狐死神 2015-04-25 21:39:34 ID:afe26c679 |
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-唯一の…-
ヒナ「ううっ…ぐすっ…ひっく…」
ベンチに体育座りで座り顔を伏せて泣く。幸い昼間の公園は誰一人居なかった。
僕はどうすれば良かったのだろう…信じてたのに…大好きだったのに…。
__「ヒナ」
ヒナ「!…え」
突然名前を呼ばれ反射条件で顔をバッと上げる。僕の名前を呼んだのは…
ラン「何泣いてんだよ…」
ランだった。
ヒナ「ほっといてよ!…どうせランちゃんも僕の事親友って思ってないんでしょ!」
ラン「はぁ?何言ってんだよ!泣いてるお前をほっとけるかよ!それに俺はお前を…ヒナを親友じゃないなんて思ったことなんて…あるわけねーだろ!…ちっ弁当取りに帰らなきゃ良かった…。」
ヒナ「え?」
ラン「あの糞姉妹だろ!…俺がついていながら…ごめん…」
ぎゅっとランが僕を抱きしめる。僕はまた混乱した。…訳が分からない。
ラン「ううっ…ヒナァ…俺はぜってーぐすっ…お前を守る!」
泣きながら宣言するランに僕はとても嬉しかった。…ありがとう…ラン!
ぐぅー
シリアス…?な雰囲気に間抜けなお腹の虫がなる。そういえば今の時間ってお昼ご飯の時間だ。
ラン「腹減ったなぁ…一緒に飯食わねーか?」
ヒナ「いっいいの?」
ラン「あったりめーだろ!」
ヒナ「ありがとう!ランちゃん!」
ラン「ラン」
ヒナ「へ?」
ラン「ランちゃんじゃなくてラン。呼び捨てで呼んでよ」
ヒナ「…わかった…ラン」
ラン「うん!んじゃ飯食うか。」
ヒナ「うん!」
僕達2人は仲良くランのお弁当を食べた。…ランちゃ…じゃないランにお弁当のお礼あげないとなぁ…
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