（ 弱ペダ／bl ）→方通行な恋

ハッ！…ンなの知ってんヨ。口にしなくてもおめェからの愛は痛いくらい十分に受け取ってるからネェ。（ 互いに一歩すら譲る気のない混戦とした状況に喉奥鳴らして笑い ）
期待して損した気分。なら俺もォ、されっ放しは癪に触っからヤらせて？（ 落胆色の薄い声で一言呟けば妙な手つきで指先動かしながら詰め寄り ）

…ズリィよ、福チャン。あーいう時だけ下の名前で呼んでくんの。（ 責め立てるような語気で一方的に不平を漏らすと出し抜けに首周りへ腕を回して抱き寄せ ）

それでいい。…お前の想いに負けない位には伝わってるだろうか。（ つられるように口元緩ませふ、と小さく笑い零しながら呟くように問い掛け見詰め ）
──む、あまり変な事をするのは許さないぞ。（ 詰め寄られた距離を微かに置いて怪訝そうに目細めると腕を組んで ）

つい、俺も応えようと無意識に呼んでしまった。……ダメか？（ 抱き寄せられるまま相手の胸元に擦り寄ってちらり視線上げ表情伺うように覗き込みながら小首傾げ ）

福チャンは俺と同じ気持ちなんだろ。なら、答え聞くまでもねーな。（ 色のある微笑を口元に湛えて確信付けず曖昧に濁した言葉を返すと瞳を伏せて ）
変なコトって例えばァ？お腹触んのはイイの？（ 疑問並べ立てつつ許可を取る前に容赦なく腹部を擽り ）

なにソレェ。そんな顔で頼まれてダメっつーヤツなんか一人もいねぇだろ。（ おねだりする姿に不覚にもときめいてしまい額に唇寄せては軽く口付けを落とし ）

…ああ、好きだ。正直、俺が一番困っている位にはな。（ 言葉にするのには気恥ずかしく照れ臭い表情を悟られないように顔を手で覆って口ごもりつつ小声で返し ）
く、くすぐるのは、許さない…！（ 大きく肩を跳ね上がらせては擽ったさに堪えながら途切れ途切れに声を溢しながら首小さく左右に振り ）

！─荒北、さっきのでは足りなかった。（ 再び肌に触れる相手の感触を恋しく思えば両頬に手添え顔の距離詰め誘うように下唇に短い口付けを落とし ）

アハッ、恋人冥利に尽きるってもんだねェ。（ 幾許か面食らった様子で動きが固まるも忽ち表情が崩れてくると照れ隠しする姿を眺めて ）
福チャンいつも譫言のように言ってんじゃん。俺は強いんでしょ？（ 態と返し難い言葉を選び声として発すれば一頻り擽る行為を繰り返し ）

んッ…もっと欲しいなんてスゲェ欲張りじゃなァイ、（ 熱のこもった視線で目前まで迫る相手の顔を見つめながら注文に応じて噛み付くような深い口付けを送り ）

！…俺も、お前に好きだと言われる度にそう感じている。（ おず、と遠慮がちに手を離すと同意を表すように頷いては微かに表情緩めて ）
ぐ…っ。お、俺は…、…強い。（ 終わる気配の無い行為の刺激から逃れようと身を捩らせながら言い聞かせるように呟きつつ止めろと言わんばかりの視線向け ）

欲張りで悪かったな──ッん、（ 素直に口付け受け入れ相手の首に腕を回しては直ぐ離れないようにと己の方へと引き寄せ ）

好きだヨ、福チャン。出逢った時からずーっとお前しか見えてなかった。（ 首を僅かに傾け口元を綻ばせると相手の手を取り自身の指先絡めて繋ぎ合わせ ）
もう音を上げちゃうのォ？（ 突き刺さるような視線に気づかない振りして煽り立てれば止める気配なく続行して ）

…ふ、ッンン、（ 引き寄せられるまま身を任せ熱を感じる口腔内へと徐に舌を割り入れて ）

──ふ、これからもそうでいろ。…ずっとだ、（ つられて此方も口元綻ばせると繋いだ手を優しく握り柔らかな口調で述べ ）
っ、い、いや。まだだ…くっ！（ 零れそうになる声を抑えながら見栄張り続けているも顔には笑いを堪えている表情を薄っすらと浮かべて ）

