画家の卵。 2015-04-16 23:43:46 |
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…まあ、ちょい腰打ったくらいだからあんま心配すんな。人多かったんだし、お前が悪い訳じゃねぇよ。
(実際のところほぼ成人男性二人分の重さを受けて固いコンクリートの床に打ち付けられた腰がじんじんと痛みを訴えてはきているがそれより相手の態度の方が気になってしまい、視線を落としているあたりから何となく責任を感じているのではと推測すると気にすることはないとばかりに言葉を掛けながら相手の頭を軽く撫で。それから相手から視線を外し少しだけ気まずそうに項の辺りを掻くとちらりと一瞬だけ相手の方に視線を投げかけて。「…早く引っ張り起こしてくれよ。腰、結構じんじんして力入んねぇんだからさ。」少しすれば恐らく収まるだろうとは感じるものの、今のところ起き上がるのが億劫になる位にはじんわりと痛みの余韻を残す腰を軽く擦り、拗ねたように唇を尖らせながら相手に催促するとそっとそちらに両手を差し出して。)
ッあ、はい。
(確かに今し方告げたばかりの口実だけでは悪いのは己ではないが、その原因となったのは相手の言葉に動揺してしまい放心していた事であるだけに、素直な返答が出来ず頭を撫でられてもただ眉を下げ。然し立ち上がらせるよう催促されれば我に返り、差し出された手と相手を交互に見遣るとその手を掴んで此方へ引っ張り。その後相手の片腕を自らの肩に回させると無言で隣に並び、その間も視線は何処かぎこちなく斜め下へ逸らしたままで)
…さっきから何なんだよ、感じ悪。
(情けなくも腰の痛みに蹲る自分を引き上げ肩を貸してくれる辺り呆れられている訳ではないと思うものの、どうにも先程から気まずい雰囲気を垂れ流している相手に痺れを切らしたように深く息を吐いてから少しだけ困ったような声色を滲ませながら声を掛けて。もし相手に何か衝撃を与えたものがあったとしたら思いつくのは先ほどの自分の発言位で、それが相手にこんな態度を取らせるのだとしたらやはり言わなければ、なんて後悔がじわじわと背に重く圧し掛かってくるようで。「…引いた?年下の、それも男にこんな馬鹿みたいに悩まされて。普通に流されて同居とかしちまって。意識して、これからのこととか考えちまってて。」何故答えてしまったのか、後になって考えてみれば答えなくとも相手は自分に返答を求めていなかっただろうに。そんなことばかり考えてしまって次第に表情を暗くしていくとぼそぼそと呟くような小さな声で言葉を続けた後、どこか悲しげに眼を伏せるとごつりと少しばかり鈍い痛みを感じるかもしれないくらいに重く相手の頭に自分の頭を寄り添わせ。)
――返事がいらねぇなら、答えがいらねぇなら…好きになられたくねぇなら、人の心ん中引っ掻き回すのやめてくれよ。
すいません…、
(深い溜息と掛けられた声に本日何度目か分からない謝罪を呟き。これでは折角の外出がお互いに全く楽しめなくなりそうで、つい先程再度こんな空気にならないようにしようと考えていたのだがやはり相手を前にするとどうにも上手く行かず。然し自己嫌悪に軽く落ち込みながら言葉を探していた最中、直ぐ傍から呟かれる言葉が耳に入るなり落ち着きつつあった鼓動が一気に速くなるのを感じ。あれは単にからかわれていた訳ではなかったのだと思うと半ば信じられないような気持ちもあり、顔を僅かに横に向けるとじっと相手を見据え。好きになってもらえたらと何度も思っていたが自信なんて物は欠片も無く、相手がそんなにも己の事を考えてくれていたのだと思うと湧き上がって来るような熱を抑えきれずに居て。相手の表情が沈む一方で此方は内心穏やかでなく、戸惑いと喜びに頭の中は軽く混戦状態にあり。故に落ち着いて思考しなければ可笑しな事を口走ってしまいそうで冷静さを装っていると、突然感じた僅かな痛みに意識が現実へ引き戻され。まずは何故己があんな態度を取ったのか説明しなければと頭では分かっていても口から零れる言葉は思いっきり話が飛んでおり、更には公衆の面前である事も忘れ相手を真っ直ぐ見据えて思いの丈を短く告げ)
……好きに、なってください。
…なら、俺が好きになってもいいって思えるようにしろよ。
(相手の今後のこと、きっと画家として成功するだろう相手の未来にわざわざ暗雲を生じさせるような真似はしたくないと思っているはずなのに、暗雲の元にしか成り得ない男同士の恋愛というタブーを完全に拒否できないばかりかこうして相手に自分を求める様にけしかけてしまう自分自身の矛盾した思いに内心辟易してしまい。出来もしないことなのに、こうして相手との未来を望む様な言葉を掛ける自分が酷く狡い人間だと分かっているのにどうにも出来ないもやもやとしたやるせなさを抱えながら此方を見つめる相手の瞳を見つめ返すと、此方の返事を口にして。大分混雑も収まりホームをうろつく人々が少なくなったことをいいことに相手の肩に軽く頭を乗せ、静かに囁き掛ける様に言葉を続けるとゆっくり視線を上げ確認するように相手を見て。)
…お前に嫌な顔されたら傷つく位には絆されてんだ。遊びでしたー、からかってましたー…なんて、許さねぇぞ。好きになってほしいなら言うだけじゃなく行動で示せ、いつまでも怖気づいてんな。この先のことだとか、どうでもよくなるくらいに好きにさせろよ。出来ねぇなら、今すぐ同居なんてもん止めろ。…お前は、どうすんだよ?
