（ 弱ペダ／bl ）→方通行な恋

望むとか望まねーとか面倒臭ェ。先のこと考えて辛くなるくれェなら俺のことだけ見てろよ。（ 己の意思を尊重してか些か控えめな態度が見て取れ複雑な心境のまま雑に頭掻き乱して ）
アァ！何そのポーズ殺人級にカワイイじゃナァイ！（ 特別狙った訳ではなさそうな仕草に胸を鷲掴みされ一人盛り上がると食い入るように見つめて ）

へぇー？なら福チャンの印、俺にちょーだい。他の部員に見られた時のリスクはかなりデケェけどな。（ 心地良さに身を委ね軟らかに口元緩ませるとサイクルジャージのジッパーを少し引き下げ肩口を覗かせて ）

─ふ。本当にお前と居ると深く考え込んでしまう俺が馬鹿らしくなってくるな。…俺は元より荒北靖友という奴しか見えていないが、（ 返って来た相手の真っ直ぐな言葉に気持ちが軽くなったのか自然と口元緩ませると薄く微笑浮かべ ）
！ か、わいい…は俺に合わん。（ 何やら勝手に騒がしくなった相手にびく、と肩震わせ反応するとやんわり否定しながら行っていた仕草を止めるとそのまま腕組み ）

言われてみると、お前の言う通りだ。…これは駄目だな。（ 開かれた肩口に唇を寄せる途中に気付くと動き止め姿勢を戻し痕を残そうとした箇所指で突付いては溜息零して ）

くっそ。俺の心を何回奪ったら気が済むんだヨ。（ 相手の口に乗せられた言葉は柔らかな表情と相まってとてつもなく甘美に感じられ顔を他所に向けて ）
言われ慣れてないだけだろォ？（ 何か言いたげな視線向けると名残惜しい気持ちの表れで口尖らせ ）

ン、形に拘んのは間違ってっかな。俺は福チャンのそばにいれたら十分だからさァ。それで証明出来てんのか分かんねーケド。（ 突つかれた場所に触れながら少し考え込んだように首傾げては結果的に自分の求めていた答えを出して ）

…、恐らく気が済まないからこういう事ばかり口走ってしまうのだろうな。（ 心地の良い胸を締め付ける痛みに胸に手添えて軽く握ると己に苦笑気味にぽつりと呟き ）
それもある。が…可愛いと言われるようなタイプではないからな俺は、──。（ 不満気な表情を察したのか返答して暫し黙り込んだ後再び己の唇に触れてふに、と摘み ）

俺も荒北が此処に居てくれるだけで満足している、それだけで十分だろう。…もしお前が本当に家出すると言うなら、その時は形に残してやるが。（ 結論に頷きつつ納得した様子を見せると開いた肩口に痕の残らない程度に優しく口付けを落としてやり ）

そういうコト思ってくれンのは俺だけなんだよな。（ 顔を直視出来ないまま自惚れにも似た問いかけを相手に投げかけて ）
…っ！う、普通の顔してすんなっての。俺からしたらリンゴ好きっつーのもカワイイと思うゼ。（ 意外な行動に唖然として目瞬かせるも嬉しさこみ上げてくれば緩む頬を隠すように手で覆い ）

福チャンの近く以外に帰る場所なんて元々持ち合わせてねえよ。帰り方が分からなくなったら迷わず迎えに来てネェ。（ 肩に柔らかい感触が当たり恥ずかしさからいそいそとジッパー引き上げると背中に腕を回して強く抱き締めて ）

当たり前だ。あまり言わせるな…気恥ずかしい。（ 真面目な声色できっぱりと肯定を示すも続く言葉は語尾を曖昧に弱く零し ）
む？ りんごが好きなのは関係ないだろう。あれは美味いからな、好きになってしまうのも無理はない。（ 瞳瞬きさせ小首傾げ腕を組んでは一人つらつら言葉並べ語り出し ）

俺以外にあっても困る。…ああ、お前が迷っていると言うなら当然迎えに行くまでだ。（ 抱き締められた温もりを噛み締めるように両目を瞑り、自分からも手伸ばせばそっと抱き締め返して ）

