巫女 2015-04-22 00:39:15 |
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はぁ、全く世話が焼ける……、コホッ、……?
(片付けを済ませて相手の様子を見に行けば寝息をたてており、またどこかへ行ってなくて良かったと安堵しながらも、「こんなことで本当に紅玉に勝てるのかしら?」などと少し不安に思いながら、はだけている毛布を直してやり自身も軽く咳をするが全く気にする様子もなく立ち上がり)
さて、私もそろそろ寝ますか。
彼方…
(相手の名前を呼ぶと妖力かわからないが相手の体をなにやら締め付けるような力が働き相手を自分の寝ている布団の中へと入れれば妖力を解き、僅かな寝息をたてながら相手を抱きしめて)
えっ!?
わっ、ちょっ、なに!?
(自室で寝ようと立ち上がろうとした瞬間に身体の自由がきかなくなり、一体何が起こっているのかと一瞬焦るものの、自分を纏っているその妖力が相手のものだと感じ取ると、そのまま相手が横になっている布団へと誘われ、布団のなかで相手の横顔を見ながら頬をツンツンとつつき)
……まったく、どこまで甘えん坊なのかしら、この式神は。
んっ…
(頬をつつかれたのに違和感を感じたのかぴくりと体を反応させれば薄く目を開き始めて「あれ…彼方…?」と、抱きしめたままなぜ相手がここにいるのだろうと言った目で見つめながら言えばあくびをし)
あれ?彼方?じゃないわよ。
貴方が連れ込んだんでしょう?
(無意識で妖力を使ったのだと察すれば苦笑し、「連れ込んだ」という意味深な単語を使ってはからかうようにクスクス笑って)
ほら、私は抱き枕じゃないんだから、離して?
つれっ…
(相手の連れ込んだという言葉に反応してよからぬ想像をしたのか顔を真っ赤にして固まり「その…何もしてない…よな?」と心配そうに問いかけ。「一緒に寝よ」相手を抱きしめるのはやめたのか腕を自身の頭に持っていき腕枕にすれば相手を見つめて微笑みながら言い)
ひどいわ、あんなことしておいてっ
(顔を真っ赤にして狼狽える相手が面白かったらしく、更に誤解を与えるような発言をすれば両手で自身の顔を覆い泣き真似をして、抱き締める手が解かれれば寝返りをうち、相手に背を向ける形になって)
えっあの…
(相手の言葉に反応してよからぬ想像をしたのかわなわなと震えれば相手の手を握って「ごめん…責任…とる…よ」と震えた声で言えば真剣な顔になり。「もう…少し話そうよ…」相手の背中に抱きつきながら言い)
……っ、…ぷ、ははははっ!!
(相手の反応に我慢できなくなり思わず吹き出すと相手の方に向き直り、笑いを噛み締めながら「ごめん、冗談よ冗談」と言った後に再びお腹を抱えて笑い出して)
!?…てことは…俺は何もしてない…んだよな?
(相手が突然笑い出したことにびっくりすれば相手の冗談という言葉を聞き安心したようにため息をつき、上記を述べるとわずかに頬を膨らませ「騙された…」と怒ったように相手を見つめて)
ごめんごめん、貴方の反応があまりにも初々しいからつい、ね。
(やっと笑い終えれば、怒ったように頬を膨らます相手が愛らしく思わず手を伸ばし頭をクシャクシャと撫でてやり謝れば、膨れている頬をツンツンとつついて遊んでみて)
それはそうだよ…キスしたのも抱きしめたのも彼方がはじめてだぞ?
(相手にされるがままにされるが、初々しい、と言われればそれはそうだろうと上記を述べれば恥ずかしくなったのか顔を赤くすれば下を向いて俯くようにし)
そんなに恥ずかしがらないでよ。
こっちまで恥ずかしくなる…
(相手が再び顔を赤くして反らせば、なんだかこちらまでドキドキしてしまい上記を述べ、紛らわすように勢いよく立ち上がれば自分の部屋に戻ろうと歩き出して)
行っちゃうの?彼方も…
(離れていく相手に母親を思い出せば信じている相手も自分から離れていってしまうのかと思い思わず口から言葉を漏らしており)
ゔ……~~っ、わかったわよ!今日だけだからね!まったく。
(背中からいつにも増して儚げな声が聞こえれば、風邪気味の相手を邪険にできるはずもなく、心のなかで葛藤しながらも、意を決した様子でそう言えば、布団の中へ戻り、相手に背を向けて目をぎゅっと瞑り)
やっぱり彼方は優しいな…
(自分の言葉に恥ずかしくて嫌なはずなのに従ってくれた相手のことを考えると普段も優しいと思えば上記を呟き、抱きしめるわけでもなく相手の背中にぴったりとくっつけばすぐにスウスウと寝息を立て始めて)
もう、調子狂う……
(相手の寝息を背中越しで聞きながらそう呟けば、自分もさっさと寝てしまおうと目を閉じるも、自身の心臓の音がうるさく全く寝付けずに、明け方ごろになりやっと浅い眠りにつき)
(/お待たせしました!
ん…
(ごろりと寝返りをうてば僅かに気にくわないのかもぞもぞと動き、ようやく落ち着く場所を見つければまた健やかな寝息を立て始めて)
(/いえ!こちらこそお待たせしました!)
……ふぁ…
(朝になり、障子を通して部屋に降り注ぐ朝日に浅い眠りはすぐに覚め、相手を起こさないようにそっと布団から出れば、朝の寒さにブルッと身を震わせ、数回軽く咳き込めば、上着を取りに自室へ行き)
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