画家の卵。 2015-04-16 23:43:46 |
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(/ご報告頂き有り難う御座います、了解致しました!!甘えだなんてとんでもない、こうして一言頂けて安心しましたし、GWは誰しも何かと予定いっぱいな期間ですからどうかお気になさらず、ゆっくり羽根を伸ばしていらっしゃってくださいませ*気長にお待ちしておりますので!
でひでは、この辺りで失礼させて頂きますね。良いGを!!)
(/わぁああごめんなさい、何とお恥ずかしいミスを…!!すみません、先日は夜中不意に目を覚まし寝ぼけていたもので、最後の文が悲惨な事に…。どうか目を瞑ってやってください、大変申し訳御座いませんでした;;/土下座)
ん、了解。
(相手が指示した乗り場を確認してから短く返事を返すと相手の歩調も考えながら適度に速度を落とし、なるべく人の薄いところを通りその乗り場まで歩いていき。乗り場に着いたところで丁度やってきた電車に乗り込み、相手が電車内に足を踏み入れたことを確認してから振り返ると座席の側面と扉との接合部に出来た角の所に相手を押し込み、相手を庇うようにして腕を閉まった扉に立てて。「…どこで降りるんだ?つか、今どこ向かってんのかくらい教えろよ。」一言でいえば大学の後輩に電車で壁ドンをしているような中々美味しい状況だが、それが同性という時点でいくら相手からアプローチを掛けられていても感じるものなどなく、照れる素振りもなく淡々といくつかの質問を口にすると今更ながら行先のことを持ち出し。)
(/お待たせいたしました、レスお返しいたします!まだ暫くはレスの頻度が若干不安定になる可能性がありますが、これからもどうぞ末永くお相手よろしくお願いいたします^^)
…あ、3つ先の駅で降ります。どこ行くかはお楽しみです。先輩あまり好きそうじゃないんで。
(相手の配慮のお陰で酔う事も無く歩調は大分スムーズに進むようになっており、無事電車に乗り込むと安堵から小さく息を吐こうとしており。然し結局それは叶わず、扉が閉まるなり角に押し遣られると「わっ」と微かに声を上げながら半ばよろけるようにしてそこに背を預け。驚いたように視線を上げれば己よりも少し高い位置にある相手の顔が思いの外目の前にあり、思わぬ不意打ちに頬は一瞬にして赤みを帯びるも顔を伏せる事で直ぐに落ち着きを取り戻し。電車内での混雑により相当な事態になる事も予想し少なからず憂鬱でいたのだが、相手が壁になってくれている事でそんな不安も払拭されてしまい優しさは益々好意を深刻化させ。何故こんなにも煽るのだろうかと困ったように眉を寄せていたが、問いが降って来ると顔を上げて降車予定の駅を伝え未だ伝えないままでいた行き先については今は口にしない事にし。不意に片手を上げ人目を盗むようにするりと相手の頬に触れると、その手を滑らせ耳に掛かる髪を梳くようにして耳に掛けてやりながら悪戯に口角を上げ。己の好む物を相手が嫌うかどうか、それは何処までも憶測でしかないが必ずしも外れている訳ではないだろう。そう考えると申し訳無い気持ちも人並みにはあるのだが今日は付き合ってもらえると予め聞いていただけに罪悪感何て物は殆ど無いような物で、耳元にあった手を離すと楽しげな笑みを浮かべて相手を見詰め。「…なんか緊張しますね、これ」現在の互いの体勢の事を思いまるで少女漫画のようだと笑みを漏らしながら呟くと、表情にこそ出ていないものの内心は言葉通り結構な緊張感を覚えているようで目を閉じれば徐に顔の横にある相手の腕に控えめに頭を乗せ)
(/お帰りなさいませ…!!お待ちしておりました!!レス頻度は問いませんので、一言頂ければいつまででもお待ちしておりますよ!*背後はインドア派な上仕事の際まで大して家から出ないと言う見事な引き籠りっぷり故に仕事が立て込んでいない限りは此処に来られますので自ずと返信が早めになってしまうかと思いますが、何卒お気になさらず、逢坂様のペースで構いませんので此方こそ何卒宜しくお願い致します!!)