へへ、だよなァ。福チャンの気持ち独り占めしてるって思ったら何回でも言わせたくなっちまう。（ くしゃり前髪掻き上げつつ尻窄みになっていく言葉が耳に届くと可笑しそうに笑い ）
俺とリンゴどっちが好きィ？（ 不意の思いつきで脈絡もなく自分と物を天秤にかければ相手に答えを求めて ）

ほーんと勿体ないよねェ。普通にしてりゃ女も寄って来るだろうに俺なんかに引っかかってさ。…もう手遅れだかンな、離れたいつっても離してやんねーから。（ 頬に手を添え指先で緩く擽りながら額や瞼に浅く口づけを落としていき ）

…誰彼構わずそんな事を言ってはいけないぞ、荒北。（ 無意識に心を捕える言葉に些か独占欲にも似た感情が芽生えじとりと見遣ってささめき ）
難しい質問をするな。─お前はベプシと俺だったら、と聞かれたら答えられるのか？（ 少々迷ったように首捻り思案した後視線向けると敢えて同じような質問を投げ返し ）

さあな、俺に寄ってくるのは変な趣味を持った奴くらいだ。…その言葉、そっくりそのままお前に返してやる。（ 触れる感触に微かに肩を跳ねらせ相手の服の裾握り、真っ直ぐ意思を帯びた瞳で見詰めながら破顔して ）

なァに嫉妬しちゃった？独占欲丸出しじゃなァイ。（ 稀なる相手の一面が垣間見え暫しの間堪能したくなりからかうように言葉紡いで ）
ンなの考えるまでもねーヨ。福チャンに決まってんだろ。（ 待ってましたとばかりに腰に手を当て誇らし気に即答してみせて ）

その言い方だと俺も変な趣味持ったヤツになんだケドォ。（ 嫌味ったらしい口調で責め立ててみるものの冗談として述べたに過ぎず触れ合う安心感を求めて頬を擦り寄せ ）

悪かったな。どうも、独り占めしたい気持ちは俺も同じのようだ。（ 内心芽生えた感情に驚きつつふ、と自嘲的な笑みと共に溜息吐き出しながら呟いて ）
！そうか。…俺は正直、ベプシと答えると思っていたから驚いた。（ 直ぐ様反応を見せた相手に瞳丸くして予想していた答えとは違った事に驚嘆を示し ）

何を言っている、十分変わった趣味だろう。（ 今更、といった口調で返せば己からも僅かに距離を詰め頬を触れさせ両目瞑り ）

…さっきの言葉、オーダーじゃないよねェ？（ 先刻の気持ちを確信づける証拠が欲しくなり戯けた表情で手をひらつかせ ）
勿論ベプシも好きだヨ。んでも、それ以上に…つか意外そうな反応してんなよ鉄仮面が！（ 驚く様が見て取れて無意識の内に頬が紅く色づいていくと続く言葉も半端に声を荒げて ）

どこが変わってんのォ？説明してくんないと分っかんねーなァ。（ 言われたことに対して態と知らない風を装えば触り心地の良い相手の頭をわしゃわしゃと撫で回し ）

…、今はレース中ではないだろう。（ 空中でひらめく手を視線で追いながら何方かといえば肯定とも取れる曖昧な返答をし ）
む。い、いや…こういう時はどんな反応を示せば良いのか分からん。──その、嬉しいぞ。（ 相手の頬が朱に染まっていく様子に動揺したのか口元手で覆っては素直に心情を吐露して見せ ）

…それは当然、寄っていく奴の趣味だ。お前もその性格なら好いてくれる奴くらい居ただろうにな。（ 瞑っていた瞳を薄っすらと開いては狭い視界で相手の表情捕えると首ゆるく捻って見詰めぽつりと呟いて ）

オメェのことだから、もしかしてっつう可能性は無きにしも非ずだろ？（ 自身の憶測をやんわり否定され幾分か落ち着いたように安堵の溜め息を吐き出して ）
っ！黙って聞いてりゃいんだヨ！急にンな感想挟んでくんな！…照れっからァ。（ 驚きのあまり一瞬言葉が詰まりかけるものの大口開け噛み付く勢いで文句つけると語尾はか細く囁くばかりの声量で ）

