主 2015-04-11 15:56:59 |
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__ッ!?
(早業とも取れる相手の素早い動きに反応が遅れてしまい。冷たい床の感触を頬に感じたことでようやく現在自分の立たされている位置が危機的な状況であることを理解し。十字架のせいか若干の息苦しさを覚えながらも、この状況をどうにか打破しなければなるまいと身を捩って極力刀から首を仰け反らせながら、「ま、待て!私は、その…お前に協力しに来たんだ!」と自分でも何を言っているんだと内心混乱しながら必死に声を上げ)
...ッ
(まただ、自分は吸血鬼狩りだというのに吸血鬼を殺すときになんで毎回躊躇ってしまうんだろう。気をとりなおそうと首を横にフルフルと振ればいざ首を轢こうと相手の首に刀を当てれば血がたらりと出れば必死に声を上げる相手に「協力?吸血鬼が吸血鬼狩りになんの協力するんだよ」と刀を離して
それは…お前の狩りに、だ。
(首筋を流れる血の感覚に吸血鬼狩りとはこれほどまでに恐ろしさを感じさせる存在なのかと恐れを抱き。ほとんど口から出任せを言っているような状態なせいか、内心では自分でも訳のわからないことを口走っていると自覚してはいるものの、ここで死ぬわけには行かないという感情が勝っており。必死に命を奪うであろう刀から身を離れさせながら、「お前だって吸血鬼が仲間なら心強いだろう?」などと動揺を気取られないようにとニヤリと不敵に微笑み)
狩りにねぇ…
(相手がどうやって協力するのかはわからないが、確かに吸血鬼が仲間になるのは面白そうだとしばし考えるような様子を見せて。刀を納めればニヤリと不敵に笑む相手に「いや、お前みたいにバカ正直に来るやつは心強くないよ」と相手の上から降りれば相手はバカなので自分の敵ではないと判断したのか油断していて
…。
(言葉の端々から浮かぶ、どことなく自分をバカにするような発言を黙って聞き流していた末にやってきたのは相手が油断するというまたとない好機。ばっと起き上がり、刀が及びはしないであろう距離まで一気に跳躍してから近くにあったテーブルに座って相手を見据え。もちろんこのまま逃げられればいいのだが、運悪く出入口は相手の背後。浮かない表情のまま、「お前の想像通り私は貴族階級の吸血鬼だよ」と付け足し)
…
(飛び上がってテーブルに座る相手が貴族の吸血鬼だと言えばならさっさと狩って懸賞金でも貰いに行くかと考えていたが吸血鬼をそばにおいとくのも面白そうだと考えていて、「じゃあお前が俺に協力するってことは証明できるのか?」と問いかけるもどうせ相手の狙いは自分の血液だろうと考えていて
噂には聞いていたが…本当に人間は用心深い生き物だな。
(相手から出された問い掛けに一瞬きょとんとした表情を浮かべてしまうも、すぐに言葉の意味を理解しニヤリとした笑みに変わり。テーブルに座っているだけあってか床に完全に足がついておらず、ふらふらと足を前後に浮遊させながら「証明なんてしたこともないよ…例えば何をすれば信用できる?」相手に完全な隙が出来るまでは合わせておいたほうが正しいだろうと考え)
吸血鬼様ほどじゃあないさ
(きょとんとした表情を出してすぐにニヤリと笑みを浮かべる相手に最近自分の噂が広がっているのか吸血鬼たちが全く寄ってこなくてこちらも商売あがったりなもので。足をフラフラさせる相手に「そうだな、本名を教えろ」と巷では偽名を使っている吸血鬼が人に紛れ込んでいるもので「それと…」と一瞬間を置けば「キスしろ」と自分の唇を指さし、どうせいきなりこんなこと言われればできないだろう。まぁしたらしたで相手は可愛いしこちらの儲けか
そもそもまだ人間としての名前も教えてないけどね…まぁいいよ。私はアリス。
(相手の質問を耳にするとどことなく偉そうな様子で腕を組みながら相手の方へと視線を向け。完全な隙かどうかはともかくとして相手が自分を狩る気配は現在無いと見てか、警戒する様子はなく、ぴょんと勢いをつけて座っていたテーブルから飛び降り。しかし、相手から発された言葉に目を見張り暫くフリーズしてしまうも、「な、なにを…?」となんとかといった様子で問いかけ)
アリス…ね…
(偉そうな様子で腕を組む相手が名前を教えてくれば相手の名前を反芻するように呟いて、目を見張る相手を面白そうなものを見る目で「はっはっは!冗談だよ冗談」と相手の頭をポンポンと叩いて、椅子に座ればご飯の途中か夕食にありつき「食べる?」と問いかけて
…いや、私はいいよ。
(明らかに自分がからかわれてしまっていたことを自覚したためか、どことなく不愉快そうに表情を歪め。吸血鬼にとって勿論人間の血。それ以外なら別段緊急でなければわざわざ食べたいとは思えずに首を横に振ってから食事を摂る相手の対面の席に腰掛け。片方の手で頬杖をついた姿勢のまま相手が食事をしている姿を眺めながら、「お前を狙う吸血鬼、これまでどのくらいいた?」と興味本位に問いかけ)
そうかい
(向かいの席に腰かける相手の答えを聞けばこちらは食事にありついて。食事の最中ふと相手に問いかけられれば「そうだな…狩ってる途中で数えるのも諦めた」と自分に襲い掛かってくる吸血鬼は例外なく殺していて、「いつかはお前もその数に入るかもな」と相手をまだ完全に信用したわけではなく、自分の敵になる可能性も十分有り得るわけで。
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