焦れったい幼馴染み

なら何で俺を避けるんだ(相手の瞳をじっと見て嫌いじゃないなら何で俺を避けるんだと不思議で)

だからそれは...えっと
(相手と見つめ合う状況に我慢ならず、真っ赤になりながら視線を下げて口ごもり)

(真っ赤な顔になる相手を見て)
そんな顔するなよ、勘違いするだろ(苦笑いをしてはキッチンに向かい)

え？
(相手の最後の言葉が引っかかり思わず顔を上げるが既に背中しか見えず)

(キッチンにつけばチャーハンの準備をしはじめて)

馬鹿だな....俺
(緩くなった珈琲を飲みながら小さく呟き、キッチンから漏れる音に耳を傾け)

(チャーハンを作っていればスープも作りはじめて)

(ソファにダランと座ったままぼーっとし)

(作り終われば相手の分だけよそいテーブルに置き)

あっ...ありがと
(身体を起こし相手を見上げながら御礼を言い)

(何か体がだるいなと思いソファーに座り込み)

あれ？恭一食べないの？
(無言でソファに座る相手を振り返り)

食欲無いから(ソファーに座りながら少しだるそうに)

は？......なんか熱くないか
(相手の言葉を聞きすぐに近寄るとおでこ手をあてて)

気のせいだろ(熱いと言われれば風邪かと思うがまさかなと思いヘラッと力なく笑い)

食欲...ないんだろ？ 頭痛とか腹痛とかは？後は..喉？
(力なく笑う相手に眉をしかめなが相手に質問し)

いつものお前に戻ったな(ヘラッと笑いながら相手を見て嬉しそうで)

......馬鹿な事言ってないでさっさと布団行けよ
(嬉しそうな相手に照れかくしに荒々しく言い心の中で(ごめん)と呟きながら立ちあがらようと手を伸ばし)

そうだな、明日会社休めないしな(相手の手を取りそこまでふらつきはしないが今だけだからと思いながら手をギュッと握りしめて)

明日悪化してる様だったら休めって.....風邪薬とか置いてないのか？
(すぐに無理をする相手の様子を見ながら相手の手を握り返しながら引っ張り)

無理だよ、俺が休んだらいろんな人に迷惑かけるから(手を握り返されると嬉しくてニコッと微笑みながら｢風邪薬は無いよ、引かないと思ってたからな｣クスッと笑いながらベッドに倒れ込み)

そうゆう問題じゃねーだろ...お前倒れたら意味ないし
(相手の笑顔に見惚れ少し視線を逸らしながら、ベッドに素直に入った相手を見届けると「なんか食べれそうな物と風邪薬買ってくるわ」とベッドを離れようとし)

いい、ここにいてくれ(ベッドから離れようとする相手の手を握り寂しいのか相手を見つめて)

え？でも薬....
(振り返り相手の表情を見て口を閉じ「ねっ寝るまでだからな」と言いながら握られた手を握り返しながらベッドの脇へ腰を下ろし)

ありがと(手を握り返されると嬉しく安心したように微笑み)

お前が甘えるなんて珍しいよな
(自分より昔から大人びている彼の珍しい行動に嬉しさから小さく笑い、繋いだままの手に鼓動が高まるのを感じ)

風邪引いてるからかな？(相手の言葉を聞けば苦笑いして)
お前の鼓動早いな(クスッと笑いながら自分の鼓動も早くなっていき)

......仕方ない..だろ
(指摘されると真っ赤になりながら恥ずかしさに我慢できず。顔を背けてしまい)

顔背けるなよ、お前の顔もっと見ときたい(相手の手を握る力を強めては相手を見ていて)


(今日はもう落ちます。ありがとうございました！)

ツッ......恥ずかしいんだって
(パッと顔を戻すと目があい、耳まで赤くなるのを感じながら口元を手で隠ししどろもどろに答え)


(了解です！お疲れ様でしたー！)

何で、恥ずかしいんだ？(相手の言葉を理解しようとするが風邪を引いてるせいか訳がわからなくなり)

いっいいから....もう寝ろって！
(話を逸らしながら、相手にもう寝るようにと諭し)

好きだよ、秋(優しく微笑み手を握ったまま眠りにつき)

..........へ？
(目を丸くし彼の言葉に暫く放心するが、すぐに真っ赤になりながらベッドの端に顔をおしつけて眠った相手に小さく呟き)
それは友人としてか？それとも....?

(風邪のせいか数時間して汗だくでうなされていて)

(タオルで汗を拭い、汗を吸った寝巻きを見て「着替え....させた方がいいよな？」小声で呟きながら立ち上がると着替えをとりに行き)

(熱いのか相手がいけば目を覚まして自分から服を脱いではまた寝てしまい)

(自分から脱いでくれたのは助かるが、そのまま寝てしまった相手に「やっぱ...俺が着せなきゃだめだよな？」と小さく呟きながら静かにベッドにあがるが相手の裸姿に思わず固まってしまい)

(相手に気づかず相手の元に寝返りを打ち苦しそうにしていて)

ツッ.....
(恐る恐る相手に触れて身体の汗を拭きながら洋服をきさせようと身を乗り上げ)

(相手が身を乗り上げてくれば寝ぼけてギュッと抱きしめて)

おっおい？！ 恭一
(相手の予想外の行動に目を丸くして恥ずかしさから慌てて名前を呼んで)

(名前を呼ばれれば、ぴくっと反応するが目を覚まさなくて)

(肩を揺すって起こそうかと手を伸ばすも、相変わらず苦しげな相手に伸ばしかけた手を下ろし静かに相手の懐から抜け出そうとし)

(相手が抜け出そうとすれば、ギュッと抱きしめて相手を離したくなくて)

ぬっ...抜け出せねぇ
(そろそろ恥ずかしさも限界なのだが、抱きしめられるのが嫌なはずはなく、少しだけと心の中で呟きながら相手にもたれ掛かり)

(もたれ掛かられると抱きしめたまま安心したように微笑み)

(安心した様に眠る相手に苦笑し、相手の顔にかかった髪を優しくどかしてやり)

(相手を抱きしめたまま呼吸もましになりうなされる事もなくなり相手を抱きしめていて)

起きたらやばいよな...この状況
(ぽつりと呟きながら相手の顔を凝視しそっと唇を触り)

ん･･･(体を少し動かすが相手を離す気配は無くてスヤスヤと気持ちよさそうに寝ていて)



(遅くなって、申し訳ありません。またきてくださると嬉しいです)