ぬし 2015-04-08 19:45:11 |
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いいよ。自惚れなんかじゃないから。
(あえて的確な言葉を告げずに相手の反応を楽しんでいたが瞳泳がせて戸惑う様子を見れば少しは反省したのか意味深な言葉をはっきりと告げてやり。力で相手に勝てる訳もなくあっさりと手を剥がされ僅かに眉寄せるも一瞬見えた表情にすぐ機嫌を良くしては「あはは、顔真っ赤。」なんてどこか嬉しそうに笑い。)
…文太、
(迷う余地をなくす発言に一度動作を止めると相手のほうに目線を向け、煩く高鳴る鼓動が相手に聞こえないかと心配しつつも躊躇いがちに口を開き静かに名前を呼んで。不機嫌そうな表情が一瞬視界に入ってくるも束の間、すぐに嬉々として楽しげに笑う相手に弄ばれているような心地になり不貞腐れたように眉を寄せ「っ…笑うな!ああもう、」これ以上相手に情けない姿を見せられない為か頬から引き剥がした手をそのまま引き寄せて自分より小さな身体を強引に抱き締め。)
…何、どうしたの?
(名前を呼ばれた次の瞬間に抱き締められるという事態には流石に驚いたのか目を丸くして動きを止めるもすぐに状況を理解したようで。返事のつもりだろうかなどとぼんやり考えながら相手の背中に腕回して子供をあやすようにぽふぽふと軽く叩きつつ上記問い掛け。)
…なん、となく。
(腕の中で一瞬動作を停止させる相手を離すまいと少しだけ腕の力を込めながら、頬に触れる相手の柔らかい髪に鼻先を埋めて。顔を見られたくない、なんて理由で咄嗟にこんな行動をとってしまったもののそれを相手に明かすことは少々情けない為に口ごもりながら上記。背中を優しく叩く手つきに「餓鬼じゃねーよ。」と複雑そうに眉を寄せつつも少しずつ落ち着いていくのは事実であり表情緩め)
…ふーん。なんとなくで男抱きしめるんだ?
(理由を言おうとしない相手だが何となくという言葉で片付けられるような行動ではなく、追及する気はないものの相手の反応を見たいがためにまるでそういった趣味があるような言い方をし。餓鬼じゃないと主張されるも相変わらず優しく背中を叩いてやりながら「知ってる。」などと悪びれる様子なく返答し。)
っ違…!お前だからこうしたい、って思…――
(鋭い言及に動揺し硬直するも誤解されないようにと慌てて否定し、考えるよりも先に口をついて出た言葉に徐々に声量は落ち先程誤魔化した言葉のほうがはるかにましだった事を自覚してはこみあげてくる羞恥心にいたたまれず顔を伏せて。淡々とした返答に年下の相手からあやされているという事実にも吹っ切れたようで「…そうかよ。」ぽつりと呟いて大人しくされるがままになり。)
俺だから?…ふふ、光栄だよ。
(自身の失言に気づいたのか顔を伏せてしまう相手見て小さく笑い、勢いで言ったことだとしても嬉しいことに変わりはなく口許緩ませながら上記を。すっかり大人しくなってしまった相手の背中を叩くことをやめて少しだけ回した腕に力込めてはふと思い付いたように「…ねえ、岡目。」と相手の名前を呼び。)
…分かってて聞いただろ、
(思わず口走ってしまった言葉に対して嬉しそうな反応を見せる相手に多少救われるものの相変わらず相手の掌の上で転がされているような感覚は否めず、不服そうに問い掛け。あやすような手が止まるとともに名を呼ぶ相手に「ん、…何だよ。」少しばかり顔を上げると互いの表情を見ることが出来ないその体勢のまま応答して。)
なんのことやら。
(予想通りの返答だったが相手に指摘されればくつくつと楽しそうに笑いながら隠す気はないものの恍けて見せ。名前を呼べば反応してくれることに嬉しさを感じながら抱き合う体勢のまま相手の耳元へと唇寄せては「…好きだよ。」と先程言わなかった言葉を囁いてやり。)
あー…くそ、やられた…。
(受け流すように平然としらを切り愉しげな笑声を漏らす相手に眉間を寄せ、相手の言動に踊らされていることは悔しくあるもその関係に心地良さすら感じており、不思議とこみあげてくる可笑しさに小さく笑って。耳元を擽る相手の優しい囁きに鼓動は大きく高鳴り、ようやく聞けた言葉に「俺も、…俺も好きだ。」泣くのを堪えるような笑みを浮かべ相手の首元に顔を埋め)
なんで嬉しそうなの。
(相手が言葉とは裏腹に笑みを漏らす気配を感じてしまえばマゾなのだろうかとぼんやり考えながら上記を。相手の返事に対して「…ん、知ってる。」などと先程と同じ言葉を口にするも実際は確証など無かった為やはり嬉しいのか頬緩ませ。首元に掛かる息に擽ったさを感じながら相手の頭を優しく撫でてやり。)
っ…!ちげえよ!んなわけないだろ!
