Android 2015-04-17 21:50:04 |
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へェ、博士がねえ…。
(血縁関係にありながらも研究に没頭していた博士のことを良くは知らないが相手の話すことから推測するに優しい人物だったようで。興味有り気に呟くも手は止めずに相変わらず相手の頭を撫でながら「じゃあ俺を博士だと思えよ。それなら寂しくねーだろ。」と。)
少し落ち着かないけど、別に寂しくなんてない。
(撫でられる感覚に目を細めるも先程から胸に感じている空虚感と何か物足りない様なこの落ち着かなさが人間の感情でいう"寂しさ"なのだろうかと今までのデータの中には存在しなかった新たな感覚を感じていて。新たな感覚に少し戸惑い自分がその様に感じているなんて思えなく、相手見詰めては淡々と上記述べ。)
…ならいいけど。寂しくなったら言えよ。
(相手が感じているであろう落ち着かなさが恐らく寂しさなのではないだろうかと推測するもいきなり理解しろというのも無理な話だと考え直しては頭から手を離し。恐らく博士が亡くなって以来体を清めていないであろう相手に「とりあえず風呂にでも入るか?」と提案を持ち掛け。)
…分かった。
(多分この感情が寂しいというものなのだろうという事は何となく分かっておりデータに書き足しておきながら素直に頷き。「お風呂…そうだね、結構な時間眠ってたみたいだし。」ぽつりと呟けば最後に入浴したのは何時だろうと記憶を辿ろうとするも詳しくは思い出せず、取り敢えず眠っていた時間が長かった事は確かでその間に入る事は不可能な為一つ頷き入ると。)
じゃあ入ってさっぱりして来いよ。着替えはこっちで用意しとくから。
(此方はといえば相手が来る前に既に入浴を済ませており、残り湯で申し訳ないのだがまだそれ程時間が経っていない為温かいだろうと予想しつつ先頭立って風呂場へと誘導しながら上記告げ。聞いた話では相手は生活に必要な知識を持っているらしいが一応確認しておこうと「一人で入れるか?」と冗談っぽく笑いながら尋ね。)
…有難う。
(ソファから立ち上がり相手の後をついて歩いて行き、ラボの浴室しか使った事がないが何処の家庭でも大体使い方は似たような物と自分に備え付けてある検索機能を用いて調べていて。問い掛けに無表情ながらも照れているのか照れ隠しの様に相手の腕を軽く叩いて「当たり前でしょ。」と告げて。)
はいはい、ごめんな。
(無表情だと照れていることも伝わり難いもので突然腕を叩かれたことに驚くもなんとなく察しては小さく笑いながら上記平謝りし。風呂場に着いてしまえば新しいタオルを渡しながら「これタオルな。何かあったら呼べよ。」とだけ告げ、自身がいては落ち着いて着替えもできないだろうと風呂場から出て扉に手を掛け。)
馬鹿にしないでよね、僕は他のと違って高性能なんだから。
(久しぶりの起動で表情を表に出しづらくなっていたのだが段々とスムーズに動かせるようになってくれば平謝りを聞きくなり少しむすっとした表情浮かべて、何故か自慢気に告げて。タオルを受け取れば親切な発言に「有難う。」と素直に言っては相手が風呂場から出て行くのと同時くらいに服を脱ぎ始め。)
へえ、そりゃすごい。
(実際高性能だとは思うが認めてしまうと調子に乗ってしまいそうなので自慢げな相手の発言を棒読みで受け流してやり。相手が服を脱ぎ始めたことを確認しては扉を閉め、その間に着替えを用意しようと箪笥漁って自身が以前着用していたパジャマを取り出し。)
…へぇ、こんな作りになってるんだ。やっぱりラボのとは違うな。
(棒読みなのも感じ取り流されてしまえば信じていないのだろうかなんて疑いながらじとっとした視線向けるも言葉は返さず。服を脱ぎ終え、浴槽に浸かれば段々温まってくる体に気が緩み表情和らげて。暫くして体と髪を洗えば気分もさっぱりとし、浴槽を見ればこの残ったお湯はどうすればいいのだろうと思い脱衣所へ出れば先程渡されたタオルで体を軽く拭き、アンドロイドな為特に裸体を隠す必要はないかとそのまま脱衣所の扉を開けスタスタとリビングの方へやって来ては「斎、お湯はどうすればいいの?」と何処かにいる相手に聞こえるくらいの声量で告げて)
あー…そのままにしておいていいかr…ってなんつー恰好で歩き回ってんだよ。
(のんびり箪笥を漁っている間に相手の入浴が終わっていたようで、声が聞こえるリビングの方へと行ってみれば一糸纏わぬ姿で立っている相手がいて。これには流石に驚いたのか僅かに目を見開いた後ずかずかと歩み寄っては「少しは恥じらいを持てよ。」などと言いながら手に持っていたパジャマを相手に押し付け。)
