主 2015-03-08 22:55:49 |
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なるほど、随分世渡りが上手そうだなお前は。まぁ被害がないのは良いことだ
(本人には言わないが何にも考えてなさそうで結構色々考えているのだなと若干失礼な事を考えながらも肩をすくめて苦笑交じりに返事を返し。他の護衛たちを見るに、歳はほとんど自分より上だろうと思える男性が多く、そしてやはり女性から一歩どころか二歩三歩ほど引いて歩いているのだ。そういうところは自分は理解することができず疑問しかないのだが、誰に聞いても分かるような答えをくれる人はおらず『そういう世の中だ』としか思えず。「時間、大丈夫なのか?」ふと時計を確認する相手の姿が目に入り一応尋ねてみて)
デキる女への第一歩よ。
(他人に頼らないかっこいい女性、それが一番身近な女性であり目標としている母の姿だ。街歩きは好きだし為になるが、屈強な護衛、しかも男に囲まれてまで歩きたいとは思わない。そんなに自分の身が不安なら大人しく屋敷にでも引きこもっていればいいとすら思う。問いかけに盤面から顔を上げれば「そうね。そろそろ帰ろうかしら」と返事をしてぱちんと懐中時計の蓋を閉じ、大通りを外れて自宅のある住宅地の方へと入っていき)
ああ、分かった。
(今日一日相手を見ていて思ったことは男性は置いておいてたとえ女性相手でもどこか壁を作って接していてきっと誰にも頼らずに生きようとしているのだと分かってしまい、そんな息の詰まりそうな生活をしていたらきっといつか辛い目に合ってしまうと心配なのだがまだそれを言っても素直に聞く人間ではないだろうから無駄な事だろう。いつ辞めさせられるかは分からないが、それまでどんな風に思われようときっと彼女の事は守ってみせると改めて決意して後をついて行き)
そろそろ発表会用の衣装も用意しなくちゃ……あら?
(何度か通ってる道なのか迷いなく進んで行けば今日のスケジュールを頭の中で確認し、そう言えば来週末にピアノのコンクールがあるため、やたらとフリルの多い衣装を着せようとする母親より先に調達しなくてはと考えてぽつりと呟き。シックな赤か、上品な黒か、と考えを巡らせていると不意に前方の路地からスーツにサングラスと言ういかにもな出で立ちの男二人が現れたので足を止め「……何かご用かしら?」と腕を組んで二人組を見据えたまま問いかけ)
(/適当に襲撃イベントを入れさせていただきました!二人組が何しに来たとかは正直考えていないです←)
……
(2メートルの距離を保って歩いていれば、明らかに怪しそうな二人組が相手の前に現れたのを見て何も言わずスッと目を細めて。正直言えば、今すぐ駆けつけて追い返すことなど簡単なのだがもしかしたら、万が一でも相手や相手の母親の知り合いだったりしたら後々面倒なことになりそうなためとりあえず無関係な他人を装ってポケットから携帯を取り出し耳に当てると「え、それ本当なの?じゃあ明日行こうぜ、めっちゃ気になる」普段とは口調も声音もまったく違く、今の若者のような口調で話しながら電話しているフリをして)
(/おお、自分もちょうどここらへんで入れようと思っていたので助かります!w)
…………。
(黙って次の言葉を待って居れば黒服の一人が一歩前に踏み出し、こちらに手を差し出しながら「一緒に来てもらおう」と低い声で述べる。その一言で目的が何らかの交渉であることを悟れば、会話の余地あり、と心の中で呟いてから頬に手を当て「……それは困ったわね、この後お茶のお稽古があるのよ。お話なら今聞かせてくださらない?」と本当に困ったような声を出せばゆるりと首を傾げて。だんだんと近づいてくるはしゃいだような声に上手いじゃない、と思えば、注意深く黒服の様子を伺い)
(/そうでしたか、良かったです!いやもう、これは絶対無事に帰れる訳ないって…と思ってましたw)
いやいや、付き合ってねぇって。お前だって隣のクラスのあいつといい雰囲気じゃねぇか。俺の場合あれだよ、尻に敷かれてるだけだっての。女子めっちゃこえぇ……
(声音と口調はふざけあっているようにしか感じないが、その表情は無表情でいつでも咄嗟に動けるように携帯を持っている反対の手は制服の懐に入れてありいつでも拳銃を取り出せるようにしていて。『さてと、北御門のお嬢様の世渡り術とやらを見せてもらおうかね』危険になったら当然助けるが、今は相手が黒服二人組相手にどういう対応を取るのかが見たいという気持ちがありまだ無関係を装って)
(/ですよねw自分も同じです!wフラグ立ちまくりでしたからw)
……と言うのは冗談にしても、話を聞かせて貰いたいのは本当よ?