…俺は、ずっと先輩の傍に居たいです。
(肩に僅かな重みを感じ其方へ視線を向ければ、告げられる言葉はまるで告白のようで。無論そうではない事は理解しているものの、どちらにせよ何らかの可能性を期待せざるを得ない状況であるには変わり無く。相手と共に居られる時間は大切な物でありながら常に不安と隣り合わせで、そんな不安を払拭してくれるような言葉に不謹慎にも安堵を感じてしまい。それと同時に言いようの無い愛おしさと衝動的に込み上げる物に抗えず、それでもやはりこの場所が公衆の面前である以上相手に迷惑を掛けるような事は出来ないともどかしさに微かに眉を寄せ。せめてと指を絡めるようにして相手の手を握ると、耳元に唇を寄せて問い掛けに対する返答を呟き。肩にある相手の頬に手を伸ばすとそっと触れ、首を傾けると人目を憚りつつ目元に唇を付け)
好きです…先輩。だから傍に居させてください。
…だったら、これからそうできるよう…俺が、お前のこと好きになれるよう頑張れよ。
(いつもどこか遠慮がちで、肝心のところで踏み込んでくることをためらう相手だからこそ自分も手放しで好きになろうとも思えないし、何よりその躊躇いが今後のことを考えてしまうような暇を与えており。だからこそ本当に好きだというのなら自分にそんなことを考えさせる暇も与えないほど想いを伝えてほしい、そんな自分勝手な願望を抱いてしまっており。今回もしもこの指摘でも相手の躊躇いが変わらないのなら本当に口にしたことを実行する気持ちでいたものの、人目があるということを考慮しているにしても漸く想いを遠慮なしに伝え、口づけるまでの行為を実行してくれた相手に漸く相手のことをきちんと考える決心がつき。擽ったさを覚えるほど近くで囁かれた言葉、絡んだ指、目元に触れた唇の全てが相手の想いを直接的に自分の心に訴えかけてきて、そのことにふと柔らかく笑みを浮かべると空いた方の手の人差し指を相手の唇に押し当ててやりながら返事を口にし。それからそろそろ腰の痛みも大分引いたのかするりと相手から離れるとぐっと腕を伸ばし伸びをしながら言葉を続けて。)
――ッさ、てと。んじゃ、お前の行きたいとこだっけ?さっさとそこ連れてけ。流石にそろそろ腹も減ってきたし、ちゃっちゃと案内しろよ。
…そうします。
(唇に相手の指先が触れ、告げられる言葉についだらしなく頬を緩ませてしまい。幸せだ、なんて柄にも無く頭の片隅で考えつつ唇から相手の指が離れて行けば小さく頷き。いつの間にか周囲に全く目が向かなくなっていたが、相手の言葉と離れる体温に我に返ると「直ぐそこです」駅から数分歩けば辿り着く場所にある目的地の方へ視線を遣りながら歩きだし。相手の横を通り過ぎる最中、手を繋ぐとまでは行かずとも軽く互いの指先を絡ませ早くも日が落ちた夜の街に目を細めながら何処か弾んだ足取りで歩み)
…やりゃあ出来んじゃん。
(人目を気にしたり、それにより相手の行動に難色を示したりする癖に時々は此方の意思など介せずに強引にされてみたい、なんて天邪鬼な想いもどこかにあったようで人目に気を配りつつもこうして指を絡めてくる相手のその行動が何だか嬉しくなってしまい。まだまだ遠慮がなくなったとは言えないもののこうして少しずつでも自分に踏み入ってきてくれるようになったことを喜び、よくやったとばかりに相手を褒めてやるとそっと自分の指も相手の指に絡めてみて。手を繋ぐまでいかずとも離れてもいない、心地よい距離感を保ちながら相手についていくようにして数歩後ろを歩んで。)
…先輩、俺の事好きなんですか?
(同様に絡まる指先にじんわりと体温が上がって行くのを感じつつ、一方では相手の言葉に完全に自惚れてしまっている己が居り。つい先程未だ好きになってくれてはいないようだと分かったばかりだと言うのに、そんな褒め言葉を掛けられてしまえば期待してしまうのは不可抗力だとも言え。数歩後ろを歩く相手を徐に振り返れば傍に寄り、微かに背伸びをして至近距離で問い掛ければ悪戯な笑みを浮かべて直ぐ様離れ。その内目的とする黒と白を基調としたシックな色使いの店が見えてくれば、再度振り返り其方を指差し)
あそこですよ。
…どこだよ此処。
(少しくらいずうずうしくなってくれればとは思っていたものの、あまりに先走った相手の言葉に少しためらった後返事の代わりにごつりと相手の肩を小突いて。相手のことが好き、そんな言葉にすぐに否定を口に出来ないくらいにはもう自覚できる程惹かれてしまっていて、それでも自らそのことを認めてしまうことも少しだけ怖くて、複雑な思いを抱いたまま相手の目的の場所らしいところに到着し。しかしながらその外観からはそこがどういった場所なのか察することもできず、少々困惑した様子で言葉を掛けると人気が大分なくなって不安な思いが出しやすくなったのか、相手と繋いだ指先に少しだけ力を込めて。)
見たら分かりますよ。俺が先輩と絵の次に好きな物です。
(冗談と本気の入り交じった問いに対し返答は無く、代わりに肩に微かな痛みを感じるもそれさえ今は相手の傍に居られるだけで心地良く感じてしまい、微かに笑みを浮かべ。然し店先に来れば指先に込められた力が些か強くなり、更にその声色から何と無く心中を察するとただ絡めただけの指先を弱い力で握り。店について何とも抽象的な説明を告げれば、相手の手を引き店内へ足を踏み入れ。辺りにはディスプレイされたピアスが安物から高価な物まで所狭しと並んでおり、どうやら専門店であるらしく。左耳のピアスは全て此処で購入した物で、繋いだままの手が店員の目に触れないよう注意を払いながら慣れた様子で店の奥へと進んで行き。値段としては安物とは言えないものの手頃と言えば手頃な価格の物があり、シルバーのシンプルなピアスを手に取ると相手の耳元に翳し)
先輩は穴開けないんですか?
