竜と鶴 →非募

竜と鶴 →非募

大倶利伽羅  2015-04-14 21:18:45 
通報

募集板で声をかけてくださった、>8339様。

おおくりから と つるまる



コメントを投稿する

  • No.241 by 鶴丸国永  2015-10-01 10:35:52 

なら君から教えてくれるのを気長に待つとするか。
(屋根の下に居ても猶蒸すような熱気が、徐々に馴染み始めてきている人の身体に纏わり付く不快感に慣れる事は些か困難を極め、人の器を得て初めて過ごす朱夏に心身共に困惑を隠せぬ様子。地に降り立った竜が歴史改変に直結するとも言える危げで不義な思考を巡らせている事等露知らず、然し今の慕情を持ち合わせている上で彼と同様の立場ならば、斯様な行動も厭わない所見を持ち合わせている事には似たり寄ったりという所。切れ長の流麗な眸が此方を一瞥したかと思うと、伸びて来る褐色の手に半ば反射的に其方側の瞼を瞑り、慈しむような優しい所作に見過ごす事の出来ぬ心中の揺らぎを感じながら年長者の余裕を見せるべく唇端に微笑を滲ませて。思考は照り付ける日輪が沈み入った宵の祭事に向き、脳裡にて寒色から暖色まで様々な色合いの浴衣を彼に合わせ楽しむ様子。平時こそ天邪鬼とも言える片意地な言動が端々に見受けられるにも関わらず、羞恥の色など皆無で此処ぞとばかりに紡がれる言葉に気も漫ろであり、鼻腔を抜けるような笑みは当惑を秘めたもので。「君なあ…全く、伊達男はこうだから困る。」髪に挿した向日葵の如く紺碧の空が似合う彼を視界に捉えた後、参ったとばかりに小さく肩を竦めてみせて。広間に到着したのは最後であったが故に、早々に食事を終え器を片して行ったかと思うと薄暮の縁日に胸を躍らせて走り出て行く者達、其れらの背中に注意を促す雅を介す打刀の声など普段通りの光景を横目に長閑に食事を進めて行く。然しその穏やかな胸中は想定外に大胆な行動を取る彼に因って終わりを告げ、自らが唇を付けた場所を躊躇い無く齧り付く様にやおら近付く精悍な横顔を映した侭に瞠目。彼の正面に座す古備前刀が何やら感心の声を上げるなど耳にも入らず、唇が間接的に触れ合うような感覚に嬉しいやら気恥ずかしいやら。耳や目尻に熱が籠るようで慌てて顔を伏すも、動揺を悟られまいと「…美味いなら全部食べてもいいぜ。」何て弱弱しく述べてしまうは、胸に満ちる喜色に一杯一杯であるが故。)

  • No.242 by 鶴丸国永  2015-10-01 10:40:00 

(嗚呼、光忠に月見団子でも拵えて貰おうぜ。
君も少しくらいは飲めるだろう?

そう言って貰えると有難い。
月の変わり目は少し遽しくて困るな。
それと、俺の背後からの提案なんだが
ある程度昼餉のやりとりが済んだ所で
縁日まで時間を進めようと思う。
その判断は君が下しても俺がしてもいいんだが
先ずは聞いておこうと思ってな。…どうだろうか?)

  • No.243 by 大倶利伽羅  2015-10-01 22:56:47 

(月見団子、ずんだはあるのか。
飲めないわけではないが、お前は良い歳だろう。
飲むにしてもほどほどにしておけ。

嗚呼、此方も些か性急だ。悪いな。
それでいい、提案をくれて感謝する。
昼餉が済んだら時間を進め、それから興じよう。
お前の浴衣姿はどんなものか見物だな。
描写つきのものはまた、次の非番の時にでも書く。)

  • No.244 by 鶴丸国永  2015-10-04 15:46:07 

(おっ、ずんだか。
いいねえ、あの頃を思い出す。
…心配は有難いが、爺扱いをされる程耄碌もしていないぞ。
ましてや次郎太刀や日本号みたく規格外の量を飲む訳でもないしな。

その言葉、そっくりそのまま返しておくぜ。
君が何色の浴衣を着るのか、楽しみだ。
忙しいみたいだな。あまり無茶はしてくれるなよ?
気は長い方だ、ゆっくり待っているからな。)