(声を掛けて来た男の口元がぴくりと引き攣るのをみて、堪え性なし・短気・挑発は逆効果、と判断すれば真面目な表情に戻して再度問いかけ。そして更に「私を攫って身代金を要求したいのなら額を言ってくれれば今小切手を渡すし、何かの交渉に使いたいならその話を持ち帰るわ。私に手を出さないと言う条件で実現させてあげる」と不敵な笑みを浮かべたまま言葉を重ねて。すると男たちは顔を見合わせてぼそぼそと会話を交わした後に何も言わずに出てきた路地に消えていき、暫く経っても再度出て来る様子は無く「荒事にするなと命令されていたか……準備を整えているか……どちらにせよ、早く帰った方が良さそうだわ」と肩の髪を払いのければ男たちが居た方とは逆の路地を進み)
(/そして更に新たなフラグを立てると言う…w)
……はぁ、馬鹿なのかあいつは
(何されるか分かったものじゃない状況ですら強気な態度を取っている相手に電話をフリをしていることを忘れてしまい、思わずため息をついて。仮にこの場が収まったとしても、後々もっと大事になって戻ってくるのは間違いなくどうして先の事を考えられないのかと問いただしたくなったがグッとそれを堪えて携帯をポケットにしまえば何も言わず後を付いていくが、いつもに増して周りを警戒して)
(/温室育ちのお嬢様っぽいですねw素晴らしいw)
家についてしまえばこっちのものだけれど…………そう上手くはいかないみたいね。
(先ほどの襲撃者?の素性を考えるべく、母から聞いた最近北御門が手掛けた事業などの利害関係を頭の中で復唱しながら人気の無い住宅街を進んで行く。鞄から取り出したマイオトロンを片手で弄びつつ、北御門の屋敷までもう10分という所までくれば前方からフルフェイスの集団が歩いてきており。あまりにあからさまな姿に呆れた様な溜息を零せば、携帯を取り出して自宅の使用人に連絡を入れて「今から言う道を封鎖して頂戴!大至急!」と手短に指示を飛ばせば「逃げるわよ」と言って真横の路地に飛び込んで走り)
(/小賢しいですが何だかんだ世の中舐めてるので詰めが甘いですw多分すぐ悠くんのお世話になるかとw)
おい、馬鹿そっちにもいるに決まってるだろうが。ちっ……
(またもや怪しい連中がこちらに歩いてきておりやはり来たか、とそろそろ本気で撃退しようとしたところ何か連絡を入れて急に走りだした相手に思わず舌打ちをして、すぐに追いかけて。向こうからしても当然逃げると分かっているのだから逃げた先にも彼女を狙う人間がいるのは十分に予想できて「おい北御門、止まれ!」相手の背中に言葉を投げかけるも既に時は遅く、予想通り逃げた先にも同じような集団が待ち構えており)
(/そういう子もまた良いですねw護衛ものはそうじゃないと!w)
知ってるわ、だから道路封鎖を頼んだのよ!
