大倶利伽羅 2015-04-14 21:18:45 |
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…気紛れじゃない。お前は眩しい、だから清涼感を得るためにも先ず影を作れば良いだろうと思った。
風…この晴天からしてあまり吹かないだろう。期待は出来な…おい、国永?(後方を時折気遣い逸れぬようまめに見ていたも数分、後方に続く足音に不思議な心地抱くと振り返り。其処には肌を焼かんとする日差しと種々を避けて作られた人工的な道が有るだけで気配感じず辺りを見回して数歩来た道を戻りながら銘を呼びかけて)
白が眩しいはたまに言われるが、影を作れってのは初めてだ。少しは見やすくなったかい?
……(己の姿を探す様子を草の中から垣間見て湧き上げる悪戯心と心地好い緊張感を抑えつつ、相手が歩み草を踏む音に合わせて摺足で少しずつ位置をずらし。拓かれた道の脇で待機し、相手の腰布が正面の草の切れ間から見えるや否や、勢い良く上半身を露わと為すよう飛び出して)――わッ!
(御久し振りです。鶴共々御世話になっております。
残暑厳しい日が続きますが、体調等崩しておられませんか?
無理の無いよう、のんびりとやりとり出来れば幸いです。
今日は一つ相談があり、私の方から声を掛けさせて頂きました。
少し前にめでたく大倶利伽羅と鶴丸の内番会話や回想が実装され、伽羅坊という呼称が確定しました。
現在、「大倶利伽羅」や「広光」と御呼びしていますが公式に合わせて変更した方が宜しいでしょうか?
ちなみに、私は何方でも構いません。今更かとは思いますが、貴女の希望を教えて頂ければと思います。
それでは、また。)
本当にお前は彩が眩しすぎる、影を作って正解だった。良く、お前が見易い。
…?(何処に姿を消失させたか、若しくは深い茂みの中に迷い込む懸念を覚え込むと共に来た道をあたりを見渡しながら歩き。夏季特有の蒸し暑さが体力を少しずつ確実に削る中、草木を踏み締め今一度銘を呼び付けようと頭文字を声にした途端に傍らの茂みが揺れる音、と同時に出てきたお目当ての姿に刹那めを見張り)くに──っ、!
(御無沙汰しております、此方も大倶利伽羅共々御世話になっており有難う御座います。
私の方の体調は未だ未だ元気です、其方も体調等崩されませんようご自愛を申し上げます。
相変わらず遅筆な者ですが、飽きずに物語をゆっくりと紡いで行けたら良いと思っています。
提案の件ですが、状況に応じて「大倶利伽羅」や「伽羅坊」に呼び方を変えて行けば良いと思います。例えば、良い雰囲気の時は名前で…普段は、坊と付けて呼ぶ…みたいな感じです、この感じが伝われば良いのですが…説明が下手で申し訳御座いません。
それでは、また。)
そいつは重畳。…きみは"眩しいから"と目を逸らす言い訳を一つ失った訳だ。
あっはは、驚いたかい?きみの目から逃れられるとは、此処は隠れ鬼に最適だな。
(今迄堪えていた分を一気に解き放つかの如く弾けるような笑声をあげつつ、寸刻ながらも慥かな驚きの表情を脳裡で反芻し。風通しの悪い草木の間に紛れていた為に蟀谷から滴る汗を二の腕で拭い、相手が怒気を帯びる事を予測し事前に胸中宥めるべく背の低い位置を弱い圧で叩いて)
(遅筆は御互い様です。
必ず御返事を下さると分かるからこそ、心穏やかに貴女様を待つ事が出来ます。
呼称に関してですが、頂いた案の通り臨機応変に使い分けようと思います。
有難うございました。此方の文は蹴って頂いて構いません。
二振りのやりとりは晩夏、もう少しの間夏の暑さを満喫致しましょう。)
別に話を逸らしてなんかしていない。眩し過ぎれば何も見えないだろう、…お前の姿も。
巫山戯るな、心配して損した。俺はもう先に行く、勝手にしろ。(未だ残暑の名残感ずる湿気を余分に含んだ天候と気候の中で、麦わら帽子被る下の企む悪戯が思惑通りに成功した色を窺わせる愉快そうな顔を見るや盛大な溜息を吐き出し半ば言い捨てる科白呟き、宥める意図を思わす手付きを余所に振り払うでも無く来た道を振り返り先程よりも草木生い茂る小道を強引に掻き分け)
