一和臣 2015-04-20 23:41:15 |
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ああ、大丈夫。ちゃんと睡眠も取ってるよ。
睡眠不足は脳に悪いからな。
それだけか?(ドアに凭れかかる相手を退かす為、掴まれている腕を逆に引っ張り相手を引き寄せ腰に腕を巻き。あと数センチで唇が触れそうな距離まで顔を近づければ、上記を囁くかの様に。ただ誘っているわけでは無く、ドアから距離が空いたのを確認すれば直ぐさまパッと相手を離し、家の中へ入ろうと鍵を開けて)
ならよろし。
…お堅い理由ー。(くっく)
……あっれ、キスしてくれると思ったのに。
(抱き寄せるような優雅な動作は想定外、相手の腕の力に身体を委ねているといつの間にか至近距離にある相手の顔に意外性感じながらも思わず期待に両目を細める。然し開かれた唇は愛を囁くでもなく用が済んだとばかりに手を離す行為は淡泊なもので、扉に手を付いて背後から覗きこむように見ては口端を上げて。)
榛名は…心配せずとも寝ているか。
残念だったな。こうでもしないと退いてくれないだろ?仕方なしに、だ。(残念そうなセリフとは裏腹に、ニヤリとしたやらしい笑みにため息を吐きそうになるものの。此方としては好意があってした行動では決してないとアピールするような口調で。手を退けてくれないが為に、家の中にも入れずどうしたものかと振り返れば相手をジッと見つめ。)
んー、おしいなー。
俺は寝たいときに寝る感じ。
…分かっててやってんだもんなあ、ほんっとタチ悪い。
(止むを得ずと言わんばかりの言葉に不貞腐れたような表情を浮かべては扉から手を離すとそのまま緩く腕を組んで。此方を見つめてくる精悍な顔立ちを見つめ返すと思い出したように手に持ったままの菫を相手の右耳の上部に差し込み、「やっぱ紫似合う。」なんて嬉しそうに表情綻ばせては満足げ。)
なるほど…だがそっちの方が体に悪くないか?
そういうお前こそ、夜遅くに家まで来るなんて相当タチが悪いぞ(表情が面白いほどにコロコロと変わる相手に口には出さないも、もっと見ていたいと思いつつ憎まれ口をたたき。すっと右耳上部に差し込まれたソレを確かめるように手で触れ、しまいには取ってしまい。とてもキレイに咲いてることから仕事場からわざわざ持ってきた花だと察し「どうしたんだ、この花」と種類が何が分からず。)
んまあ、生きてるしイケるでしょ。
あわよくば夜這いしちゃおっかなーなんて。
(緩く腕を組み首を傾げては知らぬ素振りを見せながらも、相手との軽口のやりとりは心地好いもので楽しげに笑み。己が髪飾りとしてつけた花は相手の手の中に、残念そうに「あー…」なんて小さく声をあげてるも捨てることなく感心を持っている様子に少し嬉しげに「菫。可愛いでしょ。似合うと思って持ってきちゃった。」機嫌よく目許を緩めて。)
これからどんどん暑くなってくからな、熱中症で倒れましたなんてことは起こすなよ(楽観的な相手にやれやれと苦笑い気味に)
寝言は寝て言え。(呆れたように態とらしく大きくため息を吐くも、こちらとしても相手とのやり取りは楽しいらしく、素直な態度は取らないものの邪険に扱うようなこともせず。それどころかなかなか帰る気配のない相手に折れたのか、玄関のドアを開けて入るように促し)そう言うのは女性に贈るもんだ。…で、だ。ここで話すのもそろそろ疲れた。続きは中に入ってからはどうだ?
倒れたら和臣さんに看病してもらおーっと。(くく、)
仕事お疲れ。企業戦士はGWとかないもんなあ。
…あ。あと、遅くなってごめんね。待ってた?
