大倶利伽羅 2015-04-14 21:18:45 |
通報 |
(昼刻をとうにすぎた午三つ時、昼九つの時刻。朝方戦場へ赴いて幾らか疲労が窺える腹部の中の調子を再び隻手で擦るも無意識のうちに足は食事室ではなく寧ろ逆方向へ足を進めていることに、不意に立ち止まることをした目の先に軒下の影を背負う襷の掛かった華奢な彼の背中に運が良いのか悪いのか、どちらにせよ見つけてしまい。後方の方角から今頃襖の取り払われた広大な食事室で机を囲み、思い思いに昼餉を味わって頬張っているだろう自分と眼前の彼除く刀剣らはその味を噛み締めているのだろうと安易に予想が出来、此処までに響く談笑の会話の中心はおおかた大太刀である酒豪な刀と其れに乗っかる威勢の良い刀が昼間からどんちゃん騒ぎ。屋敷内ほとんどの刀剣が其処一か所に集まっていることも相俟って人気が感じられないこの縁側はまたしても秘め事には最適な場面で。審神者から告げられた“夏祭り”の単語が妙に引っ掛かり、ゆっくりと数刻前の言葉を思い出すと“本日の夕方に夏祭りの催しがあるんだ、良かったら行って来ていいよ”確かそんな何気ない一言が彼とはまた別に其れが髄にこびりついて離れず。慌てた様子で何か背に隠す動作は目で認識出来ず、結局その後ろに持つものの正体が掴めないまま不自然なほどに歯切れの悪い物言いはお前のために一刻も早く終わらせたなどとは口が裂けても言えず、「あれくらいの怪我はすぐに治る。」一瞬と間が空いて言葉を懸命に探って勘付かれないように柄にも無く取り繕い。一歩、また一歩と彼の元に近づく度に唇の感触が忘れられずにいる口端が熱を思い出させ、それを振り払うよう冷静さを装いながら「お前の唇も、甘かった。…昼餉、まだなんだろう。さっさと行くぞ。」微妙な距離で足は止まり、熱や想いに揺らぐ眸は恐らく隠せていないにも等しい自覚を持ちつつ気を抜けばその熱のありかを思わず唇から滑って行くような気さえしてしまい、言いたいことを堪えてただ幾度目かの語句を選び、何故こんなところにと言う疑問を発することはなく飲み込んで、此方も気まずさから来る空気に視線だけ少し外側に向けて曖昧に目をせわしなく転ばせてゆき。)
(朝焼けの滲む乳白色の空は刷毛で塗り替えたような鮮やかな紺碧へと色を変え、東の空にあった太陽も天高い位置に鎮座し眩い程の陽光を降らせている。正確な時刻は把握出来ぬものの、普段と比較出来ぬ位に活気に満ちた賑わいが広い食事室から漏れ出し、微温い風に漂い縁側の廊下にまで届く。思えば出陣している部隊は全て帰還している為に顕現為した刀剣の全てが本丸に在る事実を認識し、真昼にも関わらず喧しい程の歓談の内容の大半が日が暮れた後の祭りに関するものだとは露知らず。然しそれらの音は彼が現れる事に因って、耳に膜が張り靄が掛かったように潜まる。彼が紡ぐ誤魔化すかのような違和感の正体には、煩く高鳴る心拍や先程の衝動的な口付けが脳内を占め感付く事は出来ず、「そう、か。そりゃあよかった!」何て上辺だけの快濶な声を上げ。此方へと歩を詰める長い脚許で視線を彷徨わせる事で精一杯。今朝には無かった絶妙な距離は歯痒くも有難く、通り抜けてゆく風すらも不思議と甘やかに感ず程には陶酔しており。不逞を働いた事に対し咎める事も無く、彼らしからぬ科白には思わず硬直し脳内が白紙に為りその意味を頭が理解した頃には頬に熱が蘇る。しかし昼餉を誘う文言に不意に脳裡を過る疑問は相手と同様のもの、双眸を持ち上げ疑問を問うべく薄く唇を開くも首筋を擽るように揺らぐ朱をのせた栗色の髪に言葉は喉許で閊え。相手の視線が外を漂っている事はまさに好機、不自然に開いた間に一歩踏み込み距離を詰めると後ろ手に携えていた向日葵の短い茎を右側の耳の後ろに差し込み、花弁の向きを調節して。想定通り褐色の肌に映える鮮やかな色に満悦の笑みを浮かべ「やはり君は日輪草が似合うなあ。」茎を隠すよう艶やかな毛束を掬い撫で付けると、一歩後退り改めて全貌を眺め。空腹を訴えているのは己とて同じ、腹部を擦りながら目線を送り。) さあて。腹も減ったことだし、そろそろ行こうか。
