フランシス・ボヌフォア 2015-04-09 22:55:12 |
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どうしたの?今日はやけに私を甘やかすわね。
(紡がれた甘い言葉嬉しく思うものの顔には出さず回された腕に体重預けながら歩みを進め )
あら、光栄ね。こんなに素敵な貴方に愛してもらてるなんて。私も愛しているわムッシュー?
(クスクス笑い浮かべてはお返しにと自身より背の高い貴方の耳許に背伸びし口元寄せれば愛しげに囁いて見せ)
さぁ、早く花を見に行きましょう?今日はせっかくのデートなんだから有意義に時間を使いたいでしょう?
たまには、こういうのも悪くないと思うでしょ?
(ぱっちりとウインクをして見せ)
ありがとう…、その言葉が聞けるだけで、俺は幸せだよ
(頑張って背伸びしてくれている彼女の、風に揺れる金の髪をさらりと指ですいて、満ち足りたように微笑み)
おっと、そうだったね…!
行こうか!
(春の風に誘われるように、軽い足取りで市場を抜け、目的地である、街の外れの屋敷の庭園を目指し)
そうね、偶になら良いかもしれないわ。私も偶に貴方を甘やかしてあげたいもの。
(くすり笑いながらお互いの指絡めるように繋いで目的地までの道を歩み進めて)
ふふ、楽しみね。こうやって貴方とゆっくりお花を見る機会なんてあんまり無いじゃない?だから今日はちょっとはしゃいでしまうかも。ごめんなさいね?
(先に軽く謝罪すませれば春風に乗り花特有の甘い香り鼻掠め見えてきた屋敷に無意識に足取り軽くなり)
それじゃそのときは、たっぷり甘えちゃうよ?
(少しいたずらっぽく微笑みながら、絡められた指を、柔らかく力強く握り返し)
おや、謝る必要はないよ?
お兄さんは、いろーんな君を見ることができて嬉しいから
(屋敷の背が高い門を抜けると、広大な面積を誇る庭に、薔薇をはじめとする季節の花が咲き乱れ)
ふふ、楽しみにしてるわ。貴方が沢山甘えてくれるのをね。
(繋がれた掌越しに貴方の体温感じ無意識の内に頰緩めながら辿り着いた庭園の美しさに瞳輝かせて。春の暖かな日差し浴び凛と佇む薔薇の花視界に捉えれば手を解いてその花弁に指先這わせ)
あら、見て。薔薇よ薔薇。どこかの可愛いアーティ坊やが好きだったわね。もちろん貴方も。
(日頃顔合わせる度喧嘩を仕出す二人だが花の好みが同じと分かれば可笑しそうに肩揺らし笑って)
アーティ坊や、ねぇ…
(その可愛らしい呼び名がツボに入ったのか、軽く声をあげて笑い)
確かに薔薇はあいつの国花だけど、垢抜けない坊やには似合わないよなぁ?
(薔薇を覗き込む姿勢でこちらを見上げる貴女にゆっくりと近づいて隣に並び、「見事だねぇ」と呟きながら、同じように大輪の花を指先でなぞり)
あら、可愛いでしょ?アーティ坊や。貴方も今度はそう呼んであげたら?愛しの愛しのアーティ坊やってね。
(隣で笑い声上げる相手に一つ提案しつつも立派な眉顰め怒る青年安易に浮かび悪戯っぽく不敵に笑んで)
ふふ、全裸に薔薇の貴方にだけは彼も言われたく無いと思うけど?
(軽口叩きながら大輪に顔寄せその香り嗅げば品のある甘い香りに恍惚の表情浮かべ至極至福だと言わんばかりに微笑んで)
んー、まあ、からかい甲斐のあるやつだからねぇ、俺がそれ言ったら、どんな反応するか気になるかも…
(美しくも不敵に唇を歪めて笑う貴女に呼応するように、こちらも微笑み)
そう言えば、あいつの花ってことは、アリスちゃんの花でもあるよねぇ?
(彼女とはどうなの? 仲良くできてる? と、金髪のツインテールが特徴的な少女のことを思い出して)
俺は世界の美しさだから良いんだよ…、間違いなく、あいつよりは俺の方が似合う、でしょ?
(軽口を慣れたように受け流し、目の前の薔薇の、萎れて色が褪せかけた花弁の一枚をそっとむしり取り)
あー…アリスね。ふふ、さぁどうかしら?多分好かれては無いんじゃない?色々手を焼いちゃうから。
(綺麗というよりか可愛らしいが当てはまる隣国の少女浮かべてはバツが悪そうに苦笑浮かべ乍態とらしく肩おろし)
ノーコメントで。全裸じゃなければ貴方の方が似合うとは思うけれど?