夢見心地ってヤツだからさ。
(呆れ混じりの淡泊な返答が心地良い、肩を小さく震わせながらこみ上げてくる笑いに喉の奥を小さく鳴らして。此方としては相手の髪に花を飾るという目的を果たすことが出来た為満足していたものの、思いがけぬ入室を促すような言葉に小さく双眸を丸め。「女のヒトなあ、―…え、いいの?やった。お邪魔しまーす。」徐々に表情は綻び遠慮など皆無に敷居を跨いで先に中へと。)
そしたら即、病院に預けるよ(にっこり)
俺が待ってた分、付き合ってもらうからな。
…散らかすことだけはするなよ(家の主よりも先にバタバタとら家の中に入って行く相手を見て、少々不安気味に。相手に続いて玄関へと入れば電気を点けてあげ、手に持つ菫の花をせっかくだからと瓶の代わりにグラスに活ければリビングのテーブルへ置き)
もー、相変わらずつめてーの。(目細め)
そんなかわいーこと言われたらねえ、もちろん。
えー?俺そんなハリケーンみたいなことしないって。
(靴を脱ぎ揃え足取り軽く室内に入っては、小さな子供に注意を促すような物言いに少しばかりの不満の色を交えた声色にて。後から入ってきた家主を振り向いては手にあるグラスに活けられた先程の菫、その行先について行くと嬉々と目許を緩めて。「それとも、散らかさなかったら何してもオッケー、てこと?」なんて屈んでは悪戯っ子のような表情で顔を覗き込み。)
可愛いは余計だが……まぁ、遠慮なく(と、言いつつ何か思いつくことがないのか、ううーんと唸りながら腕組みして)
そういうの屁理屈って言うんだぞ?(リビングテーブルの上に活けた菫に目をやり嬉しそうに微笑を浮かべ。そうしていれば相手の言葉が耳に入ると共に顔を覗き込まれ、またからかわれると思ったのか、シャンとした表情へと戻して)
うーん、じゃないでしょ。ほら、おいでー?
(考え事をし始める相手をもどかしく感じたようで、両腕を広げ笑顔で待機)
だーってさー、屁理屈こねこねしないと何もさせてくれなそーだもん。
(視線は菫の花から緩んだ精悍な顔立ちに嬉々と目を細めながら口許に弧を描き。すぐに元に戻った表情にテーブルの傍らに膝を折り曲げるようにしゃがみこんでは、腿あたりで頬杖をつきながらいい大人が拗ねるような間延びした口調で。)
それなら俺はこっちの方がいいな(広げられた両手の中に飛び込むのはどうも性に合わないと思っているらしく、相手と己の指を絡めればキュッと握り、そのまま手を引いて抱き締め)
まったく。君と話していると中学生の相手をしているみたいだよ(子供地味た発言をする相手にやれやれと態とらしくため息を吐くものの、そんな姿が可愛らしく見えるのかまるで弟を可愛がるように大人しく座る相手の頭部をわしゃわしゃ撫で。冷蔵庫へと足を運べば「何か飲むか?」とその場で問いかけ、習慣らしく自分は何の迷いも無く缶ビールを手にやり)
…きてほしかったのになあ。
(何処か不満げにぽつり。しかしちゃっかり肩に顎をのせ片方の腕を相手の背に回し。)
中学生?そんなに若く見られんの初めて。
(喩えは実年齢より一回りほど若く驚いたように数回瞬きしてみせると何故か感心したように。髪を乱す大きな掌の感触は心地良く目を細め、その長い脚に寄り掛かろうとするも移動を開始する相手にそれは叶わずそのまま虚しく床に横になる形に。「んー、同じものがいい。」ぼんやりと相手の背中を眺めながら上の空のような声色で。)
ハイハイ、じゃあ今度な。(不満気に言葉漏らす相手を宥めるように、後ろに回した手で背中をさすさすと撫でてやり)
