ…。ていうか、彼だって着るんだし人の事とやかく言えないよね。お揃いでコスプレするようなもんだし…お揃い…お揃いのコスプレなら…いい、かも。それに、服でなくてもマフラーとか鞄とか揃えるのもいいかも〜。ってダメダメ!変な想像をしてしまっていた思考を正常に戻すために小さく首を振る。つい口が滑って彼だって匂いがするから好きなんて言ってしまった…。本心だけど、一応隠し気味にしてきた事。変な奴だと、気持ち悪いと思われたくないから。でも、とうとう自らの言葉で伝えてしまった。思わず顔を逸らしたが彼の反応が気になる。嫌そうにしているかな…なんてマイナスな思考が過ぎった所で唐揚げを挟もうとしていた箸を持つ手を捕まれ彼を見れば、そのまま手を食べられた。こちらを見詰める瞳にドキッとするも、彼の行動と質問の意図が分からず戸惑う。足りない?篤が?匂いが好きだと言ったのは安心するからで、寂しさ紛らわす為でも何かを我慢している訳でもない。赤みの引いた顔で真剣に彼を見詰め、彼の不安を解こうとど直球に自分の想いを告げる。「…何勘違いしてるのか知らないけど、僕は今の篤に不満はないよ。コスプレだなんだ煩いし、今だって手を齧られた意味も分からない。こんな昼間からお酒を飲む事も理解出来ない。…だけど、僕は本当に良くして貰ってると思ってる。世界中何処探しても僕以上に幸せな思いしてる人なんて居ないと思うよ。…だから、余計な事考えてないで僕の事だけ考えてればいいの。分かった?バカ篤。」自分が彼の服の匂いを堪能したからって彼が足りてないって結論に辿り着くなんて…この心配症。足りてなかったらもっと構えだの、ああしろこうしろって我儘言ってるよ、ったく。時々バカなんだから。まぁ、そんな所も好きだと思ってしまえる程に惚れてるんだけど。これで彼の勘違いも解けたかと様子を窺い見る。)
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