…開けねぇよ、痛そうだし…なんか怖い。
(相手に連れられて踏み込んだ店の中には相手がいつもつけているようなテイストのピアスが飾られており、正直それなりに身なりを整えてはいるもののこういったおしゃれの+αになるようなものにはあまり詳しくなくて思わず戸惑ってしまい。その値段がどういう基準で設定されているのか、何も分からない身としては全部同じように見えてしまうのに値段は違うピアスの数々に首をひねり。そうして周りに気を取られながら相手に腕を引かれ店の奥の方まで歩いていくと不意に耳元に翳されたピアスに反射的に身を引き、自分の耳たぶにそっと指を添え。ピアスをするということは自分の身に穴を開けるということで、別にピアスをしている人間をああだこうだ言うつもりはないが少なくとも自分はそれを出来る人間ではないと思っているようで少しだけ眉を寄せながら口を開くと、早い話穴を開けるのが怖い、という本音を漏らして。)
…ああ、良いですねそれ。開けましょう。
(ピアスを耳元に翳した際のほぼ反射的と言えよう反応からして返答は予測出来、何処か残念そうに眉を下げると名残惜しそうにシルバーの輝きを見詰め。然し口にされたピアスホールを開けたくないとする理由を聞けば、暫し無言で視線を宙に投げ何事か考え込んでいるような素振りを見せ。その時脳内では勝手に相手にピアスホールを開ける妄想が繰り広げられており、二人並んでベッドに腰掛け嫌がる相手を押さえ付けながら半ば無理矢理穴を開けてしまうシチュエーションが色鮮やかに映し出され。更にその時涙目だったら、と益々可笑しな妄想をエスカレートさせながら不意に小さく頷くと、ぼそっと呟きを漏らして相手に向き直り何やら真剣な眼差しで見詰め開けることを要求し)
お、ま、え、はッ!話聞いてねぇだろ、つか今何考えた!
(ピアスを開けたくない理由としては別に珍しくもないだろう言葉を上げたはずなのに何故だか考え込み始めた相手に嫌な予感がして。無言が続くにつれて嫌な予感はどんどん真実味を帯びてきて苦々しく表情を歪めながら相手を見つめていると案の定たった今開けたくないと拒否した人間に向けるとは思えない返答に繋いだままだった手にぎりぎりと握力を掛けて。店の中であるためいつものように怒鳴ることは出来ないが、潜めていても分かるほど不機嫌さを孕んだ言葉で相手の言葉の意味を訊ねると危機感を覚えてかそっと自分の耳たぶを隠すように片手を耳元に添えて。)
先輩痛いです…。
(繋いだ手に込められる力が予想以上に強く、眉を寄せて痛みを訴え。普段よりも大分抑えられた声でありながらも迫力は十分伝わってきて、にも関わらず穴を開けてやりたい欲望は抑制し兼ねるのか「健全な男子として然るべき判断をする為にインスピレーションを働かせました」惜しみ無く怒気を孕んだ問い掛けに怯む事無く至極真面目な表情で、微妙に婉曲した表現で脳内妄想の件を述べ。然し恐らくこのまま頼み込んでも開けてはくれないだろう。そう悟れば遣り方を変え、眉を下げて相手を見詰め。繋いだ手を指を絡ませるようにして緩く解き、時折指先で相手の手の甲や指の間を撫でるようにしつつ片手は塞がれた耳元に持って行くと、そっと手を重ね)
先輩と同じの着けたいんです…だめですか…?
