主 2015-03-28 21:41:04 |
通報 |
ええええ…ちょっと待ってください。あ、そんな哀れむような目で見ないでください。いや、ちょ、あのーもしもーし、私、本当に天使ですから。最近はやりのオレオレ詐欺とかじゃないんで、ほんと。(白い衣装をパタパタさせて住む場所が無くなってはかなわないと慌てだし
あーもう、近所迷惑だから騒ぐなっての…なんなんだよこれ…自称天使の頭おかしい奴につきまとわれるフラグとか立てた覚えないぞ…
(家の前で騒ぎ立てる相手を宥めながら己の理解を超えた展開に頭を抱えていて
あ、ゴメンナサイ…(しゅん、としてから何か思いついたらしくパッと顔を輝かせ
そうだ!これでどうデス?(ブァサっと純白の羽を背中から広げて見せて
本当はあんまりやっちゃいけないケド…まぁ今日の寝床かかってるしイイヨネ、うん。(勝手に一人で納得して
は?何を…ごふっ!?
(今度は何だと呆れ顔で次の行動を待ちかまえているとバサッと相手が広げた羽が不幸にも顎にクリーンヒットして完全に白目をむいて気絶してしまい
さーこれで信じてくれたでsy…ってあれ?どうしました⁈あ、ぶつけちゃった⁈タイヘン!(大慌てで羽を仕舞って勝手にベッドに寝かせてテキパキと処置を施していく
…こんなもんかな。タブンこの位ならすぐ目がさめるはずだし…。(枕元で凝視しながら待つことに
い、てて…って、お前っ…いつの間に!?
(気絶した時にぶつけた頭の痛みで目を覚ませば目の前には先ほどの自称天使の顔があって、何故彼女が自分の家の中に居るのかビシッと指摘して
いつの間にも何も、キミが倒れちゃったからココまで運んできたんデスからネー(ドヤ顔でふふんと胸を張り
いやーあのまま放っておいたら大変危ない状態デシタ。(適当に話を盛っていかにもといった様子で前髪をかきあげ
そうか、それはわざわざ悪かったな…とでも言うと思ったかぁ!そもそも思い出してみたら全部お前のせいだろうがっ
(なるほどと相手の言葉に一瞬だけ納得するような反応を見せた後で、そもそもの原因が相手にあったことを思い出して、にもかかわらずまるで恩着せがましい物言いに対して声を荒げノリつっこみを入れて
ぅおおっ⁈なんというキレのあるツッコミ…!コレハ只者ではありませんネ…!!(ノリツッコミまでして見せた相手を更に気に入ってしまったのか謎のオーラを発して
はぁ…なんかドッと疲れた…
(こちらは全身で迷惑ですというオーラを発しているのだがそれに対して全くへこたれる気配がなく、むしろテンションが上がっていく相手にガクリと脱力をして
お疲れのようですネ〜(ぴょこぴょこと動き回り
そうだ、疲れた時にはマッサージ。天界で先輩方に鍛えられたこの腕、とくとごろうじろデス!(何かの時代劇で覚えたようなセリフを言って相手をごろりと転がすと適当にマッサージを始め
(すみません、そろそろいい時間ですのでお先に失礼致します。おやすみなさい…)
まだその設定引っ張るのか…
(天界という如何にもな単語が相手の口から聞かれればあくまでも天使という世界観は貫き通したいのかとため息を零し
おおお…てか、妙に上手いなお前…あー、そこっ…
(横にされてマッサージを受ければ思っていた以上にマトモどころか相当手慣れている様子で、凄いなと思うのと同時に、本当に天使なのかという疑いは深まって
だーから設定じゃありませんてばぁー(どうしたら信じてもらえるのかと思考を巡らせて
んーでもそれらしいことも出来ませんからネー成績いっつも半分より下デシタシ?どうしたら信じる気になりマスー?(もっちゃもちゃとマッサージを続けながら
んあー…?とりあえずさ、右肩の辺りも結構こってんだよなー、そこを念入りに頼むわ(腕前のいいマッサージに心地良さそうにしていて、脱力したまま質問へと答える代わりに要求を口にして
そうしたらもしかしたら天使って信じるかも、うん(よほどマッサージが気に入ったようで適当にそんなことを言いながら寝そべり
エー…絶対嘘でしょうソレ…(そう言いながらも悪い気はしないらしく、右肩のみならず両方がっつりほぐして
にしても意識モーローじゃないデスカ。また寝ちゃいそうですネー(まあそうなったらその時だと楽天的に考えモギュモギュと。
さあな…俺は信じるかもしれないと言っただけだし…そもそもお前が一万歩譲って本物の天使だったとしてだな、こんなとこで何してんだよ?(適当な発言について指摘受けると言葉をぼかして誤魔化し、相手が天使だったという想定で話しを進めて素朴な疑問なげかけ
よくぞ聞いてくれマシタ!!(きらっきらと目を輝かせてベッドの端に座り
