2年前、楽器決めのとき
私は第1希望でユーフォに入った。
あなたは「ユーフォ」なんて知らなくて、
余ってたから入っただけだった。
最初にあなたに負けたのはその年の11月
先輩の仮引退のときだった。
太管をあなたにとられて悔しくて号泣したなぁ・・・
そして2年になって後輩ができた。
あなたは末っ子だし全然世話してくれなかったね。
そして・・・コンクールになった
予想はついてたけど選ばれたのは
あなただった・・・ね。
今考えてみると、差はほとんどないって言われてたけれど
あなたの方が少し上に立っていた・・・
悔しくて、悔しくて、私はたくさん泣いたっけ
後輩に八つ当たりもした
ほんと、最悪だしバカだったなぁ、私
でもコンクール当日あなたはいっしょにいてくれた
すっごく嬉しかったよ
そのときの先輩の手紙に私はまた泣きそうになったりしたけど
それからまたいろいろあって仮引退の時期になった
そのとき私聞いちゃったんだ、先輩があなたに言ってたコト
「あなたはコンクール出たんだから一番いい楽器は
抹茶♪ちゃんに譲ってあげれば?」
そのとき私は聞いちゃいけないことだ!と思って
すぐにその場を離れたから、
あなたがなんて先輩に言ったのかは知らないけど、
そのあと1番いいユーフォをつかえたのは
私だった
アンコンの時期になった
あなたは基礎練なんて全然しなくて
私はそれを見ながら必死に練習した
メンバーが発表される日
コンクールに出てない私はなれていない
講師の先生だった。緊張して結局
選ばれたのはあなただった。
決まってからも練習をまじめにしない
あなたには正直腹が立った。
やる気がないなら降りてほしかった
そんなときたまたま様子を見に来てくれた先輩が
教えてくれたコト
「顧問の先生もほんとは抹茶♪ちゃんにしようと
思ってたんだよ」
もう涙すら出なくてなんとも言えない感情だった。
あなたをさんざん恨んだ。
そして3年生になった
私はもうコンクールのこともアンコンのことも
笑って話せるようになった。
今年のコンクールの曲は1stと2ndに
分かれていて、当然だけど
1stがトップを吹くことになった
1stになったのは私。
oneplayも全部私に回ってきた
大変だったけど嬉しかった。
でも、疑問ができた。あなたはこれでよかったのかな?
あなたの性格からして譲ってくれたなんて
考えられなかった。
そして思い出した。春の本番でもあなたは
ユーフォのソロを「やりたい」とも「やっていいよ」とも
言わずに譲ってくれた。
きっと、そういうことなのかな?って
待ちに待った本番。
私にとっては最初で最後のコンクール。
不思議と緊張はしなかった
あなたがとなりにいてくれたからかな?
失敗したところもあった
結果は金賞!いっしょに抱き合って喜んだね
そして昨日、次の大会に進めることがわかった。
先輩から言われた
「抹茶♪ちゃん、すごいうまくなったよ」
きっとここまでこれたのはあなたのおかげ
あなたがいたから私はここまでこれたんだと思う。
引退まであと7か月と少し、
今までいろいろあったけど
私はこれからもあなたと頑張っていきたいな