名無しさん 2015-03-21 00:23:40 |
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ひとを指差すなよ!
(相手の腕を疑っているわけではないためそれ以上言い返すことはせず、不貞腐れたように頬を膨らませる相手に負けじと少しずれた文句を言いつつも強引に背中を押されれば渋々店の中に入っていき。自分の服を見繕ってもらう目的で来たにもかかわらず店内に並べられた服で目に留まるのは相手に似合いそうなもの、もしくは着てみてほしいと思うようなものばかりで、こんな時でも相手のことばかり考えてしまっていることに気がついてひとり居た堪れなくなり。自分たちの来店に気づき歩み寄ってきた店員の話をぼんやりと一通り聞き流し、店員が去った後に欠伸混じりにぼやいて。)
店員さんの話聞いてたら眠くなっちゃった。
え、なに?俺今からあの店員さんと服探してくるから待ってて!
(やる気がなさそうに店員の話を聞いていた相手とは対照的に楽しげに表情を緩めながら目を輝かせて店員の話に時折相槌を打っていれば、既に視線であれこれ商品に目をつけていた最中掛けられた相手の声にわくわくとした雰囲気を隠そうともしないまま振り返り。相手をコーディネートするという目的を忘れたわけではないがそれでもやはり服を見ていると聊か興奮してしまうようで、先程話をしてくれていた店員を指さしてから相手に待機の旨を伝えると目当ての店員の方に近寄っていき。相手とはタイプが違うものの、それなりにどんな服でも似合いそうな背の高いまさにショップ店員といった感じの男前に時折服を見せアドバイスを聞きながら商品を漁っていくと、時折待たせている相手の方に視線をやりふと目元を和らげたりしながらコーディネートを決めていって。)
え、待ってるって言ったって……ああもう。
(相手が楽しめているのなら何よりだが、自分より上背のあるスタイルの良い男前と恋人のツーショットというのは全くもって面白くなく、不満げにため息を吐いてから渋々自分も申し訳程度に服を手にとってみて。此方が商品に興味を示すそぶりを見せれば途端に声をかけてくる店員に八つ当たりしてしまわないよう愛想笑いで応えるも、流行がどうのこうのと自分には理解しがたい話を聞かされるのはなかなかの苦行で、相手の方に目をやりまだまだ時間が掛かりそうだと察すると少しの間だけ外で待とうとこっそり店を出て。来た時には気づかなかったものの隣接する店が女子の好みそうなアクセサリーやら小物やらを取り扱ってる店だと気づき、ショーケースの中に綺麗に並べられたマニキュアを眺めながらぽつりと呟いて。)
──あいつが好きそうだなぁ。
――あいつ、待ってろって言ったのに…。
(相手用の服をあらかた決めてしまった後早速本人に試着してもらおうと相手の姿を探すものの店内にはどこにも居らず、勝手に出て行ってしまったことをここで漸く察し。むっと頬を膨らせながら手にしていた服を見つめていると先程とはまた別の店員に話しかけられ。どうやら自分が相手のために服を選んでいたところをそれとなく見ていてくれたらしく、自分の人によっては華美ともとられかねない格好についてもリップサービスを零しながら時間つぶしのように話し相手になってくれて。可愛いと思ってもらうために着飾る自分からしてみればたとえ営業トークだとしても褒められて悪い気はせず、少しだけ表情を緩めながら彼の話に耳を傾けていれば、時折相手にと選んだ服と揃いになるようなシャツやらを勧められていて。)
うっわ、女子しかいないし……。
(どちらにしろ相手にお礼をしたいと思っていたため思い切って店内に入ってみたはいいものの、当たり前のことながら周りは見事に女性客しかおらず先ほど以上の居心地の悪さを感じて。店の外からも見えるように並べられていたマニキュアのショーケースへと近づけば、物の美醜に疎い自分でも分かる程度には凝ったデザインの小瓶であることに気がついて。このような特徴的なデザインのものは相手の持っているマニキュアの中にもなかったはずだと記憶の糸を辿り、被ってしまう危険はないだろうと踏めば即決で深みのある赤色を選んでレジへと持っていき会計を済ませて。時間がかかっては困る上に何より柄でもないことはすべきではない気がして、ラッピングを断り最低限値札を隠してもらい小さな紙袋に入れてもらえば逃げるように店を後にし。さすがに相手も待っているだろうかと慌てて戻れば、案の定店員と話し込んでいる相手の姿が目に入り咄嗟に紙袋を後ろ手に隠してから声をかけ。)
あ、ごめん。外で待ってた。
ちょっと、勝手に出ていかないでよ!帰ったのかと思って焦ったじゃんかー!