天使はデスね、人類の皆さんのサポートをする職業なのデス!(キリッと誇り高く
シカシ、本物の天使になるにはそれなりの…ウーン分かりやすく言うと大学を卒業して資格の取得?が必要なワケですよ。(服のポケットからノートや教科書のようなものを次々と取り出してみせて
妙にリアルで嫌だな…大学とか資格とか夢が壊れるっていうか…(相手の例えを聞くと、自分たち学生と殆ど変わらない裏事情を抱えているという事実に自分の中の天使という存在の高尚なイメージが音を立てて崩れていき
で…?それとここにいることとどう繋がるんだ?(全て信じたわけでは無いもののとりあえず相手に話しを合わせておき、更に質問をし
まあその辺は仕方ないデスよ、でもこの職自体には夢も希望もありマスし、人気なんですヨ?(某ネズミーランドのキャストみたいな?と例えを付け足して
それで、無事学科を卒業したのちには最後の課題として、人をよく知り、良きサポーターとなれるように人間界でのホームステイがあるのデス。その期間なんと半年!(謎のドヤ顔で両手を広げて
やっぱお前、絶対人間だろっ(某ネズミーランドだとか何故そんな余計なことばかり詳しいんだと考えた時に、やはり相手が天使な訳がないと鋭く指摘をして
ったく…妙に精巧な作り話にまんまと騙されるとこだった…(相手の話す内容は自分でもなるほどと思える部分もあったが、それもよく出来た嘘だと思っておくことにして
別に天使がネズミーランド知ってても良いでしょー!人間界についての話は特に好きな科目だったし…好きすぎてそれ以外は残念過ぎる成績だったけど…。(不満なのか頬を膨らませてむくれる
…仕方ないな、こうなったら意地だ。キミに「奇跡」をみせてあげる!いつもだったら絶対にやらないとっておきだよ。(両手をおにぎりでも握るように重ねて
ふーん…さっきからずっとアホだアホだとは思ってたけどここまで筋金入りだったとは(これでは成績の殆どが半分以下というのも頷けるなとフォローを入れる余地もなくズバッと言い切って
奇跡ねぇ…出来るのか?お前に?(挑発的に言いながら手元に集中し
よく見ときなよー。(ぱっと手の中の何かを放り投げると、球体のそれが凄まじい光を発して
…そりゃー!(光が消えたと思えば部屋中に鮮やかな色とりどりの花びらが吹雪のように舞い、床についた瞬間に溶けるように消えていくという光景が広がっていて
おおっ…(目の前で繰り広げられた神秘的な光景に目を見開き
なるほど、確かにすごいな…でも、これ何の役にもたたないよな(相手が自分たちとは違った何か不思議な力を持つ存在であることを認めつつ、あくまでも冷めた対応をしていて
ちっちっち、分かってないデスね。(ニヤニヤと指を振ってみせて
この夢も希望もありゃしない現代社会にこそ!こういう神秘、Roman、その他諸々が必要なのデス!(テンションが上がったのか思わず花吹雪を背景に再び羽を広げて力説し
お、おう、そういうもんかね…(明らかにテンションが上がっているのが見てとれる相手の様子に気圧されていて
しかし、あれだな、お前は天使より奇術師とかの方が向いてるんじゃないか?(現実に天使がどんな役割を担う存在なのかまではわからないが、少なくともこういうのは違う気がするとは思えていて
あ、よく分かりましたね。最初は手品師志望デシタ。(ピンポーン、と片手でマルをつくり
でも、天使でないと出来ないコトもあるんデス。私はソレを叶えるためにココに来ました。…お願いデス。ココに置いて下サイ。(いつの間にか花は消え、ただ穏やかな香りだけが残る。その中羽をしまい人の姿になった天使(自称)がちょんと座っている
こういう熱い奴に弱いんだよな…(天使としてどうしてもやりたいことがあるという情熱の伝わる言葉に胸を打たれ小さくポツリと呟き
はぁ…全く、何で俺はこう面倒事を抱え込む羽目になるんだ…(何だかんだ言ってこうして頼み込まれると断れない己の甘さにため息が零れ
ああ…ただし俺にもお前の夢の先に何があるのか最後まで見届けさせてくれよ(瞳を輝かせる相手に小さなため息を一つ零してから顔をあげ、こうして出会って共に過ごすこともきっと何かの縁で、せめて自分には相手が天使としての生き方を選んだ意味、それを見せて欲しいと言い
もちろんデス!(ため息をつきつつも了承してくれた相手に感謝と喜びを込め、満面の笑みでそう力強く宣言して
よろしくお願いしますネ!えっと…お名前なんデスカ?(名前を聞いていなかったことに気がつき、首を傾げて問いかけ
春樹デスネ。よろしくお願いしマス、春樹。(うふふーと楽しそうに、またくすぐったそうに笑って