(曲がった先にも同じような集団、ここまでは予想通りだ。どさくさに紛れて罵倒語を口にした相手をキッと睨めば新たな集団とぶつかる前に、もう一度家と家の隙間の細い通路に入って一気に抜ける。閉鎖完了まであと約10分、逃げ惑う自分が家の者との合流を試みるよりは遥かに早く効率的なはずだ。あとは上手く追手を誘導し、回り込んだと思わせておいて封鎖する道路に引っかけていけばいい。だがそんな事で何とかなるならば護衛を連れ歩く文化など存在しない訳で、再び前方からまた別の集団が現れれば「っ、どれだけ居るのよ…!」と叫び。しかしこんな状況でも相手に頼るという選択肢は存在していないようで、きゅっと唇を引く結べば無謀にも迎え撃つ気なのかマイオトロンを構えて)
(/そして無茶にもほどがあるぞ箱入り娘(*´▽`*)←)
ホント手間のかかるやつだな……。
(前にも後ろにも集団がいる以上、こちらに不利な状況だということは確実であるがこの程度何年も護衛をしてきて、何度も死にかけた自分にとって諦めるような状況ではなく、まだ1人で対処しようとしている相手に近付いて……と言っても言われたとおり2メートルの距離を取っているのだが「ここからは俺の仕事だ」小さく呟くと、家の方向、つまり後ろ側の集団の足元に向かって懐から取り出した拳銃を発砲すると素早い動きで集団に近付き自分が得意とする格闘術で何人かを行動不能に追い込むと一瞬人一人分が通れるくらいの間を作り「走れ北御門!」振り向く余裕など無く相手を逃がすために前後の集団を相手に近づけさせないように上手く立ちまわりながら逃がそうとして)
(/それを護るのが護衛の役割なのです!(・ω<))
な、何よこれくらい…!
(私一人で、と続けようとするも相手の発砲した音にびくりと身を竦ませ、一瞬にして数人を行動不能にした相手の動きをぽかんと見つめて。しかし名前を呼ばれればはっとして、震えそうになる足を何とか動かして相手の空けたスペースから集団を突っ切り一目散に家を目指す。途中はぐれたのか何なのか状況が読めない様子で道の先にぼけーっと立っている覆面に勢いを緩めないまま突っ込んでマイオトロンで動けなくし、そのまま走り続けては自宅の門が見えた辺りで息が切れたのかふらふらと道端に寄れば電柱に手をついて。体力も精神も限界がきたのか、荒い息を吐きながらぺたんとその場にへたり込み)
(/さすが本職!しかし転んでもただじゃ起きないぞ、と言う事でかませのアホな構成員を道連れにしました(笑)←)
よし、これで足手まといもいないな。さてお前ら、女性をしつこく追い回すのは犯罪なんだぞ?俺が相手してやるから我慢するんだな
(チラッと自分の開けた間から相手が逃げ出したのを確認すると後を追わせないようにするために道をふさぐように場所を移動してから上着のボタンをすべて外すと、服の内側にはいくつもの武器がしまってあり右手に拳銃、左手にはバタフライナイフを持って。自分が武装したのを見て相手の集団も拳銃やらナイフやら棍棒やらの武器を取り出し一斉に向かってきて。会社などの所属していない自分はいつも1人で護衛をしてきたため1対多数の戦闘は慣れており突っ込むのではなく素早さを生かしたヒットアンドアウェイ戦法で戦って。しかし当然攻撃を受けるわけで、切り傷や銃弾が掠ってできた傷がいくつも血が流れていて)
(/さすがです!w間抜けな構成員もいておかしくない!できるお嬢様は違いますねw)
……っ…ふ……。
(早く立ち上がって家の門をくぐるべきだと頭では理解しているのに、まったく身体が追いついてこない。身の安全もそうだが何よりも残してきた相手の事が気がかりで、すぐに応援を送った方がいいと分かっているし、動けないなら増援を送ってくれと自宅に電話の一本でも入れればいいとも思う。しかし強張ってしまって身体が上手く動かせず、電柱に身体を預けたまま顔すらあげられなくて、意図せずじわりと視界が滲んで。泣くのなんて何年振りだろうとどこか他人事のように思いつつぽろぽろと涙を零せば、怖いのだが悔しいのだか分からなくなり無意識のうちに「ばか、早く戻ってきなさいよ……」と呟いており)
(/火事場の馬鹿力的な感じですねw流石に心折れたようですがw)
ったく、ぞろぞろと……!