ッそ、んな顔したって駄目だからな…。
(明らかに考えていた内容にそぐわないだろう真面目な表情で返答してくる相手に頭が痛い思いで深く溜息をつくと、指先になにやらぞわりとした感覚が走り。目を瞬かせてからすぐさま自分の手元に視線を落とせばまるで甘え擦り寄ってくる猫を思わすような仕草で自分の手を弄んでいる相手が窺え、更には自分が弱いと知っていてしているのか何とも庇護欲を誘う表情で此方の了解をもぎ取らんとする相手の様子に唇を噛み締めたまま堪える様に唸り声を漏らし。危うく流されそうになりながらも耳元に添えられた相手の手ごと自分の手を耳から離すと流されまいと踏ん張っているような、絞り出された声で相手の要求を拒否し。それでも拒否した後の相手の様子が気になってしまっているのかはっきりと強く言い切ることもできず、相手の反応を窺って。)
…大体、穴開けるって時点で痛いの確定だろうし。仮に、お前がいくら優しくしようが痛いのには変わりねぇだろ。
冷やせば感覚無くなりますし一瞬だけです。注射より全然痛くないですから。
(相手の反応からして僅かであったとしても決断が揺らいでいるのを感じ、あと一押しで承諾してくれるのではなかろうかと予想すれば、弱々しい拒否の言葉に何処か泣き出しそうな雰囲気すら孕み益々眉を下げ。俯いて握られた手を見詰めているも、相手の口から痛みを懸念する言葉が紡がれれば其方に体を寄せつつ然程痛みは感じないと説得を試み。流石に医療用器具であり痛みを最小限に抑えようとする注射よりも痛くないと言うのは言い過ぎだが、冷やしてしまえば痛みが軽減するのは確かである為に嘘は言っていないはずだと己に言い聞かせじっと相手を見詰め)
…そんなに言う、なら…。
(此方が必死に自分の意思を貫こうとしているというのに変わらず揺さぶりをかけてくる相手に次第に流され始め、"注射より痛くない"の一言が決め手になったのかそろりと相手の方に視線を戻すとまだ少し複雑用に眉を寄せながらも承諾の言葉と共に小さく頷いて。とは言え怖いと思う気持ちが無くなった訳ではなくやはりまだ不安が強いのかこちらから相手の手を握り返すと目を伏せて。「…なるべく優しくしろよ。」先程自分が言ったようにいくら優しくしようと痛みを皆無にすることなど出来ないと分かってはいるが、それでも荒くされるよりは優しくしてもらえた方が此方としても安心できるようで、か細い声で相手に懇願すると唇をきつく結んで。)
っ、はい、ありがとうございます。
(漸く相手から聞くことが出来た承諾の言葉に思わず目を見開き、嬉しさのあまりに微かに頬を上気させ。然し相手の不安は未だ拭いきれないらしく、握られた手といつになく弱々しい声色で告げられた一言に何やら男心が擽られ、年甲斐も無く俗に言う“ときめき”を感じてしまい。相手に惚れ込んでいる身としては呟かれた台詞も相俟って身体の奥が熱を持つような感覚に陥ってしまうも、慌てて思考を正常に戻すと小さく頷いて礼の言葉を告げ。早速相手に似合う物を探そうと嬉々とした面持ちでピアスを物色し始め、順に目に留まった物を相手の耳元に持って行き)
あ、あんま派手なのは嫌だぞ?重たかったりとかもちょっと…こう、普通のやつでいいから…。
(自分が承諾したことにより先程までの態度とは一変、嬉しそうにピアスを物色し始めた相手に安堵にもにた息を零すとピアスを合わせやすいよう配慮してか少しだけ相手の方に耳を傾けるような体勢を取り。しかしながらピアス初心者、というかこれから初心者へとランクアップする予定の者としては希望を言えばあまり派手なものは避けたいようで、それとなく相手に自分の意思を伝えながら傍のピアスに視線を向けるとつけてしまったらそれこそ福耳にでもなってしまいそうなほどの重量感が目を引いてしまうそれを指さして。)
…ああいうのは、ほんと勘弁な。第一俺のキャラじゃねぇだろうし。
大丈夫ですよ。先輩の事見てるつもりですから。
(何やら心配そうな相手の慌てようについ笑みを漏らすと、程好く魅力を引き出せる程度には相手の事を知っているつもりだと呟き。少しの間悩んだ結果手に取ったのは小さなリング状のシルバーピアスで、薄ら模様が彫ってある物と迷うもシンプルな方が合わせやすいだろうと判断し選んだのは何も掘られていない物で。それを相手に見せると「これどうですか?」相手は何でも良いと言うかもしれないが出来るだけ不安を取り除くならば一度見てもらった方が良いように思え、先程案じていた重たそうな見た目やらも考慮した上で問い掛け)
小さくて軽いですし、似合ってます。
まあ、うん…これならいいか。…そっちのだと、似合わないか?
(相手が差し出してきたピアスは素人目で見た感じだとまさに初心者でも合わせやすそうなシンプルなもの、といった印象で先程の重そうなものを見た後だからか思わず安心してしまい。これならば自分としても抵抗感は薄く問題ないのだが、ふと先程相手が今見せたピアスと悩んでいたように見えたもう一つのピアスに視線を向けながら相手に問いかけて。薄く掘られた模様は主張が強すぎる事もなく、かといって味気ないほどではないデザインだったがそれ以上にいつだったか相手がつけていたピアスの一つに似たような柄のものがあったことが印象として残っていて。慣れていないせいか壊れ物を扱うような手つきでそっと柄の掘られたピアスを手に取るとお揃いにしたいだとか、そんな可愛らしい意図があるでもなく何となくぼそりと言葉を漏らして。)
…前にさ、お前こんな柄のピアスしてただろ。
似合いますよ。それにしますか?
