狐死神 2015-03-09 21:08:39 |
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美しい女性達の花園
表向きは美しい楽園だが裏は悲しい男女の舞い
吉原の美しい花魁の儚く美しい一生である。
(/花魁について調べてますがあまり詳しく無いので間違いはあえてスルーしてください
またこのお話はR-18ではありません。
「…今日は誰が来るのかねぇ…」
とポツリ呟く女性。
紅の美しい着物に蒼い帯、金色の簪を数本付けた雀花魁がまた
「今日は仕事…サボりたいなぁ…」
と呟いた。誰も居ない部屋、私はただ憂鬱だった。
「姉さーん!遊ぼー」
「コラッ、暁。彩芽姉さんは休憩中なの!彩芽姉さん…今大丈夫ですか?」
と可愛らしい禿の二人が入ってきた。私を呼んだ少女は暁。また私の実名で呼んだ少女は日和。二人とも14歳で来年振袖新造になるがまた花魁候補とも言われている。また世話は私が引き受けていて芸や話術などはしっかり仕込んでいる。
「あら…暁に日和。どうしたの?」
「遊ぼー!暇なの」
「…はぁ…まぁ暇で飽きたから彩芽姉さんの所に来たんだ。」
「そう…そうねぇ、紙風船で遊ぼうかしら。」
「遊ぶー!日和も遊ぼーよー」
「うん分かった遊ぶから…手離して?」
「…もぅ喧嘩しない!…ほら暁、いったわよ」
ポンと優しく紙風船を暁に飛ばす。
「わぁ。はい日和ーいくよーそれっ」
「よっと…彩芽姉さんいきますね」
クスクスと笑いながら紙風船を飛ばす。こんな日もまた良いものだなと二人の笑顔を見て思った。
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