とくめー。 2015-05-02 18:48:51 |
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ん…、
(朝7時、目覚まし時計を使わなくともこの時間になると自然と起きてしまうようになっておりゆっくりと瞳を開いて。いつもと変わらない朝で一つだけ違うのは相手が隣にいることで起こさぬように気をつけながら寝返りを打っては未だ眠っているであろう相手の顔をじっと見つめてみたり。まだ時間に余裕があるためかなかなか起き上がろうとはせずに相手を見続け、相手が寝ているのをいいことに相手の頬へと手を伸ばそうとして。)
( 相手が隣に居るということで寝れないかもしれないなという心配も、ほぼ無用と言うべきか、ギュッときつく目を閉じれば自然と寝てしまうのは仕方無いことなのだろう。すっかり夢の世界に落ちてしまった己は普段はもう少し遅い時間に起きるせいでもあるのか、なかなか目が覚めることはなく。んん、と小さく唸り声に似たような声を出すともぞもぞと掛け布団の中に潜るような素振りを見せ。 )
(相手の頬に手が触れる、その瞬間に相手が唸り声を上げてはびくり、と肩を揺らして驚きその手を勢い良く引っ込めて。そのまま布団に潜っていく相手のことをじっと観察するもどうやら起きてはいないようで安堵の息を吐いてはやっと体勢を起こして両手を上にぐぐ、と伸ばし。そして相手へと視線を向けては隣にいることが相当嬉しいらしくゆるり、と口角を上げつつ再び相手へと手を伸ばし相手の頭にぽふ、と手を置いてみて。)
( 毛布を巻き込むようにその場に丸まったわけだが不意に頭に感じた刺激に夢の中から現実世界に引き戻されると閉じていたその琥珀色の瞳をうっすらと開き。ぱちぱちと何度か瞬きを繰り返すとそういえば今は赤葦の家に居るんだっけと昨日の記憶を掘り起こすと再度眠ろうと目を閉じたのだがハッとすれば相手がいるであろう方向に体をもぞもぞと動かし、へらりと眠たげなまま笑うと、 )
おはよ、
(いつもは強そうに立っている相手の髪が今はへたり、と柔らかくその感触を楽しんでいてはふいに相手が此方を向き直り視線が交じり合って。相手が起きたことを悟っては完全に手を引っ込めるタイミングを失ってしまっており不味い、といった表情を浮かべるも相手の眠そうな笑顔を見てはそんな不安は何処かへ消えてしまい相手の頭に置いた手をぽんぽんと動かしながら目を細めては、)
おはようございます、…眠いんですか?
( 何故か相手に頭を撫でられていたわけだが何処か心地よさそうに目を細めると自身からも相手の手にすり寄るような行動を取り。ふわぁあ、と眠気からか大きな欠伸を一つ溢すと眠いのかという問い掛けに気を抜けば再度夢の中に落ちてしまいそうな重たい瞼と格闘しつつ こくん、と小さく頷いて。潜り込んでいた体を少しだけ上に移動するように動かすと相変わらず眠そうな笑顔を浮かべたまま。 )
ちょっとだけ、
(己の手を振り払われないかと内心不安でいっぱいだったが相手の表情と行動を見てはその愛らしさに思わずゆるゆると頬を緩めつつもまるで子供をあやすようによしよし、と髪を撫でて。そしてひょっこりと布団から顔を出した相手がちょっと、なんて言ってきてはその見え見えな嘘にくすり、と笑ってしまい。ふと時計に視線を送ればまだ時間に余裕はあったため髪を撫でていた手を離しては先程顔を出した相手に布団を掛け直して。)
まだ時間は大丈夫ですから、ゆっくり寝てていいですよ
( 元より背が高いこともあってか人に頭を撫でられるなんてもうずいぶんされたことがなくて、その懐かしい感覚に再度夢の中に落ちかけたが一度強く目をつむるとその目をパチリと開き。何故か相手に笑われるとキョトンとした顔で幾度か瞬きを繰り返して んー? と小さく不思議そうな声音でぽつりと声を漏らして。まだ時間は大丈夫だと相手はいうものの己は相手と同じ時間に起きると決めたわけだし、相手と一緒にいる時間が減るという事実が嫌でゆるゆると左右に首を振ってから。 )
んーん、もう起きる…、
(相手の瞳が閉じられては再び眠りについたのだと思ったがその瞳がぱちりと開いてはおお、と小さく声を漏らしながら瞬きをし。己が笑ったことにより相手が不思議そうな表情をしてはそんな相手を愛らしく感じ目を細め、何でもない、とゆるゆると首を振り。布団を掛けてから朝ご飯でも作ろうかと動き始めようとしたところで布団の中で首を振る相手が目に入り起きる、という言葉を聞いては困惑した表情を浮かべつつも納得して。)
ん、無理はしないで下さいね?
