◇ 2015-04-07 15:10:11 |
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何かに縛られている事は、楽な事でしょう。
悩まずとも選択肢は限られているのだから。
真の自由とはとても息苦しいものだとも思うの。
何をするにも自分に責任が付き纏う―…一歩も動けなくなるのではないかしら。
最後はとても苦しいものだったけれど、あの人の籠はとても居心地が好かったわ。
束縛とは一線を越えるととても甘美な毒と為るのね。
匂いのする描写を書けるようになりたい。
雨に濡れた土のにおい、パンの焼ける芳ばしいにおい、風呂上がりの石鹸のにおい。
文字を読んでいたら、ふわっと香ってくるような、そういう――…。
お早う。今日は雨が降ってるから、早めに家を出ないと。
あ、朝ご飯出来てるからちゃんと食べないと駄目だよ。
…こら、うだうだしないでさっさと布団から出て用意する!
全く、相変わらずお前は世話がやけるね。
そんなだったら嫁の貰い手ないんじゃない?
―…拗ねるなって。もしそうなったら、僕が貰ってあげるから。
( セリフのみ練習。大和守安定くん。
刀剣男士は全員出来るくらいになりたい。 )
( 個人的に安定と清光は凄く似ているという感覚が強いから言葉選びも似てしまう。
審神者に対して犬みたいに甘えるのが清光、猫みたいに甘えるのが安定という印象だなあ。 )
(狭いワンルームに配置された一人用の寝台に仰向けの状態で横たわる。開け放たれた窓からは小雨の音と肌寒い風が流れ込み、瞼を伏せるとまるで自分の体内に浸透し溶け合うような感覚さえ抱く。羊水の海に漂っていた頃のような心地好い安堵に満たされ、少しずつ息を吐き出し無意識に強張った身体は弛緩してゆき。意識を飲み込むような濁流に身を委ねると、ものの数分で眠りに落ち規則的な浅い寝息を立て始め。――腹部への圧に眉間に皺を寄せながら安息の場から強引に引き摺り出された事による不機嫌を露わに薄らと両の貌を開くと、腰の辺りを跨ぎ馬乗りになるような体勢で此方を見下ろす恋人の姿が目に入り。小さく舌打ちを漏らすと込み上げる苛立ちを誤魔化すかの如く目を隠す程に長い自身の前髪を掻き乱し、悪態や文句の一つでも吐いてやろうと相手を見据えたところで白い頬を伝う雫が見え、瞠目し思わず言葉が閊える。嗚咽一つも上げず、ぱっちりと開かれた双眸から次から次へ静かに零れ落ちていく透明な水は頬の輪郭をなぞり、顎へと辿り着くとそのまま重力に従って己が着用しているTシャツに滲みを作った。泣いている事に気付いていないのか、それを拭うこともせずにその潤んだ海松色の目に己の姿を映している。頭に浮かんだのは困惑や動揺、何故泣いているのかという疑問ではなくただそれを美しいという静かな感動で、声を掛ける事も涙を拭ってやる事も忘れて口を閉ざしたまま、静かに雨を降らす恋人を見つめて。先程よりも薄暗い外からは、静かに泣くような音が続いている。)
( いつもより小説ロルです。ちょっとかっこつけすぎたかもしれない。 )
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