  • No.245 by 大倶利伽羅  2015-10-04 22:26:13 

(目許を指で触れた先から綴じられるかたちの良い美麗な睫毛、そのしぐさ一つ一つに胸を強く打たれてはまるで猫を思わせるそれは胸中に確かな慈愛を抱いて。彼らしく唇に滲む微笑、今すぐこの腕に抱き寄せて花弁のように彩られる桃の口許へ竜の暴れるままに噛みつけばどうなるだろう。反応は知れていると言えども怖いもの見たさ故の衝動は秘めたる慕情を募らせる喉奥に飲み込み、目尻を優しく撫でた指で無造作に跳ねる彼の側頭部に掛かる髪を耳殻の裏側に流すよう掛けてから名残惜しげに指先から離れさせ。時折耳上を艶やかに飾る向日葵の茎部分に手を掛け、落とさぬようにしつつ彼の装いについて考え出すもどの模様も背景も白い浴衣を纏う姿しか思い浮かばずに、そのどれもが似合うだろう華奢な体型とそれに合った儚げを醸す出で立ちは中々一つに纏められず。何処か降参したようすを滲ませる雰囲気の彼、矢張りさまざまな彩りを持った衣服を着用していても脳内に出る答えはいくら考え直しておいてもただ一つのもの。「本当のことを言ったまでだ。」恋慕云々を差し置いて戦場でさえ頼りになると言える彼を讃頌するのに余計な言い回しは邪道なもので、明瞭なる言の葉にて唇から滑らせると固定しきった向日葵の茎から指を離し。暑い昼下がりにて取る昼餉、大皿に乗せられていた素麺は大食いなる大太刀と槍と言った刀剣の腹の中に殆ど入ったであろう量は極端に減っていて周りに置かれた氷は暑さゆえにただの水と成り得ている様子が窺える。遠くで打刀なる注意や主命第一の刀が今日ばかりは近侍の仕事がないのか優雅なる暇を持て余すために短刀の虎と珍しく戯れているのを後目に、相手の手元にあった握り飯の端くれを咀嚼すると鮭の解し身が柔らかくふんわりとした塩味を味わいつつ机を挟んで向かいに居住まう鳥太刀に確りとやりとりを見られるのも厭わず、相手の一挙一動は怪しいものこそがあるものの何処かほんのりと色づくか弱そうな耳元を眺めながら邪な思惑を振り払いやっと噛み締めて喉奥に嚥下させ「…、これをやる。交換だ、だからお前のそれをくれたらいい。」ふと手元に持ったしそ昆布入りの握り飯を彼の目の前に差し出しやり、交換などと口実を作り上げて待機してみて。)

  • No.246 by 大倶利伽羅  2015-10-04 23:11:12 

(どうだか、案外お前は潰れるのが早かったりするかもしれないだろう。
酒は飲んでも飲まれるなと、
次郎太刀や日本号に口酸っぱく言っている刀もいるが、無駄だろうな。

待っていてくれて感謝する。
恐らくこの先しばしば待たせることもあるだろう、
その時はすまないが理解のほど分かってくれ。
…縁日はくれぐれもはぐれるなよ、
お前ほど目が離せないやつはいないからな。)