(香十分楽しんだのか薔薇から手を離すと他の花も見て回ろうと歩き出し貴方との距離空けて)
君にそんな顔させるなんて…、何だか意外、っていうか
(なんとも言えないような表情を浮かべる貴女に、不思議そうに目を開いて軽く首をかしげ)
わーん、そんな冷たいこと言わないでーっ
(おどけたように破顔し、気弱な声を出しながらあわててあなたの後を追いかけ)
腐れ縁みたいなものよ。お互いプライドが高いから困っちゃうのよね。
(額に手を当てやれやれと深く溜息溢すと「貴方も同じようなものでしょう?」と首傾け問い掛けて)
冷たい?事実だもの仕方ないでしょ?私は嘘は付けないの、覚えておいてね。
(悪びれた様子なくさらり言い放つも貴方後ろから来るの分かれば歩み止め薄桃色のスカート翻し緩く微笑みかけて)
なるほど…、あの子も結構、気が強いみたいだしね…
(二人の性格を考え、さらに先ほどの言葉からその関係に大体の見当をつけると、「なんかわかる気がするよ…」と小さく呟き)
ふふ、了解
(こちらを振り向き、口では一見冷たく聞こえる言葉を言っても、優雅に微笑む可愛らしい彼女に、お手上げといった様子で肩をすくめ。大股で歩いて一気に追い付くと、少し身を屈めて貴女の耳許に唇を寄せ)
でもね、君にそういうことを言われる度に、お兄さん、君のことをもっと好きになるよ…
気の強い子は嫌いじゃないのよ?ただ、ほら…趣味が合わないというかね。
(嫌悪感を抱いているわけでは無いと慌てて否定するも、何処か古典主義な彼女と自身比べ「まぁ、あとは歴史的にも戦争ばっかだったしね。」と付け加え)
冷たい事を言われて、好きになるなんて…貴方マゾなの?止めてね、私変態をいたぶる趣味は無いから。
(耳許で紡がれた言葉に軽く言葉返しながら先程密かに摘んでいた白詰草の花一輪相手の耳にかけるように添えて)
ふふ、本当は花冠でも作ってあげたかったのだけど、そう沢山摘むのも可哀想だから、一輪だけ。ね?
なるほど、相性の問題ね?
俺とアーサーよりはマシかな、表面上は
んー、まあ、戦争はね…
(顔を合わせれば言い争い、殴り合いにまで発展することも珍しくない自分達と比べてみて、君たちのはその分精神的に来そうだね、と苦笑し、貴女の言葉から苦い思い出を呼び覚まされ、わずかに渋い表情を見せ)
もー、そうじゃないってばー
(甘い言葉もさらりとかわしてしまう、ある意味自分の半身とも言える愛しい恋人に不満そうな声をあげるもどこか楽しそうで。自分の耳に添えられた感触に、そっとその位置に手を当てて白詰草の花の存在を確かめ)
君は、口ではどんなに冷たい言葉を言ったとしても、俺のそばを離れない
その事が、純粋に嬉しい、ってことさ
(「ありがとう」とお礼を述べながら、目を細めて微笑み)
さすがに女同士で殴り合いにはならないわよね。
(幾ら何でも暴力は良くないと苦笑浮かべながら同じとは言え男女の違い顕著に感じて)
御礼を言われるようなことはして無いわよ?
第一離れない、じゃなくて離れられないの。私とあなたは同じなんだから。
(紡がれた言葉に、恋人というよりも片割れだという感覚沸き立ち内心虚しさを抱きつつも、同じだからこそ酷く愛しい相手の手を掴み指を絡め気丈に笑いかけ)
そうだねぇ、俺も君たちが傷つけ合うのは見たくないよ…
(苦笑いの形に歪む貴女の頬を、指先で撫でて)
うん、君の言う通りだね…、俺たちは一つの存在だ…
(ついつい、“もしも…”などと叶わない妄想を広げそうにもなるが、それを諦めとも言う穏やかな気持ちで打ち消し、絡められた指先の力を強め)
あらあら、それは彼女の心配をしているの?大丈夫よ、私だって可愛い女の子は好きなんだから。あ、変な意味じゃなくてね。(頰撫でる指先心地よいのか瞳細めながら微笑んで)
だから、ね。ずっと一緒に居てね。もう見送るだけは嫌なの。貴方もこの気持ち分かるでしょう?
(絡まる指先に力込めそのまま貴方の手の甲に口付け)
(愛らしいピンクの薔薇の園を抜けると、白い大理石の、祈る聖女の像があり)
二人の心配だよ…
君は強いけど、手加減することばかりじゃなくて、自分を守ることも考えてね?
(聖女の周りには薄紫の、酔うほどに香りが強い薔薇の花が咲き乱れ)
大丈夫だよ…、俺たちは、死ぬときは一緒だ
君の哀しみも、苦しみも、歓びも、希望も、絶望も、…俺が一緒に背負うよ?
あら、ありがとうムッシュー。でも大丈夫よ、だって私は世界のお姉さんだもの。心配無用。
(くすり笑い気丈に振る舞うと絡めていた手を解いて聖女の像仰ぎ見て)
駄目よ。それじゃあ貴方に負担になってしまう。貴方が先に沈んでしまったらどうするの?私達は船、なんでしょ?
(自身の身を気遣う優しい言葉に嬉しく思う反面、誰よりも他人気遣う相手に不安も覚え強く叱責しては、聖女と同じように胸の前で手を組み瞳閉じて静かに祈り始め)
…ありがとう
(恋人であり半身でもある彼女の姿が、穏やかな表情で目を閉じる聖女の姿と酷似し、儚くみえるその姿と薔薇の香気に、めまいのような感覚に襲われ、やっと小さな声で、感謝の言葉だけ呟くことができて)
なんだか、寂しいね…
(崩れ落ちそうになる膝に力を込めるように息をついてから、人間とは違う、“国”という自分達の存在に対して、どこか嘲笑するように言い、祈る恋人をその背後からがばりと抱き締め)
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