画家の卵。 2015-04-16 23:43:46 |
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>story
某所美術大学にはまるで女子のように可愛いと噂の1年生(主)が居ましたとさ。
彼の描くド派手な極彩色で描かれた禍々しい絵は世間でたちまち人気を博し、鬼才と呼ばれその名を地上に轟かせ個展まで開く始末。
そんな彼の噂を聞き同じ大学に通う3年生 の貴方は興味本位で友人数名と彼の元へ訪れます。
作業風景を覗いてみればあら吃驚、貴方は彼の描く絵の虜になってしまいました。
呆気に取られて呆然と絵を眺めていた所、不意に立ち上がった彼とぶつかり初対面を迎えれば噂通りの美少年。
そんな彼に見入る一方彼の方も貴方を見るなりあら吃驚、一瞬で貴方の虜になってしまいました。
彼に所謂一目惚れをされてしまった貴方は貴方の事が頭から離れず作業が手に付 かなくなった彼に散々付き纏われ告白さ れてはそれを華麗にスルーする日々。
ある日はキャンパス内で突然目の前に膝を突き「同居してください」と土下座を しようとする始末。
慌てた貴方は致し方なく、今後キャンパス内でストーカーじみた行為を止める事を条件に彼との同居を初めてしまいました。
それから暫く、ストーカー行為がなくなったのはキャンパス内でだけ。自宅ではセクハラじみた事をされるわ事あるごとに求愛されるわ彼の生活習慣が散々だわで貴方は毎日大忙し。
波乱万丈な天才画家の卵との同居生活。貴方の運命や如何に…?
>rule
01*セイチャット利用規約厳守。
02*オリジナルBLトピにつき、女性キャラ、または版権キャラでのご参加はお控えください。
03*レス頻度は問いません。お互いのペースでのんびり遣り取り出来ればと思います。但し1日に1回以上来れない方は大体の頻度を教えてください。
04*荒らしや成り済まし、騒動の元にな ような発言はお控えください。
05*ロルについて、厳密な指定は御座いませんが主のロルと照らし合わせ相性が良いと思われる方を優先させて頂きます。
06*一週間不在でキャラリセと致します。不在が続く場合はご報告願います。また、登録後は24時間以内の顔出しをお願い致します。
07*本体様ともお話し易いと大変助かります。展開については相談しながら進めて行きましょう!
08*本体会話外での記号乱用、顔文字はお控えください。
09*末永くお付き合い頂ける方をお待ちしております。
>profile
名前:鈴崎 照(Suzusaki Teru)
年齢:19歳
性格:非常に単純で思った事は素直に口にする真っ直ぐな性格。一つの事に没頭すると一切周りが見えなくなってしまい、言葉通り盲目になってしまう傾向有り。その為私生活が驚く程荒れており昼夜逆転どころかいつ寝ていつ食べていつ描くのかすら定かでない日々。そうなると暫く大学には顔を出さず、作品が完成するとふらりと現れる事から密かに神出鬼没だとも囁かれている。一度大きな目標を達成すると途端に覇気が抜け落ち抜け殻のようになる。そうなると最近は同居を始めた貴方に構ってくださいオーラを放ち精一杯甘える。それは己へのご褒美なのだとか。普段はガツガツ行く癖に変な所で遠慮してしまいがちで素直になれない事も稀にある。
容姿:身長175cm。艶があり柔らかな黒髪は肩に付く程の長さがあり、襟足が長め。目に掛かる程の長さの前髪の下にある目はぱっちりと大きく、長い睫毛が上向きにカールした典型的な母親似の中性的な顔立ち。私服は殆ど気にしない為何処かずれたファッションをしており、それでも何となく様にはなると言う顔面特有の着こなし。左耳には大量のピアスをしている。