(逢瀬が幾度も叶う見晴らしの良い縁側、慈しむよう肌に纏わる生温い微風は距離の出来た互いの間を知らぬ顔で通り抜けてゆく昼の時刻は朝方とは違い、大分時を刻む速度が遅めに感じられ。散り散りな雲が所々に見受けられる晴嵐の空は後には燃ゆる茜が空模様を覆い、やがて宵闇を引き連れゆくのも時間の問題だろう。不自然な程の区切りのつく相槌の意味は探らずとも容易く理解出来てしまう脳内処理の速度は此処ぞとばかりに何時にも増して逡巡が早く、不意に目を向けた彼の挙動不審に思える一挙一動さえも此方の心情を緩く掻き乱していく感覚は優越感か醜悪な独占の欲かも分からずに柔らかで肌理細やかな肌に薄く浮かび上がる朱の彩色、触れることは叶わずも視線の先にある冬の雪が深々と降り積もった箇所から一つ赤く咲くそれはさながら可憐で美しく、強くも儚くも思える藪椿の花を思い起こさせ。審神者の手持ちである現世の書物に目を通したその名と強い色味の花に目を奪われ、強く鮮明に記憶の内に過り。廊下より外側の世界、すっかり緑に色づいた庭先に意識を何とか向けた途端軋む廊下の床から贈れて察知出来たものの耳上の違和感と指先に感情は所作の一つ一つに揺れ動き。何か髪をすり抜けた指先に再び視界の中の風景に彼の破顔した表情を映して「…―椿だ。冬咲きの藪椿が咲いたら、返す。」先程連想させた花の類を唇から科白を滑らせては軽く手を伸ばし、鏡合わせに反対側の耳上を指の甲で撫で付けて独りごち。飾られた見目派手な花を退けることはなく、踵を返して食事室に足を向けながら花と言う一種の贈りものへ微かな喜色を滲ませる口許をらしくもなく隻手の平で覆い。)時刻が夕焼けに移り変わる頃に、縁日があると聞いた。…お前は、行くのか。
―…俺は君から貰ってばかりなんだが、楽しみが増えるのは良いな。
(烏兎怱怱とは良く言ったもの、前の主人の元で数百年共に在った頃でさえ飽く事の無かった存在、彼との時間は幾らあれど物足りぬと感ず程に足早に過ぎ去ってしまう。今は未だ天上にある日輪もあれよあれよという間に西の空へと傾き、薄暮の訪れを示すかのように辺り一面を妖艶なまでの茜色へと染め直す事だろう。先程の大胆な行為だけでなく度重なる逢瀬の記憶や相手との睦言紛いな会話が順不同に脳裡に蘇り、動悸に揺れる胸中の対処法を持て余し戦時に己が求める色を為しているであろう頬に団扇を模した隻手で微風を送る事しか出来ず。栗色と先端の緋を差した髪を飾る艶やかな向日葵は少々派手であり、一般的には女子の装いとも言えるものの推測通り彼に良く映える。斯様な色男を他の者に見せる事は憚られるものの、周囲に曝したいという顕示欲が頭を擡げ伏し目がちに脳内にて葛藤していると、不意に此方へと伸びる腕が視界の端に映り込み相半ば反射的に視線は相手の方へ。髪を撫ぜる指と共に紡がれる贈花の予告には意外性すら感ずもの、見返りを求めていた訳でも無く更に言うならば唯の自己満足であったが故に暫し呆けたようなかんばせを晒すも嬉々と表情を綻ばせて。目的地を同じくする相手に少々小走りに追い付くと歩調を合わせるように歩みを進めながら、掌の裏で端整な口許が仄かに緩んでいる事も露知らず其れを視線にて覗き込むも唐突な問い掛けに我に返るかの如く幾度か小刻みに瞬き。実際に訪れた事は無くも知識として頭にある夏の風物詩の一つであろう催事、興味惹かれる物事に迷うまでも無く選択肢は一つ。) 縁日か、初耳だな。そりゃあ勿論行くさ。…君は?
