見世物奇譚/指名BL

＞幸明

うグ。――旦那様ァ…此方の彼は奇術師でしてネ。決して悪い子じゃあございません。アイヨーッ、ホレ。この子の持ち味と言いますか、口を紡ぐは嘘ばかり。本音の一つも見せやしない世にも変わった二枚舌でして(よもや羽衣が名指しで指定されるとは、思っても居なかったその指名に聊かバツの悪そうな間を一つ。しかしそこは木戸番、直ぐに相手の興味を少しでも引き出すような口上交じりの説明を行い。明らかに自分の話をされているにも拘らず愛想の一つも見せやしないその姿に頭を抱える思いで羽衣を呼び寄せ、近くまで来る羽衣が『良くぞいらっしゃいました旦那様。』と掠るような低き声で挨拶を行い、当然前述の口上からそれが真裏の事を心根に落としている様子で)

＞相良
おやおや！呼！旦那様良くぞいらっしゃいました。仰る通りでございます。ホラ何処も彼処も経営難と唄われますが金魚鉢も例には漏れずに、ハイ本日はお休みを頂いておりますヨ。(小屋の中此処が潰れたら自分たちは如何したら良いのかと連日問われるその質問、一部の演者からすればまさにその言葉の通りに命が掛かる問題だからこそ此方の身としても耳が痛い質問で。それを適当にあしらって居る最中下駄の音が響くと「ハイハイハイ！」と現れて、相手の言葉を肯定し。それでも情けない様子は見せず飽く迄も明るい雰囲気を保ちつつ「もしも旦那様が演目を楽しみに来られてたなら申し訳ございません。アイヨーッ、金魚鉢は本日も明日も明後日もお休みに御座います」申し訳ないと言う様子を見せながら店の状況を伝えて)

(/出会いの場面からで了解いたしました。とても素敵な買い手様でドキドキしております…!どうぞ宜しくお願い致します！)

＞No,38様
(/ご質問ありがとうございます！現在は貝細工と猩猩以外は未だ決まっておりません。希望は全役埋まっておりますが達磨と猩猩が14時までのKeepとなっております。他の子でも希望が被った場合は選定式になっております。)