  • No.247 by 鶴丸国永  2015-10-07 17:12:36 

(慈しむように撫ぜる指先、其の手がつい数刻前迄自らの依代である刀を振るい勇ましく合戦場を駆けていたとは夢にも思わぬ程。紡ぐ言葉こそ不遜な部分もあれど、心根の優しさが窺える穏やかな掌が愛おしくももどかしく。言いようの無い緊張感に小刻みに鳴る心拍は彼の手が離れても猶、収まる事を知らず。夜目が効かない為、宵の頃に外出するのは初めてであるという事だけで無く、年に一度の夏の祭りに他でも無い恋慕を傾ける相手と同行出来る事は日の高い内から心中を雀躍させるには十分過ぎるもの。互いの浴衣姿を脳裡に描き、褒め合う光景は傍から見れば如何なる間柄に映るだろうか。昼餉の為に皆が広間に集まっている此の刻、其れを何者かに問う事も出来ず唯々気恥ずかしさのみが積もり、制止するかの如く声を上げ「分かった、分かった!…夕刻、驚かせてやるから覚悟しておけよ?」栗色の髪に挿した色彩豊かな一輪を飾る彼の横顔を視界に捉え、強気に唇を端を上げて笑み。夏の暑さを考慮した昼餉に、比較的食欲も無くなる時期とは言えど爽やかな薬味と冷えた麺はするりと腹に収まるもの。長い座卓に等間隔に置かれた大皿は底が見え、自らの正面に並んだ皿の物も無くなり残すところは手中にある大きな握飯一つ。己と隣の彼が一口ずつ齧った事で質量の減った其れの重さを感じぬ程度には気も漫ろ、喜色や動揺やらの感情が織り交ざった浮付いた思考を打ち破るは漸く唇を開く相手の心地好い声。想定外の提案に無意識の内に面を起こし、相手と自分の手の物に交互に目配せ。ふっくらと炊き上がった白米の粒から覗く佃煮は不思議と食欲を唆り、此方へと近付く其れに視線を落とすと暫し思案を巡らせ。翻弄されてばかりな当方に反し、殆ど変わらぬ声色や表情から心中を汲む事は難い。喜色の余韻を残しつつ声色を弾ませ 「そんなに鮭が気に入ったか!…俺も、そっちを食べてみたかったんだ。君がそう言うなら有難く頂くぜ。」 周囲の目等気にも留めず先の行為を模倣するが如く、黒の手袋を嵌めた手の甲に己の掌を添え口許へ寄せては一口齧り。口内に広がる紫蘇の爽やかな風味と歯応えのある昆布を咀嚼しながら、彼の握飯の海苔の部分を掴み取る代わりに鮭の入った其れを目の前にある手中に収めて相手側へ押し返し。)

  • No.248 by 鶴丸国永  2015-10-07 17:29:45 

(言うねえ。…それも今度の酒宴の席で分かるさ。
あいつらはそうやって止める人が居ないと、際限無く飲むからなあ。
勝手知ったる仲間内で飲むとはいえ、
記憶が飛ぶ程飲むと翌日が恐ろしいだろう。

君たちが俺たちから離れる事が無いなら
時間は有り余る程あるだろう?
だから気にする事はない。ゆっくりやろうぜ。
折角の縁日なのにはぐれるのは困るな。
…まあ、君が俺から離れなければ良いのさ。
連れ回す心算で居るから、楽しみにしていてくれ。)

  • No.249 by 大倶利伽羅  2015-10-09 05:22:05 

(紺碧の夏に融けうる彼の姿は真上に煌めく眩い陽光の所為で攫われてしまいそうな心地を覚え、襷で縛られ上げていてもなお風を含んで靡く裾を捕まえようと腕を擡げるも触れる手前にて指先を掌に握り込んで腕を下ろしゆくと他人事のように彼と自分の間を一際強い微温く暑い夏特有の風が吹き込み。募ってやまない恋着に終点は見えない意識のまま、黄昏の物寂しい時刻にて和気藹藹と相成る賑やかだろう物事に思いを馳せながら戦仲間として良き関係を築いている線引きから必要以上に越えぬよう規律を守りつつ蝉の喧騒の中で張る物言いから何か悪戯を企んでいる彼の薄桃で花びらを思わせる唇が愉快げに撓る所作は異様に心拍を跳ねあがらせ。「どうでもいいな、お前の悪戯は単純なものばかりだろう。」平静を装いながらついと視線は彼と反対側の方向に転ばせ、何度か驚かされた身に覚えがありすぎるそれから出る答えは何ともぶっきら棒に。握飯を食す前の夏野菜の小鉢や漬物の小皿の中身は既に空であり、後は手元の食べ物を完食する事で昼餉は終わりを告げようと言ったところで至近距離にて手元を固定し、紫蘇の香る握飯のかけらを一口頬張って行くさまを瞠目した眸で追い掛け。彼特有の香りが鼻腔を擽るのがなんとも甘い誘惑のように感じられ、次に瞬いた時は既に咀嚼する姿が映り。「っ!嗚呼…――くそ、お前の飯を食べた俺が馬鹿だった。」審神者の書物庫にて拝借して読み耽った禁断の果実のような効果が今更になって表面に現れ、ふいと顔を背けては悪態じみた自己完結よろしくいろんな感情のやり場のないことから自分の中に結論を結び付けると握飯を齧って咀嚼しながら隻手にて陶器の小鉢を重ね合わせ、解し身の塩味と特有の柔らかさを咥内で一頻り堪能した後は雅を愛する打刀と視線が不意にも合い、そのまま隣の彼と自分とで彷徨わせた目は次第に和らいだと思うとにこやかに笑われただけで暮れの浴衣の着付けのためかその場から背を向けるかたちで食事室から短刀達を追い掛けて姿を消して行くのを見つめ、結果として気に掛けるでもなくどうでも良いで些細なことは終いにしておき。いつかの夕食にて薄暗い中傍から見たら重なって一つの影に見えるだろう春の日を思い返すも、重ねた小鉢を手に腰を持ち上げ。)