…別に、お前の笑顔を見るのは嫌いじゃない。
(初夏もとうに過ぎ去った葉月の月、かんかんと容赦なく廊下に射し込む光は夏の終わりが迫り来る有限の期日など思わせぬほどに体感気温は軽く三十を超えている気候は正に蒸し暑いとも言えよう。夜の帳が落ち行く方角を一瞥してみるとまだまだ、真夏を感じさせるほどにゆっくりと時間と共に太陽が息衝いているような気さえ覚える。綺麗で鮮明な、絵具の画材で絵皿の上に肌色の白と其れに浮かび上がる緋を混ぜ合わせてみると色素に倣って仄かな薄桜色にでも出来上がっているような赤味の差した眼前の頬は今更彼が仮にも暑さの所為にしておいても手遅れに過ぎなく。数刻前の出来事からの熱が醒めることも未だ知らず、何時になく煩く脈打つ鼓動や膨れ上がる愛念も隠すよう心掛けつつ今し方彼から綺麗に顔を出した日輪草に対す感情は単純にも逸る気持ちを抑えきれず。彼の胸中の葛藤までは察することが出来ずとも、一々と四季折々の如く忙しなく移り変わる彼の表情には胸の奥底から現在の季節にそぐわない心地の良い安定感と言う波を纏って滲む此の感情は一体何だったか、笑顔から実感するはもう既に彼の虜。薄く撓らせた唇は落ち着きを取り戻し、漸く手を退け覗く金の眸と己の眸が絡み合うと一度ゆっくりと瞬きをして見せて。夜には蛍が池周りに光るだろう庭先は鯉が泳ぐ事で清涼な音が耳に届きつつ、此方の催事への問い掛けは彼らしく好奇心を煽る単語には予想通りだと息を吐き。「なら俺も行く、お前は目が離せないからな。」祭事には疎いほど興味がないとは言えども、彼ならば彼方此方とふらついて行きかねない事は目に見えているが事実この表面上は口実にすぎない。時折前屈みに傾く耳上の向日葵を落とさぬよう調整をしながら歩いていると何時の間にやら賑やかな食事室に辿り着いた途端に装飾と化した花へ吃驚とした視線を各々に集めるも形振り構わず空いている箇所に腰を落ち着け、机上を見るとどうやら本日の昼餉は素麺のようだ。)
…俺は君の笑顔も見たいんだがなあ。
(黄熟した猛然たる陽光は刺すように燦々と降り注ぎ、瑞々しい深緑の草木を焼いてしまうのでは無いかと憂慮してしまう程。まさに油照とは今のような天候を指すのだろう、土の地面から立ち込める草いきれや粘るように身体に纏わりつく熱気には、屋外に佇んでいるだけで体力が奪われると言っても過言では無い。人の身で初めて経験為す朱夏は規格外に過酷なもので、風鈴の色紙の短冊を揺する涼風があれど風通しの良い縁側でさえ和装を纏った肌は汗ばみ。比較的薄着の己に相反し、学生服を模したような上着は逞しくも引き締まった両腕を肘下迄隠しており、彼に対し抱く行き場の無い恋慕の隙間にその下に潜む左腕の竜が蒸されないかと戯れ紛いの思考を巡らせ。贈花を受用して貰えた事に悦に入りながら、他の刀剣達と合流すべく食事の広間へと歩を向ける。漸く絡んだ視線と緩慢と上下する睫、ただそれだけの事でさえ酷く艶やかに映り視線を逸らす事が出来ず、真似るように一度瞬きを。歩行に伴って傾く生花に手を伸ばすも、落ちぬよう先に処理を為す様子に思わず吐息交じりの笑みを零しながら、彼の言問いに因って脳内に描くは薄暮から始まる賑やかな夏の祭事。目新しいものばかりが並ぶであろう未知の空間に心中は雀躍するも、温かな感情が広がり思い描いた光景は更に華やいだものへ。喧騒や人混みを嫌うであろう彼の同行を意味する呆れ混じりの発言には少々驚きが隠せず、「おいおい、別に騒ぎを起こすつもりはないぜ?…まあ、君も行くんならきっと楽しいな。」理由は如何あれ彼との二度目の外出が叶う事に、今は未だ夕闇の気配すら見せぬ紺碧の空へと思いを馳せ。食事の間、開く障子に何気無く向けられた周囲からの視線は一度外された後に再度動揺と驚愕を伴って注がれる。その対象が相手の髪を彩る夏の花だとは理解しているが故に、込み上げる笑みと些細な優越感に口許は緩み。折良く空いていた彼の左隣の座布団に胡坐を掻くよう腰を下ろすと、視界に映るは氷がのった白い素麺の大皿と葱や茗荷、生姜などの薬味など暑さを和らげる涼やかな献立。配膳当番に因って運ばれてきた麺汁の入った器と握り飯、夏野菜の和え物へと視線を向け嬉々とした声色にて。) おお、素麺か!涼し気でいいな。
どうでもいいが、生憎俺は易々と愛想を振り撒けないものでね。…見せる相手くらいは、俺が決める。