ほう…俺にはそう見えるけどね。(他の人達に言われたことはないと聞けば、逆にそれに驚きをみせて。摩訶不思議だとでも言うように口にし。背中越しに聞こえた相手の声に振り返り、確かめるように「缶ビールでいいのか?」と問いかけつつも、中に入っているソフトドリンクを取り出して)
ほんとかなー、その今度はちゃんと来るのかなー。
(父親が幼い子供に言い聞かせるかのような言葉に疑いの目を向けて。)
こんなとこ見せられんのは和臣さんくらいだから、なーんて。
(思い出すように首を傾げるもすぐに思考を放り投げては、冗談交じりの軽い調子にて。此方を向く相手の手の物を見ては「いいよ、俺お酒好き。」と両腕を伸ばして。)
んー…。あー、ほら、男に二言はないって良く言うだろ?(疑いの眼差しを向けられ、渋々と言った感じでコクリコクリと頷き)
他の奴に見せたら怒られそうだもんな(自分くらいだと耳にすれば、例えば仕事仲間達と…と言うシチュエーションを想像してウンウンと納得気味に頷き。缶ビールを相手の手に渡せばお酒やらジュースやらの数缶をテーブルの上を置き「飲んでもいいが、酔い潰れたりはするなよ?」と忠告。自分も缶ビールを手にすれば相手とは少し離れた二人掛けソファにどかりと腰掛け)
聞いたことはあるけどー…、まあいっか。
(これ以上疑念を向けようと不毛なやりとりが続くだけだろう、早々に諦めたのかあっけらかんと。)
今でも怒られてるかも。…あんたは?しゃきしゃきやってる?
(悪びれるでもなく可笑しそうに肩を震わせて喉を鳴らす。仕事中の相手もきっと今のような姿なのだろう、と近況を尋ね。酒の缶を受け取るとゆっくりと上体を起こし髪を軽く掻くように乱雑に整えながら小気味良い音を立てプルタブを引き上げ「はーい。…ほら、じゃあカンパイ。」と膝立ちになりそのまま近寄るとソファの座る部分に腕を置きつつ缶同士を弱くぶつけ。)
さ、ほら。俺の相手してくれるんだろ?(言い合いよりも優先すべき事があるのだと、背に回している手をといて代わりに頬をするりと撫で)
ああ、もちろん。営業だし、一歩間違えたら大変なことになる。俺はまぁ、まだ下っ端だがこれから責任もいろいろついてくるだろうからな…(可笑しそうに笑う相手とは真逆で。プライベートも真面目であれば仕事も変わらず真面目だと、これからの事を思えば何だかため息が出て。「ん、カンパイ。お疲れ様だな」カチっと缶ビールのぶつかる音につられてか、相手と同じように言葉を発し。グビビっと一口喉へと通し、そのビール特有な喉越しにぷはぁっと息を吐き。)
どうしよっかなあ。
(なんて悩む素振りは言葉だけ。頬を撫でる掌に擦り寄るとそのまま重ねるように手首を掴みそこに口付けを。)
下っぱなの?いがーい、…あんたが他の人にへこへこしてるとこ想像できない。
(驚いたように目を丸くすると緩く腕を組みぐるぐると考えを巡らせながら首を傾け。「いいねえ。お酒強いの?」飲みっぷりの良さに楽しげに口端を上げると倣うように缶ビールを呷り、喉を通り過ぎてゆく苦い炭酸にぷはっと息を漏らすとソファにしなだれかかるような体勢に。)
じゃあ、また俺からにしようか?(迷うような言葉を発するも素振りはそう見えず、口付けられたその部分に微かな温度を感じつつ、挑発的な言葉で返し)
ああ。今の会社に入るまでは教員目指してたんだよ。俺には荷が重すぎて諦めたけどな…(まだ入社してそんなに経っていないのには訳があり、チラリと昔のことを口にするも自分にとっては苦々しい思い出なのか、あまり深くは話さず、何を思っているのか両手に持ってる缶に目線向け。相手の問いかけにハッとすれば「まぁな」それだけ溢し)
ん、…俺から、って?