(心の内を見透かされたような鋭い指摘に言葉を詰まらせると一瞬狼狽えたように視線を泳がせるも慌てて否定の言葉を重ねて。いつもより少しだけ声のトーンが高い相手に自分と同様の感情を抱いていることを感じて嬉しそうに目元を緩め、「何で知ってんだよ。言ったことねーのに。」と撫でられるがままに冗談交じりに小さく笑って)
…でも本当は?
(狼狽えている時点でばればれだと気付いてないのか否定する相手に頷くことを促すように上記を。大人しく撫で受けている相手を見て犬みたいだと全く関係のないことを考えながら問いに対しては「岡目ってわかりやすいから。」などと含みを持たせた発言を。)
っ…そう、っつーか…お前ならいいかな、って…。
(反射的に肯定してしまいそうになるも寸での所で踏みとどまり、全てを認めるわけではないがあながち間違ってもいないため少し落ち着いた声のトーンで。よく言われる言葉に腑に落ちないとばかりに眉を寄せ首を捻りながら「そうか?セイのほうがわかりやすいだろ。」と他の同居人の名を出してみて。)
俺限定でマゾってこと?
(相手の発言はそうとしか捉えられず、逆に確信したのか目を細めて上記問い掛け。腑に落ちないといった様子で相手が名前を挙げた同居人について考えてみるも考えが変わることはなく「そりゃセイは好意を隠してないからね。でも岡目は隠そうとしてるのに隠しきれてないだろ。」などと言いながら証明するために頭撫でていた手を頬へと滑らせて顔近づけてみて。)
は…?…っちげーよ!そういうことじゃなく、て…!
(想定外の質問に思わずぽかんと唇を開き呆けた表情を浮かべるもそう誤解されても可笑しくない発言をしたことを思い返し頬が赤くなるのを感じながらも声高に否定し首を横に振っては上手く言葉で面得られないもどかしさに眉を寄せ。最もな指摘にぐうの音も出ず口を閉ざしてはそれでも不満げに「お前らが鋭いんだろ、…―ってな、にす…っ!」近付いてくる綺麗な顔立ちに身体を強張らせ身を引くこともできず顎を引き思わず目を瞑って。)
ぷっ…はは、わかってるよ。それだけ俺が好きなんだよね?
(呆けたと思えば顔を赤くしたりと変わる相手の表情を見てつい吹き出してしまい、肩揺らして笑いながら自分の予想を述べてはからかったことを謝罪するかのように相手の頭に手を伸ばして優しく撫で。反射なのか目を瞑られるが逆に都合良いとばかりに混乱する相手を他所に頬に手を添えたまま軽く口付け。)
っ…ああそうだよ、悪いか!
(楽しそうに笑い声をあげる相手にからかわれていた事に気付き耳まで熱くなり、宥めるように頭を撫でてくる手を不満げに睨みながらも的を射た問い掛けに誤魔化しても後々余計恥ずかしい事態になることを学習したのか自棄くそのように。うっすらと眼を開きかけるも触れる柔らかな唇と間近にある相手の顔に再度硬く目を瞑り)
悪いとは言ってないだろ。
(自棄くそにも聞こえる返答を聞けば相変わらず楽しそうに笑いながら上記告げ、ふと目元緩めて優しい表情浮かべては付け足すように「俺も嬉しいよ。」などと。相手の様子を冷静に眺めてびびりすぎだと内心思いつつ触れるだけのキスをしては少し離して様子伺い。)
そうだけど、…あー…もう…!
(相手の言動に一喜一憂してしまう単純な自分に行き場の無い憤りのようなものを感じながらも穏やかな表情で付け足された言葉は素直に嬉しく、ばつが悪そうに自身の髪を掻き乱して。唇が離れるとゆっくりと目を開き俯きがちに手で口許を押さえては「…柔らかいんだな、男でも。」なんて呟くように。)
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