(相手からの承諾の言葉にそれならばこれに決めてしまおうと早々にレジに向かおうとするも、不意に問い掛けられれば相手の示すピアスを見遣り。先程まで二択に絞り悩んでいた一方のピアスは似合いこそすれ柄は無い方が良いのではないだろうかと思っていた為に、相手が此方にしたいと言うのならばそうしようと問いを返し。然しそこへ呟かれた言葉は想像をしていなかった物で、己のしていたピアスを思い返せば確かに似たようなデザインの物を持っており。「…俺がしてるピアス知ってるんですね」それだけ見てくれている事なのだろうと思うとつい笑みが零れ、手にしていた物を元の場所へ戻すと何処か悪戯っぽい笑みを浮かべ)
俺のとペアにしたいならそれにしましょうか。
…ペア、っつうか…その…。ほら、俺が結局つけなかったとしてもお前の趣味の奴ならお前もつけられんだろ。
(自分の言ったことが所謂ペアを所望してしまっているように聞こえることは口に出した直後に何となく気づいていたが、相手にそう取られても別にいいと思ってしまうようなところがあり訂正はせず。相手にあれだけ遠慮をするなだの言った手前、此方も少しだけ相手との関係を考えてみようか、などという考えが無意識のうちに働いていたのかもしれない、しかしながらはっきりと"ペア"と言い切ってしまうのはまだ少し擽ったい感じがして言葉を濁すとその場しのぎにしかならない言い訳を口にし。気まずそうに相手から目を逸らしたまま緩く絡めていた指で相手の手を引くと段々男二人が妙にくっついた状態でピアスを物色、などという現状を気にし出したのか潜めた声で言葉をかけ。)
…取り敢えずそれでいいから、そろそろ出ないか?…ちょっと、居づらくなってきたし…。
それは無いですよ。俺がペアにしますから。
(分かり易い相手の言い訳をあっさりと切り捨てると、例え相手がピアスをつけなかったとしても己がつける事は無いであろう事を伝え。無論相手と同じ物を己も身に付けるつもりでいる故であり、意識的な満面の笑みを浮かべ同じピアスを手に取れば結局はペアにする旨を告げ。それについて相手からの異論を聞く気は全く無く、店を出るよう言われれば「そうですね」名残惜しそうに指を絡めつつ繋いでいた手を解き。相手の手から受け取ったピアスと別の棚からピアッサー二つを手にしてレジへと向かい、何度も来ているだけあって店員に多少顔も覚えられているらしく二、三言交わしながら支払いを済ませ)
…ナチュラルに会計しに行きやがって…。
(一応流されて了承したとはいえ実際に使うのは自分、払うのも自分というのが道理だと思っていたため此方が財布を出すより早くレジに向かってしまった相手に少しだけ不服そうに唇を尖らせると横目で店員と話す相手を見つめながら店の入り口傍で相手の帰りを待ち。そうして相手を待つ間、どうやら自分と相手とのやり取りから此方が初めて穴を開ける初心者だと気付いたらしい店員から話しかけられ。相手を信用していない訳ではないがやはり向こうはプロということもあり、穴を開ける際の諸注意やら開けた後はどんなピアスで慣らすのが良いだの色々と話を聞き、なんとなく相槌を打ちながら売る目的から熱の入ってしまっている店員の語りに少し困ったように笑みを浮かべて。)
もう良いですか?これからデートなんです。
(会計を終え店員に浅く一礼した後、相手の方を見れば何やら入り口付近で他の店員の力説に付き合わされているような雰囲気が窺え。その横顔から何と無く読み取れる心境に其方へ歩み寄ると、相手の腕にするりと両手を絡ませまるで恋人のような出で立ちで目の前の店員を見遣り。今後此処に相手が来る可能性は低く、困る事も無いだろうと判断すれば多少の羽目を外すつもりで同性間では考え難い言葉を掛け。にこりと店員に笑い掛ければ不意な発言に対する驚きの所為か唖然としている様子に、何かを言われる前にさっさと立ち去ってしまおうと相手の腕を引いて店を出て)
ッお、前は…っ!あの店お前の行きつけなんだろ、次行く時どうする気だよ!
(暫くして会計を終えた相手が近づいてきたのを視界の端に捉え少しばかりほっとした思いで声を掛けようとした時、呼びかけようと挙げかけた腕にするりと回された相手の手と続く言葉に思わず唖然としてしまい。自分と同じように状況が読み込めていない様子の店員をそのままに自分の腕を引いて店を出る相手に自動ドアを潜り抜け外に出たところで漸くはっとし、驚きとも怒りともまだ判別できない複雑な思いに声を震わせながら腕に絡んだ相手の腕を少々荒く振り払い。店から少し歩いた辺りで先に進む相手を無視して立ち止まり、一度話をさせろとばかりに先程の相手の行動について咎めると相手がこれからあの店に行くたびに"男の恋人持ち"などという不名誉極まりない視線を浴びせられるかもしれないという危険を考え思わず顔を歪めて。)
あんなの本気にしませんよ。
(何と無く己の対応に相手を怒らせるのではなかろうかと予想していたが、案の定腕を振り払われると大人しく相手から離れ。然し少し歩いた先で徐に立ち止まった相手に合わせて此方も立ち止まり振り返って見遣れば、表情を歪ませ強い語調で咎められてしまい困ったように眉を下げ。あの程度ならば顔馴染みの店員は単なる戯れだと解釈するだろう。そう思い言葉を返すが、相手の気分を害してしまったのなら素直に謝らなければならず申し訳無さそうに謝罪を告げ)
…すみません。
…謝って欲しい訳じゃねぇよ。ただ…お前、自分がすげぇ奴ってちゃんと自覚しろ。
(いくら戯れだと相手が言い張ろうとも、もしかしたら受け取った側はそう思わないかもしれない。芸術家としての才能に溢れる相手だからこそこんな小さなことでその栄光に影を差しかねない要因を増やしたくはなくて、まるで自分を気遣うように謝罪する相手との意図のすれ違いを感じながら小さく首を振り。とは言え自分も突然のことに動揺していて必要以上に熱くなってしまった自覚もあり、気まずさに僅かに顔を歪めながら言葉を続けるとそっと相手の手を掴んで。)
…正直、俺だけの問題ならさっくり折れて付き合ってやったって問題ねぇんだよ。でもお前は俺と違って才能あるし、これからもっと有名になるだろ。…だからさ、ちいせぇことかもしんねぇけど…俺は、お前の才能に足枷つけるような要因は作りたくねぇの。付き合う云々にしても、さっきみたいな冗談にしても…さ。
…じゃあ俺がもっと努力しないとだめですね。
(相手の言う事が理解出来ない程己の能力に関して無頓着では無く、だからこそ今となってはたった一人相手の為に描いている絵が、己が最も渇望する物を遠ざけてしまっている事実を突き付けられたようで刹那言葉を失い。才能なんてあっても持て囃されるまま良い気分になって絵筆を握っていられたのは僅かな間、相手と出会うまでは意味すら見出だせずただ絵を描く事を止めるタイミングを見計らっている間の時間稼ぎでしか無くて。それが変わったのは無論相手が自分の絵を好きだと言ってくれたからに他ならず、決して大勢の人間に絵を見て欲しい訳でも、況してや有名になりたい訳でも無く。相手の傍に居られる事が才能の足枷になると認識されてしまうならばそんな物は欲しくなかったと思わざるを得ず、然しそれを口に出せば相手を怒らせてしまうような気がして。喉奥まで出掛かった言葉を無理矢理飲み込み笑顔を取り繕うと、掴まれた手にそっと指を絡め。相も変わらず相手の温もりは己の体温を上げて行き、切ない程に内に溜まる愛おしさが溢れてしまいそうで表情を作る余裕が無くなれば手元に視線を落とし)
…腹減ったし、そろそろ店行こうぜ。もう用事終わったんだろ?