備考:低血圧を理由にして毎朝起きるのに一苦労。優先すべきは常に貴方で、貴方に何かあった場合どんなに作品に没頭していようが真っ先に反応を示す。最早貴方の事が好きすぎて結婚を前提にお付き合いしたいだの最近は変な思考に走り出し、本人はいつ理性が利かなくなってしまうだろうかと思いの外本気で心配している。先輩可愛い可愛い可愛い結婚してください状態。自分が描く絵についても世間の評判等はっきり言ってどうでも良い。ただ己の絵を好いてくれる相手の為だけに描いている。また身の回りに関する一切の事は貴方に任せきり。一応申し訳無いとは思っている為たまに柄にも無く家事をやってみたりするととんでもない事になり一人で落ち込む。作品作りや何かに行き詰まった時、貴方に頼るのが申し訳なく思うと自宅近くの図書館の一番奥の席に陣取り一日中ぼんやりとしているか爆睡している。
ロル:…あー…。
(ある休日の早朝。今まで何日間も掛け制作していた絵が漸く完成すればそれを手にふらりと自宅を出て向かった先は大学で、その絵を己の作業場に置いて来ると直ぐに自宅への帰路に付き。帰ったら何をしようか、久し振りに愛しい同居人とゆっくり出来る、なんて些細な日々への幸福に思いを馳せながらふらふらと覚束無い足取りで帰宅すると、扉を開くなり唐突に襲って来たのは強烈な目眩と睡魔で。か細い声を発してふらりと体が傾くと、自重のままに玄関先に倒れ込み。まるで気絶したかのようなタイミングであったが当の本人は穏やかな寝息を立てており)
台詞:①せーんぱい。何してるんですか?あ、俺の朝ご飯ですね、美味しそうです…。付き合ってください。(休日の朝の セクハラ中)
②あ、す、すいません、ちょっとなんか、あの…大惨事、です。(たまには料理をしようと卵を電子レンジで温めてしまった際)
ここまでお読みくださった皆様に感謝致します!!こんな変態に少しでも興味を持ってくださったのであればとても嬉しいです…!
pfについて補足説明させて頂きますが、形式は主の物と同様な物をお願い致します。またロルにつきまして、此方の提示してあるロルへの返答をお願い致します!台詞についてですが、これもロル無しで返答形式での記載をお願い致します。
また、当トピではkeep等の受け付けは致しませぬ故、一応明日22時までを募集期間とし、その間にpfを提出してくださった方が万が一複数いらっしゃった場合、ロルや性格の相性を見つつ恐れながら選定させて頂きますのでご了承ください。ご希望あれば期間延長も致しますのでお気軽にお声かけくださいませ*
ではでは、長くなってしまい申し訳御座いませんがこんな変態で宜しければお相手してやってくださいませ…!!
あ、少し希望を言うならば基本なんでも出来るオールマイティーな先輩を募集しております!!息子のセクハラや告白をスルーしつつ時折息子をムラっとさせてくださるような方をお待ちしておりますね!!
《此処までコピペにて失礼致しました;;ご参加お待ちしております、何卒宜しくお願い致します!》
名前:逢坂 京治(Aisaka Kyouzi)
年齢:21歳
性格:少々粗暴な口調が目立つタイプだがその言動に反し意外と面倒見はよく後輩には好かれる。ちょっとした暴言も相手に慣れたからこそ口に出来るもので打ち解ければ打ち解けるほど扱いは若干雑になる。世話焼きな気質のせいか頼まれごとも多いが誠実な性格からどうにも断れずいつの間にか自分の出来る容量を越すレベルの頼まれごとを抱え込んでしまうことも。三年生となりそろそろ進路も考えだす頃、自分の腕にも見切りをつけ制作はきちんとこなすもののどこかで諦めを抱いてしまっている。だからこそ才能の塊と言える後輩が羨ましく、密に妬ましくもある様子。しかしだからといって突っぱねることもできず気が付けば同棲するまで引きずられている時点で押しには弱め。
容姿:身長178cm、筋肉はそれなりにあるものの逞しく、というよりしなやかになる体質のようで少々細身。赤みの強い茶髪だがどうやら地毛のようで、長めの前髪を真ん中分けにし緩い天パ気味の髪を適度に遊ばせている。茶色い瞳がやや大きめながら童顔という訳ではなくあくまで優男風という程度。服装は適度に流行に乗りつつなるべくゆったりとした動きやすめな服を好む。髪色のせいで軽く見られるがピアス等の装飾品はしない。左の目元と若干右寄りの項辺りにほくろがある。
