狐死神 2015-04-25 21:39:34 ID:afe26c679 |
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学校の友
ヒナ「…。」
目の前にはマジックペンで殴り書きされた机。書かれた言葉は…お馴染みの汚い言葉。
ヒナ「綺麗にしないと…」
そう呟き雑巾を取りに行く。
取りに行った後机を綺麗にする。…なかなか消えない。朝の休み時間まであと五分、ギリギリ間に合うかどうかの時間だ。
ヒナ「こんな感じか。…やばっ雑巾返さな…きゃ!」
ツルッと何か滑りやすいモノを踏み滑る。危ないと手を出し目を瞑り…
ぼすっ
ん?痛く…な…い?
誰か僕を受け止めたのだろうか、恐る恐る目を開けると……。
ヒナ「…ラン!」
ラン「ヒナ大丈夫か?ったく走ったら危ねーだろ。」
ヒナ「ごめんごめん。でも、ありがとう。」
ランから離れぎゅっと手を握った。僕なりのありがとうを握手で示した。ランは察したのか握りかえしてくれた。
クラスメート1「おい!スケバンラン!お前何笑い潰してんだよー!」
クラスメート2「まっいいじゃん。偶然ランが居たことにして、また仕掛ければ良いでしょ!」
ラン「…てめぇらか…、てめぇら絞めんぞ、あ"?」
クラスメートからのからかいに凄みましてランが睨み付ける。……怖い。
クラスメート2「なっなんだよ。ランはこっち側じゃねぇのかよ。」
ラン「こっち側とかの糞もねぇ。てめぇらヒナに手ぇ出したら絞める。」
しーん。ランの脅しに怯んだのか教室が一瞬にして静かなる。
ヒナ「ラン…」
僕は怖くなりランの手をぎゅっと握った。
ラン「大丈夫。」
そう小さく笑ってぎゅっと握り返してくれた。
ランの脅しが効いたのか二週間は何もされなかった。でもママやお姉ちゃんからの仕打ちはだんだん酷くなっていっていた。だけど今の僕は大丈夫だった。大親友のランがいるから。
だからこそ僕は気付かなかった、標的がランに変わっていたことを…
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