とくめー。 2015-05-02 18:48:51 |
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( 相手のその目が僅かに見開かれたのが見えると何をそんなに驚くことがあるのだろうか、とこちらも少々驚いたような、それでいて不思議そうな表情を見せて。相手の表情がコロコロと変わる様を可笑しそうに見ていると珍しく相手のすねた表情が見えて、へらへらと悪びれもなく笑っていたわけだが自身が笑い終わる頃にはもう相手の顔も呆れたような顔に変わっており。相手の言葉に、ふむと頷くと相手の視線にこくこくと納得したように頷きながら店内へと続くその扉開き。 )
じゃあ、今日は俺が奢ってやるよー、
(相手の驚きながらも不思議そうな表情の理由を此方も理解出来ずに困惑したように微笑んで。しかし、己の視線の意図には気付いてくれたらしい相手に安堵しつつ相手についていくように開いた扉に向かって歩みを再開すると奢り、と言う相手の言葉に間の抜けた返事をしつつぶんぶんと激しく首を振ってはまだ会計ではないというのに酷く慌てて必死で相手を説得しようとして、ね?、というように首を傾げて。)
え、いや、大丈夫ですから、俺だって働いてますし。
( ふんふんともうすでに奢る気満々でいながら店内に足を運び、空いた席へと向かおうとしていたわけだが、まあ、やはり、というかおおかた予想していた回答が相手の口元から発せられたのを聞いて むむ、と少々不満そうに眉を寄せてから店内であることを配慮した上で なんで!と少しばかり声を荒げると相手と同様にぶんぶんっと何度も左右に首を振りながら、 )
俺が奢るの!
(立ち止まっては他のお客に迷惑が掛かるため空いている席に向かいとりあえず腰を掛けてから相手の表情を見ると不満そうで此方としてもやはり、といった様子であり。相手なりに配慮したであろう声でも周りを気にしてしまうのは仕方のないことできょろきょろと店内を見渡した後でうむ、と悩ましげな表情を浮かべて目を伏せては相手がどうすれば満足してくれるかを考え自分なりの答えが出ては真っ直ぐに相手を見つめて一言きっぱりと。)
……割り勘で。
( いそいそと空いている席についたは良いものの ぶっすー、と不満げな顔は未だ崩すことなく健在であって。それなりに配慮したつもりであったのだがいかんせんもとより声のでかい己のことだ、周りに聞こえている可能性もある、という点で相手が辺りを見渡した理由も簡単に想定ができて。むむ、とさらに悩ましげな素振りを見せる相手に不服を申し立てたそうな顔をして。ついぞ、口を開いた相手から出てきたのは 割り勘、という言葉。えー、と小さく声が漏れては、 )
やーだー!
(折角の焼き肉なのにふてくされている相手を見ればどうすれば機嫌が直るだろうかと頭をぐるぐると回転させており。己の提案は予想通りあっさりと却下されてしまい難しそうに眉を寄せて目を細めれば、ふい、とそっぽを向いて相手が断れないであろう言葉を投げ掛けつつこんなときにお腹が鳴ってしまっては格好が付かないためお腹をぎゅうう、と押さえつけてさりげなくちらちらと相手の様子を伺い。)
……じゃあ、俺食べませんからね。
えっ、
( 自分の放った言葉のあとに相手がそっぽ向いたことにたいしてガーンという効果音が付きそうなほどにショックを受けていたわけだが、その次に相手が自分にたいして発してきた言葉に不満を垂らしていたことなど忘れてほぼ反射的に上記を述べると。先程お腹を鳴らしていた相手がなにも食べないのは流石に不味いのではないかとそう思って、少しばかり焦ったような口調で、 )
そ、それはダメ!
