狐死神 2015-04-25 21:39:34 ID:afe26c679 |
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-僕の罪-
真っ赤な鼻と目を擦り家路につく。いつもは重い足取りだけど、今は違う。僕の罪はとても重く償わなければいけないものだとやっと理解した。
ヒナ「僕の罪はこの身体をもって償わなければ、、、ってなんだか厨二病みたいっ。」
変わりなんて沢山いるこの世界。僕が消えた所でなにも悲しむことなんて無い。僕の変わりはテディがいる、、、でも、あの家族の所にいたらテディが可哀想だよね。
ルンルンとスキップしながら歩いて行き家に着く。
インターホンを鳴らし開けてもらう。
パパ「どこに行ってたんだ!!!!心配したんだぞ!!!」
ヒナ「ごめんねパパ。でも、もうパパ、ヒナ疲れたの。この1年?かな体験して考えて苦しんで。気付いちゃったの、代わりは沢山いるってこと。」
転校した友達は私の代わりにいじめを受けていて。
パパは雪お姉さんの代わりにママを見つけてきた。
ママ達はパパへの復讐の代わりに僕を虐待した。
ほらね、代わりは沢山いる。もっと考えたら代わりは沢山見つけれるかな?
ヒナ「あ、そうだテディを持っていこうとしてたんだ。パパどいて。」
パパ「ヒナ、、、?」
パパの声を無視して2階に上がる。ママ達はいつもの通り僕を無視してテレビに夢中だった。
ヒナ「テディ。久しぶり、、?かな?違うかな。もうね僕疲れたの。だからさ、一緒にこの家飛び出そう?それでね、、、幸せな夢を見よ?」
何も答えないテディ。うん、いつも通りのこと。
さて、行かないと。この家にはもう僕は邪魔だし疫病神だし、何よりいい事ないからね。
テディの手を取って新しいカッターをポッケに入れてフードを被って家を出る。パパが僕を呼んだ気がしたけど、もう振り向かない。
バイバイ、幸せだったお家
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