そーいうのァ要らねェ。最初っから興味ねェし、福チャンが好いてくれてっからな。（ 気怠げな気持ち半分に軽く首を横に振っては誤魔化しなく見つめ返して ）

だが、やはりああいう言葉を誰にでも向けるのは感心しないな。俺だけにしておけ。（ 安堵する相手に此方も溜め息を零し腕を組んで柔らかな口調で述べ ）
…すまない。本心はなるべく口に出そうと思っていたが、黙っておいた方が良かったか。（ 肩を落とし勝手に気負ってきた己の行為に謝罪の意を見せては宥めるように頭撫でてやり ）

っ、─だから変わった趣味をしている、なんて言われるんだぞ。（ 言葉に鼓動した音が体に伝わってくると口端を微かに緩ませながら欣喜として相手の口元へ唇押し付け ）

ソコまで尻軽に見えんのかヨ。逆に心外だっつの。（ 物言いたげな目で見遣り相手の頬に手を伸ばすと無遠慮に引っ張って ）
待って福チャン、やっぱさっきの無し！その、さァ…俺が悪かったから、思ったコトはちゃんと言ってヨ（ 無意識下に刺々しい行動を取ってしまったことを後悔し、口ごもりながら撫でる手に自身の手を重ね合わせ ）

別に気になんないし言いたけりゃ勝手にどーぞォって感じ。あがっ…福ちゃァん？（ 当然の如く言い退けては不意に口付けられたことで情けない声が端から漏れ表情確かめるように名を呼び ）

む、──あらひは。（ 否定するように首振るも頬に走った鈍い痛みに眉寄せると手ぺしぺしと叩きながら名前呼んで ）
！、そうか。それなら良い、…努力する。（ ぱ、と視線上げて表情は変わらないものの声色明るくすれば重ねられた手緩く握って見せて ）

確かに、お前は細かいことを気にするような奴ではないからな。ん、…気分だ。（ ゆっくり離れると口端は未だつり上げたまま述べ口付けた箇所自ら服の裾で拭ってやり ）

なァ、もっかい呼んでみて。（ 相手の口から発された拙い呼び声に仄かに反応示せば嫌がられている事もお構いなしに引っ張り続けて ）
努力するモンでもねェだろ。ま、アシストが必要ってんなら俺がやってヤンヨ。（ 真面目に前向きな発言をされ笑いを耐え切れずほくそ笑むと指先口に近づけ甘噛み ）

…ねぇ福チャン。ここに何か違和感あんだけどォ、自分じゃ確かめられねェから見てくんナァイ？（ されたままというのも納得いかず咄嗟に思いついた仕返しを決行すべく近づくよう誘導しては右肩辺りを指差し ）

…あらひは、はなへ。（ 手を止める気配は無く、此方の反応を分かった上で続けているのか更に眉間に皺を寄せ離すよう請い ）
俺は言葉が足りない、と言われた事がある。語弊のある言い方をしてしまっては取り返しが付かないだろう？…本当に狼のようだな、（ 過去言われた事を気にしている素振りを見せぞくりと背中を走った感覚に顔微かに歪めてぽつりと呟き ）

？…ああ、わかった。俺に見せてみろ、どこだ。（ 疑問符浮かべ首ゆるり傾げながら了承すると誘導されるがまま相手の示す右肩辺りへと顔近付けば視線ふらつかせて ）

ハァイ。離してやっからンな急かすなヨ。（ 流石にこれ以上は本当に機嫌を損ね兼ねないと察して渋々返事すると口端に柔く口付け離れて ）
確かになァ。俺や東堂、特に新開は付き合いが長ェから分かる所もあんだけど、関係浅いヤツだと誤解受けそうな所あンよ。（ 首を縦に振り肯定してみせては噛んだ部分を消毒するように舌で唾液ごと舐め取り ）

…福チャン、オメェ警戒心なさすぎ。（ 造作なく相手の両腕を捉え直ぐには逃げられないよう押さえ込むと首筋に顔埋め強く吸い付き ）

１００は絶対俺のモノ！福ちゃんにはやらねーよォ。（ えっへっへ ）
知らねェうちにカタッ苦しく話してロルとか長くなっちまってるケド。返すの面倒に感じたら、蹴れる所は蹴ってもいいからねェ。あ、レスのコトだから間違っても俺ァ蹴らないでヨ。（ ← ）
これからも宜しくネェ。