（ 弱ペダ／bl ）→方通行な恋

な、もう止めにしねェ？真面目に話してンの恥ずかしくなってきたわ（ 相手の注意を逸らすように猫じゃらし取り出し揺らつかせて ）
もし上手くなったら一番に見せてネェ。（ 微笑ましく練習する様子を眺め ）

なーんてな。味見だけさせといてヨ、（ 離れる間際に腕を引き油断している隙に頬へと軽く口づけ ）

！…ではしりとりでもするか？（ 適当に思い付いた案を提出しながら目の前で揺れる猫じゃらし視線で追い ）
いや、練習してももう二度とはやらんな。（ 上手く行かず眉顰めると左右に首振り ）

っ、─…野獣め。（ ぴく、と肩震わせては驚きの表情浮かべ頬を抑え、頬に帯びる微かな熱を感じると緩く口元上げぽつり呟き ）

りーんご、（ 提案に乗っかると何も考えずに反射的に答えて ）
諦め早ェな。ね、俺は出来てる？（ ぷるぷる瞼震わせながら下手くそに片目瞑り、 ）

大人しくしてっと思ったら大間違いだぜ？隙がありゃいつでも狙ってンだからな。（ 満足気に舌覗かせて ）

ご、……ごま…あざらし。（ 暫し考えこむように首捻り、ぽつりと続く言葉並べ ）
いや、お前も出来てないな。─俺よりは…それでも下手くそには変わりない。（ きっぱりと感想を述べ、相手も出来ない事に安堵したのか嬉々を帯びた声色で ）

…あまり隙ばかり見せるな、という忠告として受け取っても良いのか？（ じ、と視線向けてはゆらり首傾げ ）

しょ、しょーゆ。（ 意外な返しに噴き出しかけるのを堪え ）
福チャンに言われっとマジみてェじゃん。つか、若干嬉しそうにすんなヨ！（ 飽くまでも認めない体で振る舞うも表情の僅かな変化に気づき突っ込んで ）

ア！でもォ、そればっか意識して警戒されんのはちょっと困る。（ 困ったように視線合わせ ）

ゆ？ゆ…、…ゆどうふ。（ 中々苦戦しつつも悩ましい表情を浮かべ、適当に頭に浮かんだ単語をぽつり呟き ）
本当の事だ。いや、意外にもお前の方が出来ていないような気がしてな。（ 突っ込まれても尚その声色を変えず何処か満足そうに述べ ）

─流石に、そこまで危機感は抱いてないぞ。安心しろ。（ 瞬きさせた瞳を揺らし見据えこくり頷いて ）

ふ、福チャン…あ。（ 続く単語に反応してつい口についている名を呼んでしまえば口元抑えて ）
おめェがヤる時ァ俺が手伝ってやったからだろ。（ 生意気にもふん、と鼻鳴らして ）

良かったァ。距離とか壁とか作られたらどうしようかと思った。（ 胸を撫で下ろし自然と表情綻ばせ ）

ふ、どうやら俺の勝ちみたいだな。…せめてフルネームにすれば良かったものを。（ 予想外な返しに少々面食らった様子だったが、直ぐにほくそ笑んで ）
…む。こんなもの練習すれば容易く出来るようになるだろう。（ 出来るようになる兆しは皆無なのに何故か自信有りげにつらつらと言葉並べ ）

それ如きで距離を置いてしまう程俺は心の狭い人間ではない。もしそうなったとしても、寧ろ俺も困ってしまうくらいだ。（ ため息まじりに上記述べ此方も自然と口元きゅ、と緩く綻んで ）

仕方ねェだろ。あーあ、スゲェ悔しい（ 納得いかず口を尖らせると気持ちを体現するように軽く地面を蹴り上げ ）
でも福チャンさァ、さっきもうやらねーつったよネェ。（ ゆるり首傾げては発言の食い違いを指摘して ）

…福チャン！（ 相手の言葉が最早告白のように感じられて胸がきゅんと締め付けられるとはにかみ笑い ）

まあ、そう怒るな。しりとりならいつでも受けて立とう。（ 普段なら負けることの多い遊びに珍しく勝てたのに気が緩んでいるのか優しめな声色で ）
もしもしていたら、の話だ。仮に練習したとしても、お前に見せた所でまた変な事をされてしまいそうだな。（ 先ほど携帯に写された事を未だ根に持っているのか目細めじとりと見遣り ）

