主 2015-03-12 18:55:54 |
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>兼さん
あいたっ!…僕だって、肩を並べられる位なんて言わないけど…せめて少しでも兼さんや歳さんの役に立ちたいんだよ。
(相手を探し回る間痛まなかったと言えば嘘になるものの、それでも自分の不手際で出来た傷を労られるのは正直申し訳なくて、困ったように笑みながら僅かに痛みを訴える痣の手当てをじっと見つめて。手入れが終わったのを察し緩慢な動きでもそもそと開けたシャツの釦を閉じていれば不意に額に衝撃を受け。突然だったこともあり情けなくも声を上げながら額に手を当て相手を見ると、驚いていた表情を次第に困ったような、僅かに寂しげにも見えるような複雑な表情へと変えていき。新選組の副長の刀でありながらも脇差という非力な自分自身にそれなりのコンプレックスを抱いていたようで、襟元にリボンタイを結び直しながらその心情を語れば「…あ、はは…ごめん、何言ってるんだろ。」俯きがちになったまま取り繕ったような乾いた笑いを漏らして。)
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