(夏野菜も新鮮に実り始める夏爛漫、彼の胸元に飾られた華奢な梵字の装飾に時折陽が反射して煌めいている強い光に双眸を細めるばかり。彼に託したままの其れは案外真白の装束に際立って見え、最初から彼の所有物だったかと思わせるほど馴染んでいるようにも見え。短冊を括り枝垂れる銅の響く鈴の音は静かで二人の空間に心地が良く聞こえ、軽やかなる旋律は微かで儚いものにも思う。今し方彼から貰い受けた贈花に今にも至る箇所から誉を取り続けたもののように季節外れの桜の花びらが舞ってしまいそうな事態は何とか避け、胸中で感情を固く結んだ紐の綻びを噛み締めて。真似るよう下ろされた瞼の所作に暫し魅入る視線を向けずにはいられず、睫が完全に降りた彼の愛らしい唇に食らいたい衝動を覚えるも堪えつつ再び金の眸と視線が絡み合うとそのゆっくりとした瞬きをする意味を知ってか知らずか口角が思わず微かにだが持ち上がり。祭事は経験こそないものの、賑やかすぎることだけは理解出来る。審神者によると屋台と言う出店が正中を挟んで幾つも並び、その真上には提灯も幾つか並ぶ其れは祭事を盛り上げる要素の一つなのだと思い返し。一つの行事だと言う社寺の祭りに対す物珍しさに彼方此方駆ける彼の姿を容易に想像出来、「…はぐれたら承知しないからな。」人混みの中姿が忽然と見当たらないとなれば絶望的に過ぎず、念を押すような語調で言葉を紡ぎ出し。二度目の外出が叶う好機の口実、今や鬱陶しいほどの微温い風さえも気にはならずにいて。耳上を華やかに彩る日輪草へ一気に多くの刀剣の目を集めるもさほど気にはならなく、暫くして隣に腰を掛けた彼を横目で一瞥すると手を合わせて割箸袋から引き抜き、一思いに割って葱を器に数個取り入れ揺らぐ麺汁を軽く手に持ちつつ大皿に盛りつけられた素麺に箸を伸ばして。束を纏めるように摘み上げ、それを麺汁に中ほどまで浸すとつるりとした性質を利用して唇から麺を咥内へ滑らせ、徐に咀嚼を始めていき。)
安売りはしない、ということか。…そりゃあいい、笑わせ甲斐がある。
(爛々とした陽光は瓦屋根や中庭に照りかかり、草木や実った夏野菜を一層鮮やかに見せる。梵字を刻んだ彼の大切な首飾りは今朝方から装備している故か、脳内を占める浮付いた慕情の所為か返却を忘れてしまう程。同様に、手袋を強引に交換為している事すらも記憶から暈けてしまっている始末。歩行に従い揺れる朱を帯びた髪と色彩豊かな日輪草、横目に映る夏らしい装いに意識を向けながら、まるで動物が為す意思疎通の方法のような瞬きを送り合うという単純な無言のやり取りさえ、何処か倒錯的に感じ胸中は雀躍するばかり。加えて、瞼を起こした先に映る仄かに和らいだ面持ちに嬉の感情が漏れ出すかの如く口許は緩み。刀生の頃、文献や人伝えで聞き及んでいる縁日の光景は何とも煌びやかな印象が強く、非現実的なものと認識しているが故に真昼の今から黄昏時を待ち焦がれており。相手の気苦労など露知らず、杞憂だと言わんばかりに快濶とした笑声を零し「何とかなるさ。…そういや、縁日というものは浴衣を着て行くものだとあったんだが、どうだろうなあ。」数日前に本丸内の一角にある審神者の自室に驚きの仕掛けを為すべく侵入した際、机上にあった彼らの時代の鮮彩な写真の多い平らな書物から得た情報を思い返し。食事室、障子を外し簾を吊るす事に因って外の涼風を取り込む夏座敷を施しているが故に、人の数は多くあれど火を使わぬ昼餉も相俟って比較的涼しい空間となっており。動揺は寸刻の事、各々がまた歓談へと戻り遅れて現れた者を注視するような目線も緩和される。相手と同様に、汁の中に葱や摩り下ろした山葵を一摘み程加え箸の先で軽く掻き交ぜた後に、大皿から一巻分の細麺を掬い取り汁の器に浸すと少々ぎこちないながらも啜るように口内へと送り。畑当番で火照った身体に心地好い清涼感のあるそれを堪能するよう、上機嫌に目尻を下げ咀嚼していると懸想の相手とは別側の腕を小突かれるような感覚に視線をそちらに向け。其処に座すは薬研通しの短刀、何処か悪戯な微笑を浮かべ"日輪草を送るとは、鶴丸の旦那もやるじゃねえか。"揶揄を含めた耳打ちに刹那こそ目を瞠るも、含羞を目許に添えつつ得意気に唇端を上げておき。)
単純すぎだろう。…――心配はしなくていい、俺はもう決めているからな。