(自分からしてみればこんな気まずい沈黙を生んだ原因は相手の方なのだが、原因は相手だとしてもそれをわざわざ暗い空気に落としたのは自分だという自覚もあり、そんな申し訳なさからか絡まる指を拒むこともせずむしろ控えめながら此方からも指を軽く絡めれば深く息を吐いてから無理矢理口角を上げて。どうにかこの空気を明るくしようとぎこちないながらも笑みを浮かべると話を変え、そもそもこの外出の目的だった食事の件を口にして。)
…こう言う事されたら、俺だって体裁気にしてる余裕なんか無くなりますよ。先輩こそ俺に好かれてる事ちゃんと自覚してください。
(分かりやすく繕ったような笑みを目の当たりにするとこんな風に気を遣わせてはいけないと思う一方で、意識は殆ど絡め返された指先に向いており。仮にも相当相手に惹かれている身であり、些細な仕草でさえ鼓動が高鳴ってしまうのだから相手の方から指を絡められよう物ならタガが外れてしまうのも不可抗力のように思え。だからと言ってそれが無くなってしまうのも非常に困るのだが、ほんの悪戯心から絡んだ手を口元に持って行き相手の指先に唇を付けて忠告の如く呟き。緩く口角を上げると何処か挑発的に横目で相手を見遣り、その後直ぐに破顔すればその手を下ろして問い掛け)
俺この辺よくわかんないんですけど、何処で肉食べれるんですか?
ッ、な…んだよ、お前が頑張るっていうから少しくらい応えてやろうと思ったのに…。いらねぇんならいいよ、もうやんねぇから。その代りひたすら塩対応してやるから覚悟しとけ、ばぁか。
(不意に自分から絡めた指が相手の手によりゆっくりと持ち上げられ、何をするのかと身構えていた自分の予想をあっさり超えた行為をさらりとやってのけた相手に思わず指に唇が触れる瞬間びくりと肩を跳ねさせてしまい。驚きのあまり目を見開いたかと思えば、徐々に襲いくる羞恥心に頬を仄かに染めるもののそうして相手に翻弄されている自分とは対照的にまるで此方を挑発するような視線を浴びせてくる相手がどうにも面白くなくて、絡めていた指をするりと解くとそのまま自分のズボンのポケットに手を突っ込みながら至極不満げな声を漏らして。相手に背を向けるように方向転換しそのままゆっくりと歩き出すと一瞬だけ相手の方に視線を投げかけてから再度口を開いて。)
案内してやるからついてこい。…ただ、今度の店ではさっきみたいなことすんなよ。店の人と気まずくなるの俺の方なんだから。
すいません、冗談です。塩対応は困ります。
(少しからかったつもりだったが怒らせてしまうのは大方予想の範囲内で、それよりも少なからず頬を赤らめる姿に自然と笑みが溢れてしまい、ゆるゆると弛緩した表情で悪びれた様子も無く謝罪を告げて。然し今後素っ気無い対応をされてしまうのは己からすれば生きる価値を見失う事態になり兼ねず、相手の隣に並ぶと顔を覗き込むように僅かに上体を傾けて様子を窺い。そこへ夕食に向かう店で先程のような行為はしないよう釘を刺されてしまうと、無論相手に迷惑を掛けるような事はしないつもりで小さく頷き)
はい。気を付けます。
…だぁめ、暫くは許さねぇ。
(相手の態度が気に入らなかったのは本心で、対応を素っ気なくしてやるという報復も本当に実施するつもりでいたのだが此方の様子を窺いながら謝罪を口にする相手を見ているとその容姿も手伝ってか何だか此方が悪いことをしているような気分になってしまい。しかし灸をすえなければまた調子に乗り出しそうという考えも少々あってかふと口元を緩めると悪戯っぽく笑みながら軽く首を横に振って。そのまましばらく相手の前を行き歩みを進め、そうしている間に目の前に現れた居酒屋の雰囲気にも似たこじんまりとした店の前で止まり。)
ん、着いたぞ。焼肉、よく三年油画のメンツで来るんだよ。…あ、もしかしてステーキとか想像してたか?
…暫くって、どれくらいですか?
(本当に暫く素っ気無い対応をされてしまうなら耐えられる気がせず、眉を下げて相手を見据えると恐る恐ると言った調子で問い掛け。こんな事になるなら不用意にからかったりしなければ良かったと後悔するも時既に遅く、接触禁止になった場合等最悪の事態を予想して一人落ち込んでおり。程無くして到着した店は居酒屋のような出で立ちで、徹夜明けな事もあり堅苦しい雰囲気よりも気軽に寛げるような場所の方が有り難く、故に場所については構わないのだがそれよりも友人等とよく来るのだと聞いて何やら複雑な心境になってしまい。普段は自宅でも大学でも創作活動に明け暮れている為相手の交友関係等は分からずそれがある意味救いであったが。不意に垣間見た恐らく己よりも接する時間は長いのであろう友人の影に淡くとも嫉妬心が滲んでしまい、相手が己の物になった訳でも無いのに、況してや友人相手に独占欲を抑えきれない自らに嫌悪を抱きながら殆ど無意識のような状態でぽつりと問い掛け)
…仲、良いんですか?