(店員とあれこれ話している間に漸く外から帰ってきたらしい相手を見つけ服を抱えたまま駆け寄っていくとあからさまに不満げな表情を浮かべながら相手を咎めて。外で待つほど退屈させてしまったのかと思うと強く責めることも憚られて、軽く肩を叩く程度に収めると手にしていた服を相手の方に差し出し。「これ、コーディネートしてやったから着てみてよ。カジュアルめな感じにしたから着こなし易いと思うよ?」相手が入店を渋った時のことを考慮してかあまりきれいめな風に固めるようなことはせずあくまで相手の元々の雰囲気を生かすようなコーディネートを勧めると相手の胸に服を押し付け。今すぐ着替えろとばかりに試着室の方を指さすと得意げににっと笑みを浮かべて。)
帰るわけないだろ。…わかったよ、着てみる。
(一声かけてから店を出るべきだったのは確かなので、これといった不満は言わずに否定だけして服を片手で受け取り。その際服の陰になるように紙袋を持った手をさりげなく下に回し、相手と話をしていた店員に試着室へと案内されれば靴を脱いで中に入って。カーテンを閉め切られてから隅の籠の中に紙袋を入れて、もともと着て来ていた私服を脱いで相手のコーディネートしてくれた服に着替えていき。一通り着替え終わり鏡に映った姿を見てみるとまさに馬子にも衣装といった具合に見栄えがだいぶ違うことが分かり、あらためて相手のセンスの良さを実感しながらカーテンを少し開け顔だけ出して。)
着替え終わった。
ッう、わ…。…え、えへへ…な、んていうか…うん。似合ってる、じゃん…まあ俺がコーディネートしたんだし、当然なんだけど、さ…。
(更衣室の前で自分が見立てた服を相手が纏って出てくるのを今か今かと待ちわびていて。そうしている時間も長くはなく、程なくしてカーテンの隙間から顔を覗かせた相手に顔を上げ、その隙間に今度はこちらから顔を入れてカーテンの中の相手の姿を覗き込んで。自分のコーディネート、というか自分が相手にして欲しい好みのコーディネートを差し出したこともあり服を着こなす相手の姿は店の店員なんて目じゃないくらい男前で、思わず零れてしまうだらしのない笑みを隠すように握っていたカーテンの裾を持ち上げ顔を隠すと小さく頷きながら相手の格好を褒めて。)
じゃあこれにする。これがいい。…すみませーん!
(歯切れ悪くも褒め言葉をくれる相手に気を良くしたのか嬉しそうにぱっと表情を明るくさせれば、その場で試着室の外にいた店員を呼んで。服を見たいという相手に付き合うこと自体は苦痛という程のものではないものの、いくら自分のために選んでくれているとはいえ先ほどのように店員と二人きりで盛り上がる相手の姿はもう見たくなく、“他の店のものも見てからその中で一番気に入ったものを”という当初の予定を覚えていながらもわざと相手に口を出す隙を与えず店員にコーデ丸ごと買って着て行きたい旨を伝えて。新品を持ってくるために店員が一旦その場を離れた隙に相手に向き直れば、ほんの少しだけばつの悪そうな笑みを浮かべながら即決の理由を告げて。)
…僕のために一生懸命選んでくれるのは嬉しいけど、店員さんたちに清光をとられた感じがして嫌だから、もうここで決めちゃおうと思って。
…何それ、ヤキモチ?安定かっわいー。
(この後も色々と見て回るつもりだっただけに相手の言葉に少々驚きもしたが、続くその理由に一瞬ぽかんと呆けた後にんまりと笑みを浮かべるとからかうような口ぶりで相手に言葉を掛け。試着室から一度離れ店員と相手とが購入の旨を話しているうちにひとりそっとレジの方へと向かい、先程までコーディネート選びを手伝ってくれていた店員がレジに待機しているのを確認してからこっそり相手の服の会計を済ませると再び相手の元へ戻っていき。そのまま相手の手を取り急かすように引くと余程先程の相手の可愛らしい理由が気に入ったのか至極楽しげに表情を緩めながら視線を店のショーウィンドー越しに見える他の店の方へと向けて。)
じゃあこれでお前の格好のこともおっけいな?仕切り直して、早速デート再開すんぞ。
っ…うるさい。
(言われるまで気がつかなかったものの確かにこれは焼き餅以外の何物でもなく、自覚すれば途端にじわじわと羞恥心が沸き起こってきて睨みをきかせ。試着した服と同じものでタグを外した卸したての一式と、着て来ていた私服を入れるために大きな紙袋を持ってきてくれた店員に礼を言い、カーテンを閉めてあらためて着替え直してから私服と一緒に先程購入したマニキュアも忘れないように店のロゴのついた紙袋に入れ。試着させてもらった服を店員に返せば、ちょうど戻って来た相手が急かすように手を取り引っ張ったため慌てて止めながら空き手でポケットから財布を取り出し。)
ちょっと待って、まだお金払ってないって!
ふふ、今日は俺がお前のことリードしてやるんだから。そのくらいもう済ませてるっつの。
(今日のデートはあくまで自分が相手をリードしてやるつもりでいたらしく、こうして相手の知らないところでスマートに物事を運べた事実に思わず楽しくなってしまい小さく笑みを零し。案の定支払いのことでもたつく相手の唇に人差し指を押し当ててやりながらにっと口角を上げ既に支払いを完了させている旨を伝えるとそのまま相手の手を引き店を出て。きっと驚いているだろう相手の様子を楽しみに想像しながら次に入る店をどうしようか辺りを見渡すと当初目的としていた寝間着が置いてあると聞いたいやにファンシーな店構えのショップを指さして。)
じゃあ次は俺の買い物な。あそこ、昨日話した可愛いパジャマ置いてるとこらしいから早速入るよ。
はあ!?……これで足りる?足りなかったら言って。
(自分が試着をしている間に支払いまで済ませているとは夢にも思わず驚きの声を上げれば、試着の時に確認したタグを必死に思い出しおおよその合計金額を暗算して、店の外で財布から何枚かの紙幣を抜き相手に押し付けて。それから相手の目的である寝間着のショップへと視線を移すも、そのファンシーな店構えに先ほど購入したマニキュアのことを思い出しはっとしたように相手の言葉を遮り。薄桃色の小さな紙袋に入ったマニキュアを相手の前に突き出せば、恋仲になって初めての贈り物ということもあってか少し気恥ずかしそうに呟き目を伏せて。)
待ってよ、その前にこれ……服のコーディネート考えてくれたお礼。
ーーえ、何これ。いや、その…そういう、見返りとか求めてたわけじゃないんだけ、ど…うわ、どうしよ。…こんなの渡されたら、使えないじゃん。
(相手が素直に支払われてくれるとは思っていなかったが、逆の立場になって考えてみると代金を突っ返されるのもまた相手のプライドにひびを入れかねないだろうということも察することが出来、自分の行為がただの格好つけの不発に終わってしまうことこそ何となく腑に落ちなかったが相手の思いも汲み取り素直に代金を受け取って。やれやれとばかりに小さくため息をつきながらもらった代金を財布にしまっている最中、ふと思い出したとばかりに語り出した相手の手にあった紙袋に視線を落とすと恐る恐るそれを受け取りながら言葉を返し。見返りを求めていたと思われていたことはないにしろ、相手の行動はその見返りにあたるものとしか言いようがなく少し複雑な気持ちになるものの、中に入っていたマニキュアを見るなり顔を紙袋で隠し。その意図が見返りであろうとなかろうと確かなことはこのマニキュアが相手からのプレゼントだということ、そう考えると気持ちがどうしても浮き足だってしまいにやけてしまう表情を隠しながら嬉しいからこそ使えない、そんな文句を口にすると仄かに朱を灯した頬のままそっと紙袋の陰から顔を覗かせ。)
…ありがと。色とか瓶とか好みだし…結構、嬉しい。
見返りがどうとかじゃなくて、恋人に贈り物をするのって普通のことなんじゃないの。
(分かりやすく喜ぶ相手を見れば悪い気などするはずもなく、綺麗に整えられた髪型が乱れないようそっと相手の頭に手を置くと小さく笑みを零して。付き合う以前は口喧嘩の絶えない仲だったはずなのに、そんな相手の笑顔をもっと見たい、相手を喜ばせたいと思うことは、照れくさくも満たされるような温かなもので。意固地になってお揃いの寝間着を拒んでいたにもかかわらずすっかり懐柔されてしまったことが悔しく思われると同時に相手の笑顔が見られるのなら満更でもない気もして、あらためてお目当ての店を指差せば相手を促して。)
ほら、買うんだろ?ふたごこーで、だっけ?
(/お返事遅れてしまっていてすみません!ただいまGWということで実家に帰っておりまして…中々時間が取れず、今の状況に至ってしまっております。
甘えてしまっていることは自覚しているのですが、どうかGW期間中返事を暫しお待ちいただけませんでしょうか?)
(/ご丁寧にご連絡ありがとうございます。でも全然遅れてなんかいないですよ!?
此方も実家に帰省中です(^o^)
お返事はいつでも大丈夫ですよ、むしろどんどん甘えてください!お話するのが楽しくて時間がある時にすぐにお返事するようにしていたのですが、そのせいで結果的に本体様を急かすことになってしまい本当に申し訳ないです。
せっかくのGWですし、ご実家に帰られているとのことですからご家族との時間を大切に、ぜひぜひゆっくりお休みになってください!のんびりお待ちしてますね☺︎)
ッそーいう風にいうと恥ずかしいから言い換えたの!そのくらい察しろっての!
(恋人からの贈り物、というカテゴリーに相手からのプレゼントが当てはまることくらい分かっていたものの、変なところで卑屈になったりまだ慣れない距離感に恥ずかしさを感じたりで素直にそうだと受け入れることは出来ず。それなのに相手がさらりとそのことを口にしたことに対して一気に耳まで真っ赤に染めると紙袋を抱えたままばし、と力強く相手の肩を叩いて。なんとか平静を保っていたというのに相手の一言に完全に打ち砕かれ、火照る頬を片手で冷やすようにしながら相手に一方的すぎる不満をぶつけて。しかし折角のデート、ましてや相手からの初めてのプレゼントが発端でむくれているなんて勿体ないと自分でも分かっているのか深く息を吐いてから相手の手を握り直し。)
…双子コーデ、めっちゃくちゃ可愛いの着てもらうから覚悟しとけ。
(/お待たせいたしました、レスお返しさせて頂きます!
先日のお詫びのレスについて、ちぐはぐな物言いになってしまったのには少々理由がありまして…。当方此方の掲示板にて何人かの方とやり取りをさせて頂いておりまして、その皆様に遅れてしまう旨をお伝えする際おひとりおひとりにきちんと謝罪をする時間もなく一先ず遅れるという件だけでもお伝えするべくひとつの文章を皆様にコピペして送らせて頂きました。
此方の不手際だったというのになんだかお気を遣って頂いてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にすみませんでした。)
へぇ、可愛いとこもあるんだ、痛っ。
(此方までこっぱずかしくなってきそうな程ちょっとしたことで初心な反応を見せる相手にここぞとばかりに茶々を入れるも、肩を思い切り叩かれればそれなりに痛かったのかそれ以上からかうような真似はせず。まるで仕返しのように宣言されてはやはり自分が可愛い物を着ることに抵抗があるのか思わず尻込みしてしまいそうになるも、絆され諦めたような表情で「はいはい」と適当にあしらえば相手の手を引き店へと向かって。店の前まで来たところで手を離し、それから店内へ入れば相手に向き直って釘を刺し。)
──お前の欲しいやつでいいんだけど、お手柔らかにね?
(/謝るようなことじゃないですよ!むしろ、お忙しい中わざわざ此方までご連絡くださりありがとうございました(°-°*)
こうしてあらかじめ言っておいてくださったおかげで、どうしたのかな、風邪でも引いちゃったのかなって気を揉むようなことにならずに済んだわけですし!
ただ本体様が、レスのペースのことで必要以上に気に病んでしまっていたら申し訳ないなと思ったもので。
上手くご説明することができないのですが、とにかく全然気にしてないので本体様もお気になさらず!謝らないでください。)
…やぁだ、折角なんだしとびきり可愛いのにしたいじゃん。
(殆どが女性の店内はきらきらとしたシャンデリアモチーフの証明やらふわふわとした飾り布やらで大分ファンシーな装飾が施されていて、その一つ一つに目を輝かせながら表情を緩めていき。そんな店内に思うところがあったのだろうか、釘を刺してくる相手ににんまりと笑みを浮かべたまま悪戯っぽく答えるとするりと相手の手を離し飾られた寝間着の数々を選び始めて。「安定安定ー!これ、絶対一番可愛い!俺がこっちでー…安定がこっち、ね?」暫くして気に入るものが見つかったのか相手の方にぶんぶんと手を振りながらこちらに呼ぶとハンガーに掛かった寝間着を差し出して。自分用にと口にしたものはパステルなピンクと白のストライプのパーカーとショートパンツ、もこもことした生地のそれのフードがうさ耳になったもの。相手用と差し出したものはカラーが水色と白、耳がねこ耳になっただけの正しくお揃いといった感じのそもそもメンズものか疑わしいようなもので。)
(/お優しいお言葉ありがとうございます^^これからもよろしくお願いしますね!)
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