ッ変な触り方すんなって…!なんか、こそばいっつうか…むずむずする。
(自分の考えと同じことを相手も感じていたのか、更に同性でなければ乙女チックな雰囲気になること間違いなしだと言い切れるような何とも言えない触れ方で耳元に触れた相手の手に思わずびくりと小さく肩を跳ねさせて。此方が相手の手を払うより先にひっこめられた指に何となく腑に落ちない気持ちになりながらも嫌な感じ、というより微妙に心地よさを感じるからこそくすぐったいと形容するしかないぞわりと走った感覚を照れくささからかほんのりと頬に朱を灯しながら訴えるとそっと相手から顔を逸らし。そんな中不意に腕に掛かった僅かな重みに視線だけそちらに向けるもののすぐに逸らすと、僅かに唇を尖らせながらぼそりと呟きを漏らして。)
…黙ってろ。仕方なくしてるだけだっての、お前人ごみ駄目なんだから。
すいません。
(意識的に如何わしい触れ方をした所為もあるが、それにしても多少敏感なのではないかと思わざるを得ない反応と赤く染まった頬に己の欲を掻き立てられ。然しこの場が公共の場であり最低限の事を守らなければならない場所である事は十二分に理解している為理性を働かせるに他ならず、平然を装い笑みを溢しながら気の無い謝罪を口にするのみに留まり。そこへ返された言葉さえもあわよくば都合良く解釈してしまう己の楽観的な脳では、最後に付け足された一言に鼓動が高鳴ってしまうのは最早不可避であるように思え。人混みが苦手な体質なんかある程度の時間を共にすれば直ぐ分かる事だと言うのに、まるで相手が自分の事を見てくれているような、少しでも興味を持ってくれているような捉え方をしてしまう辺り己でも手の施しようが無く。「…俺の事、少しは意識してくれてますか?」殆ど勢いに任せて人混みに紛れるよう微かな声で呟いた問い掛けに答えを必要とはしておらず、タイミング良く背後で開いた扉の向こうが目的としている駅である事が分かるなり先に立ち電車を降り)
――意識してなきゃ、こんなに悩むかよ。
(耳に触れられただけだというのに過剰に反応してしまった自分に何か思うところがあったのだろうか、何だか取り繕われたような綺麗な笑みを少しだけ不審に思うもののあえて追求するようなことはせず。喧騒に紛らわせるように呟かれた相手の言葉はいつものふざけたようなアプローチとはまた違い妙に真剣みがあり思わず言葉をなくすもののこちらに返事を求めていないのかさっさと電車を降りた相手の背中に少々複雑そうな視線を送り。相手はこちらが毎日のように繰り広げられるアプローチの数々をただ無下に断り何も考えていない、そんな冷たい人間だと思っているのだろうか。そう考えると散々好きだなんだと言ってくる癖にそんな風を匂わせる相手の発言が非常に無神経に感じ、むっと唇を尖らせたまま電車から降りる動きの勢いに乗り相手の背中にそっと体を寄せると人混みに上手く隠れながら相手の耳元に囁きかけ。流れる人の波に逆らわず、囁きを口にした後はすぐに相手の背中から離れると道中のように人を遮る壁になってやるべく相手の前に出て。)
…で、次はどっちだ。つかもう大分暗くなってきたけど、駅から近いのか?
(相手の返答を聞きたくなかったのも一因であるが、咄嗟に電車から降りてしまえば直ぐに周囲には人が溢れ。はぐれてしまうかもしれないと慌てて人波に逆らい振り返ろうとした直後、耳元で囁かれた言葉に思わず動きを止め。その言葉の意味が理解出来ずただ一瞬感じた擽ったさと距離の近さに息を詰めていたが、耳に残る相手の声を脳内で反芻する内鼓動は有り得ないくらいに速まり頬は一気に赤みを差して。最早相手からの問い掛けは耳に届いておらずいつの間にかその場にじっと佇んでいたが、不意に背後から思いの外強い衝撃でぶつかられると無防備に構えていた体は簡単に傾き小さな感嘆の声と共に相手の方へよろけてしまい)
ッう、わ!おま、大丈夫か!?