(あんぐりと口を開き手首に噛み付こうとしたところで気になる言葉が掛かるとそれを止め、相手に視線を向けて。)
へえ、…はじめセンセイかあ。向いてると思うけど。
(中学生と表した自分を上手く扱う相手に最適な職だろう、言及することはなくただゆるり首を擡げると目線を斜めに上げ光景を頭に描き。好意を持っている相手と酒を飲み交わしているのだから当然の如く上機嫌で、「酔ったらどーなるのかねえ。」また一口酒を呷り缶の中身を半分程度まで減らすと楽しげに目を細め。)
俺から行動に出ようかってこと(手首掴む相手の行動をどうするのかと不思議に思いながら、先程此方から抱き着いたように、何かしらしようかと意見を述べ)
…ああ。人に何かを教えるのは好きなんだ。(向いてる、その一言に研修としてや、塾の講師等をしていた時の生き生きとしていた自分を思い出せば顔を上げ、ぐびっと口にして。上機嫌な相手の姿に微笑を浮かべつつ『あまり飲みすぎないようにな』と相手の意図していること等は考えておらずまるで先生かのように注意をし)
それも楽しそー。…だからそこらへんは、あんたにお任せ。好きにやっちゃって。
(相手の提案は此方が強要するようなものではなく、普段通りの軽い調子で丸投げしてしまう。再度口を開くと手首を甘噛みして。)
ふうん。…すごいなあ。人に教えんのって、難しいでしょ。
(目を細めながら二、三度相槌を打つように小さく頷き。自分の職は少し特殊だがコツや技術を説明するには語彙力不足であった過去の出来事をふと思い出し感心したように。手持無沙汰なのか中身が零れない程度に缶を揺らしながら「はーい、センセ。」なんておどけたように。)
…っ、…なら遠慮なく(先程の行動の続きなのか、手首を甘噛みされれば痛いわけではないも不意だった為かビクつき。そんな反応見せてしまった自分が恥ずかしく、仕返しだと言わんばかりにもう片方の手で相手の手首掴めば唇近づけ軽く口付けした後、相手にされたように噛みつき)
んー、…俺は好きだけどな(言いたいことはいっぱいあるも、それを喋れば長くなってしまうだろうと少し悩む素振りを見せれば二文字にまとめ。学生のような態度の相手に懐かしい思い抱いてか、ふいにわしゃわしゃと髪を撫で)
ン、…かわいー。
(驚きか動揺か、どちらにせよ小さな反応を見せる相手に思わず笑みが漏れ。動作を真似るよう自身の手首に歯を立てる相手に高揚を抑えきれないと言わんばかりに口端を上げ、手首から指先へと唇這わせていけば人差し指を口内に含み。)
好き、ねえ。…あんたみたいなのが先生だったらよかったなー。
(首を傾げるとぼやくように間延びした声で呟いて。問題児だったこともあり学生時代、教師にはとんと良い思い出がなく思わず溜息をついてしまいそうになり。が、その直前に不意に髪を掻き乱してくる相手の大きな掌に驚き一度大きく瞬きをして。「どーしたの。」尋ねながらも嬉しくない筈がない、だらしなく頬を緩めながら空いた手を相手の頬に伸ばし指先で触れてみて)
どっちが……っ、くすぐったい(可愛いと言われたその言葉に納得いかないと、嫌そうに眉間にシワを寄せ。それでも舌の這うその感覚は嫌いじゃないのか、むしろ色気のある行動にドキマギ胸を打ち)
君みたいな生徒がいて、懐かしいなって思っただけだよ(望むような相手の言葉に、此方もそんな先生になりたかったと今もう諦めている夢を口にすることは無くても想いはあり。アルコールのおかけか、何なのか、するりと頬を撫でる相手の指を心地よく感じつつ、その手を取れば上から見降ろし、いつかの学生と相手を自分の中で重ねているらしく、見つめ)
どっち、って…俺のことかわいーって思うの?