(刻一刻と暮れ行く無情な時間帯を気にすることよりも、今は縁側にて彼と自分で二振りの刀が逢瀬に相見えていることに一時の秘密裡に耽り込まないほうが可笑しいと言えよう。彼の首に枝垂れるよう掛かっている飾りを態々返却する催促すらする気も起こらず、寧ろ顕現されてから自分の身体の一部だったものを彼が身に着けていると言う現状にただただ胸中に塵となって積もる背徳感や支配の欲を徐々に纏わせゆく。此方の発した物言いに対す彼の今にも笑わせんと向かう雰囲気を何処となく感じ取れ、胸に詰まる吐息を静かに明け暮れ行く空へと逃がすと僅かに呟く小さな声量にて揺れ動く数多くの慕情の中で一つ決意の志を表しておき。連日続く縁側での逢瀬に続いて嫋やかなる彼との視線の逢瀬も叶い、言葉もなく、然し意味はある目線同士の交わりから破顔する崩れた造作もない表情に強く胸を打たれ、彼に向けた眼差しを咄嗟に誤魔化すかの如く前に向き直る自分の気持ちも中々に純朴そのものであることは明確。神仏との有縁でゆかりのある日に祭祀が行われると聞く縁日、審神者の言う現世では締めの最後に花火の大輪を夜空に幾つも咲かせるのだと言う。花火は何だと聞く暇も皆無だった所為か詳細を拝聴出来ず、恐らく名前の通りなのだと解釈しておき。此方の気も知らず愉快な笑声に少しばかり不機嫌気味になりつつ、本日暮れから開始される祭事の催し物に対す召し物の装いは「浴衣?…お前が着ればいい、俺はそれに従う。」あくまで自分のことは後回しに、先に彼だけを催促して。簾を吊るすことで食事室には其々と各地に日陰が畳を覆い、見目と伴って程好い涼感が室内に漂い、簾の隙間から舞う微風は陰によって軽減されて気持ちよく食事を取ることができ。長机を挟んで向かい側で正座にて鎮座する以前、隣にいる彼と皇室御物で顔見知りだと聞く春告鳥の意味深長気味な視線と視線が合い、緩慢に微笑みを此方に向けてから隣に目を掛ける姿は見透かされているような気持ちになり、些か落ち着かない心境にて。一度何度か手をつけた素麺に向ける箸を止め、手に持つ器を机上に置いては次なる矛先は夏野菜の和え物。赤茄子、所謂トマトを摘み上げると其れを咥内に放っては酸味と甘さが緩和された味わいを舌上で感じ、左隣の彼よりも隣の短刀と遣り取りしている言葉は興味が無さげに、「おい、国永。素麺が伸びる。」此方に振り向かせる為に銘の名を呼び、後は簡潔に用件だけを告げては何事も無かったように和え物のレタスを小気味良い音と共に食し始めて。)
何だ、もう決まっているのか。…そりゃあ残念だ。
(互いの持ち物を取り替えて身に着ける、まるでその部分に相手の存在が息衝くような感覚と同様に彼を己に色付けるような、一種の香付け紛いの牽制には陶酔に似た感を抱く。人気の無い場所での彼との逢瀬が日常の一部と成りつつある現状、時折互いの金糸雀色の眸の先を合わせ言葉を交わす何気無い一時は何にも代え難いもの。そう感じ得るは刀剣破壊に至るような傷では無いものの負傷し帰還した彼を見たが故。徐々に過激化していく戦闘、血肉を裂き歴史改変を目論む輩を討つ事こそ顕現された所以であるからこそ、本丸での彼との長閑な遣り取りに胸に温かな灯りが帯びる。彼の破顔を目論み意気込むような文言に対するは杞憂と言わんばかりの確固たる意志を秘めており、其れに淡い期待を抱かざるを得ない。数多ある可能性を考慮し其の対象を問う事はせずとも、落胆を意する言葉とは裏腹に頬の緩みを抑える事が出来ず。広々とした食事の間に集まる本丸に顕現した全刀剣達、最も上座とする位置には珍しくも審神者の姿があり、左右を取り囲み日没後の催事に関し問う短刀達の無邪気な様が何とも微笑ましい。右隣の彼の正面に春見鳥の名を持つ平安太刀と彼との無言の遣り取りや透かしたような視線など露知らず、恐らく花に付いた意味を知るが故に悪戯な微笑を湛えている右隣の短刀に其の真偽を確かめるべく唇を開いた矢先に別側から掛かる声。煮麺で無い料理に彼の指摘のような事が起きる事は無いだろう、其れに気付いたらしい織田の短刀が堪え切れぬ笑みに口許を手で隠し身体を震わせているのを横目に、「ん、ああ。やっぱり暑い日には冷えたものが美味いな。」此方の気を引く為の科白ならば何とも愛らしく、無意識であろうと此方に気を配るような意思に心中が喜色に満ちる事に変わりなく、彼と同様に旬野菜の和え物の中から輪切りの胡瓜に箸を伸ばし歯応えの良い其れを咀嚼して食事を進めていき。)
何だ、もう決まっているのか。…そりゃあ残念だ。
(互いの持ち物を取り替えて身に着ける、まるでその部分に相手の存在が息衝くような感覚と同様に彼を己に色付けるような、一種の香付け紛いの牽制には陶酔に似た感を抱く。人気の無い場所での彼との逢瀬が日常の一部と成りつつある現状、時折互いの金糸雀色の眸の先を合わせ言葉を交わす何気無い一時は何にも代え難いもの。そう感じ得るは刀剣破壊に至るような傷では無いものの負傷し帰還した彼を見たが故。徐々に過激化していく戦闘、血肉を裂き歴史改変を目論む輩を討つ事こそ顕現された所以であるからこそ、本丸での彼との長閑な遣り取りに胸に温かな灯りが帯びる。彼の破顔を目論み意気込むような文言に対するは杞憂と言わんばかりの確固たる意志を秘めており、其れに淡い期待を抱かざるを得ない。