(いくらむかついたとはいえ人目のあるところで挑発し過ぎたかとやや反省し始めていた中、何故か返答のない相手を不審に思いそっとそちらに顔を向けると丁度相手が此方によろけてきたところで。咄嗟のことに思わず振り返り相手を胸で受け止めるものの人ごみで動きにくい中反射的に行動を起こしたせいかうっかり足元がふらついてしまい、相手を胸に抱いたまま後ろに転倒してしまい。電車が到着してから暫くしたことで大分ましになってきた人波に沈み込んだまま相手の安否を問いかけると、まさか本当に人に酔い気分を悪くしたためにこちらに倒れてきたのではと心配になってしまったのかじんじんと痛む背に気を向ける暇もなく相手を見つめて。)
わ、す、すいません!!ちょっとぶつかって…、
(思いがけず受け止められたかと思えばふらりと傾く体に驚く暇も無く、軽い衝撃と共に相手の上に倒れ込むと慌てて体を起こし。相手が下敷きになってくれたお陰で大した痛みは無いが恐らく相手はそうではないだろう。それなりに人目もあり恥をかかせてしまった罪悪感に駆られつつ立ち上がると、其方へ手を差し伸べ問い掛けに申し訳無さそうに眉を下げて現状に至った経緯を短く伝え。その最中も頭の中では先程告げられた言葉が渦巻いており、もしかすると少しは意識してくれているのだろうかと考えてしまえば逆に此方が過剰に意識してしまい遣り場の無い視線を足元へ落としながら問いを返し)
先輩は大丈夫ですか…?
…まあ、ちょい腰打ったくらいだからあんま心配すんな。人多かったんだし、お前が悪い訳じゃねぇよ。
(実際のところほぼ成人男性二人分の重さを受けて固いコンクリートの床に打ち付けられた腰がじんじんと痛みを訴えてはきているがそれより相手の態度の方が気になってしまい、視線を落としているあたりから何となく責任を感じているのではと推測すると気にすることはないとばかりに言葉を掛けながら相手の頭を軽く撫で。それから相手から視線を外し少しだけ気まずそうに項の辺りを掻くとちらりと一瞬だけ相手の方に視線を投げかけて。「…早く引っ張り起こしてくれよ。腰、結構じんじんして力入んねぇんだからさ。」少しすれば恐らく収まるだろうとは感じるものの、今のところ起き上がるのが億劫になる位にはじんわりと痛みの余韻を残す腰を軽く擦り、拗ねたように唇を尖らせながら相手に催促するとそっとそちらに両手を差し出して。)
ッあ、はい。
(確かに今し方告げたばかりの口実だけでは悪いのは己ではないが、その原因となったのは相手の言葉に動揺してしまい放心していた事であるだけに、素直な返答が出来ず頭を撫でられてもただ眉を下げ。然し立ち上がらせるよう催促されれば我に返り、差し出された手と相手を交互に見遣るとその手を掴んで此方へ引っ張り。その後相手の片腕を自らの肩に回させると無言で隣に並び、その間も視線は何処かぎこちなく斜め下へ逸らしたままで)
…さっきから何なんだよ、感じ悪。
