荒北靖友 2015-04-12 07:30:55 |
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お前ならそう言うと思っていた。─ほら、ベプシだろう。( ふ、と小さく笑い零し一旦立ち上がって何処からかペットボトル取り出すと再び元の場所へ座り相手の胸元に軽く押し付け )
さっすが福ちゃん。わかってンねェ、あんがと。( 寸分違わず欲しかった物を貰い受ければ頬の緩みを隠せず気の赴くままに太腿に頭を乗せて )
好きで飲んでる分には良いが、炭酸の飲み過ぎは体に良くないぞ。( 太腿に重み掛かると視線落とし優しめに述べながら心配に目を細め、相手の髪に指通して弄び )
固ってぇコト言うなよ。ンなのいちいち気にしてたらキリねーからァ。( 聞き入れるつもりは毛頭ないのか反抗力低めに不平を漏らし仄かに伝わる手の感覚に両目閉じて )
…お前が良いなら別に良い。注意しておきながら買っている俺も俺だ、( 予想通りの反応が返って来ると控えめに溜息吐き、手を相手の髪から片頬に移動させ柔く摘んだり開いたり繰り返し遊び始めて )
そゆ甘ェとこ大好き。ベプシは俺の原動力みてぇな物だヨ。( 組んでいた足を崩して本格的に寄り掛かれば頬に感じる適度な刺激を気に入りもっと、と強いるように頭を押し付けて )
!、それなら俺の原動力は林檎…と、お前だな。( 動作眺めそれとなく意図を察すれば両手で頬を挟み、摘んで軽く伸ばしながら微かに口元綻ばせ )
俺も入ってんだァ。…うるぁ、ひっそり笑ってんじゃねぇぞ鉄仮面。( 喜びを隠せず晴れやかに語尾を弾ませつつ黒目を動かし僅かに緩む相手の表情が映ると軽く膝に爪を立てて )
当然だ、居なくなられては困る。…いやすまない、意外にも触り心地が良かったからな。( 摘んでいた所癒やすように撫でた後、膝に残る柔らかな痛覚を制止しようと爪を立てる相手の手に己の手重ねては謝罪の意を述べるも口元は変わらず緩ませ )
ハン、理由になってねーヨ。でれでれすんなバァカチャンが。( 粗悪な言葉を添えて重なった手をするりと離し我が物顔で相手の膝上に腰掛けると両腕を手に取り自身の下腹部に巻き付けて )
む、お前がこんな事ばかりするからだろう。粗略に扱って欲しいのか?( 納得行かない表情で眉顰めながら回された腕に微かに力を込めて抱き締め、目前にある背中に己の頭押し付けると冗談混じった口調で問い掛け )
…ッ!んでそうなんの。知らねェ、おめーの好きにすればいいじゃナァイ。( 感情が揺れ動きひゅっ、と息を飲み込むも一度取ってしまった態度を覆せる程素直ではなく無意識の内に後ろへと体重を掛けながら投げやりに返答し )
…、…冗談だ荒北、素直になれ。そうは言っているが、されたらされたで怒るだろう。( 先より重く掛かってくる体に顔上げて抱き止めながらやや自棄的な言動をする相手を和めるように下腹部を数回優しく叩いてやり )
…福ちゃんになら何されたって構わねぇつうのが本音、( 心模様の捉え難い表情を浮かべるとほんの少し身体を横にずらし素振り一つも見せず頬へと口付けて )
─…さあな、そうも煽られるとお前に何をするか分からないぞ。( 唐突な感触に一瞬言葉詰まらせるも直ぐに口端を結ぶと片手で両頬挟むように抑えて目を細め )
そんでも乱暴にすんのは許さねーからァ、意味は履き違えないでヨ。( 頬を掴まれ喋りにくそうにもごもごと口を動かしては手から逃れるように首を振り )
ああ、分かっている。…乱暴に扱う気はない、お前に逃げられそうだからな。( 瞳伏せながら短く息を吐いて述べ、掴んでいた手を離すともう一度緩い力で抱き締め )
バァカ。いつも言ってんだろ…俺が福ちゃんから離れることはないって。( 器用に膝上で相手と向き直る形に体勢を変えて言うが早いか背中に腕を回して強く抱きつき )
ふ、俺も元より荒北という男を離すつもりはない。─全て俺のものだ、( 込み上げてくる嬉しさに微か口元綻ばせながらさも当然の様に頷くと相手の肩口に額を預け抱き締める力を強めながら小さい声で囁き )
その時がクるまでは夢見させてヨ。( 金色に染まる髪の毛を優しく梳かし撫でつけると頭頂部に鼻を埋めてふわり、と広がる相手の香りを愉しんで )
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