◇ 2015-04-07 15:10:11 |
通報 |
―…。
(鼻腔を擽る空腹を唆る香りに眠りの海を彷徨っていた意識は緩やかに浮上し、鼓膜を震わせる囀るような穏和な鼻歌が耳に入り瞼を震わせると半分程眸を開き。視界を整えるかの如く幾度か緩慢な瞬きを行うと、独り暮らし故に狭く家具も少ない閑散とした自室が映り込み。カーテンの隙間からは柔らかな朝陽が己の胴を横断するように差し込んでおり、部屋の中央へと伸びる其れを視線で辿るとその延長線上に鼻歌の音源の姿を確認し。就寝前は隣に居た彼女は己を起こさぬように寝台を出たのだろう、二人用とは言い難い掛布団は自らの長身に綺麗に被さっており確かな気遣いが窺える。外食が多い故に不使用と言っても過言では無い台所の存在を再認識しながら、冷蔵庫の貧相な中身を脳内の片隅に思い起こしながら流暢な手付きにて調理をする後姿を眺め。普段下ろしている髪を一つに結い上げ露わと為った細い首筋は遠目からでも艶やかに映り、其処から意識を逸らすべく目線の位置を時折台所をうろつく足許へと移し。暫しそうしているも漸く上体を起こすと、両腕を天井へ伸ばし左右に捻る事で軋む身体を解し深く息を吐き出す。室内に漂う芳ばしい香りは味噌汁だろうか、其れに誘発されるが如く寝台から下り立ち、此方の起床に全く気付かぬ相手へ背後から歩み寄ると其の侭腹部に両腕を緩く回して抱き寄せ。己と同じ洗髪剤を使用したにも関わらず仄かな甘さを含む香りが鼻先を擽り、驚き硬直する彼女に構う事無く少しばかり屈むと白い項へと鼻先を寄せ。"もう、…甘えん坊。料理出来ない。"呆れ混じりの穏やかな不満と弾むような笑声は心地好く緩慢と瞼が下りる。料理の障碍に為っている事は自覚している為逡巡の後に少しばかり腕の力を緩めると、それを合図にしたかのように小気味良い包丁の音は響き始め調理再開を察知し 「…朝飯、なに?」 寝起き故に口数が少ないのは御愛嬌、得意気に紡がれるクイズ形式の献立に耳を傾け、悩む素振りを見せながら湧き上がってくる愛おしさに思わず唇は弧を描いてしまう。胸の内に沁み渡るような幸福感を抱きながら、先程視界の端に移り込んだ三角の握り飯と葱入りの出汁巻き卵には気付かぬ振りを。)
( 久し振りのロル練習。平和とは屹度こういうこと。
けれどスランプ気味…うぼあ。かなしい。 )
>◇様
素晴らしいロルの後に失礼致します。
Cominciamo Insieme,と言うトピ名の場所を作りましたので、是非ともそちらにお越しくださいませ。
>ユーリ(from.牧場物語)
(一日の営業を終えた黄昏時、西の空に揺らめく日差しは真昼の日差しの余韻を残し町を暖かな橙色に染め上げている。空調設備の整った店内から一歩足を踏み出した途端に身体に纏わり付くような微温い外気に無意識の内に眉間に微かな皺を寄せながら、後ろ手にゆっくりと扉を閉めると傍らに[CLOSED]の札を立て掛け。佇んでいるだけで首の後ろに汗が滲むような夏季特有の不快感を抱くと、逸早く母親の待つ自宅へ向かうべく擦れ違う町の住人達への挨拶も程々に、早足気味に歩みを進めてゆくも"今晩は、ユーリ!お仕事お疲れさま。"背後から掛かる柔らかな声に足は止まり。緩慢とした所作にて振り返った先には声色通りの人物が居り、此方に変わらぬ笑顔を向けている。夏の花に喩えると向日葵と言った所だろうか。自分には無い天真爛漫さと、彼女が後ろに背負った夕日の眩しさに双眸を細めて。) …こんばんは。 (言葉を探すべく数十秒思考を巡らせたにも関わらず、夏の暑さに蕩けた脳内に浮かぶ言葉は挨拶のみ。無愛想な言動に様々な中傷や陰口を叩かれた事もあるが、目の前の牧場主を含め町の住人は其の素振りすら見せない。今も何処か満足げに笑みを浮かべており、其れに思わずつられてしまいそうになる。ふと視界に入る小麦色の頬に付着した赤黒い汚れへ手を伸ばし、不思議そうに頭部の角度を傾ける彼女に構う事無く親指の腹で其れを拭い取ると、痛むのか形の良い眉を歪め小さく肩を縮めており。) ……怪我? (牧場主という仕事柄か、町医者がぼやくのも理解出来る程に彼女の身体には小さな怪我が絶えない。その上、其れを放置してしまうのだから余計に質が悪い。悪戯がばれた幼子のような情けない笑みを漏らす彼女に呆れの混じる溜息を落とすと、服の裾から伸びる細い腕を掴み目と鼻の先に在る自宅へと歩みを再開して。"ちょ、ちょっとユーリ!?掠り傷だし、大丈夫だから!"何て慌てながら半ば引きずられるように着いて来る彼女の言葉に返答する事も無く、自分よりも怪我に煩く世話焼きな母親の対応を脳内で思い描きながら小さく唇の端を上げて。)