( ごしごしと眠気を退けるためか目を擦るともぞもぞと動いたかと思えば上体をゆっくりと起こし。何処か乱暴に頭掻くと先程よりかは目が大分覚めてきたのもあり幾分かマシであって。何でもないと首を振る相手に一瞬だけ訝しげな顔を見せたが相手がそう言うのならば、と相手を信用することに決めたらしくそれ以上の詮索をするようなことは辞めて。無理をするなと言った相手にこくん、と深く頷けば、相手がベッドから降りたのを確認するなり此方もベッドから降りて。 )
だいじょーぶ、もう目、覚めたから!
(いきなりむくり、と起き上がり頭を乱暴に掻く相手の行動一つひとつに反応し小さく驚きの声を漏らしつつ何となく眠気が覚めてきたであろう相手の顔を覗き込んでみたり。そして訝しげな表情を向けられては困ったように眉を寄せるもそれ以上何も追求してこない相手に安心し小さく息を吐いて。立ち上がった己に引き続きベッドから降りた相手を見ては大丈夫だろうか、と少々不安になるもこれ以上言っては相手がしょぼくれるのは目に見えているため言葉にはせずに、)
先に顔洗ってきていいですよ、…あ。場所分かりますか?
赤葦驚きすぎ、
( 何故か一つ一つの行動に声をあげる相手にたいしてぽつりと可笑しそうに笑いながら上記をぽつりと溢していたのだが、急に顔を覗きこむようなしぐさを見せた相手に うお、と小さく声を漏らして。相手が隠すということは聞かれたくないのか、それとも本当になにもないかの2択であって、わざわざそれを強引に聞くのも申し訳ないし、何て思いつつ相手の問い掛けに あー、と困ったように声を漏らすと幾度か首を振りながら、 )
教えてくれれば……
…そんなことないです、
(相手に己の反応について指摘されてはむ、と少しだけ不機嫌そうな表情を浮かべるも顔を覗き込んだことで驚いた様子を見せた相手に何処か得意げな表情を浮かべて。しかし、そんなに相手の行動に反応していたのかと分かれば若干反省しつつ己の問い掛けに困惑したような声が聞こえてはゆるりと首を傾げて。どうやら相手は場所が分からなかったらしく遠慮がちな言葉が返ってきてはふぅ、と小さく溜息を零し。いつもの相手らしくないと己のことを棚に上げつつ少し物真似を入れて指摘しては意地悪く笑ってみせて、)
何を遠慮してるんですか。いつもの木兎さんならわかんない、教えてって言うと思うんですけどね。
えー、結構驚いてたじゃん、
( そんなことないだなんて否定をしてみせる相手に目をぱちくりさせたものの直ぐ様へらっと穏やかな笑顔で上記を述べ。それから思わず驚いた声を出してしまったのだが視界の先で得意気な顔をした相手に今度は此方が む、と不服げな顔をしてみせる番であり。何故か溜め息を吐かれてしまうと更に不思議そうな顔をしていたわけだが次に相手の口から出てきたらしくないという言葉と相手は似ていると思ってやっているであろうその物真似を聞いていたのだが、そんなにらしくなかったろうかと疑問を抱き。 )
じゃあ、あかーし、分かんないから場所教えて!