…ッは、ン、…う…。（ 侵入してくる舌を直ぐ様絡め取ると力の抜けてきた体を倒そうと首に回していた手に更に力を込め此方側へ引き寄せ ）

んっとに、王様気質なンだから。繋ぎ止めておくのに必死で目移りしてる暇なんてねェっつの。（ 満ち足りた面持ちで重なる手を頬に擦り寄せて本音を漏らし ）
福チャンは強いネェ（ くつくつ喉奥鳴らして笑いつつ滅多に見る事のない有様に刺激されて擽る位置を腹部から脇に移動させて ）

…ァ、ん…ッふくちゃァ、（ 相手を押し倒す形で床に手を突けば呼吸をも奪うように舌に吸い付き軽く歯を立てて ）

もし少しでも油断して他の奴に気でも許したら、…ただでは済まさないからな。（ 頬を包み込むように触れ、首ゆるり傾げながら冗談のような定かではない口調で言葉並べ ）
！あ、荒北…ッ。待て、─やめ…、ろ…！（ 予想外だった場所への移動に珍しく焦る表情を浮かべ擽ったさで力の入らない手で相手の手を掴もうと空中彷徨わせ ）

っ、ふ…ァ、…い、き、（ 鈍く感じる痛みに微かに眉寄せつつ苦しくなってきた呼吸を続けようと口付けの合間に声を零しながら揺れた瞳で表情見詰め ）

俺の特別はいつだって福チャンだけだヨ。この手の温もりもぜーんぶ俺のモノ、誰にも渡さねェ。（ 鼻腔を擽る相手の匂いに心悶えながらちらり、と視線を向けて ）
アハ、もしかしてココ弱いのォ？（ 漸く制止の声が掛かり手応えのある感触を得られると動きを緩めて脇下を突っつき ）

ンャ、…ッく、ふ…（ 上顎から歯列に沿って執拗に舌を這わせつつ、じわりと込み上げてくる充足感に自然と目尻に涙滲ませて ）

ふ、随分と独占欲の強い奴だ。─それは俺も同じか、他の奴に渡す気など端から無い。（ 親指でゆっくりと相手の唇なぞりながら視線合わせると口元柔く緩ませ ）
…っよ、わくは…ない。（ 見栄を張っているのか頑固に耐える姿勢を続けながらも措く事を求めるように身捩らせて ）

！ ん…ン、ッ……う、（ 負けじと相手の口内へ舌侵入させては歯列に沿うように這わせ、薄っすらと視界に映る顔の変化に瞳丸くすると優しく目尻拭ってやり ）

頭ん中、福チャンでいっぱい…可笑しくなりそう。（ 自虐的な発言と共に己に対して苦々しく笑い ）
否定するには少し無理があるんじゃなァイ、（ 真新しい表情を知れて胸の奥底から甘心すると頃合い見計らい動き止めて ）

…ッは、…福ちゃ、俺もう限界。（ 上手く呼吸を取り入れられず息苦しくなってくれば合図として頬を撫で体ごと離し ）

ちゃんと下げれてっかな。半で失礼すんゼ。すげェ今更かもしんねーけど、毎度会話分かれてたら返すの大変だよネェ。
この際一纏めにすりゃあ返し易いかなって思ったから相談ね？おめェの意見が聞きたい。
上に返したレスは蹴ってもいいヨ。（ 手ひら ）

…む、上げて返しても良かったのだろうか。もし下げた方が良かったならすまない。
俺はどちらでも構わないが、確かに纏めた方が楽かもしれないな。（ ふむ ）─だが、先程言った通りどちらでも良いからお前に合わせよう。やり易い方を選べ。（ 首こくり ）

アー、特に深い意味ねェってか…下げて見たかっただけだから気にすンな。（ へっ ）
俺の意思を尊重してくれてあんがとネ。んじゃ仕切り直しっつーコトで新しく絡み文投下しとくぜ、（ ／蹴推 ）

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福チャン、いンだろ？（ 部屋の前で立ち止まり軽くノック音をさせて扉を叩くと緩く声を掛けて ）

ああ、居る。…、…入れ。（ 扉を叩く音と共にゆっくり扉を開き声の主を確認すると部屋の中に一度視線を向けた後手ひらりと振って室内へと招き ）

たまには息抜きにどうかなって、コレ持って来たゼ。（ 当たり前のように部屋の中に入り小脇に抱えた週刊少年漫画の雑誌を手に持ち替えてゆるり、首傾げ ）

む、漫画か。あまり分からないが、後で読ませて貰う。…適当に座れ、何か飲むか？（ じ、と雑誌見詰めながら遠慮無く頷いてはベッドに腰を降ろして問い掛け投げ返し ）

ンー…炭酸飲料が飲みてェかな。（ 相手の足元付近に胡座をかいて座り雑誌を適当な場所に放ると率直に要望を述べて ）