(相変わらず遅筆な腕や指は案外思うように動かないものですね。
いつも長らくお待たせして申し訳御座いません、それと…変わらずに待っていて下さって有難う御座います。
貴女様が此処でお待ち頂いて居るからこそ、健気に足を運ぶ事が出来ます。
此方の文も蹴って下さって構いません。
呼称について決定した所で後もう少しの余暇、晩夏を共に楽しみましょう。
それでは、また。)
…嗚呼、すまんすまん。それならちゃんと見て、目を離さないでいてくれよ。
――え、心配…きみが?…怒るなよ。悪かったって。無邪気な鶴の可愛い悪戯じゃないか。(吐き捨てるような文言と共に踵を返し、脚で草を掻き分ける勢いで刺々しく歩を進める相手に置いて行かれぬよう、出来上がった轍を踏んで足早に後を追い。手を伸ばせば容易に触れられる距離、それでも悪戯が成功した物とはまた別の喜色に満ちた面を見せる事も出来ず、塗り重ねられる恋慕の情を軽い冗句で隠して)
彼方此方に自由と飛び回るお前から目を離す事は無い。
誰が可愛いものか。お前は普段から光忠に劣らず、伊達に見合う格好良い男だろう。(日光も刻一刻と傾き行くにつれ茜の色に染まる空と共に完全に自分の歩幅で道無き道を歩む後方から地を踏みしめる音の存在を頼りに振り返らずに焦げ茶の毛先揺らし、其の傍らで淡い恋心顔出す恋慕の情を沸々と自覚すると途端に靄掛かる胸元誤魔化す様に一度深い吐息を吐きながら訂正促し脳裏に浮かぶ言の葉そのまま告げる後に開ける視界の眩さに思わず目を瞑り)
…驚いたな。随分と熱烈じゃないか。全く、…たちの悪い。
ん゛…っ、…いつもそんな事を思ってくれていたのかい?なあ、伽羅坊。(歩行に伴い不揃いに揺れる柔らかな猫毛を追い、足場の悪い即席の道を弾むように進み。追い付きそうで追い付けない距離感がもどかしく、焦れる胸中を堪えるように眉間を狭めて。先程の件で立腹したのか一度も此方を見返る事なく突き進むにも関わらず、紡がれる褒め言葉に困惑を抱きながら、漸く掴んだ上着の裾を軽く引っ張り)
(随分と待たせてしまっているだろうか。
お前は時折健気に此処を覗いたりしているのか、…俺が気にしても何もならないが、お前を好い加減待ち惚けにさせるのは気が引けるんでね。
…お前に、此れを預けておく。新年を迎えたら、また此処に来る。新たな節目を迎えた其の時に、此れからの事に話を付ける。(胸元に煌めく彫刻施された首飾りを部屋の机上に静謐と音も立てず置いて其の場を去り)
(まさかきみが顔を出しているとはなあ。…いやはや、驚いたぜ。もう少し早くに来るべきだったか。
切支丹の催事も正月の祝も出来てない。が、今年の――否、今後の事はきみに委ねよう。
(卓上に置かれた首飾りに視線を向けると、指先で手繰り寄せて掬い取り。紐を指に絡めて金色の梵字に唇を落とし)…早く取りに来い。)
(思いを伝える日と言われていた日からは大分遠ざかったが、お前は未だ此処に居るのだろうか。
年を越えてひと月…此処に帰って来るのが遅れた俺を酷い奴だと叱っても良い、未だ俺の首掛けを手にしているならば…持ち帰りに、来た。
お前をいつまでも待ち惚けにさせるわけには行かないんでね…若しかすれば他に良い奴を見付けているかも知れない。…そんな時に此れがあったら、枷になってしまうだろう。…鶴丸。)
(嗚呼、きみか。久しいな。…俺は変わらず、ちゃあんと此処にいるぜ。
きみと出逢った春の日までは待つ心算だったんだが、予想より早くに顔を見られて良かった。
…なあ、知ってるかい?鶴は一途でな、これと決めた相手と一生添い遂げる。たとえ空白の月日が流れようと、想いが変わったりはしないのさ。
屹度、縛られているのはきみのほうだ。顕現した頃からの持ち物がなけりゃ、此処を――俺を思い出してしまうだろうしな。
……首飾りなら此処にある。持ち去るなら好きにするといい。)
(よっ。息災にしているかい?