それは、木兎さんが動くから…、
(穏やかな笑みを浮かべながら事実を語られては反論したくなってしまうのだが事実を覆すことは出来るはずがなく無茶苦茶な理由を述べて。しかし、先程とは立場が逆転し相手が不満げな表情を浮かべていればふふ、と小さく笑みを零したり。そして己の言葉をすんなりと受け入れて言葉を返してくる相手に瞳を見開いてはぱちぱちと瞬きし。此処まで素直に言われては何だか此方が申し訳ない気持ちになって苦笑を浮かべるもこの何でも受け入れる相手が好きなのもまた事実であり。場所を教えることになってはぐぐ、と大きく伸びをしてから歩き出し、)
こっちです。
俺悪くないしっ、
( 自分が動いただけで驚く相手に本来ならば笑い飛ばすところなのであろうが此方が驚いた様子を見せたときに相手の浮かべたその得意気な笑みで若干であるが拗ねているともとれるような態度をとっているため、上記を早口に述べて。笑うなー、なんていう意味も込めては相手に近づくなり、むに、と相手の頬を優しく掴んで。苦笑を浮かべた相手に何故、と思ったものの口にすることなく心のなかで静かに問い掛けて。それから伸びをする相手を眺めていれば不意にこっちだという言葉が聞こえたがために わずかに反応遅れたもののしっかりと、返事を返し。 )
ん、おー。ありがとな!
(相手が拗ねたような反応をしているのが分かるもそんなものは慣れっこでにこにこと笑みを浮かべていたのだが頬を掴まれては目をぱちぱち。その手を振り払うことはしないもののむむ、と眉を軽く寄せては離してくれと瞳で訴えてみたり。そして己の言葉に対して返事がなければ相手の方を振り向くも遅れて返事が返ってきては「どういたしまして」と口角を上げてみせて。その後廊下をゆっくりと歩きながら洗面台に辿り着くなり棚を漁りながら、)
顔洗ってていいですよ、……っと、タオル…、
( 何故か相手がにこにこしていることに一瞬だけ意外そうな顔をするもののそれにほだされそうになってはそのあとすぐに相手の表情眉を寄せたものに変わり。瞳で訴えてきている言葉それとなく察するとすぐさま相手の頬から手を離してその手、そのまま頭の後ろで組むと へらっと笑って何かを誤魔化すように。ぺたぺたと相手についていくように歩き、それから洗面台に辿り着けば相手の言葉の通り顔を洗おうと水を流していたが、ふと思い付いたこと訪ね。 )
あ、なーなー、歯ブラシってどうすればいい?
(相手に頬を掴まれて若干不機嫌そうな表情をしたものの特に根には持っておらず、誤魔化そうとしている相手にもやれやれといった感情で。水の流れる音を聞きながらごそごそと棚を漁ってようやくタオルを引っこ抜いて相手に渡そうと後ろを振り返ると歯ブラシのことをたずねられぱちぱちと瞬き。そして斜め上を向きながら思考を巡らせては確か棚の中に使っていない歯ブラシがあったはず、と再び棚を漁り始めて。)
ちょっと待って下さいね、…歯ブラシ、…
そんな顔すんなよなー
( 不機嫌そうな顔から一変して、やれやれといった表情を見せた相手にもったいないなあ、なんてそんなこと思えばほぼ無意識に上記をぽつりと述べ。ばしゃばしゃといった水の音BGMに相手の言葉聞いていれば再度棚を漁り始め。とりあえず顔だけは洗っておこうと思った己は流れる水掬うなり顔洗って、幾度かそれを繰り返したのちに濡れた顔についた水、払っては相手が持っているタオルに手を伸ばし。 )
んー、ごめん、ありがと、
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