( リハビリに、はじまりの大地のユーリちゃんと主人公のリオちゃん。
未だ百合って程ではないけれど…(未だ)
こういうほんわかした作業ゲームが好きです。
牧場物語は女の子キャラが可愛いと思います。エリィとポプリが好き。 )
>創作
(重厚な鋼の扉を閉めると外の喧騒を思い返し、疲労感を逃がすよう静かに息を吐き出す。仕事場である研究室の端、簡素な寝台に横たわる少女の元へ靴音立てず忍び寄ると、傍らに立ち無表情の侭に其れを見下ろし。伏せた瞼や引き結ばれた薄い唇、身動き一つ取らぬ其れは呼吸により微かに上下する胸部の動きが無ければ生死の判断が付かぬ程であり、人間よりも精巧な人形に近い端整な姿に感嘆に言葉を詰まらせ。透けるような白皙の肌は滑らかで、簡素な麻のワンピースから伸びる細い手足は頼り無く、其の引き締まった部分に嵌まる鈍色の枷に因って華奢さが強調されており、己の微塵程の庇護欲を掻き立てる。ひとたび少女に触れてしまえば自分の中の何かが壊れてしまうかのような背徳感が背筋を這い上がり肌が粟立つのを感じ、形容し難い焦燥に似た感情に唇の端を吊り上げながら恐る恐る隻手を伸ばすも、腹部にて組まれた指が微かに動くと手は虚しくも宙にて止まり。続いて細く長い睫を震わせ緩慢とした所作にて目を開いたかと思うと、焦点の合わぬぼんやりとした面持ちで浅縹色の双眸を此方に向ける相手に、其の場に跪き目線を合わせながら先程と一変し柔らかな微笑を浮かべてみせる。) お早う。…気分はどうかな。 (警戒心を最小限に抑える為とはいえど、普段使う事の無い優しい声色は此処に部下が居れば卒倒してしまう程であろう。脳裏を過る思考を余所に追い遣りながら、久方振りに使用した表情筋が強張るのを感じつつ彼女の返答を待つ事数秒。"…わたしの、おうじさま。"吐息と共に紡がれた言葉に脳内は真っ白に塗り替えられ、偽りの表情は呆気無く解かれ驚愕と動揺に瞠目し。硬直した侭の己に構う事無く、数日眠っていたにも関わらず容易く上体を起こすと頭部を胸の中へ抱え込むかのように回される腕と肌触りの良い衣服の感触、鼻腔を擽る少女特有の仄かに甘い香り、そして想定外な展開に頭は思考を投げ出し。御機嫌な様子で身を寄せてくる少女に相対し、未だに硬直が解けず無表情且つ無言の侭視界いっぱいに映り込む肌色を遮るように瞼を伏せると、込み上げてくる乾いた笑みを零して。)
( あ…あれ?途中から訳分からなくなったシリーズ。
ロルよりも頭の中のリハビリから始めないといけないかもしれません。
軍部の研究者(冷徹堅物)と行き倒れていた不思議な少女(メルヘン)。 )
>loin様
( わあ、同業者さんですか。コメント有難うございます!
私も同じく、近頃はほとんど本丸を空けてしまっている状態で…。
加州や長谷部あたりが拗ねてしまいそうです、本当に。()
( ジブリ作品の中で柵越えCPを作ってなりきりをしてみたいなあ、と。
ハウルとジーナさん、次郎さんとアリエッティ、アシタカと菜穂子さん。
恋愛感情が無くても面白そう。何より考えているだけで楽しい。 )
赤ペンをどうぞ
あなたのようになれたなら
どんなに どんなに よかったろうなぁ
沢山の期待を背負う事は、重く苦しいものだったでしょう。
お疲れさまでした。そして、本当に有難う。
――御冥福を御祈り申し上げます。
私は其れに寛容だと思っていたけれど…もやもやします。
似通ったロルなんて数多あるでしょうに、ね。
斯様な気持ちに為るのも久方振り。
それくらいあの方に心を傾けているという事かしらね。
刀剣男士の王道CPも良いけれど、殆ど接点が無い二人だとどうなるのかしら。
…想像が出来なくて少し面白そうかも。
合う合わないを含めて、やりとりの幅が広がりそう。
トピック検索 |