ミズタマリ 2015-03-30 20:39:04 |
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ある日の朝、少女は異様な空気を察し起きた。
周りを一瞥するも特に何もなく一瞬何も無いのでは?、と思ったが胸の奥の何かが違うと告げていた。
そして少女は姿の見えない「何か」を警戒して、その場から動かずじっと息を潜めていた。
そしてーーー起きた。
外から女性の断末魔が聞こえた。少女はすぐに反応して立ち上がると窓を開けた。だがそれが予期せぬ事を引き起こすトリガーとなった。
少女が窓を開け視線を下へ降ろすと人間が死ぬとこうなるのか、と疑ってしまうほど異形な形で人が死んでいた。人が血糊のように薄っぺらく張り付いていたのだ。衝撃を受けたであろう腹部は血が止血していて黒ずみ始めていた。ちょうど少女がその姿を捉えたのとほぼ同時に何かが動いた。それは少女が開けた窓のレールの軋む音に反応した、少女が見えていた景色が一面黒色に包まれる。驚きに身を引いた少女だったが、身を引く前に頭部を補食された。
少女の立っていた場所には頭部の無い人の形をした何かがそこに存在するだけだった。
ーーーーそれが残酷な惨劇の始まりだったーーーー
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