備考:相手と同じ油画専攻に所属する。同じ専攻だからこそ自分と相手との圧倒的な力量の差を理解しており、相手の絵を好む反面どうしても埋められない才能の違いを妬む部分もある様子。勉学においても絵画においても生粋の努力型、その為描く絵画も相手とは真逆の主に忠実なデッサンを元にした写実的なものばかり。昔からの努力の跡として男にしてはすっと細い指にはたこが出来ている。家事全般が得意だが料理に関してはあくまで家庭料理が上手い、というレベルで特殊なものは作れない。修羅場になるとメンタルがぐずぐずになり、しかし甘えベタなせいで誰にも頼れず一人悶々とするのがいつものパターン。
ロルテスト:
――…またか。おい、寝るなら布団入って寝ろ。
(バイトも課題にも追われていない久々のゆったりとした休日、そうして油断していたせいかいつもより少しだけ遅くまで寝てしまったと反省しつつ自分の部屋から部屋着のまま出てくると丁度作品を置いて帰ってきたと思しき相手が倒れるところで。同居してから制作の修羅場を超える数だけ目にしてきた光景にそろそろ慣れてしまったのか、心配は勿論しつつも若干の呆れの色を窺わせながら相手の傍まで寄っていくと正しく少女の如く綺麗な寝顔を覗かせる相手の頭を軽く撫でてから声を掛け。その呼び声に返事があるとは端から思っていなかったのかすぐに相手の身体を起こし小さな掛け声で勢いをつけながら背負うように相手を持ち上げると一先ず自然に目覚めるまで寝かしてやることにしたのかそのまま起こさないようゆっくりとした足取りで相手を部屋へと運んで。)
台詞:①ん、朝飯だって分かってんなら今くらいちょっかい止めろ。お前の目玉焼きだけ焦してやろうか?
②ッお前はいくつだ、そんくらい小学生だってやらねぇぞこら!ったく…どこも怪我してないか?
(/前トピックにて参加希望をさせて頂いた者です、建て直しお疲れ様でした!早速プロフィール提出させて頂きます。
穏やかなオカン、というより結構乱暴な世話焼きオカンになってしまいましたが、大丈夫でしょうか?もし主様の好みに添わないようでしたら遠慮なく言ってくださいませ。
選定の方、どうぞよろしくお願いいたします。)
>5 とくめい* 様
お早い提出ありがとうございます!!
ニュータイプのオカンですね…!全然構いませんよ!!乱暴でも何でも好きです!!
本日22時に正式にお相手様を決定させて頂きますのでそれまでお待ちくださいませ*
22時を回りましたので、お相手は逢坂様にお願いしようかと思います!!
前トピからの参加希望有難う御座います、今後何卒宜しくお願い致します!
始める前に事前に決めて起きたい事や確認事項等御座いましたらお声掛けください!!
此方としましては息子様には男同士と言う事への葛藤があって欲しいですね…!!その他シチュエーションについて、その内で構いませんので大学内での絡みもしてみたいです!!逢坂さんがいつも息子にお昼ご飯を届けてくれて、息子は逢坂さんが来てくれなければ作業を中断する事は無い為昼食を取らせると言う目的で来てくださった先輩にセクハラがしたいでs((
無駄に妄想が膨らんでしまっていて申し訳無いのですが、何かご希望のシチュエーション等御座いますか?
また初回ロルのシチュエーションはロルテストか台詞の続きから、もしくは新たな展開で始めるでも…何かご希望御座いましたら何なりと仰ってくださいませ!!
(/希望を通して頂けたようで大変うれしいです、これからどうぞよろしくお願いします!
そうですね、此方としても男同士だから…などといううだうだ悩む様なシーンが作れればとは考えていました。長くなるかなと思い備考には記述しなかったのですが、もしそちらがよろしければあくまで逢坂はノンケを自称するような子に出来れば、と思います。自分をノンケと主張する割に相手が男色なんてスキャンダルを負ってしまわないか苦悩するような、半ばバイに引きずり込まれているといった感じを出していきたいなと思っているのですが、いかがでしょうか?
こちらも折角の大学生設定を生かしたいと考えていますので、時折学内の描写なんかも楽しみたいですね^^ちやほやされる相手を見て、いつもは仕方なくあしらっていたのに何だかもやもやして、みたいな嫉妬なんかもやりたいです!
