さにわ。 2015-03-10 21:58:01 |
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…ふふ。お八つ、貰いに行く?
(羞恥心をやり過ごす時間稼ぎに限りなく近い目的で口にした質問だっただけに相手の回答など正直歩殆ど耳に入ってきておらず。先ほど抱き寄せられ頭を撫でられた時よりも数段酷く胸が高鳴るのを自分自身不思議に思いながら暫くして漸く顔のほてりが収まると漸く顔を上げ。丁度その時相手の方から聞こえた小さな地鳴りを思わせる低い音にぱちぱちと瞬きをすると、少しして思わずくすりと小さく笑ってしまって。先程の行為のせいか相手を何となく大人びたもののように感じていたというのに、腹の音だけで随分と相手が幼く見えてきて。夕飯にはさすがに早すぎる時間を考慮してか、幼い印象からのからかいを含んでか、どちらとも受け取れるような言葉で相手を誘うとゆっくりと立ち上がって。)
そうだな…、そうすっか。
(絶妙なタイミングで鳴ってしまった腹の音は、一度鳴ってしまうと連動して鳴り。肉食動物の低い唸り声みたいな音に変わっていき相手の羞恥心が自分に移り、恥ずかしさからか跳ね飛ばすように半ば挙動不審に直立に立つとカクカクした体の動きし手入れ部屋を出て行き。「…主んとこ行きゃあいいのか?」とくるり顔だけ其方向けて問い)
多分、そう…弟たちが、よく主様にもらいに行ってたから。
(一応弟にあたるだろう粟田口派の短刀達が主にお八つを強請る様子は度々自分も目撃しており、恐らく相手の言う通り主の元へ向かうのが正しい行動なのだろうと小さく返事をしながら首を縦に振り。先ほどの腹の音を恥ずかしがってか何だか動きが妙なことになっている相手を暫し見つめた後、落ち着かせるつもりでことを起こしたのかそっと相手の手に自分の手を絡めぎゅっと握れば軽く手を引き。「…多分こっち、行こう。」日頃の主の行動は何となく覚えているのか、思い当たる場所があるようで相手の手を引きながら導くように僅かに先を歩むと時折辺りを見回したりしながら主の捜索を始めて。)
……俺が強請りに行くのは想像つかねぇし、きつね貰いに行ってき……ちょ、ま、お前だけ行けって。
(これから主の所に行って強請りに行く――相手ならスッと貰える絵が大体想像できるのだが自分が行っても軽くあしらわれてしまいそうな気がして、否それよりも何か食べ物くれなんて言えるかと思えば早々出来ないかもしれないと脳裏に浮かべていて。それなら相手が二人分貰ってくればいいんじゃないか、と短い時間に考えたのも空しく手を引かれるがままにされればムスッとした表情で仕方なく一緒に付いて行こうと)
…やだ。たぬきが腹を空かせたんだから、たぬきも一緒に来て。
(自分の兄弟、もしくは甥っ子に近い粟田口の短刀達は確かにお八つを強請るのが上手いがだからといって自身はそういった行動は苦手で、そもそも相手以外とはキツネを介して以外まともに口を交わすことすら出来ない極度の人見知りで。だからこそ相手も一緒に来てくれなければ困るようでぎゅっときつく手を握ったまま廊下を行くと主がよく今くらいの時間帯に訪れているのを目にする書物を収めた部屋の前までたどり着き、その部屋の襖をすぱん、と勢いよく開き畳に座り驚いたような表情で此方を見る主を確認すると、さあ目的を伝えろとばかりに無言のまま相手を振り返り。)
……あ、主!? 何てタイミングで見つけちゃうんだよ……。主、あー…あのな…?
(相手に全て委ねることこそ得策だと思ったのに軽くあしらわれてしまってはどうする事も出来ず、ぐぬぬと唇震わせて盛大な溜息を吐いて。手を強く握るのも自分だからかと疑わざるを得ない状況の中、ついに主を見つけてしまい。このまま見つけずに迷子になっていれば良かったと思ってしまったのは、敢えて言わず。主が面食らった表情で此方を見てるだけで、石化したかのようになり振り替える相手の目に圧巻されおずおずと前に歩み寄れば、状況等を大雑把にしかも回りくどく説明し。どうやら意図が伝わったようで草団子の入った袋包みを受け取って)
(/すみません、先日レスを返したつもりでいたんですが恐らくエラーか何かで送れていなかったらしいのを今気付きまして…。ただ今少々本体の事情が込み入っており、4月までレスを待っていただけないでしょうか?)
(/本体様の事情が最優先ですので此方は気になさらないでください。ちょっとたぬき拗ねそうですが戻って来られましたら図々しくも可愛がりたいと思いますのでいつまでもお待ちしております!!)