エート、まだ正式な天使では無いので、名前はナイデス!ので、付けて下さい!ナマエ!name!(nice idea!とその場で興奮して飛び跳ねながら名付けを依頼してきて
あ、ああ…よろしくな(こうして女性から名前を呼ばれる機会などめったに無いためか少しこそばゆいような感じがして視線を泳がせ
しかし、名前か…ポチとか?(妙にハイテンションで人懐っこい相手を見ていると犬みたいな奴だななんて思えて本気とも冗談ともつかない口調でそんな名前を呼び
ポチ、デスカ?(ぬーん、と首を傾げ
それって犬とかペットに付ける名前ジャ…ま、まさか私をPetに…!(それは犬の名前ではと不思議に思い、言いかけると、突然ハッとしたように両腕で前を隠しながら後ずさり
違う!冗談だからそんなあからさまにドン引くんじゃない(こちらの言い方が良くなかったのもあるが明らかにドン引きしている様子で後ずさる相手を慌てて引き止め
デ、デスヨネー。大丈夫デス、私をペット(意味深)にしようとしてたんじゃないかとか思ってませんカラ!(引っ張られながら慌ててなだめるように手を広げて見せて
思ってんじゃねーかっ…(意味深)とか言っちゃってるじゃん!?(元はと言えば自分に原因があるとはいえ、完全に表現がいかがわしい方向に持って行かれてしまっていることについては異論を唱えておき
そ、そんなことアリマセンヨーホントデスヨー(あさっての方向を向きながらそそくさと乱れてもいない服装を整えて
それで!名前はどうするんデスカ!(手をぶん回し無理やりながら話を元に戻して
ったく…それにしても名前かぁ、本当どうするかな…(とりあえずこれ以上の追求を諦め、気を取り直して相手の名前について真剣に考えて
よし、じゃあフィーナなんてどうだ…?(考え事をしながら視線泳がせていると不意に一冊の本が目に入り、それが奇しくも天使を題材としたもので、物語の主人公である未熟な天使の名前をそのまま彼女へ告げ
フィーナ…良い名前デスネ!ありがとうございます!(告げられた名前が気に入ったらしくぴょこぴょこと跳ねながら嬉しそうな笑みを浮かべて礼を述べ
お、おう、気に入ってくれたようで良かったよ(割と由来が適当な名前でもこうも純粋に喜ばれると僅かに良心が痛み、もう少しちゃんと考えてやった方が良かっただろうかとも思えたが嬉しそうにしている相手の様子に水を差すようなことは避けたいところで、そもそも考えたところでいい名前が浮かぶとも限らず、まあいいかと自分を納得させておき
ハイ!いやーステイ先の方が優しい人で良かったデス!(ようやく安心したらしく、にこにことその場で寝っ転がってくつろぎ
そうだ、半年も置かせてもらうというのに何もなしはよろしくないデスネ。春樹サン、あなたの願いを一つ、叶えて差し上げましょう!…あ、デモなるべく難しくないやつでお願いシマス…(ビシッと人差し指を立ててキメたものの、あまり自信がないらしくもじもじ
願いねぇ…そうは言ってもお前って何が出来るんだ?何を頼むにもなんか不安なんだよなぁ
(今のところは正式な天使ですらなく、少しは特殊な力を持っているということだけはわかるのだが本人もいうように半人前な彼女に叶えられる願いなんてあるのだろうかと失礼ながらも思えてそう問いかけ
うーん、確かに大きな事は出来ないデスネ。せいぜい明日の予言とか、お花降らせたりとか…その程度デス。(未熟な自分では相手を喜ばせるようなことが出来ないと分かり、しょんぼりとうなだれて
まあ、そうだろうと思ったよ(別に元より多くを期待していた訳ではなかったため、軽く肩を竦めて特に感情を込めず言い
それなら、あれだな、お前が立派な天使になれ…るかはわからんがその時にたんまりお礼を弾んでもらうとするわ
(落ち込んでいるように見える相手へとニヤリと悪戯に笑い、そんなことを言ってのけ
…まっかしといて下サイ!今の内にじっくり考えとくといいデスヨ!!(半年後どのようになっているかは分からないが、この優しい宿主の気持ちに応えられる天使になろうと決意を新たに、ドヤ顔で胸を拳でドンと叩き
やる気と自信だけは一人前なんだけどなぁ…(決して此方の言葉に気負う訳でもプレッシャーを感じている風でもなく、ただ根拠のない自信を見せる彼女を見ながら小さくそう毒づく一方で彼女みたいなタイプは案外大物になるかもしれないなとも感じていて
大体のことはやる気と根気とノリでなんとかなるんです!(本気でそう思っているのか、あえてそう振舞っているだけなのか、あっけらかんと両手を腰に当てて断言して見せて
トピック検索 |