(そっぽを向いていながらも相手がショックを受けていることは何となく分かっており、それでも相手が納得してくれるまでは心を鬼にして其方を見ようとせずにいて。するとついに相手からダメ、という言葉が返ってきたためゆっくりと視線を相手に戻しつつ手荒な手段を使ってしまったので申し訳なさから眉を僅かに下げつつ同意を求めるように首を傾けて。)
じゃあ、割り勘でいいですね?
( むむむ、と相手が此方を見てくれないことに小さく唸りつつショックである気持ちと しょんぼりするような寂しさの混ざった面持ちを相手にダメと言ったあと見せて。それからゆっくりではあるが視線がこちらに戻ってきたことにぱぁあと嬉しそうな顔をして。それから相手のその言葉に今度はぶんぶんっと力強く何度も頷き。相手もお腹が減っていることだし、今回は我慢しようと思い至って。 )
ん、それでいーよ!
…ありがとうございます、
(ゆっくりと視線を戻した先にはしょんぼりとした顔があったためさらに困ったような表情を浮かべるも次の瞬間に明るさを取り戻した相手に安堵したように此方もゆるりと口角を上げつつ同意してくれたことに小さくお礼を述べて。そうと決まればお腹も限界でメニューを手に取ればテーブルへと広げて、いつになく嬉しそうに頬を緩んでいるのはやっと食べれるというのもあるが相手と食事が出来るからであり、そのひどく緩んだ表情のままで顔を上げては相手に問い掛けて。)
どれにしますか?
へへっ、礼なんていーよ!
( 相手にお礼を言われるとへらへらと笑いながら気にしないでほしいという意味も込めて左右に何度か手をひらひら。自分のわがままで相手に気まで使わせてしまったことを悔やむと僅かにだが眉を下げてみたり。それからメニューを手に取った相手の問いかけに 全部!という答えを投げ掛けそうになるもそれが成立するのは身内での食事の時くらいで相手は身内でもなんでもなく。うーんと暫し考えるようなそぶりを見せると まずは無難なところから。とでも思ったらしくピン、と人差し指たてながら、 )
えっとー、まずはタンだろー、それからー、あ、カルビと赤身も食いたい!!
(相手の手を振るその仕草からは優しさと寛大さが感じられて一気に気持ちが楽になり、ゆるりとした笑みを浮かべるも今度は相手が眉を下げていれば何とも複雑そうな表情を浮かべて。それでも己の問い掛けに考える素振りを見せた相手を観察しつつ己もメニューを眺めていればいきなり視界に人差し指が映り込んだため顔を上げて。それから相手の口からお肉の名前が上げられる度にこくりこくりと頷いて、お肉に関してはあまり詳しくない己としては相手が提案してくれるのが有り難くこんなことを言えばまた文句を言われてしまうかもしれないが思ったことをそのまま相手に伝えて。)
ん、…いいですね。木兎さんが食べたいものたくさん頼んでいいですよ、俺もそれ食べるので。
( 相手が複雑そうな顔をしたことに きょとんとすると幾度か瞬きをさせて相手のことだからまた何か余計なことでも考えているのだろうかと思い至り、ふむと小さく声を発して。自分が食べたいものを次から次へと順に並べっていっていた訳だがメニューから顔をあげ何だか頷いている相手の発した言葉に え、と言ってから うーんとどこか唸るような声をあげると相手のことじぃ、と見詰めながらビシッと先程までピン、とたてていた人差し指を相手に向けて。 )
赤葦食べたいの無いの?
(先程まで眉を下げていたかと思えば今度はぱちくり、と不思議そうに瞬きをし始めた相手の考えていることが分からず相手の小さな声に返事をするようにんー、と唸ってみたり。ただ己の言葉に納得していないことだけは理解し、その人差し指が此方を指すと指先を軽く目を寄せながら見つめつつ、相手は己に食べたいものを食べて欲しいのだろうな、と考えてはあまりお肉に詳しくないため知ってる名前を適当に上げてゆるりと首を傾げながら、)
えっと…、ホルモン…とか、
( 珍しく唸るような声を発した相手にきょとんとした顔をすると相手に意味が伝わるかなんてわからないが言わないよりかはマシだろうと思って、「赤葦またなんか色々考えてる?」とだけ訊ねて。相手が自身の指を見詰めているからか目を寄せている様はこれまで見たことがなく。おおぉ、と独りでに感動していると左右にその指を動かしてみたりして。相手の口から出てきたその食べ物に よし、と大きく頷くと相手の要望が聞けたのならそれでいい、とでも思ったのか )
じゃあ、ホルモンも頼も!