(情けなくも腰の痛みに蹲る自分を引き上げ肩を貸してくれる辺り呆れられている訳ではないと思うものの、どうにも先程から気まずい雰囲気を垂れ流している相手に痺れを切らしたように深く息を吐いてから少しだけ困ったような声色を滲ませながら声を掛けて。もし相手に何か衝撃を与えたものがあったとしたら思いつくのは先ほどの自分の発言位で、それが相手にこんな態度を取らせるのだとしたらやはり言わなければ、なんて後悔がじわじわと背に重く圧し掛かってくるようで。「…引いた?年下の、それも男にこんな馬鹿みたいに悩まされて。普通に流されて同居とかしちまって。意識して、これからのこととか考えちまってて。」何故答えてしまったのか、後になって考えてみれば答えなくとも相手は自分に返答を求めていなかっただろうに。そんなことばかり考えてしまって次第に表情を暗くしていくとぼそぼそと呟くような小さな声で言葉を続けた後、どこか悲しげに眼を伏せるとごつりと少しばかり鈍い痛みを感じるかもしれないくらいに重く相手の頭に自分の頭を寄り添わせ。)
――返事がいらねぇなら、答えがいらねぇなら…好きになられたくねぇなら、人の心ん中引っ掻き回すのやめてくれよ。
すいません…、
(深い溜息と掛けられた声に本日何度目か分からない謝罪を呟き。これでは折角の外出がお互いに全く楽しめなくなりそうで、つい先程再度こんな空気にならないようにしようと考えていたのだがやはり相手を前にするとどうにも上手く行かず。然し自己嫌悪に軽く落ち込みながら言葉を探していた最中、直ぐ傍から呟かれる言葉が耳に入るなり落ち着きつつあった鼓動が一気に速くなるのを感じ。あれは単にからかわれていた訳ではなかったのだと思うと半ば信じられないような気持ちもあり、顔を僅かに横に向けるとじっと相手を見据え。好きになってもらえたらと何度も思っていたが自信なんて物は欠片も無く、相手がそんなにも己の事を考えてくれていたのだと思うと湧き上がって来るような熱を抑えきれずに居て。相手の表情が沈む一方で此方は内心穏やかでなく、戸惑いと喜びに頭の中は軽く混戦状態にあり。故に落ち着いて思考しなければ可笑しな事を口走ってしまいそうで冷静さを装っていると、突然感じた僅かな痛みに意識が現実へ引き戻され。まずは何故己があんな態度を取ったのか説明しなければと頭では分かっていても口から零れる言葉は思いっきり話が飛んでおり、更には公衆の面前である事も忘れ相手を真っ直ぐ見据えて思いの丈を短く告げ)
……好きに、なってください。
…なら、俺が好きになってもいいって思えるようにしろよ。
(相手の今後のこと、きっと画家として成功するだろう相手の未来にわざわざ暗雲を生じさせるような真似はしたくないと思っているはずなのに、暗雲の元にしか成り得ない男同士の恋愛というタブーを完全に拒否できないばかりかこうして相手に自分を求める様にけしかけてしまう自分自身の矛盾した思いに内心辟易してしまい。出来もしないことなのに、こうして相手との未来を望む様な言葉を掛ける自分が酷く狡い人間だと分かっているのにどうにも出来ないもやもやとしたやるせなさを抱えながら此方を見つめる相手の瞳を見つめ返すと、此方の返事を口にして。大分混雑も収まりホームをうろつく人々が少なくなったことをいいことに相手の肩に軽く頭を乗せ、静かに囁き掛ける様に言葉を続けるとゆっくり視線を上げ確認するように相手を見て。)
…お前に嫌な顔されたら傷つく位には絆されてんだ。遊びでしたー、からかってましたー…なんて、許さねぇぞ。好きになってほしいなら言うだけじゃなく行動で示せ、いつまでも怖気づいてんな。この先のことだとか、どうでもよくなるくらいに好きにさせろよ。出来ねぇなら、今すぐ同居なんてもん止めろ。…お前は、どうすんだよ?
