狐死神 2015-04-25 21:39:34 ID:afe26c679 |
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-1人-
~家~
ヒナ「ッハァハァ……。」
全力疾走して息が荒い。足もガクガクする。
ヒナ「……。」
家に帰れば家族からの暴力、暴言。僕の居場所は多分無い。
はぁと溜め息を吐き出し家に入ろうとした時、ぐぃっと服を引っ張られ
幼女「お姉ちゃん!どしたの?」
と小さな女の子に聞かれた。
ヒナ「わぁっ、ん? どうしたの? 迷子? お名前は?」
幼女「迷子違う! あたちナヤ! 4ちゃい!」
……。4歳で1人は絶対迷子でしょう。
ヒナ「そっか…ナヤちゃん宜しくね!」
ナヤ「うん!」
可愛らしくお下げで黄色の帽子に水色のワンピース。幼稚園の服だろうか?
ヒナ「ナヤちゃんは幼稚園からの帰り?」
ナヤ「ううん。ナヤ悪いことしちゃった、だからおしょとで反省。ちゅまらないから出ちゃった!」
つまり……、ナヤちゃんが悪いことをし怒られ反省するまで外、または庭に出され家に入れてもらえなかった。だがつまらなくて家を飛び出し道が分からなくなったってことか……。つまり、僕と同じだ。
ヒナ「そっか……、辛かったね。」
優しく撫でてあげると不思議そうに首を傾げるナヤちゃん。……可愛い。
__「ナヤちゃーん!どこなの!」
__「ナヤー居たら返事しろー!」
ナヤ「あっママーパパー」
だったっと走っていくナヤちゃん。
幸せそうにな表情、僕と違う……。
ナヤ「あっお姉ちゃん、バイバーイ!」
ヒナ「バイバーイ!」
母「ナヤのことありがとうございます!」
父「ありがとうございます!」
ヒナ「いえ大丈夫です。でも目をはなさいよう気を付けて下さいね!」
母「ありがとうございます!」
父「さぁ帰るか。」
ナヤ「うん!」
幸せそうな家族、僕はとてもうらやましかった。そして一気に現実に戻された。
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