  • No.250 by 大倶利伽羅  2015-10-09 05:38:23 

(俺は参加しないからな。(…)
光忠や歌仙に任せる、御守は御免だ。
だが、次の日が非番だったら良いんじゃないか。

俺達はお前から離れる事はしない。
これは口約束では心許ないだろうが、
生憎俺は確固たる縁を此処に感じているものでね。
…やっぱり連れまわすのか。
悪くないと思えるのは、お前に毒されすぎたか。
否、毒されているんだろう。
お前と言う刀は、そう言う奴だったな。)

  • No.251 by 鶴丸国永  2015-10-15 05:31:54 

(返事が遅くなっていてすまない。
もう神無月も中旬か、早いものだなあ。
今日か明日中には返せるから、少し待っていてくれ。

取り急ぎ用件だけ。)

  • No.252 by 大倶利伽羅  2015-10-15 22:36:58 

(別に、構わない。
神無月も中旬とくれば紅葉も見頃らしい。
…もみじまんじゅうは、美味い。

時間はたっぷりとあるんだろう。
それに倣ってゆっくりやればいいだけの事だ。
お前の都合の良い時で良い、俺もばらつきがある。
言葉を待ち侘びたのも事実だ、だが急かしたくはない。

お前の、したいようにすればいいだろう。
時間は有り余るほどある。)

  • No.253 by 鶴丸国永  2015-10-16 16:00:37 

(朱夏の真昼、中庭に立ち込める蜃気楼の靄や照り付ける陽光を反射して煌めく池の水、それらを背に負って立つ日に焼けたような褐色の肌を持つ彼は、髪を飾る夏の風物詩とも言える花の存在も相俟って何とも夏が似合うもので。絶妙な距離感は同じ目的地へと歩む物理的なものだけでは留まらないだろう。春に芽吹いた慕情は確実にその頭を擡げ、今や見て見ぬ振りなど到底出来ぬ程。刀のしての本分という確固たる恣意の御蔭で今の関係を保っているものの、その箍が外れてしまうのは時間の問題と言っても過言では無く。宵の喧騒の中、傍らに立つ竜を相伴為す事に意識は攫われており、未知の祭事に対する興味関心だけに留まらず心拍を高鳴らせており。 「悪戯じゃあないさ。勿論、浴衣でだ。…否、君がそっちを御所望なら期待に応えるぜ?」 自分にはない切れ長の眸が動揺を露わに、鼈甲飴の色を逸らす些細な仕草にすら胸を柔らかく締め付けられるような感覚に陥り、顎を引き視線を追うかの如く覗き込んで。食事を終えて部屋を後にする者、閑談に興じている者などで賑やかな広間にて、互いの握飯を齧り合い更には交換まで為す様は周囲には如何様に映るだろうか。喜色めいた感情に浮足立ち漫ろな心中と温みの残る紫蘇昆布の握飯を手に、反応を窺うべく投げた視線に映る狼狽の様にしたり顔を。 「何だ、鮭の方が欲しかったのだろう?」 今自分が為した行為を思い返しては熱が込み上げる事を薄々感付いている故に、今更ながら年長者の余裕を見せるべく平然とした面持ちにて咀嚼に専念して。隣から聞こえる陶器を合わせるような小気味良い音に倣い、空いた器を重ね後は持ち運ぶのみという状態に。あと一口と言ったところで自分に落ちる影、ふと顔を上げると食し終え膳を片そうとする姿があり、無意識にも急く感覚を抱いては咥内に海苔の付いた米粒を押し込んで両の掌を合わせ浅く一礼。文系名刀の意味深な視線など気付く事も無く、彼に付いて重ねた椀を持ち上げ厨へと向かうだろう。)

  • No.254 by 鶴丸国永  2015-10-16 16:06:01 

(葉が色づく仕組みは分からんが、
山が赤や黄色に染まるのは綺麗だわな。
もみじ饅頭、…っはは、君は存外愛らしい事を言う。
俺はくりーむが好きなんだが、君は如何だ?