別にいいじゃん。体拭いたし、一応男同士だし、斎は僕の主な訳だし、他には誰も居ないんだから。
(驚いた様子の相手を見ては瞬きをし不思議そうに首を傾げ、自分が裸でもいいかと判断した理由を次々に告げてはいけなかっただろうかと。押し付けられる様に渡された物を見ては服である事を認識し「これを着ればいいの?」と相手を見て。)
そういう問題じゃねえ。精神衛生上宜しくないからやめろっつってんの。
(どこかずれている相手の発言を聞きてやはり人間ではないことを実感しつつ首の辺りに手を置きながら呆れたように上記を。着ればいいのかと問われれば「ああ、今すぐ着ろ。じゃねーと襲うからな。」などと本気か冗談か分からない問題発言をしながら押し付けた自分サイズのパジャマへと視線を向け。)
…。
(精神衛生上なんて言われてしまえば備え付けの検索機能を用いて検索をしては納得するも、何となく腑に落ちず不貞腐れた様な表情をして。襲うと言われれば、少々驚くも"闘う"という意味に捉えては本気を出してしまえば自分の方が握力や腕力、その他人間離れした力を持つ為適う訳ないのにと「君には無理だよ。」とふっと笑って。促されるままその場でスムーズな手付きでパジャマを着用しては袖や裾が長くサイズが合わないと分かれば余った袖をぶらぶらと揺らしながら「これ、大きいんだけど。」と。)
馬鹿にしてんのか。
(不貞腐れたような表情をされるもこればかりは譲れないのか構おうとはせず。相手が己の発言を別の意味で捉えているなどと知る由もなく無理だと否定された上鼻で笑われてしまえばある程度の経験があるだけに腹が立ったのか片眉吊り上げながら上記を。やっと服を着たかと思えば文句を垂らす相手に「俺のだから仕方ねえだろ。それしかねーから我慢しろ。」と。)
別にそういう訳じゃないけど。僕は色々人間離れしてる所もあるから、どうなっても知らないよ?
(喧嘩を売ったつもりは無いのだが相手は自分の言動が気に食わなかったらしく相手の表情を見ては怒らせてしまったかと思うも襲うと言ってきたのは相手からで、闘いの相手をしてやっても構わないがある意味人間よりは頑丈で色々備わっている為本気を出せば自分が勝つのは目に見えていると。我慢しろと言われては袖を捲ろうとするも指先の細かな動作が上手く出来ず眉を困らせては「…斎、捲って?」と相手を頼り両腕を相手へと差し出して。)
こえーよ。何、体のつくりが人間と違うわけ?…触覚とかはありそうだけどな。
(襲うだけでどうにかなるとは思えないものの相手の語調から何かを悟って眉寄せ、先程から会話が噛み合っていないような気もするが感覚は人間と変わらないのではないかと予想しつつ確認する為に手を相手の頬へと伸ばして指滑らせ。だぼだぼの服着ている相手を見て頭に浮かぶ彼シャツというワードを振り払うために軽く首を振れば「はいはい。」と仕方ないといった様子で差し出された両手の袖を丁寧に捲ってやり。)
そりゃ、僕は人間じゃないもん。…何、…ふふ、擽ったいんだけどっ。
(体の造りが違うなんて当たり前だろうと頷き、此方に伸ばされる手に何をされるのだろうと心の中で構えるも頬に触れられては呆気にとられた様にきょとんとしては頬を滑る感覚を敏感に感じ取り肩を竦めては擽ったいと笑って。自分の服の袖を捲る相手の指先をじっと見詰めては「案外器用なんだね」と感心した様に告げて。)
いや…感じんのかなって思って。
(人間のような反応を示す相手を見て安心しては手を頬から離して上記紛らわしい言葉告げ。袖を捲るというただそれだけの行為に感心した様子の相手だが一人でするのは難しくても他人にするのは容易いもので器用かどうかは左程関係ないような気がしたため「そうか?これ位できて当然だろ。」と何でもないことのように告げて手を離し。)
感じる?…感じるよ、斎の指の感覚。でも、あんな風に触られたら擽ったい。
(擽ったさから解放されてはほっとした様に肩の力を抜いてはまだそういった"感じる"の意味を知らず首を傾げては触れられた感覚の事だろうと少し不思議そうに答え、先程のゾクゾクとした様なあまり感じた事のなかった感覚を思い出しては少し戸惑った様に。出来て当たり前と聞けば出来ない自分が少し悔しく「これくらい、直ぐに出来るようになる。」と少し唇を尖らせては意地を張って。)
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