好きにしろと言っておいてあれだが、今日は最期の言葉を残しに来た。
きみと出逢った一昨年の春の日の事はまるで昨日の出来事のように感じる。
他愛もないやりとりも、きみの何気ない言葉に心を掻き乱されたのもいい思い出だ。
途中空白の期間ができようと俺を待っていてくれたきみには本当に感謝してるんだぜ。
きみとなら永く縁を繋いでいられると…否、繋いでいたいと思った。
人の手を移ろい刃生を過ごした俺が、きみとの永遠を信じたんだ。まったく驚きだろう?
――それにしても、情が絡んだ肉の器ってのは想像以上に重いんだなあ。
数多の別れを踏み、出逢いを手繰って生きる人の子の強かさには驚かされる。
…ああ、恨み事のように聞こえたならすまん。そんな気は全くないから安心して欲しい。
これ以上は冗長だな。今まで有難う。本当に楽しかったぜ。
俺はきみの慶福を祈って桜の木の下に眠るとしよう。
花の飾りと首飾りは審神者に預けておくから受け取ってくれ。――さようなら、廣光。)
(国永、お前は何処までも残酷に…綺麗に言の葉を此処に遺す。
お前と過ごして来た日々は途轍も無く輝いていた、お前との縁は確かで強い物だと俺も感じていた。
だが、その縁を自ら手放したのは俺だ。
強固に結んだ物を無理矢理とばかりに千切ったのは俺の方だ、でもお前は健気に待って眩しいばかりの顔でいつでも出迎えてくれた。
そんなお前に、俺は凄く甘えていたのだろう。
つくづく馬鹿だと思う、此の手を離した途端に本当に本当に大切な物だと気付かされた。本当の大馬鹿者だ…すまない。
俺は、何度も此処からお前を外に連れ出そうとした。此処だけでの逢瀬に堪え切れない物となったからだ。
…本当に、お前と過ごした眩いばかりの日々は忘れないでいたい。
なあ国永、…お前が眠る木の幹で眠っても良いか。
なんて答えてはくれないだろうが、俺の勝手だろう…と言えばお前は笑ってくれるだろうか。もうすっかりと葉桜に姿を変えたが、お前は一体どんな夢を見ているのだろう。
何だ、未だ未だお前と話したい事があった気がするのに…。
いや、それよりも…ありがとう、国永。好きで、いてくれて。
俺の事を、一途に想っていてくれて…此の花飾りは大事に抱えて、此処で眠ろうと思う。
お前がもう一度、目を覚ますまで。
おやすみ、国永。また、明日。)
(……嗚呼、あんな啖呵を切ったってのに本っ当に格好悪い。
全く…きみの所為だぞ。この責任はきっちり取って貰うからな。
言っておくが狸寝入りを決め込んでいた訳じゃあない。
本当に偶然だった。…だが、恐らく最後の機会だろう。体裁を気にして機会を逃したくない。
然し、きみまで眠ろうとするから驚いたぜ。流石に笑えない。
俺は、…こんな事を望んじゃいない。謝罪も後悔の言葉も聞きたくなかった。
俺が何の為に――否、文句はたんまりあるんだ。後でたっぷり聞かせてやろう。
ほら、何処へでも連れ出してくれ。…一つ我儘を言うなら、出来るだけ風通しの良い涼しい場所がいいな。
幾ら木陰になっているとはいえ土の下は暑くて敵わないんだ。
きみの言う明日が何時になるやら。
俺が朽ちる前に道標の一つは寄越してくれよ。)
(……、驚いた。まさかお前が、目を覚ましているなんて。
まあ良い、俺も目が覚めている。お前との道標は…帯と言う奴で、此処の題名を入れて探せば部屋が見付かる筈だ。
夕暮れのような写真だ、頑張って探せ。
…お前が早い内に此処に気付き、足を踏み入れる事が叶うのを切に祈って。
待っている。)
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