(不機嫌さを眉間に醸すのにも構わず、驚きの発言が相手の口から漏れると一度目を瞠り問うて。拒絶を見せないのをいいことに弱く吸い付き甘く犬歯をたて。)
なあにそれー。
(相手の発言や懐かしむような表情から夢を捨てたといっても未練を残していることは何となく理解しており。だが此方を見つめる相手は自分を通して別の誰かを見ているようで。見上げたまま口元を歪ませ「全然面白くないんだけど。」頬から取り去られた手で相手のそれを掴み。)
…そういうことにしとくよ…ッ、(素直に肯定するのは気恥ずかしいらしく、言葉を濁しつつ。舌の這う感覚に反応を見せるも相手の好きにさせようと。)
あぁ、すまない…思い出話はつまらなかったか。(先程とは一転。少なくとも好意を持たれている相手が不機嫌になるのを見れば、確実とは言えないも何処となく原因を察し。気まずい空気を感じながらも「別の話でもしようか」と無難な提案すれば相手の手から逃げるように立ち上がり、缶を捨てようと足を進め)
わー…、すげえ嬉し。
(強引に好意をぶつけ、好き放題していることを多少は自覚していたのかどちらかというと好意的な印象持たれていることに表情綻ばせ。伏し目がちに甘噛みを幾度か繰り返しつつ、ちらりと瞼起こし愉しげに相手の反応見遣り。)
そいつがあんたのナニだろうとどーでもいいけど、今此処に居んのは俺だよ。
(此方を気遣って話題を変えようとしているにもかかわらず、それを良しとせず吐き出される言葉はまだ不機嫌なもので。口端から少し零れていくビールにも構わず缶に残ったものをすべて流し込むと、「だからさあ、やめて。俺そいつじゃないし。」と何処かへ歩き出す相手を引き止めるように手を掴み。)
それで、…いつまで俺の指を食べてるつもりなんだ?(可愛いと言ったものの、己の指を咥えているその姿は女性にも負けず劣らず妖艶で。完全な相手ペースに引っ張られ、尚且つ心臓のドギマギ感を抑えつつ行為を止めさせようと控え目ながらも声を掛けて)
ああ、分かっているよ…すまん(いつも笑顔でへらへらと適当な事を述べている相手しか見てこなく、こんなにも怒りを露わにさせる姿は初めて見るのか、どうしたらいいのか分からず、掴まれた手でさえ払う事出来ずに立ち尽くし。ただ、真っ直ぐ見つめられている視線が耐えられないのか、不意に視線逸らして)
ん、他んとこも食べていーの?
(指先を軽く吸いつくのを最後に口を離すと唾液に濡れたそれを自身の服の袖で拭い。拒絶する様子がないからこそ自分なりに遠慮していたらしく、許可を求めるように期待をこめた視線を送り。)
ほーんと、…罪な男だねえ。
(普段の飄々とした態度は陰を潜めており、そんな相手に半ば皮肉なぼやきを一つ。しかし素直に謝罪されて許さぬわけにもいかないのが惚れた弱みというものだろう。気まずそうに視線を外す相手を興味津々に数秒間ほど見つめた後、足を止めた彼の手に呑み終えて空の缶を握らせ「はい、ついでに俺のもおねがーい。」なんて茶目っ気たっぷりに笑み。)
んーん。お預けだ。(咥えられた指がやっと解放され、これで変な気を起こさないで済むと一安心。尋ねられたことに首を横に振ってみせると簡単に咥えられない様にとあくまでも自然体に腕を組み)
あ、あぁ…(相手の言動から、自らの失態を今は許してくれないだろうと思っていたも、視線逸らした次の瞬間にはまたいつも通り剽軽な姿で、戸惑いながらもコクリと頷き)
はーい、…なんて言うわけないでしょ。
(腕を組んだことにより手を噛むこと以前に触れることすら困難に。やんわりとした拒絶に対し一度は聞き分けよく返事をするも、そんな気は更々なく両腕を伸ばし相手の首に絡ませるように抱き着いてはそのまま身体の重心を傾け。)
和臣さん、次もビール?