希望のシチュエーションは特にはありませんので、主様のお考えの流れに乗らせて頂きたいと思います。)
自称ノンケ設定、大いに結構です!寧ろその方が萌えます…!!是非それで宜しくお願い致します!
また息子様の性格にある抱え込んでしまいがちな設定を生かして何かトラブルのようなものを起こしてみたいです…!!それによって息子と息子様の距離が縮まったりすれば良いなぁと…主に息子様がほんの少し好意を抱いてくださるような形になるかと思いますが…!ですが具体的な事は現時点では思い付かないので此方もその内で構いません!!
うぁぁぁ素敵ですね…!!嫉妬してくださるなんて何と照特な…!!では折角ロルテストで息子様がおぶってくださっているので、暫くほのぼのと日常を過ごした後翌日大学で、なんてどうでしょう…!!
(/記述した設定は可能ならどんどんストーリーに絡めていきたいと思っていますので、こちらもまだ先の流れまでは想像できていませんが主様と楽しめるものにしていきたいと考えています!途中まではこちらのキャラの気質上どうしても想われ一方という感じになってしまい何だか申し訳ないのですが、お付き合いいただければ幸いです。
主様が繋げにくくなければロルテストの続き、という形で開始して頂いて構いませんよ^^では一先ず休日を楽しんだ後主様の言うように大学生活、平日へと移れるようにしましょうか。平日となれば先程お話したようにお弁当を届けに行くなり同じ専攻ですから制作棟に一緒に登校するなり、色々と話の幅が広がって楽しそうですし。
ではでは続きのレスをお願いいたします!)
(/有難う御座います、一緒に物語を作って参りましょう!!*
改めて、末長く宜しくお願い致します!/深々)
(それなりの日数不眠不休で作品に没頭していた所為か浅かった眠りは直ぐに熟睡へと至り、相手に声を掛けられようが身体を起こされようが意識が浮上する事は一度として無く。然し背中に背負われている最中不意に目を薄ら開くと微かな揺れと温もりを感じ、夢現な微睡んだ意識の中でどうやら相手におぶられているようだと分かり。それが夢なのか現実なのか判断出来なかったものの酷く心地良い事には変わらず、再度瞼を下ろすとだらんと垂らしていた腕にほんの少し力を込めて首元に回し晒された項に頬を擦り寄せ。また直ぐに眠気を誘われ沈み行く意識が途切れる寸前、無意識に半ば寝言のような物を呟き)
先輩…。
(/此方こそよろしくお願いいたします^^
それでは本体は一旦引っ込ませて頂きますね!)
ッう、ひ…!な、なんだよ…びっくりした…。
(相手が声を掛けたり移動させたり、そうして自分があれこれ世話を焼いてやった時であっても目覚めることなど本当に稀で、だからこそすっかり油断していた最中外から帰りそのまま冷たい廊下に突っ伏していたせいでひんやりとしていた相手の頬が項に寄せられた瞬間びくりと肩を震わせながら情けない声を漏らしてしまい。珍しく聞こえてきた寝言と相まって思わず悪いことをしている訳でもないのに少々どぎまぎしてしまいつつ、一先ず相手の部屋へと連れ帰るとゆっくり相手の身体をベッドに横たえてやって。「…これ、こいつが女だったら俺大分役得だったんだろうな…。」可愛い顔の後輩をおぶってベッドに運ぶ、なんて性別が違えば少女漫画か何かのシチュエーションにありそうな場面であっただろうに、生憎生物学上は男である相手の少女さながらの綺麗な寝顔を見つめながらため息交じりに呟くと優しく相手の前髪を撫でつけて。同性だとしても折角の休日だからと課題を急いで済ませてくれた相手に少なからず嬉しさも感じており、眠ってしまっていることは少し残念ながら健気なその行動に対してふと笑みを零すと、相手が目覚める前に昼食を作っておいてやろうとキッチンに向かおうとして。)
(/では此方も本体は失礼致しますね*)
(現在身に起こっているこのとんでもなく幸せな状況が例え夢であれ現実であれ是が非でも甘受したい所なのだが、残念な事に寝言を呟いた直後意識は完全に沈み込んでしまい。相手の驚く声を聞き逃した事は愚か呟かれた言葉も前髪を撫でる細い指先の感触さえも知らず、本来ならば有り難く思うべき配慮のお陰で様々な幸運を目の前にしながら素通りしているのが実情であり。布団に下ろされた事で尚も眠りは深くなる一方であり、相手との二人っきりの休日が刻一刻と消えていくのにも気付く余地は無く。然しそれも相手の体温が直ぐ近くにあっての事なのだろう、この場から立ち去ろうとする気配を感じ取ったのかは定かでないが微かに瞼を上げるとすかさず相手の指を緩く掴み。体が休息を必要としているのか凄まじい眠気に襲われながらも無理矢理上体を起こすと、眉を下げて相手を見詰め)
…何処行くんですか…?