――ふふ。焦ってるたぬき、なんか可愛かったよ。
(何だかんだでどうにか草団子を入手できたらしい相手を確認してからそっと廊下へと出ていくと、主に自分限定で使用されているらしい手で作った狐を見せる挨拶を交わしてから一足先に部屋を後にし。少しして再び人気が無くなってから堪え切れなくなったとばかりに口元を押さえながらくすりと笑みを漏らすと相手の方を振り返り。相手がああも慌てる様は何だか新鮮で、だからかその強請る様が幼子を見るようで愛らしく見えたらしく、素直にその旨を口にするとすんすん鼻を鳴らしながら草団子の方へと近寄って行って。)
うるせぇ!……向こうで食うぞ。
(あんな姿今まで殆ど誰にも見せたことが無かったからか恥だと感じながら一足先廊下を歩く相手の後ろに付いて歩き。変なところを見せたことで、やや歩きにも口調が減り空き部屋探しており誰も居ないのを見るなりさっと部屋に入って。草団子独り占めでもしてやろうかという魂胆が見えてしまったか、先手を取られたかのように近づく相手に一瞬目を大きくし。「はー、もう俺が主に言うのは勘弁だからな。……ホラよ。」草団子一つ袋から取り出すと相手に向けて)
…ん。
(二人きりで部屋に入り、少し気が緩んだのか畳の上に胡坐をかくようにして腰を下ろすと不意に相手が此方に差し出してきた草団子を見つめて。強請るつもりはなかったものの何かを察したように菓子を自分にも寄こした相手を暫し不思議そうに見つめてからそっと差し出された草団子に顔を近づけ、面頬のせいであまり大きく口を開いて食せないためか随分と小さな一口で草団子を食んで。もくもくと口元を動かしながら団子を食べると軽く唇を舐め「…少し食べづらいけど、美味しいね。」などと呟き。)
あーうめぇ。……つかその面…取れないのか?
(豪快に団子を口に頬張りながら小腹を埋め、ぺろりと相手よりも早く一つを食べ終えると興味を引いたのかじーっとその姿を眺めていて。率直な意見として面を外せばいいのにと述べてみる。素顔見せろと言っているわけではないし、まさか外れないのか?とも思った事もある。だったら相手が食べ終えるまで背中を向けてたっていいとも。色々言いたい事は山ほどあったが、それでも至極普通に団子を食べる相手見、「おう、そうだな。貰った甲斐があったぜ!」と嬉しさを表現して)
…これは、取れない。
(相手とは違い一つの団子を少しずつ口に含まなければいけないため食べる速度も当然遅く、団子を手にしたまま不意に感じた相手の視線を辿りそちらを見つめ返すと緩く首を傾げ。そんな中相手から向けられた質問に暫し黙り込んだ後小さく首を振りながら言葉を漏らすとそっと片手を面頬に添えて。とある理由から面頬を外すわけにはいかず、それが誰かに見られているとかいないとか、そういう問題でもないのか迷いを見せる事もなくきっぱりと無理だと返すとちらりと相手の方に視線を向け。面頬に添えていた手をそっと外し、そのまま片手を狐の形にしてからその狐の口にあたるだろう指先を相手の唇に押し当て。どうやら草団子の中に込められていた餡が唇に残っていたのか、指を狐にしたまま相手の唇から餡を取るとおもむろに餡を取った指先を舐めてからにっと口角を上げて。)
…たぬきは、俺の素顔気になる?
……ふーん、面倒くせぇもん張り付いてんだなぁ。
(団子のもちもちとした皮が指にくっついてそれを舐め取りながら、あっさり取れないと言われれば特に大袈裟な驚きを見せる様子もなくどちらかと言えば冷めた返事で受け答え。もし自分が相手の立場だったら無理矢理にでも引っぺがそうとするか、別のもので眼以外を隠すかしているかもしれない。こうやって相手と正面向かい合い、まじまじと見つめるのは中々ないので頭の先から足までゆっくり首を動かそうと思ったら相手の行動に面食らい瞳孔開いて口をパクパクさせて。「なっ、ぁ……おまっ今…!?」思わずほんのり頬に赤みを纏い)
素顔…まぁ今が素顔ってのと変わらないだろ? 俺が適当に想像しといてやるよ。
(/すすすすみません!お返事が来ていたことに今気がつきました;;
近日中にお返ししますのでもう少々お待ちくださいませ。本当に申し訳ありません!)
…たぬき、面白い。真っ赤…毛繕いみたいにした方が良かった?