(普段と違い、戸惑いを見せる相手は新鮮で玩具を見つけた子供のように愉しげに眼を細め。テーブルの上に置かれた缶を三つほど積み上げながら、相手がキッチンから帰ってくるのを待ち。)
うお、っ…(素直に返事をしたのも束の間、突然首に回された腕に加え体重が乗り、腕を組んでいた為かバランス取りづらく体がよろけ。咄嗟に伸ばした腕は相手の腰を支えるような形になり)
…いや、俺はもういいよ。ウーロン茶でも貰おうかな(飲み足りない気がするものの、これ以上飲んでまた口でも滑らせたら大変なことになると一人考え。結局首を横に振り、キッチンから戻ってくれば相手が遊んでいる中のものを一つ指指して)
つっかまえたー。
(体勢を崩すことを見越していたのか、動揺する相手にも御構いなし。相手の頬に己のそれをぴたりと押し当てながらご機嫌に。)
あれ、もーいいの?
(予想外な返答に驚いたように数度瞬きをすると、積み上げていた缶の中から要望のものを取り出し相手に差し出して。此方は悩んだ挙句にアルコールの入っていないオレンジジュースを選択しプルタブを引き上げて。)
つっかまえたー。…じゃない(おどけた様に相手のモノマネをしたと思えば呆れたようにため息と共に言葉を吐いて。あからさまな嫌がる発言とは裏腹に、満更でもないのか体は離そうとせず)
ああ、いい。明日も仕事があるからな。(もっともそれらしい理由を述べれば缶を受け取り「ありがとう」と一言。先程の事を思えば距離は空けて座ろうと相手とは少々離れたところに腰を落とし)
いーじゃん、これくらい。サービスして?
(呆れを隠さない相手の言葉からは嫌悪感すら感じられるものの、抵抗なく腕の中に居るままで。それが嬉しいのか口端を上げつつ、首を傾げると目線を合わせ。)
なーるほど。…じゃあ、いっぱい飲むなら休み前だなあ。
(素直に合点、ぼんやり宙を眺めながら間延びした声で独りごちる。しかし先程よりも距離のある位置に座す相手に目聡く気付くと怪訝そうな面持ち、「何でそっち座んの。」なんて少々不貞腐れたように。)
だいぶサービスしてるつもりだけど?(いつも相手に強請られ最終的に折れるのはこっちの方だと自信があるらしく、満更でもないものの悔しいのか支えてる腰をギュッと軽く絞り)
俺は約束はしてない(まるで今後もそういう機会があるような口ぶりに、今日はあくまでもたまたまだとキッパリ言い切ってしまい。そうかと思えば鋭い相手の眼差しに言葉はパッと出て来なく「何となくだ」無難にそう答え)
…そーかも。欲張りになっちゃって、さ。
(一方的に好意をぶつけては軽くあしらわれていた頃と比較すると彼の対応は天地の差。腰に回る腕の感触に嬉々と表情緩めながら、相手の髪を片手で梳き。)
つれないなあ。…いーよ、俺が押しかける。
(素気無く突き返される誘い、不貞腐れたように呟くもいつもの事だと慣れたようで、吹っ切れたように。「…じゃあ、なんとなくでこっち来て。」なんて手招き、先程相手が座っていたソファの位置を軽く叩いて示し。)
なんだ、そういうこと思ったりするんだな。(いつも何かと強引で、ペースも相手に持っていかれることが多い中、反省をするような言葉に驚き、それでも楽しそうにしている相手を見れば微笑ましく肩にうずくまるように額を預け)
警察呼ぶぞ…(違うことを言おうと口を開くものの、また上手い具合に言い返されてしまうのだろうと最終手段に出て。「…何もするなよ」手招きされれば少々頭を悩ますも、缶を片手に相手の隣への腰掛け」
そーなの。惚れた?