…飯作ってくるだけだよ、腹減ったし。出来たら起こしてやるから…お前はもう少し寝てろ。
(起きている時ははた迷惑なラブコールが目障りだとさえ思うこともあるのに、弱っている状況だからかまるで捨て猫か何かを彷彿とさせる愛らしさで此方の歩みを止めさせた相手の表情に困ったように笑みながら相手の方に戻るとくしゃりと髪を掻き乱すようにして撫で。子供に言い聞かせるような優しい声色で相手の宥め緩く首を傾げて見せるとゆっくりと髪に触れていた手を離し。「…ちゃんと体休めねぇと、晩飯食いに連れてってやらねぇからな。」それから再び部屋のドアの方に歩いていくと出ていく直前で一度相手の方を振り返り、自分で自分をご褒美、なんて言うのは自惚れているようで何だか複雑だが相手が喜んでくれるだろうと思い一緒の外出を仄めかす台詞を口にするとひらりと軽く手を振ってから部屋を後にし。)
(相手の素振りからすると恐らく引き留めてもこの場に留まっていてはくれないようで、折角頭を撫でられていても反射的に目を閉じたその表情は落胆と共に何処か拗ねたようなものに見え。にも関わらず相変わらずな相手への想いは少し優しい声で言葉を掛けられただけでそれがどんな内容であっても胸の高鳴りを覚えてしまい、そんな自分に益々拗ねたような表情で黙り込み。此処まで来たら終始拗ねていてやろうとまるで子供のような思考で触れていた手が離れてしまいその背が扉に向かおうとも無言で居たが、部屋を出ていこうとした相手が振り返り口にされた言葉に目を見開くと「…え、あの…」喜びよりも相手が誘ってくれた事に対する驚きが先行してしまい思わず呟くが続きを言葉にする前に相手は出ていってしまい。一人部屋に取り残されるとじわりじわりと今し方起こったばかりの出来事が頭の中で整理され始め、沸き上がる嬉しさに微かに頬が赤く染まると今になって鼓動が忙しなく高鳴りを訴え。一先ず布団に包まり目を閉じるもののこんな状況で寝られるはずが無く、困ったように眉を下げるものの鼓動は速くなるばかりで)
――鈴崎、起きてるか?