ん？どうした…何か言ったか。（ 嬉しそうな感情が伝わってくる相手に不思議そうな表情になっては首傾げ疑問符を浮かべ ）

福チャンのバァカ、（ 対して稚拙な言葉を言い返すと機嫌損ねたようにそっぽ向き）
あー、なら変なコトしなけりゃ見せてくれんの？（ バツが悪そうに眉下がるも懲りた様子なく問いかけて ）

さっきのセリフ、誰彼構わず言ったらダメだよォ。（ 無自覚だったと気づけば思い切りガクンと肩落とし相手を注意して ）

─ふむ、荒北。お前はそれ程までに負けず嫌いだったのか。（ 言動や態度から少々考え込んだ後一人納得したようにそっぽを向いた相手の背中見詰めながら呟いて ）
そうだな、俺の気分次第ではやってやらん事もない。（ 腕を組んで瞳伏せ曖昧な答えを返し ）

？…言う訳ないだろう、こんな言葉を向けるのはチームメイト位だ。（ 真意を汲み取れず、肩を落とす相手の様子に疑問抱きながら微かに首捻り ）

…冷静に分析してんじゃねェよ！（ うぐ、と詰まりかけるものの粗方間違ってもいないため地団駄踏み ）
へぇ〜、さっすが器のでけぇ男は違うネェ。（ ニヤつく口元を掌で抑えては茶化すように ）

チームメイトだったら何奴にも言っちゃうんだ？（ 複雑そうに頬を掻き表情確かめようと視線上げて ）

何、悔しい気持ちは分かる。…もう一度するか？しりとり。（ 宥めるように言葉を掛け、ふと再び同じ遊びを提案して ）
気分で、だ。しかし、あんなもの見ていて面白いのか？（ む、と眉顰めれば先程から思っていたことを呟き ）

…その中でも俺が話せなくなってしまうのは困る、という程の信頼を寄せる奴だけだがな。（ 視線合わせ上記述べれば薄く口元緩ませ ）

いいのォ？やった、次負けたら勝ったヤツの言うこと一つ聞くっつうのはどう？（ 秒単位で機嫌が良くなり相手と向き直ると人差し指上に伸ばして ）
面白くはないケドォ、強いて言うなら慣れないコトする福チャンが見たいだけェ。（ 顎に手を添え首を傾げて ）

ふ、ふうん。そんならいいけど。（ 嫉妬にも似た感情を抱いてしまった事を見透かされた気がして僅かに瞳揺らし ）

！…どうせベプシを奢れだの奢らないだの、その程度だろう。分かった。（ 悩む仕草を見せるも、それ程問題じゃないと判断すると素直に頷いて了承し ）
む、ある意味面白んでるではないか…！（ 更に眉を深く刻むと何処かあわあわとした様子で ）

お前は特に困る。立場上、これからも話すことが多いだろうしな。（ 視線は相手を見詰めたままそっと相手の頭に手伸ばすと、ぽんぽんと優しく撫で遣り ）

負けても文句言うんじゃねェぞ。しーりとーりィ、（ 一応とばかりに念を押し早くも再戦を開始して ）
微笑ましい感じで見てンよ。（ 空を掴むように手を動かしては目を細めて ）

…なァ、福チャン。お前ん中で俺ってどのくらい大切？（ 拒まれやしないか迷った末に相手の厚い胸板に額押しつけぼそり小さな声で呟き ）

当たり前だ、二言はない。─り、…リサイクル。（ 切り替えの早い再開に咄嗟に言葉を探して後に続け ）
…やはり慣れないことはあまりするべきではないようだな。（ むぐ、とやや不服そうに頬掻いて ）

どのくらい、と聞かれるとどう返して良いか分からないな。─恐らくお前が思っている以上には、俺はお前を大切にしていると思うが。（ 撫でていた手をゆっくりと離し、相手を見据えたままゆるり首を捻り ）

る？…ルーレット！（ 一拍遅れてぱあっと閃き口にして ）
ンなつれねェこと言うなよ。なーんか新鮮な感じして良かったぜ。（ くすくす愉し気に声を出して笑い ）

ッ…じゃあ福チャンは俺と…やっぱり何でもねェ。（ 言いかけた言葉は少し憚られ尻窄みに消えていくと何となく顔を上げられずにいて ）

と─…答案、！…用紙。（ ふと思いついた単語を自然と口に出してしまい、慌てた様子で言葉付け足し ）
もう少し簡単なものであれば、まだ俺にも出来たと思うが。（ 未だ割り切れない表情でぽつりと呟き ）

……荒北、顔を上げろ。（ 憚られた言葉の続きは尋ねず、そっと頬に触れれば小さく声を掛け ）