数多ある可能性を考慮し其の対象を問う事はせずとも、落胆を意する言葉とは裏腹に頬の緩みを抑える事が出来ず。次いで意識は薄暮の頃に行われる催事へ。人の器を得る等又とない機会であり、折角ならば何事も彼らの真似事を為すのも一興。此方に判断を委ねるような意思を良しとして、「郷に入っては郷に従え、だ。俺は着るぜ。…君も、是非着てくれよ。」内番衣装や戦の装いなど、洋装である事が多い相手の和装を見てみたいという好奇心紛いの我儘を秘め、尤もらしい物言いにて。広々とした食事の間に集まる本丸に顕現した全刀剣達、最も上座とする位置には珍しくも審神者の姿があり、左右を取り囲み日没後の催事に関し問う短刀達の無邪気な様が何とも微笑ましい。右隣の彼の正面に春見鳥の名を持つ平安太刀と彼との無言の遣り取りや透かしたような視線など露知らず、恐らく花に付いた意味を知るが故に悪戯な微笑を湛えている右隣の短刀に其の真偽を確かめるべく唇を開いた矢先に別側から掛かる声。煮麺で無い料理に彼の指摘のような事が起きる事は無いだろう、其れに気付いたらしい織田の短刀が堪え切れぬ笑みに口許を手で隠し身体を震わせているのを横目に、「ん、ああ。やっぱり暑い日には冷えたものが美味いな。」此方の気を引く為の科白ならば何とも愛らしく、無意識であろうと此方に気を配るような意思に心中が喜色に満ちる事に変わりなく、彼と同様に旬野菜の和え物の中から輪切りの胡瓜に箸を伸ばし歯応えの良い其れを咀嚼して食事を進めていき。)
( お祭りの事がすっかり抜け落ちてしまい…申し訳ありません。
寝惚けていたのかもしれませんね(…) 少し追記させて頂きました。
現実世界では秋に入ろうとしておりますが、この一日は夏を満喫致しましょう! )
くそ、―…無自覚か。
(中庭各地に聳える木々にて羽根を各々に木陰ながらも木漏れ日の狭間にて休めている蝉の時雨も一層と賑やかな喧騒を思わせる昼中、煩くせわしない季節の鳴き声に相反する縁側の穏やかなる時間が流れる雰囲気は人間の身体を審神者に顕現して貰ってからと言うもの、日々刀故に過去である幾つもの戦場を駆け抜けいつ何処で破壊され、何処の時代で重傷を負うやも分からぬ毎日があるからこそ殊更人間である身を受けている以上彼との平穏な時間に対す有難味をしみじみと感じられずにはいられず。彼の口許から暗然とする言の葉よりも裏腹に気落ちさを見せぬ身構えは既に自分の思惑や情熱、密めたる恋の病を患う胸中を看破されたような疑惑を抱き、調子が狂われる心持ちの気配を察すると未だ頬がこれでもかと言うくらいに花が綻ぶような笑みを浮かべたままの美しく、それはもう見る人ぞ振り返らずにはいられないと言った表情が向けられてしまうと思わずと言った形で口許に再び手を持ち、指先で先刻の触れた彼の愛しく柔らかなる口端を微かに擦りつつもその指の隙間をすり抜けるような僅かな小声にて彼へ暗雲とする随分と身勝手な嫉妬と独占欲のままに呟きを残して。その間にも語り継がれゆく伝承のある祭事の決め事は簡素ながらも着々と進み、最終的に彼に主導権を自ら手渡した結果は服装の指定。「勝手にしろ。……お前の浴衣は、似合うだろうな。」彼の提案には二つ返事で了承し、いつもながらに平安時代に打たれた刀である事を思わせる和装の服装を身に纏う彼の姿は毎日、友人にしては不器用にも距離の近い顔を合わせる仲として見慣れたもので、彼の言う浴衣の服装は想像に難くなく容易に脳裡にて思い浮かべると素直な気持ちからまだ見ぬ彼の一面へ感想と言った愛慕含んだ言葉にどうか気づかれぬようにと、願いながら言の葉を紡ぎ。相も変らぬ食事室の間は外の喧騒にも負けじと賑やかなる和気藹藹とした多種多様の声が飛び交い、上座に居座る審神者に迫っては目を輝かせる刀は限られるがそれでも心なしか此処で食事を取る刀剣達は密かに興味津々といった表情が感じ取れる。髪を彩る華やかな顔を覗かせる日輪草、とても気に入っているそれの花言葉と言った粋のある意味合いを唯一知る刀だろう薬研通しの彼との遣り取りは露知らずとも此方が呼び掛けるだけで自分と同じように食事を再開していくさまは何とも変わり映えの無い日常すら単純に気持ちは嬉々として温かみが滲むように帯び始め、「ああ。」どのような言葉を選んで発言したら良いかが分からずに、結果いつものように会話の展開を催促することのない相槌だけで返事を返しては箸を汁の器へ掛けるように置いて次に握り飯を手に取り、三角の頂点からかぶりつくと口端についた米粒を指の腹でもって口に運んでいき。)
(いえ、お気になさらず…!