(意外とばかりに驚いたような反応を見ると何処か嬉しげに目元を細めると、穏やかな声色ながらもいつも通りに軽い言葉を。肩に押し付けられた額に必然的に距離は縮まり、甘えたような仕草を見ると胸が弱く締め付けられるような心地を抱き、相手の側頭部に頬をくっつけて。)
容赦ねえなあ。…前科持ちかー。
(辛辣な言葉にも動じることなく、軽い笑声を零しては何やら不穏な独り言をぽつり。軽快したような発言に両手を小さく上げてみせ、「俺なーんもしてない。…嘘、怖かった?」小さく肩を竦めると困ったように眉尻を下げつつ地べたに座り込んだまま表情を覗き込んでみて。)
和臣さん、…仕事忙しいのかなあ。
頑張り屋だからさ、無理しないよーに。
最近雨ばっかだし、風邪ひいてないといいけど。
俺、こんなだけどけっこー忠犬なんだぜ?…ワンワンってね。
あんたが店の前通りかかんの、楽しみにしてるからさ。
だから、…時間できたら逢いにきて。
すまん、何も言わずに2週間も留守にして。忙しいなんて言い訳にしかならないな…。
風邪は引いてないから安心してくれ。風邪は大丈夫なんだけど、胃がな……まぁもう慣れっこだから心配はない。
今日はもういないか、(手土産片手に店の前に立ち寄るも、当たり前のことに電気の点いていないのを確認すれば今日はもう諦めようと踵を返し)
おかえり。
ちょっとツンツンしてやろーかと思ったけど、
…あんたが来たんなら、何でもいいや。
胃、弱そうだもんなあ。おかゆ食べなー?
あれ。…和臣、さん?
(作品に没頭するあまりに気付けば閉店から数時間経過し、ようやく気が済んだらしく店から出ると戸締りを。店から立ち去ろうとする見覚えのある背格好に一瞬硬直してしまうが、呼び止めるかのように驚きを隠せない声色にて。)
すまない…ぐうの音も出ないな。胃の方はもう大丈夫だ、多分…。とりあえず、ただいま。待っていてくれてありがとう。
…あ、ああ…いたのか。…久しぶりだな。もうさすがに居ないと思っていたから、良かった…。これ、お詫びのしるしだ。良かったら貰ってくれないか(諦めて帰ろうとしていたも後ろから聞こえた己の名に反射的に振り向けばそこには会いたかった相手の姿が。不意を突かれてか何を言えば良いのか分からず、おずおずと言葉発していけば最終目的の手土産であるそれをずいっと相手の目の前にやり。普段水仕事をするのに気遣ってなのか、中にはハンドクリームが入っており)
いーよ、疲れてたんだろうしさ。
どういたしまして。
…え、なになに。いきなりどしたの。
(何処かぎこちなさを感じさせる相手の様子に疑問を抱いていると、差し出される包み。驚いたようにぱちぱちと数度瞬き、相手の顔とその品物とを交互に見ること数回。手を伸ばし受け取ろうとするも、寸前で止め「ね、お願いいっこだけ、いーい?」何て窺うように視線送り。)
お願い…?なんだ?(手を伸ばされたと思った手は宙を浮いたまま、どうしたと声を掛ける前に問い掛けられた言葉に予想が着かなく、何だか不安を感じるもののそのお願いを聞こうと聞き返して)
…ぎゅー、とかさ。してもいい?ここで。
(宙に留まった腕を下ろすと、おずおずと問い掛け。人通りは皆無と言っても過言ではない終電後の駅中、とはいえど家の中とはわけが違う。衝動のままに抱き締めてしまいたい、という欲を抑えながら淡い笑みを浮かべながら許可を求めるかのように。)
今、ここでか…?(相手のお願い、と言うものに思わず鸚鵡返しのように聞き返し、他に誰もいないと言っても場所が場所な為か躊躇したように周りをキョロリと見渡し。それでもいつもなら強引に行動に出る相手がお願いしている姿に心をくすぐられてか「少しだけだからな」一言だけ言葉漏らせば手土産と一緒に両手を広げて相手を待ち)
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