さにわ。 2015-03-10 21:58:01 |
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…たぬきが、したいなら…。
(どくどくと体が心臓の高鳴りに耐えきれず風船のように破裂してしまいそうな、そんなおかしな危機感を感じてしまうほど動悸が激しくなっているというのに不思議と嫌な気分にはならなくて、むしろ重なり合った体温が心地ようとさえ感じてしまう理解の及ばぬ域の感情に自分自身振り回されてしまっていて。だからこそ信頼する相手の先導に身を任せてもいいと思えたのだろうか、相手の申し出に小さく頷いた後おずおずと顔を上げるといつものすました顔はどこに行ってしまったのか面頬に隠されていても分かるほど顔を赤く染めながら未知の体験への一抹の恐怖心からかぎゅっと両目を閉じ僅かに顔を強張らせて。)
………っ、
(したい、なんて言われて此処で止める者などいない。優しく両肩に手を置きながらこれから接吻しますな態度を仄かに漂わせる相手の顔色に、鼓動は鳴り止まず。手を置いたものの僅かに震えが止まらないのは何故かと自問自答に走って。だがこのままにはしておけない、自分から言い出したのだから終えるまでが勝負。ゆっくりと顔を近づけ吐息も感じるくらいほんの僅かまで迫ったところで自身も目を閉じ、相手に余り失礼のないようにと内心抱えながら静かにそっと相手の唇を塞いで)
ッ…も、おしまい…!これ以上、は…心臓、おかしくなりそうだから…。
(そっと肩に乗せられた相手の手にすらびくりと震えてしまい、怖い訳でもないのにどうしても小さく震えてしまう身体をどうにか静めようと正座した膝の上に乗せた手をきつく握りしめて。相手に呼吸が伝わってしまうことすら何だか恥ずかしくてうまく息も吸えない様な状態の中ゆっくりと触れ合った相手らしい少しだけかさついた唇に一気に緊張が高まって。今までの比ではないくらいばくばくと心臓が高鳴り、あまりのことに一瞬唇が触れたと感じてすぐに顔を逸らすようにして唇を離すとあまりのことに半ば泣き出しそうな様子で整わない息を必死に吐き出して。)
………そ、うだな。……悪ぃ、きつね。
(ほんの一瞬の出来事なのに頭の中が真っ白になって、あわよくば相手を押し倒したいとまで理性が抑えきれなくなる手前で相手から遠退いてくれたことに半ば安心感が広がり。心臓の音は恐らく相手よりは落ち着いている方だと思いながら両肩から手を離し同じように膝の上に手を置いて握り拳を。この沈黙どうしたら、と考える間も無く相手の目の潤みに気づくと落ちそうな涙を指で拭ってやり。そのまま相手の髪をわしゃわしゃと撫で回すと何事もなかったような何時ものぶっきらぼうな、不貞腐れた表情保ち。思い出したように小動物の狐のことがふと頭を過ぎり)
きつねの狐は本当に何処行っちまったんだか。向こうもお前のこと探してんじゃねぇか?
…お供は、手違いで遠征に行っちゃったみたい…朝、主が言ってた。…多分、五虎退の虎に紛れたんだと思う…。
(まだ少しどくどくと胸の高鳴りが収まっていない状態ではあるものの、相手が平常の様子に戻ってくれたおかげでいくらかまともに思考も回るようになってきて。動物か何かを撫でるときのような遠慮のない相手の手つきに少し髪が乱れるものの、そんな相手らしい手つきが何だか心地よくて撫でられた髪をそっと自分の手で触れながら先程からキツネが見当たらない事情について語り出し。どうやら遠征部隊に配属となっていた五虎退の虎達に紛れてうっかり遠征の任についてしまっているらしく、朝方主から聞かされたその経緯を相手にも伝えるとキツネが居ない分すうすうする項辺りに髪から下ろして行った手を当てて。)
そうだったのか…、そりゃ何処探しても居ない訳だ。
(虎に紛れるのも稀だろうが遠征部隊は気にせずこなしてそうだと想像すれば、大層活躍して来てくれる事を祈ろう。妙な雰囲気を一先ず置いておこうと思ったのに二人きりの状況に普段と違う感じに、さてどうしたものかと首を傾げ。手入れが終わったことだし手持ち無沙汰なのは好きではないが、内番をするにしても結局手合わせくらいしか自分は得意ではなく、腕を組み相手にも視線を配りながら相手と外を交互に見遣って)
……きつねこれから何する。……たまには手合わせ以外で汗水流してみっかな、俺。
…確か、今日は馬当番に人が回ってないって…。
(そろそろ何かで気を紛らわせていないとまた先程の口づけのことを考え出してしまいそうでこの続く時間が辛くなり出した時、丁度相手からの言葉を聞き今朝主に聞いた内番の穴について口にするとそっとその場から立ち上がり。一先ず馬の世話でもなんでも何かで体を動かしていればこの胸の高鳴りも収まるだろうと踏んだようで部屋の襖に手を掛け相手の方を振り返りながら「…たぬきもするなら、着替えて待ってて。馬の世話、教えてあげる。」なんて言葉を残し一先ず内番着に着替えるべく部屋を後にし。)
……、馬ァ!?