そうだったな。…否、君から言われると嬉しいもんだ。
待っていてくれる者が居るというのも有難い。
それが他為らぬ君なのだから、こんな幸せな事はないな。

一応食事は終えたぜ。夕刻に飛ばしても良い頃合だとは思う。
だがまあ、その辺りは君の判断に任せよう。)

  • No.255 by 大倶利伽羅  2015-10-21 03:42:46 

違うのか、だが悪戯は必要ない。
(畑には瑞々しい新鮮さを持ったままの夏野菜や果物と言った実が出来上がる頃合い、昼間の時間が長い夏が段々と暮れゆく。顔を背けた視界の端から覗き込む華奢で金糸の彩りと望月をその眸を縁取るどこか幻想的にも感じられる長く秀麗な睫毛を持つ人物が現れると、無視をしようにも出来ず仕方ないと言った具合で背けた目を彼の元へと転ばせてその姿を認めつつ悪戯な驚きと来ればどのようなことが起きるか不可解なものだけに拒否の意を露わに。食事も済ませて各々好きなことをしているのに倣って自室にて審神者から拝借した読み物の続きを読んだり、夕暮れに待つ祭りに備えて読み掛けの書物で顔を覆って昼寝に耽ったりなど自由時間を有効に使っていると時刻などはとうに薄暮の時間帯を指しており。ようやく真昼に煩わしいほどの灼熱の太陽が傾き始めた頃に訪れる喧騒、不意に目を眇めてみるとどうやら審神者の合図でとうの前に準備が始まったらしい屋敷内はより騒がしく感じられ、顔を覆う書物を退けて気怠い身体を起こすとたちまち欠伸が意思とは関係なく溢れて。夕焼けに染まる茜、昼間とはまた違う突き刺すような赤に思い浮かぶはましろき羽衣を纏った鳥の名を冠する想ってやまない恋慕の矛先を向ける刀。その姿が見えないとなれば取る行動は一つ、恋い焦がれる彼の姿を一目見にゆるりと重い身体を引き摺るように腰を持ち上げて隙間を残す程度の障子の片側にに手を掛けると縁側と室内の敷居を一歩踏み出すかたちで跨ぎ。)

  • No.256 by 大倶利伽羅  2015-10-21 03:55:25 

(山や木々が紅に染まるさまは俺も風情があって良いと思う。
この世に四季があるように、山も葉にも季節があるんだな…と。
煩い、どうだっていいだろう。
だが…くりーむか、いかにもと言う感じでお前らしいな。
俺は、くりーむも好きだがその他で言えば餡とちょこれいとだ。

お前のそれは、俺にとっては殺し文句だ。
どう、反応しろと言うんだ。とりあえず俺も幸せだとでも言っておけばいいのか。
待ち焦がれると言った心地の良い感情に苛まれるのも、悪くない。

昼の時刻から夕刻に飛ばしてはみたが、絡み辛かったら言ってくれ。
書き直すなどそれなりの対応をさせてもらう、誤字などは愛嬌だ。
今回も待っていてくれて有難う。)

  • No.257 by 鶴丸国永  2015-10-23 16:35:12 

そうかい。そりゃあ残念だ。
(観念したように向けられた自分のものよりも仄かに影を持つ黄金色の双眸、下がり気味の眉を潜めながらもその眼差しは穏やかで堪らなく胸中を擽る。落胆を指し示す言葉はその恣意を持たず声色は軽快なもので、姿勢を戻し今度は此方から頼りなく繋がった視線の糸を解き進行方向へを見据えて。隣を歩く彼との間を擦り抜けてゆく薫風に互いの髪が靡くのを視界の端に捉えながらひっそりと唇の端を上げ。)