(やはり数の差というものは圧倒的で自分の思うような動きを取ることが出来ず徐々に押されがちだったが、ふと昔のことが頭に過って。まだ自分が未熟な頃に護衛を務めた女性の事でその人は男だからという理由だけで冷たい態度などとらず誰に対しても優しく平等であったのだ。しかしその優しさが裏目に出て、最後はまだ弱かった自分を庇うようにして命を亡くしてしまった。本当なら自分が守って死ぬのが当然なはずなのに弱いから、未熟だったから失敗した過去の事を思いギリっと強く歯ぎしりをしてしまい。「弱い俺に戻るわけにはいかない。もう二度と傷つけてたまるか……かかってきやがれ三下共」傷で痛む身体に鞭を打ち今度は行動不能にするのではなく本気で命を奪いにいって。そしてしばらく経ち、そこには血を流してピクリとも動かず倒れる者達と返り血や傷から流れる血で真っ赤な自分が立っており、歩くだけで痛む傷を引きずりながらも彼女の安否を確かめるために北御門家へと向かって)
(/気の強い子が心折れる場面って、自分的にも好きなシーンなんですよねw)
だれ…………。
(どのくらいの時間が経ったのだろうか。遠くでアスファルトを擦るような音がして、ぼんやりとした頭で何かが近づいてきているのだと判断する。もし追手なら正直逃げる気力はもう無いが、のろのろと頭を上げれば目に入って来たのは赤い色で。しかししばらくぼうっと眺めていたものの、だんだんと瞳が焦点を結んでそれが血まみれの相手であると分かるとさっと表情を無くし。「っ、氷村…!」初めて名前を呼んだとか、いつの間にか動けるようになったとか、男嫌いなのにとか、さまざまな事が頭の中を駆け巡るがぐちゃぐちゃで理解しきれない。立ち上がって相手に駆けよれば、自ら2メートルの円を超えてそっとその体を支えるように手を伸ばして「酷い、怪我…なんで、なんでそこまで……」と困惑しきった泣きそうな表情で相手を見上げて)
(/分かります、なんかもう絶望の底に叩き落したいですwそしてそこから上がってくるのが好きですw)
おい、2メートルはどうした。……まぁ何でって聞かれてもな、それが俺の、俺達護衛の仕事だからな。中には適当な奴もいるが、本気で命をかけないとこの仕事はやってられないんだよ。それにこの程度の傷くらい慣れてる
(自分の予想では、もうすでに家の中にいて親に事情を話しているかと思っていたのだがまさか門のところで座り込んでいるなど思っておらず、しかもあの男嫌いな相手が自分から言い出した2メートルの距離を超えてきたため思わずツッコんでしまい。何故、と聞かれてもこれが自分の選んだ仕事であるしこの程度いつもの事なのだ。血で汚れきっている手で触れるはずもなく、近づいてきた相手から少し距離を取り安全が確認できると「じゃあ、俺は家に帰って傷の手当てをしなければいかないから帰らせてもらうぞ。また明日迎えに行く」これ以上ここにいる必要がないため、特に何事もなかったかのように言うとそのまま背を向けて自分の家へと向けて歩き出して。しかし途中振り向いて「まぁ、お前が無事で本当良かった」薄い小さな笑みを浮かべてそれだけ言うと今度こそ家に向かって歩き出そうとして。)
(/おお、めっちゃ分かりますよそれ!色々現実を知って、どん底から頑張るのが何か良いんですよw)
言ってる場合!?そんな事今はいいじゃない!
(相手の突っ込みに唇をわななかせて思わず強く睨みつければ、珍しく声を荒げて距離を取るように下がった相手に更に近づいて。恐らく自分の問いに答えてくれたのだろうが今のその姿を仕事だからと言われても温室育ち故か正直ピンとこず、満身創痍ともいえる状態で家に帰ろうとする相手を引き止めるように「ちょっと…!」と声を掛け。しかし振り向いた相手が薄く笑ったのを見れば虚を突かれたように数秒黙り込み、無言で携帯を取り出せば「……救護班、門の前のアレを何とかなさい!」と指示を飛ばして直後北御門家の門から現れた白衣の集団が相手を取り囲んで担架に乗せようとし)
(/同志の方がいらっしゃった…!いいですよね、落として上げる感じの逆転劇w)
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