ぬぴ 2015-04-11 14:55:29 |
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…!(彼が悩んでいるので自分も考えるように腕を組み何かいい場所が思い付いたようにハッとした顔をすれば彼の腕を掴んでは先導をきるように引っ張って歩き出して)
(暫く歩いて辿り着いたのは病院の敷地内にある広い庭で今日はとても晴れていて人気が多く賑やかだが一箇所だけ人気が少ない場所がありそこにポツンとあるベンチまでやって来て『俺のお気に入りの場所なんです』と立ち止まってから手を離し手話でそう伝えて)
確かにここなら静かだね(相手の手話を見て手話で返してニコっと微笑みどうしてここだけこんなに静かなんだろうと思いながらベンチに座り)
(今日はもう落ちます。ありがとうございました!)
(彼の顔を見てから此方も少し微笑んでからゆっくりと頷いて隣に腰を下ろし『城島先生はどんな仕事してるんですか?』となんとなく気になったのか話を振ってみて)
(/はい!此方こそありがとうございました!)
俺は…外科医だよ(ニコッと微笑みながら兄と比べられたのを思い出して少ししゅんとしていて、患者の前だったのを思い出してすぐに笑顔になり)
(外科医と聞けば感心したようにうんうんと頷いて『凄いですね。とても頭が良いんですね。』彼の顔の変わり様に不思議に思うものの追求はせずに手話で会話を続けて)
(彼の言葉に首を左右に振って否定し『医者になれるってだけでも俺は凄い事だと思います。それに城島先生は良い人だ。』彼をジッと見つめてはそう訴えて)
………(自分の事を聞かれれば言うのに戸惑い数秒間黙ってから手を動かし『喉の病気で声が出なくなったんです。』相手は医者なのだから直ぐにバレてしまうとは分かっていたもののまだ伝えたくは無かったので嘘をついて)
(彼の言葉と笑顔に嬉しく思うも自分が付いた嘘に罪悪感を感じ複雑な気持ちになり『そうですね』相手に笑顔を返すも笑顔になっていなくて)
ぅ……!(彼の言葉に目を見開いて、俺分かりやすいのかなとか考えながら目を逸らして『ありがとうございます』と目を逸らしたまま手話で返して)
(相手の言葉にうんうんと何回も頷いては涙を堪えるかの様に唇を噛み締めてはいつかは本当の事を言おうと思っていて、撫でられ慣れていない為か目を泳がせていて)
…!…(跡が付くと言われれば直ぐに唇を噛むのを止めて、手が離れたのを見ては目を泳がせていた事を今更ながら恥ずかしくなり少し頬を染めては顔を俯いて)
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