大和撫子(♂)×イケメン王子(♀)の恋日記

別にいいよ。涼華のかーわいい姿を見れたから僕は満足だし（彼女の要望はわがままとはとらえずむしろここまで甘えてくる彼女を「可愛い」という言葉で表しにっこりと満足げに笑っており）

あ、ぅ…(可愛いと言われると顔を赤くして見られないように服を握り締めて顔を隠し「楓はかっこいいよ…」ぼそっとつぶやくと耳まで真っ赤になり)

ありがとう（普段可愛いと言われているためかっこいいと言われる事が何より嬉しく思えしかもその相手が愛する彼女とあらば尚更で嬉しさのあまり「じゃあ今日は一緒に寝ちゃおうか」ととんでもない爆弾発言を笑顔で言い）

え？い、いやそ、それはちょっといそぎすぎのような(彼の言葉を聞くとバッと思わず彼の顔を見てしまい大好きな彼と一緒に寝れるのは嬉しいが初めて来たのに一緒に寝るなんてと思うと顔を赤くしながら慌てて頭を振り)

あ、そっか。まずはお風呂からかな？（まるで気にする様子を見せずむしろ楽しそうにしており慌てている彼女を見つめては「お風呂」という単語をだし進路を変更し脱衣所へと向かい）

ち、ちがうちがう！楓もういいから降ろして！(お風呂と言われるとさらに慌ててこのままお姫様抱っこをされていたら連れて行かれてしまうと思いバタバタと暴れ出して)

あれ、もうちょっとこのままがいいんじゃないの？（暴れられると連れて行くのが容易ではなくなってしまい一度立ち止まるも元はといえば家に着いてもこの状態でいるのは彼女が望んだからではないかと言い出し）

も、もう大丈夫！(先程までは甘えていたがいろいろ大変な事になってきて甘えていちゃダメだと思いへらっと笑って降りたいのか足をプラプラさせて「お風呂の前にご飯食べよ？ね？」と言い聞かせるように首を傾げて)

うーん……分かったよ（最初はもう少しこうしていたいと想ってしまい躊躇ってしまうのだがしばらく考えて渋々ながらも彼女の言葉を受け入れ降ろそうとしゃがみ）

ありがと(そっと床に足をつけて彼から降りるとここまで運んでもらえて嬉しかったのでニコッと笑いしゃがんでいる彼の頭を優しく撫でていい子いい子をしていて)

子供扱いしないでよー（撫でられるのは嬉しいのだが何だか今の感じはどこか子供扱いされているような気がしたので不満そうに頬を膨らませ）

ごめんごめん…ふふっ(頬を膨らませて不満を言う彼を見て謝るもその姿が可愛らしくて口元に手を添えてくすくす笑っていて可愛いなーと思って頭を撫で)

むぅ……（謝ってもその態度から本当に反省しているのか疑問に思い何か仕返しができないか考えると突然彼女の服に手をかけボタンを外そうとし）

な、なにして！(頭を撫でていると急に服に手をかけられてビクッと体が強ばり外されないように後ろに軽く下がって服を守るようにギュッと掴んで)

え？ただ涼華の服がちょっと乱れてたから直そうとしただけだよ？（相手の様子を見ておかしそうにクスクスと笑いながらも内心ではもう少しだったのにと悔しがっており）

そ、そうなの…？(疑いの眼差しを向けていたが先程までお姫様抱っこをされていた為服が乱れていたのはあながち間違いじゃないかと思い自分で服を直してよしっと思い)

そうだよ。ひどいなー……信じてくれないなんて（図星ではあったものの彼女はその事実を知らないのでそんなつもりはなかったと言ったような態度を見せると拗ねたように顔を背け一人歩き出し）

え、あっ…ご、ごめんね？(一瞬とはいえ疑ってしまい拗ねた彼の腕を掴んで申し訳なさそうに謝り怒っちゃったかなと不安そうにじっと見つめていて)

どうしようかなー。変な気持ちはないのに疑われちゃったし（謝られて背中を向けるように立ち止まり不機嫌そうにしているのだが顔はごまかせずニヤニヤと笑っており）

うぅ…ごめんね…(怒ってると思うと泣きそうな声を出してギュッと後ろから抱きついて謝りグリグリと背中に頭を押し付けて許してもらおうと頑張り)