荒北靖友 2015-04-12 07:30:55 |
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全く、少しは手加減しろ。( 口端に柔らかいものが触れると叱責しようとしていた気が一気に引け、微かに残る頬の痛みを治めよう頬手で覆い )
これでも言葉には出しているつもりだが、いつも簡潔に話し過ぎなのだろうか。…大胆だな、荒北。( 悩ましげに目細め相手の行為に疼くと舐め取られた指を己の口元へ持って行き間接的に口付けを交わし )
っ、おい。─痕が残るだろう、( 擽ったさも相まって身動ぎをしながら表情の見えない相手の耳元に擦り寄り小声で注意促して )
む、偶数は俺の数字だったというのに。( むぐ / ← )
いや、どうも長ったらしく書いてしまってすまない。お前の方こそ、面倒なら蹴っても構わんからな。
ああ、宜しく頼む。…もし気分転換でもしたいならいつでも言え、泉田くらいなら連れて来てやろう。( ふふん )
勝手に返信したが、蹴ってくれて良いぞ。( 手ひら )
ゴメンネ、痛かった?( 気にした様子で相手の表情伺い見れば時を移さず謝罪の言葉口にして )
も少し言葉数増やしてみたら厳つい印象も取れンじゃねーの。…何のコトかさっぱり分かんなァイ。( 相手の一挙一動にじんわり心臓が脈打つのを感じ思わず視線外して )
もう遅ェよ。ここ、痕残っちったァ。( そっと顔を上げ首元に目を遣ると肌が薄く赤味を帯びているのが見て取れて淡く充足感溢れる笑みを浮かべ )
いや、お前が気にするほどの事でもない。大丈夫だ。( 気に掛ける様子を見せる相手を安心させようと肩に手を置いてぽん、と優しく一叩きして )
どんな印象を与えてようと、俺の意図が伝わる奴が居る限り話し方を変える必要はない。…無意識にしているのか?─心臓に悪い。( 首微かに傾けて相手の表情を確かめるように逸らした視線を追って顔覗き込み )
─困った奴だ。せめて口を付けるのは痕が残らない所にしろ…此処、くらいしかないが。( 些か怒る気など皆無で溜息混じりに呟いては笑んでつり上がっている相手の唇指先でなぞり )
ったく、紛らわしいんだヨ。頬押さえてっから本気で心配しちまっただろうが。( 一気に肩の力が抜けはあ、と息溢すと相手の胸板に軽く拳突き付けて )
ンだァ?結局変えねェのか?ま、そーいうトコ含めて福チャンらしくて俺ァ好きだケド。…ばっ!コッチ見んな!( 惚気た台詞を極小さな声で呟けば両手で顔覆い隠しそっぽ向いて )
俺ンなかで唇って特別感あんの。たまァにするくれェが焦れったくて燃えンだろ。( 目の前をちらつく指先を瞳で捉え素早く掴み取ると微かに音を立てて口付け )
痛むほど本気で摘まれたらさすがに俺も怒る。( 安心したのか肩を落とす相手にふ、と溜息混じりに軽く首捻りながら述べ )
荒北なら、例え言葉足らずでも俺の意図を汲んでくれると思ってな。…?何だ、照れてるのか。( 自信有りげに確かな信頼を覗かせながら視線を合わそうとしないその行動に不思議そうに瞳数回瞬きさせ )
だからといって、むやみに他の場所ばかりしているのも感心出来ないな。─その、欲が出る。( 腑に落ちない表情を浮かべ指先微かに震わせると視線横目に落としながらぽつりと呟き )
福チャンが怒んのか。そういやオメェの感情的になった姿とか見たことねェな。( 信じられない物でも見たかのように片目大きく見開くとぽつり呟き )
当たり前だろ。福チャンのことは何でもお見通しだからねェ。…いや、照れてねーかンな。( 是が非でも認めたくないらしくその姿勢を崩さぬまま背を向けて )
……してぇの?( 相手の両頬に手を添え一度味わうように顎先に舌這わせれば視線誘うように見つめて )
…確かに感情的になる事は滅多にない、同じ学年で見たことがあるのは新開と金城位だろう。( 腕組み脳内記憶遡らせながら未だに色濃く残る二人の人物の名前を口に出し )
ああ、いつも助かっている。─だが、お前も少しは素直になったらどうだ?( 頑固たる姿勢を見せる背中見詰めながら口元微かに綻ばせるとほんの出来心で背筋指でなぞり )
あまりそういう事ばかりされると、…だ。…言わせるな。( 一度視線合わせやや心臓が高鳴るのを感じながら肯定の意を示すように小さく頷いては瞳伏せ再び視線落として )
なにソレ。俺だって見たことねーのに、妬けちゃうよネェ。( 怪訝そうに眉顰めつつ刺々しい視線を送れば嫉妬心を隠すことなく露わにして )
〜…っうァな、にしてンの。イタズラすんなヨ。( ぶわっと全身に鳥肌が立ち落ち着かせようと腕を摩りながら牽制込めた瞳で睨みつけ )
やァん福チャンかわいい。それならそうと早く言ってくれたら良かったのにィ、( 茶化すような口調で言葉添えて程無くして唇を重ね合わせると両手を肩に置き間髪入れず深くして )
別に妬くほどのことでもないと思うが…これでもお前にはわりと感情を出している方だぞ。( 訝しげに目細めながら腕を組みこくりと頷いて送られてきた視線合わせ )
む。荒北、お前がこっちを見ないからだ。( 漸く相手が振り返ってくれると表情は微かに和らぎ態とらしく拗ねたような口調で言葉並べ )