(昼餉を終えた後、片付けを終えると一振り自室の方へ向かう彼を名残惜しげに見送った後に催事に纏う浴衣の相談をすべく藤色の柔髪を持った文系名刀の部屋へと向かい。決して広くはない和室内には既に幾振りもの刀と審神者の姿があり、着付けの方法や帯の結び方等を書物や指南に因って学んでいる様子。此方に気付いた彼の意味深長に柔和な微笑には心当たりも無く首を傾げるものの、此方の要求に嫌な顔一つせず幾つか柄の候補を提示する相手は何とも上機嫌に映り。思考錯誤の後に選び抜いた浴衣と帯に満足顔で。気付けばあれ程猛然と照り付けていた日差しは気怠い残照となり、空も徐々に橙を帯び始めており。序でに着付けを頼み肩幅程に足を開いて真っ直ぐに立つもふと脳裡を過るは彼からの贈り物である薄紅梅の花飾り、一度自室に戻る事を伝えては後ろから注意を促す小言が掛かるも気に留める事も無く逸る気持ちを抑え切れずに駆けていき。折良く廊下に出て来る彼の姿に立ち止まってはたたらを踏み。雀躍する胸中、喜色を頬に浮かべながら彼へと目線を向けて) おっ、君もこれから着付けかい?

  • No.258 by 鶴丸国永  2015-10-23 16:45:27 

(君の口から風情という言葉が出て来るとは、驚いたぜ。
然しその腰布の色と良い、その髪の色といい…君は紅葉が良く似合いそうだ。
まあそう照れなさんな。…くりーむ、美味いだろう?然し白餡も捨てがたいな。
何というか…餡もちょこれいとも色が君らしいな。今度主に頼んで買ってきて貰おう。

おっと、すまんすまん。困らせる心算は無かったんだが…。
確かに、今見返してみると歯の浮くような台詞だ。
存外、俺も余裕がないなあ。…と言いつつ君のそれも殺し文句だぜ?

否、有難う。色々と自由にしてくれた御蔭で書きやすかった。
此方こそ。…っはは、これじゃあきりがないな?
まあいい、それじゃあな。)

  • No.259 by 大倶利伽羅  2015-10-23 21:20:42 

(時刻にして逢魔が時、縁側に一歩踏み出た時に見えた暮れる黄昏が揺蕩う千切れた雲を橙に染め上げる景色は夏ながらも幻想的に映る。同時に目映い燦爛たる太陽は今や優しい光を放つばかり、眠りから目覚めた目には少々眩しいもので額に手の甲を当てて顔へと影を落とすことで西日から逃れるように目を眇めて何度か瞬きを繰り返した中で屋敷内の喧騒とはまた違った何処か軽やかなる足音、段々と此方に近づいている気配に不思議な気持ちのまま其方に目を遣るとまさに目の前を丁度通り過ぎようとした姿は此れから見つけに行こうとしていた人物に相違なく。喜色満面に欣喜とする態度を露わにする彼の姿を改めて見ると普段の戦装束とも言える通常の着物ではなく、着物よりも生地が薄く作られているように見えるそれは浴衣だと言うものに見惚れていたものもあってか気づくまで少し時間を要し。じわじわと上気した頬を焼く日照り、やがて身に染みるほどに温かい気持ちに包まれると心地の良い穏やかな情のままにいつ誰かが通るかも分からぬ場で人目も憚らず彼のほうに視線を向け、普通よりも長めに伸ばされた襟足に手を擡げることで触れ、そのまま耳元に唇を不意に寄せると「ああ。…良く、似合っている。」かなり抑揚を抑えた囁きで姿について褒めては髪に触れていた指先は毛の流れに倣って手元を落とし、約束を違えることはしない性分ゆえに気が進まない身体を持ってして着つけや見目に煩い刀が集まる場へと彼の横からすれ違うように歩を進めてゆき。)

  • No.260 by 大倶利伽羅  2015-10-23 21:31:46 

(どうでもいいだろう。
…紅葉が良く似合うのは、お前のほうなんじゃないのか。
白に赤は映える、いつもお前はそう言っているだろう。
照れてない、好い加減にしろ。
もういっそ全種類買え、勝手にしたらいい。

お前にならば歯の浮く言葉でもなんでも、嬉しいから構わない。
…こんなことは一度しか言わないからな。

それじゃあ。)

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック