性格イケメン、若干ツンデレ髭面三十路と隠れSちゃんの日常

じゃあ、いってきます
(家に挨拶をして鍵をかけ、)

(/ですね（笑）)

かけられたか？
(鍵をかけた相手に一応尋ね、)

(/アルちゃんと一緒の時点で十分幸せでしたね(笑))

うんっ
(「それくらいできるもん」と少し拗ねた様子で目を逸らし)

(/ですねえ、今更ですがここまでアルちゃんを気に入ってくれるとは思ってなかったです)

悪かった、そう拗ねるな。
(拗ねた相手の頬をつつき、)

(/私がですか？キアがですか？)

……お祭り楽しみだねっ
(気を取り直したように話を振り)

(/どちらもです)

……そうだな。
(さほどそうでもなかったはずだが、楽しそうな相手を見ているうちに自分も楽しみになってきて言い、)

(/だってアルちゃん可愛いし、主様も面白いですもん
キアは騎士設定だったんで、もともとアルちゃんを全力で守るキャラだったのが高じてこんな事に(笑))

何しようかな、林檎あめは絶対だからねキア
(相手に買ってもらうのが前提で話を進めていき、)

(/光栄です(笑)
そして今やこんないじられるように)

お前、少しは自分で買えよ？
(相手の手を引いて歩きながら苦笑し、なんだかんだでほとんど自分が払ってしまうのであろう事は予想していて、)

(/そちらもちょいちょいキア誉めて頂いて嬉しいです
なしてこんな事になってしまったのでしょうね……(笑))

大丈夫、ちょっとは持ってきてるからっ
(自信満々に空いている方の手で５００円を出し、)

(/イケメンですよね根は
私達の責任ですよね(笑))

本当にちょっとだな……。
(相手が見せてきた500円に思わず笑うも、「まぁ、祭りならそのくらいでいいか」と続け、)

(/根は、ね(笑)
仕方ない、彼は犠牲になったんだから(笑))

そういえば、私が鎮魂歌歌っているあいだ、キアは何処にいるの？
(唐突に気になったのかそう尋ね、)

(/私の餌食に……←)

まぁ…お前の近くにはいるだろうな……。
(きちんと考えてはいなかったのか少し上見ながら顎に空いた手の指あて考え、「いざという時、お前を守れる位置にはいる」と相手見て断言し、)

(/ごめんよキア、だがやめない(笑))

そっか、私もその方が安心するなぁ
(相手の返事に嬉しそうに目を細めて、「街見えてきたねーっ」と言い)

(/酷い(笑))

あぁ…最初はやっぱりりんごあめか？
(相手の言葉に前方を見て、街の入り口が見えてきて尋ね、)

(/いや、だって(笑)
ゴリラ×２そろそろ出します？)

もちろんだよっ
(相手の問いかけに頷き、早速りんごあめの屋台を見つけ)

(/？(笑)
お願いします)

どれにする？
(屋台の前で一応相手に尋ね、)

(/一瞬やめても多分またすぐいじり始めますよ(笑)
りんごあめ買ったら声かけます)

うーんと……、これ
(散々迷った挙句少し小さめのものを指さし、)

(/可哀想に(笑)
りょうかいです)

そうか。
(相手が選んだ物ともう１つ別のを手に取ると、その２本を買い、)

(/宿命です(笑)
次で来ますよゴリラ)

キアも食べるの？
(意外に思ったのかくすくすと笑いながら)

(/来いゴリラ君)

悪いか。
(わずかに頬染めつつ、相手に１本渡し、)
弟「あれ、キアじゃない？」
っ…？
(自分の名が呼ばれた気がして軽く振り向き、)

(/来ましたゴリラ)