(大抵の者は自分の面頬に興味を示し、それをどうにか外させるかして自身の素顔を拝みたいと言い出すというのにあっさりと素顔のことなどどうでもいいとばかりに話を切ってしまう相手が人付き合いが苦手な自分にしてみれば酷く居心地が良くて、ほう、と小さく息をついてから緩く口元に笑みを浮かべるとそっと自分の手を再び狐の形にし。そうやって自分に興味などない風を装う癖に、時折そんな自分の行動に表情をころころと変える相手は見ていて楽しくて、ついからかってみたくなってしまうのかぺろりと自分の唇を舐めながら冗談を口にするとじっとそちらの様子を窺って。)
(/いくら気付かなかったとはいえ、こちらのミスでお返事が遅れてしまい大変失礼いたしました!いまさらですがレスお返しさせて頂きます。)
……お、前がっ、変な行動するから…! 毛繕!? ――結構だ!
(お供のキツネにされるならともかく相手に毛繕いされるなどこの身が幾つあっても足りはしないと、未だに高鳴る胸の鼓動を抑えるのに必死でいて。手を狐の形にするのは相手の癖なのか、将来狐そのものになりたいのか理解不能だが、ぶすっと不貞腐れ「そんなに見てても俺は詰らんぞ…」なんて声を低くして言ってみたり。変な気分とはこの事を指すのか余り勘繰られないようにしながら話題を変えようと自らも手を狐の形作り、そのまま相手の鼻頭にツンと狐のまま押し当てて)
(/おおっとミスなんてとんでもございませぬ。寧ろ自分のレスにムラがあり過ぎて申し訳ない。今返さないと暫く返せそうにないかも!?と言う所で、返すか返さないか葛藤し時間があれば即レスのような形になってしまいまして…。置遅メインとのことですしゆっくりで良いと思います!)
…たぬきは、俺がつまらなくなったら見てくれなくなるの?
(どうやら相手の機嫌を損ねてしまったようで、不貞腐れたような声を漏らす相手にきょとんとした後鼻先に押し当てられた相手の手を取ると親愛の意味かはたまた別の意図があるのか不明ながらその手が作り出した狐が崩れないようそっと握りながらその狐の鼻先にふに、と唇を当てて見せて。相手の言わんとしていることは要するに"見るな"の一言なのだろうが、折角慣れた人間にそうして避けられるのは少しばかり寂しいものがあり、僅かにそんな思いを表情に滲ませながら小さな声で聞き返し。他の人間に見られるのは慣れなくてむしろ居心地の悪さを感じることすらあるというのに、相手にもし見てもらえなくなったらと思うときゅう、と胸が痛みを訴えるほどに寂しくて、それがどうしてかはまだ分からないもののその気持ちを払拭したくてした質問の回答をじっと待つと、静かに自分の胸の辺りを握って。)
(/寛大な対応ありがとうございます^^これからもミス以外にも私情が込み合ったなどの理由で一週間近く抜けてしまうことがあるやもしれませんが、その場合はきちんと事前にご連絡させて頂きますので!これからもどうぞよろしくお願いいたします。)
……はぁ、そうじゃなくて…あー説明すんのも面倒だな。…俺は別に嫌いにはならね…って、言ってる傍からっ!
(どうにもこうにも調子を狂わせてくる相手にどうすれば伝わるか深く考えて。しかし若干本音を躊躇う口下手な自分が余り相手を傷つけずに説明するのも面倒で、にわかに真似した狐の形も相手にどう伝わったか謎で。ただからかうように行動してみただけなのに、裏を返すよう呆気なくさらりやってのけた行為に暫し口を開けてポカンと。ついつい出た言葉は相手をさり気なく遠ざけるに近いかもしれないが、次第に声音落とし口を閉ざして静かに深呼吸すると真っ直ぐ相手見つめて)
……きつねは俺のこと単なる仲間…変な奴だと思ってるんだろ?
(/私の方も毎度のムラ頻度にてご迷惑かけるやもしれませんが見捨てないでいただけるだけで幸いです。)
たぬきは…他の仲間とは、ちょっと違う。キツネとも違う…なんだろう、分からない。
(一先ず相手の返答に安堵を覚え口元を僅かに緩めながら小さく息を吐いていると続いて返ってきた相手の言葉に思わず首を傾げてしまい。なぜそんなことを聞くのかということも分からなかったが、取り敢えず自分の想いをそのまま返答に当てようとしたところで不意に言葉をなくし。単なる仲間とは思っていない、しかしならば何だと考えてもそれらしい答えが自分の中で見つけられず、自分のことなのに自分自身が分かっていない浮遊感にも似た不思議な想いに戸惑いながらぽつぽつと途切れ気味になりながらも言葉を返せば、最後には結局答えにたどり着けなかったのか自分の胸に片手を当てながら困ったように視線を落として。)
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