狐死神 2015-04-25 21:39:34 ID:afe26c679 |
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-全ての真実-
ヒナ「そんな……全てパパが悪いんじゃ。」
パパ「ヒナまでそんなことを……パパは悪くない! ママの手に入れる為には仕方が無かったんだ!」
パシン
乾いた音が鳴り響く。
ヒナ「意味分かんないっ……馬鹿!」
部屋を飛び出し廊下に出るとお姉ちゃんがいた。
ヒナ「お姉ちゃん……。」
姉「ヒナ……。」
ヒナ「僕ってお姉ちゃん達と違うんだね……。」
姉「……知ってた。ママから聞いた。あんたは私達の疫病神だ! あんたのせいでママが辛い目に合ったんだ!」
ヒナ「っ…………もう嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁあああ!」
大声で泣き出すヒナ。心配してパパが出てきたがその隙に部屋に入り込んだ。
パパ「ヒナっヒナ!」
ヒナ「……もういやだよぉ……疲れたよ……。」
次の日
パパ「ヒナーご飯だぞー?」
ヒナ「部屋の前に置いといて」
パパ「分かった。」
パパ「ヒナー風呂はー?」
ヒナ「皆が寝たら入る」パパ「分かった。」
あの日を境にヒナは部屋から閉じこもっていた。学校にも行かず誰にも会わないようにしていた。
1ヶ月後
姉「ママーお腹すいた。」
ママ「ふふっ分かったわ。」
パパ「お兄ちゃん、ご飯だよ!」
兄「分かった。」
ヒナのいない事がいつの間にか日常になった。
幸せそうな笑い声が室内を包む。
兄「ヒナは部屋から出て来ないのか?」
姉「んなの別に良いでしょ。」
ママ「さぁーカレーよー。」
パパ「美味しそうだな。」
ママ「ママの自信作よっ! あらヒナ……。」
ママの言葉に皆がヒナへ視線をむける。
ヒナ「……出掛けてくる。夕食はいらない」
赤と黒のワンピースを着て外に出る。
少女は絶望の表情を浮かべていた。
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