…言える訳ないだろう、……っ!( ぼそぼそ呟くように小声で言葉零すも突然と深くなる唇の交わりに瞳瞑り自らも煽るように角度変えながら口付けを交わしつつ腕腰に回して優しく抱き締め )
俺の知らねェ顔を他のヤツが知ってるっつうのは何か頂けねーのォ。( 何を言われても鬱屈としたこの気持ちが緩和されることはなく浅く息を吐き捨て )
…福ちゃんったらガキみてぇなことすンだねェ。( 手の平全体を使って相手の髪の毛を撫でて遣り )
別に恥ずかしがるようなことでもないんじゃなァイ、の…ッン( 吐息交じりに言葉を発すると相手の両肩に手を乗せて口を開けとばかりに舌先で下唇を突っつき )
……、他の誰も知らない顔ならお前に見せているはずだが。そう気を落とすな、何れ見る事があるだろう。( 未だ仄か翳りが残る表情を晴れさせようと己なりに精一杯宥めつつ肩に手を置いて )
どういう反応をするのか気になっていたが、意外と素直な反応だったな。( 笑みを含めた声色で述べながら撫でられる心地よさに片目瞑り )
ッふ、…ん…、っ( 意図をそれとなく汲むと微かに口を開いて自ら相手の舌絡めては抱き締める力僅かに強め )
今の俺超めんどくせえヤツじゃねェか。ごめんな福チャン…さっきの言葉は聞かなかったことにしてヨ、( 軽い自己嫌悪に陥ると腕で自身の目元を強く擦り )
うるぁ。俺は実験道具じゃねっつの、このむっつり鉄仮面。( 粗悪な態度を取りながらも撫でる手は止めず少量髪の毛を摘まんでは鼻をひくりと動かして )
…ンゥ、ふくちゃッ、( がっつくように舌を奥まで捩じ込み吐息交じりに名を呼んで )
気にしていない、寧ろそう言ってくれるのは嬉しい。俺もお前の見せる表情は全部知っていたいと思っている。( 肩に置いた手を頬に添え見据えたまま同じ心情である事を伝える言葉を並べ )
お前はくすぐられるのが弱いな。…! 俺はむっつりではない。( 何処か満足した様子を浮かべるも投げられた言葉に僅か眉間に皺寄せきっぱりと否定を示し )
ン、…ッや、すとも…、( 呼び掛けに応えるように下の名を口付けの合間に零しながら蕩けるような感覚のまま只管に舌追っては絡み合わせて )
何でンなに優しいんだよバァカ。…福ちゃん大好きィ。( 感情に任せて纏まりのない言葉をぶつけると相手の胸に頭押しつけ )
どう考えてもむっつりスケベじゃねーか。今更否定したって無駄だぜ、俺ァ気づいてンだ。( ふす、と鼻鳴らし根拠すら持ち合わせていない自論を断定的に述べて )
ッ…ちょ!タンマァ!( 急な名前呼びに即座に反応を示し一気に顔の熱が上がると肩を強く押し退けて無理やり行為を終わらせ )
…ああ、知っている。俺も同じ気持ちだ。( 口元緩ませ胸元に寄せられた頭を抱き締めるように片手で包み込んで )
いや、違うだろう。具体的にどの辺がそうなのか言ってくれないと分からんな。( 眉間に寄せた皺を深め頑固に拒否の姿勢を貫いては僅かに首傾げ )
む、──なんだ?( 未だ物足りなさを覚えるのか不満気な表情を浮かべつつ瞳揺らしながら強制的に終えられた理由を問い )
言っとくケドォ、俺の方が気持ちは上だからねェ。( 服の上からでも分かる程目立つ腹筋の割れ目を人差し指でなぞり )
…含み笑いをするヤツは大体やらしーコト考えてる輩しかいねえ。俺の経験上全部そうだった。( 間を開けて尚も食い下がる気配すら見せず腕を組んで )
なんだ、じゃねーヨ!無意識かよ!( 肩を上下させながら少しずつ息を整えていき気づいていない様子の相手に思わず突っ込みを入れて )
!っ…さあ、どうだろうな。俺の方が上、という可能性だってある。( ぴくり肩跳ねらせては何処か自信に満ちた表情を浮かべながらこくり頷いて )
誰もがそうと言う訳ではない。…触れたい、と思うのはむっつりスケベというものなのか?( 組まれた腕の片方にそっと手を添えると悩ましげな視線で見詰め )
?、───ああ、…靖友。( 言葉の意味を理解できず瞳丸くするも直ぐにそれを汲み取るともう一度名前呼んで見せて )
福チャンの方が上っていう可能性は低くナァイ?俺、誰にも負けない自信あんヨ。( 負けず嫌いな性分も相俟って対抗して張り合うとぐ、と片眉吊り上げ )
ち、ちげェけど…俺の反応見て笑ってたからてっきりそーなのかと思ってェ。( 言葉に詰まり途端に言い返せなくなれば相手から目線を外して )
あッそれホントにダメェ!耐えらンない!( 不意打ちを食らい瞬く間に頬が赤らんでいくと片手で顔覆い隠し屈み込んで )
低くはない、俺も自信はある。言葉や行動だけでは伝えきれない想いもあるぞ、荒北。( 頑固に首を左右に振り己も対抗的な態度を示しては眉間に浅く皺を作り )
それは…ほんの出来心で触ってみたら予想外に面白い反応をされたからな。( 首ゆるり傾げながらいたずら仕掛けた手を空中で握ったり開いたりしてみせ )
っ、すまない。嫌だったか?( 屈みこむ相手に驚いてぱち、と瞬きさせて心中動揺しながら此方も屈んで背中さすり撫で遣り )
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