此処の所寒いばかりですね、どうか体調等崩されませんようご自愛くださいませ。
是非この一日は夏祭りを満喫し、ぎこちない仲ながらも楽しみましょうね!
本文の方が思わず、あれやこれや欲張った所為でこのようにレスを分けました。(…)
仰る通り現実世界は秋めいていますが、夏を堪能する遣り取りを楽しみにしています。
何卒、宜しくお願い致します…!)
あー…勘違いじゃなかったらいいんだが、…楽しみにしてるぜ?
(遠くから幾つも折重なって聞こえる蝉時雨は薫風と共に本丸内へと運ばれ、十二分な程に盛夏を知らせてくれる。決して合わさる事の無い互いの足音は歩幅の差に因るものだろう、浮足立ったような雀躍とした心中とは裏腹に戦場とは程遠い安穏な時間が流れる縁側、意図的に普段よりも緩慢とした足取りにて目的の場へと歩を進めながら声質の異なる言葉を紡いでいき。鼓膜を擽る穏やかな低音は譬えるなら雨音、酷く心地の好いそれに無意識の内に口許は緩む。自意識過剰を承知の上で一抹の哀愁を漂わせるかのような発言に対し、指の隙間から垣間見える相手の形の良い薄い唇は微かな動きを見せるも大地の音紋に掻き消され其れを拾う事は叶わず。彼の口許へと視線を向ける事に因って脳裡を過る洗面場での遣り取りに胸中が沸き立つような心地を抱き、其の繊細な指先を取り払う代わりに口吸いを為せば如何様な反応を見せるだろうか、等と浮かび上がる不義な好奇心を強引に奥に押し留め。逡巡の後に恐る恐るといった具合に彼の方へ目線を向けると、勘違いであった時の事を見越し微かに眉尻を下げ誤魔化すかの如く曖昧な笑みを唇に浮かべて。短夜を彩る盛大な今晩の催事に花を咲かせている最中、相手の和装を思い描く。己と大差の無い背丈と引き締まった体躯に華奢な腰、恋慕故の贔屓目を差し引いても彼の和装は想像以上に似合うものだろう。此方を褒めるような言葉に胸の内にある水面に水滴が落ちるような穏やかな揺らぎを感じながら「ああ、期待しておいてくれ。…君もきっと似合うぞ。色男間違いなしだ。」上機嫌な笑声を零した後、御墨付を与え。睦まじく語らう刀剣達と其れを扱う審神者と共に取る昼餉は随分と賑やかなもの、彼方此方での話題は専ら祭りに関するものだろう。右隣の短刀との会話もそこそこに清涼感のある献立に箸は進み、冷えた赤茄子に齧り付き肉厚な食感と口内に広がる甘みを楽しみ。箸を置く手に相半ば無意識に視線を向け、次いで握り飯を頬張る様を眺めては艶のある米粒が指先に因ってもどかしく口内に含まれる光景が形容し難くも艶美なものに映り、動揺を察知されないように慌てて目線を外す。真似るように箸を置き海苔を巻いた三角の其れを一つ隻手にて摘み上げては齧り付き、「中身は全部同じか?」何て白飯に包まれた鮭の解し身から相手の手元へと視線を移しながら、平然を装った声色にて他愛も無く問い掛け。)
(俺から失礼する、どうでもいいお知らせみたいなものだ。
ざっと聞き流すか読み流すくらいでいい、重要なものではないからな。
背後がレスを返す暇を見つけられず、遅れてしまうことがあるらしい。
そのときは待たせてしまうが、必ず返事は書くと言っている。
特に今週土日は暇を確保したもので、そのどちらかにレスが出来たらと思っている。らしい。
決して、俺と背後ともに黙っていなくなることはないから安心してほしい。
…俺とお前、こっちの背後とそっちの背後。
長く続く事を願って、此処にしっかりと知らせたからな。
すまない、今しばらく待っていてくれ。)
(多忙な中、気遣い感謝するぜ。
俺も返信頻度にはばらつきがあるからなあ。
君は、君自身の身体やリアルの方を優先してくれ。
―…何て、居なくなる心配はしていないが
君からの言葉を待ち侘びていたのも事実だ。
だから、嬉しいぞ。有難うな。
背後も俺の後ろで桜の花弁舞わせてるぜ。
退屈は好かないが、君を待つのは嫌いじゃない。
あまり無理をし過ぎるなよ。