え、いや、…まあ、少しだけ。
(相手に唐突に訊ねられては細い目を軽く見開き、そんなにわかりやすかっただろうかと苦笑を浮かべつつ相手にバレたことが少し悔しかったり。見つめていた指先がゆらゆらと動き出せば初めはそれを目で追っていたものの何だか遊ばれているような気がしては最後には真っ直ぐに相手を見て目を細めむむっと眉を寄せて。それでも己の意見を聞いて満足そうな相手を見れば此方も嬉しそうに笑いつつ「じゃあ、店員さん呼びますね」と呼び鈴を押しては、)
あ、飲み物どうしますか?
赤葦は賢いもんなぁ、
( 自分とは違い昔から頭の切れた相手のことだからきっと自分なんかじゃ理解できないことなんだろうなんて一人でそんなことをぼんやりと思えばそれらを含めた上記をぽつり。ゆらゆらと左右に動く指を目でおう相手の姿に楽しげな顔をしていたのだがパチリと視線がかち合ったものの眉を寄せた相手のその顔、誤魔化すように へらっと笑って。呼び鈴押したその音を聞いていたさなか相手の問いかけに対してうーん、と少しだけ考えるようなしぐさを見せてから。 )
どーしよっかなー。赤葦はどうすんの?
…何でそうなるんですか、
(相手から聞こえた賢い、という言葉にさらにむむむ、と眉を寄せてさらに相手の考えていることが分からなくなり、己からすればすぐに表情の変化に気づく相手の方が賢く思えて。目が合ったにも関わらず悪びれもなくゆるゆるとした表情を浮かべている相手をズルい、なんて思いつつも許してしまうのは仕方のないことでやれやれ、と小さく息を吐いてみたり。飲み物に関して悩んでいる相手をじぃ、と見ていたが唐突に己はどうするか聞かれれば此方も少し考える素振りを見せてから、)
俺は…明日仕事なんで、緑茶にしておきます。
だってほんとのことじゃん?
( 何故か眉を寄せている相手に自分は何か変なことを言っただろうかと思わず首をかしげて。相手は自分のことを賢いと思っていないのだろうが此方からすれば相手の姿は見ていても賢いと思えてしまうものが多く。うーん、と少しだけ困ったように声をあげ。小さく息を吐く相手を見ながらなんだかんだいって何も言わない相手は優しいよなぁなんて一人で思い。へへっと楽しそうに声をあげ。ふむふむと相手の頼むらしい飲み物を聞いていると己も明日は休みではないし、さすがに飲むもの悪いかな、と思えば、 )
俺も同じのにする!
…俺、木兎さんが思ってる程賢くありませんから、
(相手が己を賢いと思うのはきっと試合での姿が原因なんだろうと勝手な推測を立てつつ、いつどんなトスが欲しいのか分かるのはずっと見てきたから、なんて言えるはずもなく此方も困ったように笑ってみせて。呆れている己を余所にどこか楽しそうな相手を見ればあとはその雰囲気に飲まれる他なく此方も穏やかな笑みを浮かべ、飲み物に関しては分かりました、というようにこくん、と頷くとちょうど店員さんがテーブルに到着したためメニューとにらめっこしながら淡々と注文をしていき最後にはメニューを閉じて相手をちらり、と見て。)
……、あと、緑茶2つ。以上、…ですよね?
んー…、
( 困ったように笑っている相手に何て言えば良いのか此方も少し困ったように腕を組んでから悩むような仕草を見せて。むむ、とどうしたら相手に言いたいことが伝わるのか検討もつかずにただただ眉を寄せ。相手が穏やかな表情を浮かべているのを見ればどうやらそれなりに相手も機嫌がいいらしいなんて勝手に解釈をし。よしよしという気持ちで何度も頷いてから相手が淡々と店員にメニューを告げていく相手の言葉に確認も含めて うんうんと頷き。相手がちらり、と此方を見るとぱちぱちと何度も瞬きをさせ合っているとでも言いたげにぶんぶんっと何度も上下に首を動かし。 )
(折角相手と食事が出来るというのに相手の眉が悩ましげに寄せられているのをみると余計に暗い気持ちになってしまいそうで、己が先に困惑した笑顔を浮かべたことには気づかぬままで、相手との時間を楽しみたいと思えばゆるりと口角を上げてみたり。何度も何度も首を振る相手に頭が痛くなりそう、なんて思いながら瞬きをしつつ店員さんがいなくなればテーブルに頬杖をついて少し考えるように斜め上を見ながらぽつぽつと話し始めて。)
焼き肉とか、…たぶん合宿のとき以来です。
( 相手がゆるりとした口角を上げたのが見えれば幾度か目をぱちぱちと瞬きをさせて。相手が急に笑みを浮かべた理由は分からないけれど まぁ、別に聞くほどでもない、かなと自己完結するなり へらりとこちらも相手のその笑みにつられるように笑顔を見せて。斜め上を見ながら話始めた相手の言葉に対して「え、」と思わず声を発すると確かに自分自身も毎日、というわけではないがそれなりの回数焼き肉を食べには来ているわけで。相手はそこまで外食をしないたちなのかな、と思い至ればどこか驚いたような面持ちで。 )
えぇ…、そんなに食ってないの…!?
(相手のへらりとした笑みを見ては、その笑顔好きだなあ、なんて暢気なことを考えながらだいぶ緊張が解れたようで片手で頬杖をついてみたり。しかし、己としてはそこまで驚く程のことではないのだが相手には衝撃を与えたようでぱちぱちと瞬きをしてから緩く首を傾げて。己は外で食べるとなるとたいていは和食か居酒屋であるが、確かに相手と会っていない間ずっと焼き肉を食べていないとなるとやはり驚くところなのかな、なんて顎に手を当ててみたり。)
いや、あの…カレーに入ってる肉とかは食べますけど、焼き肉って形で食べたのはあの日以来だと思います。
( へへっ、と相手の行動を見てから にんまりとひどく楽しそうな雰囲気を纏いつつにこにこと笑顔を相手に向けたままでいて。相手の言葉を ふんふんと聞いていたわけではあるがやはり自分と生活の仕方が異なっているのもあるのか相手の口から出てきた言葉は個人的な感情を込みで考えると信じられないものであり。何度も目をぱちくりとさせながら相手の言葉を聞いていて。それからしばらく静かにしていると唐突に んー、と考えるように声をあげ。胸の前で腕を組むと何かを考えているのか首を左に こてん、と傾げ。うーんうーん、と唸っていたかと思いきや、ぱちっと閉じていたらしい目を開き。 )
んじゃあ、今日は赤葦お肉一杯食べよ!そうしないとヒョロヒョロになるし!
(相手の楽しそうな様子を見て、あそこまで素直に表現できないものの此方も機嫌は良さそうであり。己の言葉を聞いていてくれたと思えば暫しの沈黙が流れており、何を言うわけでもなく規則的にぱちり、と瞬きをしており。すると突然何かを悩みはじめた相手に軽く目を見開くもそんな行動にも驚かなくなってきてはただひたすらにじいーっ、と相手のことを見つめて。やがてそのときがきたらしく瞳を開いた相手の言葉を待つように首をゆるく傾げてみせて。それから機嫌良さげに笑っていたのもつかの間、次の瞬間にはむすっと眉を寄せており。)
…はい、もちろんです、……ヒョロヒョロにはなりませんけど。
(相手の楽しそうな様子を見て、あそこまで素直 に表現できないものの此方も機嫌は良さそうであ り。己の言葉を聞いていてくれたと思えば暫しの 沈黙が流れており、何を言うわけでもなく規則的 にぱちり、と瞬きをしており。すると突然何かを 悩みはじめた相手に軽く目を見開くもそんな行動 にも驚かなくなってきてはただひたすらにじいーっ、と相手のことを見つめて。やがてそのと きがきたらしく瞳を開いた相手の言葉を待つよう に首をゆるく傾げてみせて。それから機嫌良さげ に笑っていたのもつかの間、次の瞬間にはむすっ と眉を寄せており。)
…はい、もちろんです、……ヒョロヒョロにはなり ませんけど。
( 相手の機嫌が良いことをそれなりに気づいているのかどこか満足そうな雰囲気を醸し出して。相手がぱちぱちと規則正しく瞬きをしている様、素直に可愛いだなんて思えば柔和に目を細めて。ぱちっと目を開けば相手のあの瞳と目があってその瞳に暫し見とれていたわけだが、どうやら相手は自身の相手に向かって放ったヒョロヒョロという言葉が気にくわなかったようで、周りからでも分かるであろうむすっとした顔に眉を寄せるというなんとも機嫌の悪そうな顔を惜しげもなくこちらがわへと見せ。けたけたとそれに笑いつつ。 )
でも実際細いじゃん!
…俺は、木兎さんみたいになれない体質なんです。
(己の機嫌が悪くなったことに相手が気付いているのかいないのかけたけたと笑い出した相手にむぐぐ、とさらに眉間のシワを深くして、さらにはふいっとそっぽを向いて。学生時代の練習で筋肉は程々についているものの、どれだけ相手と同じ練習をしても相手のようにがたいは良くならずそれが悩みでもあったため拗ねたように唇を突き出して。すると店員さんが注文したものを運んできてくれたためそんな表情隠すように軽くお辞儀をして。)
お、怒った?
( けたけたと笑っていた訳なのだが、眉間に皺を寄せたのち、ぷいっとそっぽを向いてしまった相手に流石にからかいすぎた気がして眉を下げつつどこか控えめに上記をおそるおそると訊ねて。ぱちっと店員の存在に気がつけば相手にならって此方も急いで頭を下げ。ちらちらと相手の様子や態度を伺うような仕草をして。相手には申し訳ないことをしたのだが、やはりお腹は空いてるし、どこかそわそわとした様子も見せ始め。 )
(相手の声からは戸惑いが感じられるも、相手の言葉に機嫌を損ねたのは事実であり相変わらずつん、とした態度を取っていて。次々と料理が並べられていき店員さんがいなくなってはちらり、と相手の様子を伺うと己に対して申し訳なさそうにしながらも運ばれてきた料理も気になっているような素振りに脱力したようにふう、と息を吐いて。大人げなかったかな、なんて年下なりに思えば一度緑茶を口に含んだあとでゆるりと口角を上げてはあえて相手の問い掛けには答えずに軽く首を傾けて。)
…ほら、お肉一杯食べるんじゃなかったんですか?
( 相手からは訊ねたことへの返事は帰ってこず、依然として つん、とした態度を見せており。顔には出さないものの内心相手に嫌われたらどうしようなんてヒヤヒヤしており。うわああ、なんて叫びたい衝動にかられるが今自分がいるのは自宅ではなく、公共の場であり、込み上げた叫び声を飲み込んで。脱力したように息を吐いたあと、緑茶を口にした相手にナゼか ピン、と背筋を伸ばし。相手から質問の答えは返ってこなかったものの、かわりの返事にたいしてはぶんぶんっと大きく頷いて見せて。大好きな焼き肉が食べれるということで緩みそうになるその顔を誤魔化すように左右に首を振ってから、 )
た、食べる!
(ただ緑茶を飲んだだけで背筋を伸ばす相手の姿を視界の隅で確認しては、今後はなるべく怒らないようにしようと、反省しつつ自分に言い聞かせるように小さく頷いて。己の言葉に大きく頷く相手に此方は抑えることなく頬を緩めてその姿を見守るも今度は首を振り始めた相手に食べたくないのだろうか、と逆に相手を怒らせてしまったかもしれないという不安が頭を過ぎり。しかし相手の口からは肯定の言葉が返ってきたため安心したと同時に小さく息を吐いて。それからトングに手を伸ばすとかちかちと小さな音を立てながら、)
…何から焼きます?
( 先程まで相手が怒ったかどうかを気にしてしょんぼりとしていたくせに大好物を目の前にするとそんなことを気にならなくなってしまうのか、と自分で自分にあきれたくなるもなるが腹が減ってはなんたら、という言葉もあるしと自分を正当化するような言葉を心の中でぽつぽつと。それから何から焼くかと訪ねてきた相手に溢れそうになるよだれをこらえながら皿の方をちらり。んん、と考える仕草を見せてから あっ、と声を漏らし。嬉々としたその表情を惜しみ無く見せつつ。 )
カルビから焼くか!
(相手の頭の中は己が怒ったことよりも今は焼き肉のことでいっぱいなのだろう、と何となく察するもそれに対して呆れた様子もなく相手らしいな、なんて思っており。相手につられるようにちらり、と皿の方を見つつ悩むような声が聞こえては今度は相手へと視線を移すと嬉々とした表情を浮かべる相手につい小さく吹き出してしまい。それを隠すように咳払いを一つしてからトングを皿へと運ぶとカルビを一枚ずつ真剣な眼差しで並べていき。)
……あ、カルビですね。わかりました。
( あれも食べたいこれも食べたいと先に食べるものを考えているうちに顔がほころんでにやけたような顔になるのは好きな食べ物が目の前にある場合、それは仕方ないのではないかとぐるぐる考えつつ吹き出した、のかそれとも単なる咳払いなのか、というどちらかわからない相手の行為に目をぱちぱち、と瞬きさせきょとんとしながら真横にこてん、と首を傾げてみたり。何故か真剣な表情みせる相手に ぶふっと笑いかけるのを腕で押さえると、ちらちら見ながら )
おうっ、
(己の行動にきょとん、と不思議そうな表情している相手に吹き出したことが気付かれないようにと空いている片手の拳を口元に添えてそれから幾度か咳払いをしては、ちらちらと様子を伺ってみたり。カルビを乗せ終えると一息ついて緑茶を少し口に含み、相当お腹が空いているのかまだまだ焼けるはずのない肉をちらり、と覗いては戻しを繰り返すとふと腕で口を押さえる相手が目に入っては、)
木兎さん、…煙苦手なんですか?
( 相手が急に咳き込むとそんなに煙苦手な人物だったろうか…もしかして風邪!?なんて色々と脳内でぐるぐると考え。しかし此方をちらちらとうかがってくる辺りどうやら煙が苦手なわけでも、風邪を引いているわけでもなさそうで、では何でだろうと更にむむと眉を寄せて。自分が今まさに相手にたいして考えていたことを相手に問われては え、と小さく声を漏らし。ぶんぶんと何度も左右に首を振ってから口許に寄せていた腕を離すなり、 )
違う違う!
(此方の咳払いに難しい表情を浮かべ始めた相手をちらり、と見てはどうやら吹き出したとは思っていないようでゆっくりとその手を下ろし満足げな表情を浮かべて。自分の問い掛けを何やら必死で否定するその姿にぱちぱちと幾度か瞬きをしつつ、違うのなら安心だと再び焼き肉へと真剣な眼差しを送り先程のようにお肉を覗けば程良く焼けていたためそれらをくるりとひっくり返しながらふと思い浮かんだのか手は止めずに相手に問い掛けて。)
…あ、じゃあ匂いですか?
