ルーミン 2015-03-03 15:03:43 |
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「ねーねー、龍、遊ぼうよー」
「テニスしよう!」
「海まで遊びに行こうぜ!」
みんなに遊びによく誘われた。
でも、もう、遊びたいとは思わなかった。
「ごめん」
いつもそうやって断った。
だから、友達はみんな離れていった。
すぐに一人ぼっちになった。
一人ぼっちで中学を卒業し、高校生になった。
そこで、君と出会った。
俺、谷繁竜矢は見事公立高校に入学した。
そんなにレベルは高くない学校だけれどなぜか人気な高校だ。
俺は新しいブレザーをきて、学校へと電車で向かう。
ちなみに家からすぐ近くに駅があって学校は駅を3つ越えたあたり。
その電車の中で見覚えのある顔を見つけた。
同じ制服だった。
でも、ここにいるはずはなかった。
だって、そいつは事故で死んだんだから。
「まな…?」
俺は、とりあえず呼んでみた。
その子は俺の方を驚いたように見た。
「誰?」
「俺だよ!俺!覚えてない?」
「んー、わかんない。それより、君、詐欺できるんじゃない?」
「え?」
「今の、おれおれ詐欺みたいだった」
女の子はくすくすと笑っていた。
あいつに似た笑顔が俺を切なくさせる。
けれど、この子の冗談で少し元気が出た。
「それは、ちょっとテンパったんだよ!」
「テンパってもそうはならないって」
なんだかんだ話していると電車が駅に着いた。
学校へは歩いて5分くらい。
誘わなくても一緒に話しながら歩いてた。
「私ね、冬菜愛美っていうの!」
「俺は、谷繁竜矢。あのさ、まなって呼んでいい?」
「いいよ!」
舞い落ちてきた小さな花は僕の心に問いかける
今あなたは幸せですか目を閉じて考えてみよう
ふと立ち止まると初めての場所桜が綺麗に咲いていて
川の流れ止めるかのように静かに風に揺れて
あの日君と出会った場所もこんな風に桜咲き乱れてた
今思い出すのこの景色が僕を切なくさせるから
何気なく伸ばした指が散りゆく花びらに触れて
あの人を一瞬思い出させて
すぐに別れ告げて舞っていく今年の恋桜
俺は少し驚いた。
初めての相手なのにこんなにあっさりとオッケーされるなんて思ってなかった。
「その代わり、私はりゅうって呼ぶからね!」
まなはそう言って微笑んだ。
少し反応に困ったが頷くしかなかった。
俺のあだ名は、昔からの友達、幼馴染しか知らない。
それなのに、なんで?
偶然だ。
そうやって自分を納得させた。
俺の好きだったまなはもういない。
「わー、実物はおっきくて広いねー!」
学校につくとすぐにまながはしゃぎ始めた。
「見学来てないの?」
「きてないよ。めんどいし」
「そっか」
納得して人が集まっているところに行く。
するとそこにはクラス表が貼られていた。
俺とまなは隣のクラスだった。
「あー、隣やん。残念」
まなが嘆いたがどうしようもない。
俺たちは教室に向かった。
もうすぐ春のこの季節に梅の花の香りがする
少し甘い優しい匂い今年も春がやってきます
少し白い梅の花が満開のこの季節
暇になると窓から梅をみているの
時々遊びに来るウグイス綺麗な声で鳴いて
静かな1人の部屋に歌を響かせる
今は梅の花 次は桜
花が知らせる今のシーズン
優しい香り大好きだよ僕を和ませていく
愛想尽かすなら尽かしてしまえ
僕はもう君を忘れる
君のしつこさももう飽きた
僕に自由を与えてくれ
いつも休みの日に会いたいと誘われた
そんな日々もなくなればいい
心の中でそう思っていた
最初の頃は僕も君と同じ気持ちだった
でも、気持ちはすれ違ってく
今更君のそばにいたいとは思わない
好きがどうかも曖昧で
冷めていることに気づいた
たくさんのものを奪って
手に入れたのは君の束縛だけ
もう、何もいらないよ
君とはさよならしよう
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