…俺は、ずっと先輩の傍に居たいです。
(肩に僅かな重みを感じ其方へ視線を向ければ、告げられる言葉はまるで告白のようで。無論そうではない事は理解しているものの、どちらにせよ何らかの可能性を期待せざるを得ない状況であるには変わり無く。相手と共に居られる時間は大切な物でありながら常に不安と隣り合わせで、そんな不安を払拭してくれるような言葉に不謹慎にも安堵を感じてしまい。それと同時に言いようの無い愛おしさと衝動的に込み上げる物に抗えず、それでもやはりこの場所が公衆の面前である以上相手に迷惑を掛けるような事は出来ないともどかしさに微かに眉を寄せ。せめてと指を絡めるようにして相手の手を握ると、耳元に唇を寄せて問い掛けに対する返答を呟き。肩にある相手の頬に手を伸ばすとそっと触れ、首を傾けると人目を憚りつつ目元に唇を付け)
好きです…先輩。だから傍に居させてください。
…だったら、これからそうできるよう…俺が、お前のこと好きになれるよう頑張れよ。
(いつもどこか遠慮がちで、肝心のところで踏み込んでくることをためらう相手だからこそ自分も手放しで好きになろうとも思えないし、何よりその躊躇いが今後のことを考えてしまうような暇を与えており。だからこそ本当に好きだというのなら自分にそんなことを考えさせる暇も与えないほど想いを伝えてほしい、そんな自分勝手な願望を抱いてしまっており。今回もしもこの指摘でも相手の躊躇いが変わらないのなら本当に口にしたことを実行する気持ちでいたものの、人目があるということを考慮しているにしても漸く想いを遠慮なしに伝え、口づけるまでの行為を実行してくれた相手に漸く相手のことをきちんと考える決心がつき。擽ったさを覚えるほど近くで囁かれた言葉、絡んだ指、目元に触れた唇の全てが相手の想いを直接的に自分の心に訴えかけてきて、そのことにふと柔らかく笑みを浮かべると空いた方の手の人差し指を相手の唇に押し当ててやりながら返事を口にし。それからそろそろ腰の痛みも大分引いたのかするりと相手から離れるとぐっと腕を伸ばし伸びをしながら言葉を続けて。)
――ッさ、てと。んじゃ、お前の行きたいとこだっけ?さっさとそこ連れてけ。流石にそろそろ腹も減ってきたし、ちゃっちゃと案内しろよ。
…そうします。
(唇に相手の指先が触れ、告げられる言葉についだらしなく頬を緩ませてしまい。幸せだ、なんて柄にも無く頭の片隅で考えつつ唇から相手の指が離れて行けば小さく頷き。いつの間にか周囲に全く目が向かなくなっていたが、相手の言葉と離れる体温に我に返ると「直ぐそこです」駅から数分歩けば辿り着く場所にある目的地の方へ視線を遣りながら歩きだし。相手の横を通り過ぎる最中、手を繋ぐとまでは行かずとも軽く互いの指先を絡ませ早くも日が落ちた夜の街に目を細めながら何処か弾んだ足取りで歩み)
…やりゃあ出来んじゃん。
(人目を気にしたり、それにより相手の行動に難色を示したりする癖に時々は此方の意思など介せずに強引にされてみたい、なんて天邪鬼な想いもどこかにあったようで人目に気を配りつつもこうして指を絡めてくる相手のその行動が何だか嬉しくなってしまい。まだまだ遠慮がなくなったとは言えないもののこうして少しずつでも自分に踏み入ってきてくれるようになったことを喜び、よくやったとばかりに相手を褒めてやるとそっと自分の指も相手の指に絡めてみて。手を繋ぐまでいかずとも離れてもいない、心地よい距離感を保ちながら相手についていくようにして数歩後ろを歩んで。)
…先輩、俺の事好きなんですか?
(同様に絡まる指先にじんわりと体温が上がって行くのを感じつつ、一方では相手の言葉に完全に自惚れてしまっている己が居り。つい先程未だ好きになってくれてはいないようだと分かったばかりだと言うのに、そんな褒め言葉を掛けられてしまえば期待してしまうのは不可抗力だとも言え。数歩後ろを歩く相手を徐に振り返れば傍に寄り、微かに背伸びをして至近距離で問い掛ければ悪戯な笑みを浮かべて直ぐ様離れ。その内目的とする黒と白を基調としたシックな色使いの店が見えてくれば、再度振り返り其方を指差し)
あそこですよ。
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