しかたねぇ、行くか。
(畑仕事だったらまだ自分に合ってたのになと多少不満さは残るものの、手合わせ以外となればどちらかしかなく、それに主が困っているならやるしかないと自分も一旦部屋を後にして相手とは違う別室へと赴き内番用に着替えて。軽く腕まくりをしながら廊下を歩き玄関から宿舎へと辿り着きその場でストレッチ体操を。動物とはいえ馬の世話は大変で、その前に体を壊したらいけないと柔軟に運動しながら相手が来るのを待って)
――…お待たせ。
(自分がこの本丸に顕在した時に支給された作業着に着替え、やはり少しだけ風通しが良くて落ち着かない項に片手を当てながら相手が待つ場まで歩いていき。遠めから相手を捉えた時には既にストレッチをしている真っ最中で、その様子に何だかんだでやる気は十分、ということがありありと見えそんな相手の分かりやすい仕草が少しだけ愛らしく見えてしまい。口元に軽く手を当てながらくすりと小さく笑みを零すと、相手に近づくころにはその笑みも抑えいつものような無表情に戻してから相手に声を掛けて。それから馬小屋の方へと歩き出し、道中馬小屋の傍の物置にて馬の飼料を取るため一時寄って。)
…此処で、餌を取ってから馬小屋に行くよ。荷車があるから、そこに干し草を乗せて。
おう、……よい、せ…っと!
(軽くストレッチしただけなのに軽く焦りのような緊張感のようなものを感じているのは何故か。単に馬当番だから、ではないらしい。自分でもその違和感に気づいているようで気づかない空間に相手がやっと来たことを見ると、ふんふん頷いて作業工程を耳に。工程聞きながら相手の首周りに何時も居るはずのお供が居ないから違和感なのかはさて置き、言われた通りに荷車を寄せて大量の干草を乗せていき。この作業だけでも体力が無い奴は一気に疲れるんだろうと思いながら、体力に自信がある自分としては特に疲弊した様子なくこなして)
(/本体より失礼いたします。お返事が大分遅れてしまい申し訳ありません。
三月からお相手をして頂きはや二月余りが経ちますね。こんなマイナーな組み合わせにも関わらずお相手が見つかり、自分は非常に幸せな日々を過ごさせて頂きました。やり取りは毎度楽しくて、相性も良くお相手様には全く不満等ありませんでした。しかし何と言いますか、単純に言ってしまうとどうにもやり取りに飽きてしまったようで、最近上手くお返事を返せなくなってきてしまいました。マンネリというものはその一瞬のもので少し経てばまた楽しい時間が来ると思いゆっくりなペースになってからもお相手をさせて頂いていたのですが、上手くお返事が書けなくなった今、中途半端な気持ちでお相手様を待たせているという現状が不甲斐なくなり、お話を切り出させて頂いた次第です。
こんなトピックにいつも通って下さり、本当に感謝しています。問題は貴方様ではなく、自分の中にあります。問題を抱え、マンネリから思いも込められていないやり取りのために貴方様をお待たせするのは、もうやめたいと思います。非常に一方的な話で本当にすみません。この会話を持って、貴方様とのやり取りを終了させて頂きたく思います。本当に申し訳ありません、今までありがとうございました。
どうか、貴方様に良い巡り合わせがやってくることを心よりお祈りいたします。)
(/ 余り長々と書くのも貴方様に失礼かと思いますので一言で失礼致しますね。マイナーカプの時間、とても楽しくお相手をして頂いたこと、此方も満足し感謝の気持ちで一杯です。幸せな時間を過ごさせていただいた時間、少し間を待たせてしまった時間、どのどれもが待ち遠しく愛おしく。逆に自分のレスムラが貴方様を困らせていたのではないかと大変申し訳なく思っていました。
一方的だなんてとんでもありません。誰しもマンネリはありますし微々たる気の持ち様で変化があるのは人間当たり前ですから。
此方こそこれまでのお相手大変失礼なこともあったかと思いますが有難うございました。またこれから先、私だけではなく貴方様の幸せ、私以上に良いお相手様が見つかる事をお祈り申し上げます。
一言だけと言ったのに長々と失礼しました)
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