(/本体の多忙により、遅くなってしまい大変申し訳御座いません…!!今後は以前と同じようなペースで来られると思いますので、不甲斐ない主ですがご容赦頂けるのであればまた改めて宜しくお願い致します…)
…ま、普通に仲は良いけど一緒に住むのは無理って感じ?
(ちょっとした出来心で相手に返した言葉に知らず知らずのうちに追い打ちをかけてしまったか、明らかに自分と友人の関係を不服に思っているように見える相手の呟きにそちらを振り返るとまるで拗ねた子供のようなその姿に小さく息をつき。いくら普段から他人の世話を焼きがちな自分であっても相手程目を掛けてやっている対象などおらず、そんなことも自覚しないままこうして態度を変える相手がいつからか妙に可愛らしく見えてしまっていて。そろそろ悪戯してやるのも可哀想になってきたからか、遠まわしな言葉と共に相手の頭をぽんと撫でてやるとそのまま先に店に入って。顔なじみの店員に今日は二人だと伝え、間もなく席に案内してくれる彼女の方から相手へと振り返れば少しだけじれったそうに眉を寄せながら唇を尖らせ。)
…ほら、早くしろって。お前の寄り道に付き合った分余計に腹減ってんだからよ。
(/全然大丈夫ですよ^^此方もあまり毎日顔を出せない状況になってきているので、むしろお互い様ということで此方の方も許容して頂けたら;;当方学生のため課題やらでどうしてもレスがお返しできない時期等ありますが、見捨てずお付き合い頂けたら幸いです。)
(問い掛けに対する肯定の言葉を聞いた瞬間言い様の無い落胆に思わず言葉を詰まらせつつ、頭の中では必死に友人なのだから仲が良くて当然だと自らに言い聞かせ。然し相手からすれば自分だってただの後輩にすぎない可能性がある手前かえって複雑な心境に陥っていた最中、頭を撫でられると同時に紡がれた言葉に目を瞬かせ刹那呆けたような表情を晒し。先を行く相手をぼんやりと眺め頭の中を整理すればする程傍目に見ても分かってしまうくらいには頬が赤らんで行き、それを隠すように俯くと掛けられる声に慌てて隣へ並び)
あ、す、すいません…。
(/お優しいお言葉ありがとうございます!!なんと、学生さんで御座いましたか…!!いつも素敵なロルと場面展開にてっきりもっと年齢が離れていらっしゃるかと…。此方も学生の身です故、レス頻度がまちまちになってしまうのは同様です。どうかお気になさらず、お互いのペースで長く続けて行ければと思います。今後末長く宜しくお願い致します!!)
…ほら、食いたいもん選べ。お前のために此処来たんだから遠慮すんなよ。
(何となく面と向かって相手が特別、だなんて言いにくくてつい分かりづらい伝え方をしてしまったがそれでも相手には十分伝わったようで、その反応に満足そうに口角を上げるとそのまま先導してくれる店員の後を追い席へと着いて。居酒屋風な内装だからかしっかりとしたものではないにしろ目隠し程度の壁によって個室のように仕切られた奥の席に通されると相手の方にメニューを差し出し。一応とばかりに遠慮はさせないつもりであることを付け加えてから自分もメニューに目を通すと久しぶりに食べるがっつりとした肉に無意識に唾を飲み込んで。)
…全部食べたいです。
(初めて来る店内を眺める余裕も無く中途半端に高鳴った鼓動を鎮めようと、視線を斜め下へ落としながら相手の後に着いて行き。通された席につきメニューを見ると肉自体対面するのは久し振りで、暫く気難しそうに眉を潜めメニューを睨んでいたが結局候補を絞れそうにも無く。寧ろ今の空腹状態ならば全種類制覇出来るのでは無いかと血迷ってしまう程であり、悩ましげに眉を寄せたまま相手を見遣ると中々に決められないでいる旨を述べ)
ッお、う…また、なかなか男らしい注文すんじゃねぇか。
(全メニューというと、手軽なファストフード店ならまだしも個人経営の焼肉屋では中々懐が痛い注文だがつまりはそれだけ相手も遠慮をせずに自分にものを言ったということで、流石に初めは驚いてぽかんと呆けた表情を浮かべてしまったがすぐににっとどこか嬉しそうな笑みを浮かべるとメニューをテーブル端に設けられたスタンドに戻してから席の傍を通りかかった店員に注文をし。ある程度順序を指定するだけであとは相手のお望み通り全種類、と店員に伝えるとそれからテーブルに頬杖を突きながら相手の方に向き直って。)
別に頼むのはいいけど、お前全部食えんのか?頼んだからにはちゃんと完食しろよ?
…食べれます、けど…。
(色々と迷った末の一言であったが最終的には何品かに絞るつもりではあり、再び悩ましげに眉を寄せてメニューと対峙した所で相手から却下の言葉が無いと分かると驚いたように其方に視線を遣り。そこにある相手の笑顔は普段怒らせてしまったりばかりな為にあまり目にする事が出来ない物で、きゅん、と胸の高鳴りを覚え言葉を失い。その間通りかかった店員に相手が己の要望そのままを伝えるのを見れば戸惑ったように相手を見詰め、此方へ向き直った際に掛けられた問いに小さく頷くもそれよりも出費の方が気になってしまい、恐る恐る首を傾げて)
あの、良いんですか…?そんなに…。
なんだよ、後輩の癖に先輩の財布の中身心配してんのか?ちょっと生意気なんじゃねえの?
(実際出費自体は此方も懐が痛いものだがそれでも相手を労ってやりたいという想いも強く、だからこそこうして相手の要求を承諾したにもかかわらず此方を気にかける様に声を掛けてくる相手に少しだけ拗ねたように唇を尖らせると軽くテーブルから身を乗り出し、そのまま腕を伸ばして相手の額に所謂デコピンを食らわせて。先輩面をしたいというより、相手に後輩としてもっと頼ることを覚えて欲しいという狙いが強いためかあえてどこか先輩らしい高圧的な態度をとってみれば、弾いた相手の額にそのまま掌を押し当て、ぐりぐりと撫でる様に擦って。)
お前はもうちょっと俺に甘えろ。…俺だって、先輩としての威厳保ちたいときくらいあるんだよ。
い゛っ、て…。
(此方の言動を咎める言葉と拗ねてしまったような表情に申し訳無さを覚え、眉を下げて謝罪の言葉を口にしようとした矢先、額に鋭い痛みが走ると眉を寄せて反射的に目を閉じ。然し直ぐにそこを多少力強くも撫でられるとされるがまま特に抵抗を見せないで居り、続けて掛けられる言葉に自然と頬が緩み。相手へ好意を寄せるようになってしまった瞬間こそ一目惚れであったものの、日を追うにつれて益々想いが募るのは他でも無く相手の優しさに甘えてしまう自分が居るからなのだろう。ただでさえ同居を迫った辺りからかなり甘えていたと思っていたが、この上もっと頼れと言われれば小さく頷き)
分かりました。これからは沢山甘えますね。
(/お返事が大変遅くなってしまい申し訳御座いません…!!多忙に多忙が重なりまして、ご報告する暇が無く…結果こんなにも日を開けてしまい、本当に申し訳無く思っております。不甲斐ない主で御座いますが、またお相手を願えますでしょうか…?)
ご無沙汰しております!
本体様はお変わりありませんでしょうか?台風等も近付いており、其方に影響が無いかと少し心配もあります…どうかお気を付けください!
さて、今回トピを上げさせて頂いたのはご相談があった次第でして…。
もし本体様がお忙しいのであれば目に留まる事は無いかもしれませんが、いつか御覧になってくださる事を願い此処に書き残しておきます。
此方の都合により、暫くお返事が滞ってしまった事、お詫び申し上げます。
もしその事について愛想をつかされてしまったのであれば弁明のしようも御座いません、大変申し訳御座いませんでした。
ですが本体様がご多忙なのであれば、何卒ご無理はなさらず、お体にお気を付けくださいませ。
つきましては、今月一杯はお返事を待たせて頂こうかと考えております。いつまでもお待ちしていると本体様のご負担になり兼ねませんので、勝手ながら期限を決めさせて頂きました。その間なんらかのご連絡が頂けなかった場合、トピを閉鎖致します。
私の性分上の問題なのですが、放置するのは大変に心苦しく、しっかりと終わりを決めたく思います。
突然の勝手な申し出、何卒ご容赦ください。
この文章が逢坂様のお目に留まる事を願っております…!!
>主様
(/ 突然の第三者の乱入、お許し下さいませ。もし、今月中にやりとりをしていたお相手様が現れなければ……で構いませんのでお相手を希望しております。
折角の素敵な息子様。閉鎖は心苦しいので主様が宜しければ、ですがどうでしょうか?初対面の奴にこんな事を言われても困ると想いますが、検討をお願いします。)
>118 匿名さん 様
お返事が遅くなってしまい申し訳御座いません…!!
まさか参加の申し出をしてくださる方がいらっしゃるとは思わず、大変驚いている反面息子をお褒め頂け嬉しい限りです、ありがとうございます!!
参加についてですが、大変嬉しく思います。ですが現在お相手様をお待ちしている状況ですので、直ぐにはっきりとお返事をする事はできません。大変申し訳御座いません…。
もしお相手様が来られなければ必ずや何らかの形でお返事を致しますので、それまでお待ち頂けると幸いです!
(/お久しぶりです、まずは突然此方に顔を出すことを断ってしまったことについて謝罪させて頂きます。主様の募集に此方から乗らせて頂いていたというのに、本当に申し訳ありませんでした。
完結に顔を出さなかった理由を述べさせて頂きますと、主様がいらっしゃらなくなった期間の間にこちらの気持ちが冷めてしまった、という一言に尽きます。それからどうにかレスを返そうと試みましたがどうにも上手くお返事が纏まらず、飽きてしまったという後ろめたさから顔出しを怠ってしまいました。
その為本当に身勝手だと分かっているのですがこの機会にお相手を辞退させて頂ければと思い浮上させて頂きました。短い間でしたが非常に楽しいやり取りをさせて頂きありがとうございました。
このトピックの更なる繁栄を願っております。)
お久し振りで御座います!
本体様に何事も無かったようで安心致しました!!
お話にきてくださりありがとうございます。此方の不在の件につきましては、本当に申し訳御座いませんでした。逢坂様に非は御座いません、お返事を頂けただけで大変有り難く感じております。
お心苦しい思いをさせてしまい申し訳御座いませんでした。
此方こそ、本当に楽しい時間を過ごす事ができました。ありがとうございました!!
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