それじゃあ、体調に気を付けて。)
ああ。…まだ、相手がどんな奴かは言えないが。
(平穏な日々、朝方は戦場に赴いたとは言えども所詮は難易度の比較的容易なる過去の場。何処か彼の姿を思わせる時代ならではの独特な雰囲気は一瞬、この時代の何処かの似て非なる彼の姿を探し出そうとしたのもあり。無事見つけ出すことが出来れば、恐らく退屈の天敵である皇室御物に献上される前に駆け落ちの如くこの腕で華奢なる身体を抱いて攫うのにと脳裏をかすめたのもまた、事実。そんな脳裡を振り払うよう夏の日和を感ずる日輪は些か厳しいもので、じんわりと肌の表面が霧雨くらいの小粒が幾つも実をなすものが衣服の中に感じられ。彼が言の葉を紡いだ返答は簡素なもの、その相手は目の前の姿である刀には変わりはなくとも今は人間の姿をしている美麗なる美しい風貌に横目の視線で流し見遣り、すっかりとなりを奥に隠した唇を覆う手を退けながら答えは決まっていると言うのに中々唇から滑り出すことは出来ず、不意に退けた手元で相手の蟀谷に光ったようにも見える肌を指の側面にて優しく擦りながら敢えて曖昧で明確でない言い回しを彼へと言葉を掛けて。暮れる日没の時刻にての装いを脳裡で簡素に思い浮かべ、揺蕩う思考回路の中で現れるまるで水面のように揺らぐ想いをも乗せながら浴衣も違和感なく着こなす背中は思わず手を伸ばしたくなるような心地さえ感じ。逃げ場のない募るものに微かな吐息を溢して自分の首許を軽く隻手にて擦り、序でに御墨付きを貰い受けてしまうと「何だそれは。…それに、色男はお前のほうじゃないのか。」複雑そうなすっきりとしない面持ちにて笑声を小耳に挟みつつ、内番装束の姿に視線と言う額縁の中に緑萌ゆる背景を背にする彼を風景の中に認めては眩しげに双眸を薄め。彼方此方で賑やかなる祭りへの話題は途絶えることを知らず、審神者をいまだに四半刻はゆうに越えても左右に挟んで彼是聞き出す刀剣もいれば気の早い刀は早速とばかりに浴衣を纏いに部屋を出る者も様々。そんな光景を後目に握り飯を頬張って齧っている所へ隣から掛けられる言葉、それに応えるよう白米に覆われるしそ昆布にいりごまを和えた中身をやんわりと擡げるように見せてから彼の手元の握り飯の具材へ目の先を転ばせ。「いや、種類が違う。お前のそれは、鮭の解し身か。」中身の種類が異なるもの、実際彼が食す鮭の具は色鮮やかでありながらまた違った食の欲をそそられると衝動的に反対側の手元で彼の握り飯を持つ側の手首を掴んでは微かに此方側に引き寄せて緩慢と頭を持ち寄らせ、顔を近づけるなり味見の如く鮭の身ごといまだ温もりを持つ白米に齧りつき。)
(気遣い、感謝する。
此方は無理を働いていないからな、心配には及ばない。
だがお前も体調を懸念することに越したことはないだろう。
…お前のその言葉で背後が花弁散らしてばかりで憂鬱しい。
中秋の名月、十五夜。
どのような姿を見せるのかはどうでもいいが、
俺は、お前の瞳に常に宿る双月で十分だ。
このことは気にしなくて良い。…じゃあ、また。)
(中秋の名月だと聞いて、君に伝えに来たんだが
まさか先を越されているとは、いやはや驚いたぜ。
君がそう言うなら、この月は竜を照らしているさ。
…だが、それでは宵の月が妬いてしまうだろう?
今日くらいはあちらも愛でてやろう。
月見酒というのもオツなものだと思わないか?
いつもより丸くて明るい、これを君と見たいものだな。
…すまない、あまり時間がないんだ。
描写の付いた文は後日になるが、少し待っていてくれ。
嬉しい言葉をありがとう。それじゃあ、また。)
(中秋の名月とはよくいったものだ。
月見酒、か。
ああ、これくらい綺麗なものであれば独り占めをするのはいささか勿体ないな。
頻度に関してはゆっくりで構わない。
時間がなければないで良いだろう、
お前はお前の都合でやっていけば良い。
俺とて待たせているからな、気にするな。
じゃあ、また。)
トピック検索 |