( 何故か満足げな顔をした相手になおのこと疑問を抱くと果たしてそれは聞いてもよいものなのだろうかと自分なりに色々と考えているようで。少しずつだか肉が焼けていく様にはやく食べたいとお預けをされた犬のような気分になって、じーっと相手がひっくり返していくその手つきを見つめていると何か思い付いたかのように問いかけとして投げられた言葉にたいし、きょとーんとした顔をすると匂い…匂い?と不思議そうに首をかしげ。ふるふると何度も左右に首を振って軽く否定の意味も込めれば、 )
秘密!
(どこか上機嫌にトングを構えつつ、相手同様にじーっと焼き肉を見つめながらその時を今かいまかと待ち続けており。肉を焼くことに集中していたものの己の言葉に対する返答が聞こえなければ不思議に思いちらり、と相手の様子を伺うと不思議そうな表情を浮かべていたため何か変なことを言ったかと、こてん、と首を傾けてみたり。そして、秘密、と言われてしまえば少し拗ねたような表情を浮かべながら焼けた肉を相手の皿へと運んで。)
…そうですか、…肉、焼けましたよ
赤葦さー…、今度の休みっていつ?
( 自分の言葉に拗ねたような雰囲気、というか口調から伝わってきたその子供らしさに一瞬だけ目をぱちぱちと何度も瞬きをさせ。皿に乗せられた焼きたてのお肉に対してきらきらと瞳輝かせてはそれをご飯と共に大きな口で頬張って。もぐもぐと何度か咀嚼した後にそういえば、と何かを思い至ったように上記を問い掛け。相手の答えが来るの待つように右側に首をゆったりと傾げ。 )
(拗ねた表情を浮かべたのもほんの一瞬で、焼けたお肉を己の皿にも乗せてはトングを置いていただきます、と両手を合わせて。それから焼肉を口へと運びもぐもぐと咀嚼しては、久しぶりの焼肉で、しかも大好きな相手と食べているということに自然と頬が緩んでしまい。美味しさを噛みしめていると相手に質問を投げかけられごくり、と焼肉を飲み込むとおもむろに携帯を取り出し予定を確認しては、)
えっと、…明後日、土曜日は休みです。
( 先程まで拗ねた表情であった筈なのだが相手の持ち前の、というか相手からすれば無意識なのだろうが一瞬で表情元にもどって。その切り換えの早さに感心した視線を向けたままむぐむぐと焼き肉のあとにご飯を口内に捩じ込み。もしゃもしゃと何度も咀嚼を相手と同様繰り返して。相手の表情が緩んでいることが素直に嬉しくてにこにこと子供っぽさの残る笑顔を浮かべ。明後日が休みだという言葉に きらきらと瞳を輝かせては口に残っていたご飯を飲み込み。嬉々とした表情のまま、 )
じ、じゃあさ、どっか行かねぇ!?
(口の中いっぱいに詰め込む、なんてことはしないものの1枚食べ終われば箸はすぐに焼肉へと向かい、幸せだなあ、なんて思いつつ相手はどうだろうかとちらりと視線を向けるとその幼い笑顔にぱちぱちと瞬きをした後に此方も瞳をきゅうう、と細めて幸せそうに笑い。それから相手の誘いが耳に届くなり、こくん、と頷いてからそのまま首を右に傾けながら、)
いいですね、…木兎さん行きたいとこあります?
.. 赤葦、御免っ。全然来れなくて、しかも、来れないって、来れなくなるって、前もって言ってなくて、心配かけたよな…。もし、まだ居たら返事して。お願い。
木兎さん、..おかえりなさい。俺が、木兎さん置いて居なくなるわけないじゃないですか。確かに、心配はしましたけど、..また会えて良かったです。
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