番傘屋の泡沫 ✔無登録✔和風

――ああ、雨？ 傘買ってくかい？
…それとも雨宿りでも？

糸黒 ―― シクロ
年齢不詳／黒髪に黒瞳／黒に藍模様の浴衣

この程度の自己紹介があれば有り難いな。
気軽に立ち寄ってね。( こく、)



>解禁

紫雨――シグレ
21歳／黒髪短髪黒目／紫に幾何学模様の変わった着物

雨降ってきやがった……
（突然降りだした雨に軽く舌打ちすると辺り見回し雨宿りが出来そうな店を発見し暖簾を潜り顔をのぞかせ）


（/お相手よろしいでしょうか？ロルは合わせられるので何かあれば言ってください

おおっと、遅くなってしまって申し訳ないな。


やあ、ようこそ。――んん、いらっしゃいませ、だったな。

(鼻をつく雨の匂いは特有のもので、最近では表に立たずとも分かるようになった。気温が下がる事を頭の片隅において、のんびりと湯を沸かしていれば、近付く足音、捲られる暖簾。雨の日は客人があるから好きだ、なんて頬緩めれば、一応店主である、と招きの言葉を添えて)

さてさて、今日も元気に開店……
おうぷん？( くす、)

雨が降らなきゃ客人も来ない、ねえ。
それが俺の傘屋たる所以、か。( ふ、)

最近はお天道様が出ずっぱりだねぇ。( くつ、)

お話し相手、探してますよ。

霙 ----ミゾレ
24／赤髪一つ結び灰色の瞳／桜模様で白色の着物／性別不詳


今日は晴れると良いのですがね…
（首傾げては同意を求めるように相手を見て。雨が降りだせば生憎傘がないと嘆くように溜め息を吐けばどうしよう、と呟いて

(/お相手良いですか？

んん、お出掛けかな。てるてる坊主でも吊そうか。

( 相手の言葉にきょと、と首を傾げれてから、思いついたようにひとつ、提案を。傘なら何本でも、なんて小さな自店を見渡せば、伺う様に空色を見上げて)

ええ、会わねばならぬ御方がおりまして。では、その子に頼みましょうか。

（相手がてるてる坊主を吊るすと言えばクスッと可笑しそうに笑い。彼が営んでいるであろう店には傘が多くあり、｢一つ、大きめの傘はありますか？｣と人差し指を立てて数を示せば目を細めて微笑み）

待ち合わせ、かな。素敵だねぇ。
雨もそう悪くないよ、風情風情。

(つられる様に笑み返せば、のんびりと立ち上がって。並ぶ傘をひとつ手に取れば、相手に差し出し広げてみろと促す様に。「相合傘するには、其の大きさが丁度いいんじゃあないかな。」どことなくからかう様な声色を交えて)

風情、ですか…。
雨、と言う単語は人によっては悲劇にも喜劇にもなる。

（少し雨粒が大きくなり激しさが増すような雨に目を細めれば寂しそうな笑みを浮かべて。広げてみろと催促されれば傘を開いて、大きさも自分が望むのだと分かればこれを一つ、と購入すると言う風に財布を開き。相合傘、と言う単語が耳に入れば驚いたように目を開き、それから頬を赤く染めれば｢そんなんではありません｣そっぽを向くように目をそらして）

んん、雨は嫌いかい？

(相手の顔色を読めば、困った様に訊ねてみて。商売柄雨季等は確かに有り難い、なんて心内に思い返して。「そんならそいつを持っていくと良い。」嬉々とした表情浮かべて、満足げに定位置の座布団の上へと座り直して。「そう？一人で使うには少々持て余すかもね。」くつくつと喉を鳴らせば、雨空を見上げて)

私にとっては雨とは悲劇名詞、とだけ言っておきましょう。
貴方様は、何故このような商売を？
（困ったように訊ねる相手に、寂しげな雰囲気を悟られぬよう、口角を上げてはさも可笑しそうに笑い。傘屋など儲かる物でも無いだろうとふと心に浮かんだ疑問を相手に問いかけ。｢其くらいにしてくださいな｣喉を鳴らし笑う相手に呆れたような溜め息を吐けば、傘を丁寧に折り畳んで）

そう、そうだね。価値観は人それぞれだ。

(己に言い聞かせるように呟けば、緩り笑み浮かべて「この番傘屋はね、預かり物なんだ。」心底楽しそうに上記。からかいが過ぎたと口を噤げば、それでも好奇の目で相手を見つめ)

預かり物、ですか。
其はまた何とも興味深い。
（楽しそうに言う相手に此方も明るい気持ちになれば、好奇心で更に話が聞きたいと身を乗りだして。｢貴方様の望む物など出ては来ませんよ？｣好奇の目を向けられれば溜め息を混じりに前期を言い、首を左右に振って）

そう、だから辞められなくてね。

(言葉とは裏腹ににこにこと笑みかべて、焦らす様にのんびりと言葉を並べ「やあ、僕が望んでるのは暇潰しの言葉遊びの類です。」態とらしく手を上げて、お手上げとばかりに首を傾け)

例え預かり物では無かろうと、辞める気は見られませんが？
（ゆっくりと紡がれた言葉に目を細めれば仕返しと言わんばかりに上記。｢何方様の預かり物なのかお聞かせください｣暇潰しの言葉遊び。其を望むは此方も同じ、好奇の目を向ければ、ゆっくりと微笑んで）

そうかな、否、そうなのかもしれない。

(素直に言葉を受け入れれば、再び自答の様に独りごちて。「この店の主は僕の姉です。」言うが早いか、ふと目を細めて。思いついた様に店の奥へ引っ込めば、暖かな湯気の立つ湯呑を二つ手に。「客人にお茶も出さず、ご堪忍を。」着物の裾を引く様に態とらしくお辞儀を)

いいえ、此方も長居する予定は無かったものですから…。

（相手の自問自答に静かに微笑めば何も言わずに、姉の店だと分かれば店内を見回し、そうですかと何かを肯定するように呟いて。湯呑みを一つ受けとれば詫びをいれて縁に腰かければお茶を一口飲んで）