(珍しく自分から相手を誘ってみたはいいものの、返ってきた相手の反応では自分の誘いをどう思っているのかいまいち感じ取ることが出来ず。戸惑ったような呟きだけが聞き取れてしまったからかもしや同居まで迫っておいて追うのはいいが追われるのは嫌、などという面倒な質なのではとまで考えてしまって。もしそうだとしたらという想像だけで何だか自分ばかり相手との休日にそわそわしていたようで段々苛ついてきてしまい、むすっとした表情のまま一先ず作るといった手前昼食の準備に取り掛かり。それから少しして、残り物の材料を適当に合わせたチャーハンをこしらえてから完成を知らせようと相手の部屋の方に歩いていくものの、先程の相手の反応からどうにも声がかけ辛く扉の前で身動きを止めてしまい。大分悶々と悩んだ末決心したように控えめなノックをしてからそっと扉の陰から相手の部屋を覗くと、いつもより少しだけ固い表情で相手が寝ているであろうベッドの方に視線を向けて。)
──起きてます。
(暫く布団の中で収まる事の無い鼓動の速さに苦悩していたが、そもそも寝る事自体諦めてしまうと案外あっさりと開き直り。そうなると脳内を占めるのは夕食の誘いを告げてくれたつい先程の相手の言動で、早々には見られないであろう姿に可愛らしさを見出だしてしまいにやけそうになる口元に両手を当て。もし相手が恋人だったらとあるはずも無い幻想に思いを馳せては一人幸せを噛み締め。そこへ普段よりも幾分か小さなノックの音と共に相手が顔を覗かせる姿があればそれだけで頬が緩んでしまいそうで、無駄に取り繕われた無表情を貼り付けると問い掛けに一言で返し直ぐ様起き上がり)
…飯、チャーハンだけど文句ねぇよな。冷めるから早く来いよ。
(無駄に悶々とした想像を働かせながら料理していたからかそんな想像を吹き飛ばすような相手のいつものだらしない笑顔が見たかったのだろう、身体を起こした相手が浮かべていた無表情に自分の中で何かが急激に冷めていくのを感じながら普段よりどことなく素っ気ない言葉で相手を急かすと部屋に足を踏み入れる事もなくそのまま扉を閉めリビングに戻っていき。相手がやってくる前にと出来上がったチャーハンを皿に盛りスプーンと共にソファの前に置かれた低いテーブルに並べながらひとり深く溜息をつくと表情を曇らせて。「…飯、止めといた方がいいかもな。」独り言を漏らしながら自分のいつも座る辺りに腰を下ろすと頭をがしがしと掻き乱し。今更ながら相手もいくら自分に付きまとっているにしたって友人の一人や二人いるだろうし、それこそ毎日のように自分と一緒にいるのだから休日位友人たちと過ごしたかったのでは、などと考えだし。どんどんマイナスな方に進む思考を止めるものもなく、至極不機嫌そうな表情のまま相手を待つとテーブルに頬杖を突きながら視線を窓の方に逸らして。)
…どうしたんですか?
(相手の様子が何処か普段と違う事に気付かないはずが無く、然し原因が分からなければどうする事も出来ずに何か気に障るような事でもしてしまったのだろうかと先程までの浮上した気分とは一変し胸中には不安が広がって行き。ベッドから降りて扉を開きリビングの様子を窺って見ると不機嫌そうである事は明白で、必死に思考を巡らせて己の行動を顧みるものの一体何が相手の琴線に触れてしまったのか幾ら考えても答えは出ず。これは本人に直接聞くしか無いだろうとそっと歩み寄ると、窓の外に視線を投げるその視界に無理矢理入り込むような形で体を横に曲げて相手の目の前に現れ「俺、何かしましたか…?」先の問いに重ねて弱々しい声で告げると不安げな面持ちで眉を下げ)
…別に、何でもねぇよ。んな面すんなって、いいから早く飯にするぞ。
(自分が誘ったから言いにくいのか分からないが夕飯の件について特に不満を訴えるでもなくただただ此方の機嫌を気にして不安げな表情を浮かべる相手に理不尽にも内心少しむかついたが、それでも可愛い後輩にこんな顔をさせてしまうことは不本意以外の何物でもなく、小さく息をついてからどうにか浮かない気分を隠すように軽く口角を上げればぽんと相手の頭に手をやって。宥めるような言葉を相手に返した後テーブルに並べられた皿に視線を投げかけながら相手に座るよう促すとスプーンを手にし、軽く手を合わせて"頂きます"と挨拶を口にしてから一足先にチャーハンを食べ始めて。そうして無理やりにでももやもやとした気持ちを内に留めながら不意に口を開くと、あくまで世間話か何かのような軽さで今晩のことについての話を持ち出して。)
――なあ、さっき言った晩飯のことなんだけど、よ…。飯作ってる時に同じ専攻の奴らから飯行かないかって誘われてさ。…お前も、折角の休みなんだし友達とかと過ごしたいんじゃねぇの?さっき誘ったの、なんか困ってるみたいだったし、さ…もしあれだったら、飯行くってのまた今度にしないか?…ほら、休みの日まで俺と一緒とか、ぶっちゃけ息苦しさもあるだろう、し…。
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