静かに呟いていよう。

え、あ。
良いけどどして家来ないの？
今来られても困るからわたしとしては良いけれど。
名前、相変わらずそれだね。
下げてくれてたら何でもいーよ、ばか。

めんどくせー。
しかもさみィから外出たくねェしィ。
目すっげェ腫れて不細工なってンだろ。()
まーな、格好良いだろ？
馬鹿じゃねェよ、あほォ。
つかさ、あいつとは別れたワケ。
俺としてはそっちのが嬉しいんだけど一応聞いてやるよ。

相変わらずナマケモノですね。
うるさい、もともと不細工だもん。
はいはい、そーですね。
阿呆でもないし、ばあか。
うん、お別れしたよ。
人の不幸を嬉しがるだなんてデビルだねえ。

ナマケモノは御前だろうが、…あ、つか何て呼びゃあ良いんだよ、リア名かむつきか、選ばせてやるよ。()
顔は整ってんじゃねェかよォ。
ぶさいく。
ん、お疲れ。
ずっと言わねえとってっつてたからすっきりしたんじゃねェの？
今更。()

わたしはナマケモノじゃないもん。…んえ、好きにしたら？どちらでもどうぞ。
そう言うの辰くらいだよ、不思議ね。
はいはい。
別に。
改めて実感したね、少ししか時間はないって。
でびる。←

じゃあリア名で。
俺だけで良いんだっつうのオ。
真面目に聞いてンのか。()
素っ気ないねえ、相変わらず。
…その残り少ない間オレサマがいてやんだから良いだろ。
うっせー。()
返事遅れてわりィ、寝てたわァ。()

どうぞ。
へんなの、相変わらず昔から変わらないね、その独占欲は。
聞いてるよ、聞いてる。
辰相手だしね、もともとこういう性格だし仕方ないんじゃない。
構われたいなら他の人のとこ行けば。
はいはい、アリガトウ。
辰のばぁか、きらい。←
短時間しか寝てないからそんなことになるんだよ、昨日夜更かしし過ぎたから。
早く帰ってって何度も云ったのに帰らなかった辰がわるいんだからね、体調崩しても看病してやんないから、おはよう。

鞘は？俺のこと何て呼んでくれンの？
そりゃあどーも、実際鞘だって昔、俺はさやのもんだもんー、とか言ってたけど。
ま、…失恋したてですからね。
今だけは優しくしてやるよ。
あん？いつ構われてェなんて言ったか。
俺は鞘だけで良いっつてンだろ、馬鹿か。
そりゃあどーも、俺はふつーに好きデスケド。
寂しいっつたのは誰デショーネ。()
そう言って何時もしてくれんだろ、やっさしーい。

辰がリア名で云うならあたしもそうする。
ばか、そんな昔のことほーりだすのは可笑しいでしょ。
別に、そんな同情いらない。
あっそ、別になんでも良い。
ありがと、物好きですね。
言ってない、云う訳ないでしょ。←
してあげないでーす。

そりゃ良かった。…体調は？今日はどう？
仕方ねェだろー、奥の手だっつウの。()
…今日は偉くひねくれてんな、鞘さん。
そんなに別れんのが嫌だったなら何で繋ぎ止めてなかったんだよ。
勝手に自己判断して、周りに当たるのはどうかと思うけど。
云っただろ、絶対云ってた ()
残念、なら鞘の叔母さんにして貰おうかな。()

悪いって云ったら、治してくれる？
ばあか、何時もずるいの。
…だよね、分かってた。
ごめんね、今は駄目かも。
当たっちゃう。
よーすけは悪くないのに、ごめんなさい。

…それは無理かもしんねェな。
…仕方ねーな、鞘は。
今話さなくなったら一人で泣くだろ？
当たっても良いから話しててやるよ。
今更だろ？俺も良くして貰ってるし良いって。

ふふ、冗談だよ。
そんなのいらない。
…ありがと。
そんなよーすけは昔から変わらないね、優しいまま。
わたしは変わったのかな、なんて。
有り難うね。

バーカ、らしくねェ冗談云ってんじゃネェよ。
優しくねェっつうの。
鞘も相変わらずだな、強がりのまま。
少しずつだけど確かに変わってってっよ、いーえ。
…鞘はまだ、彼奴のことが好きか？

ふふ、ごめんね。
優しいよ、怖くなるくらいに優しい。
そう、なのかな。…そうだといいね。
うん、…多分これからずっと好きだよ、でも、…もう諦めたから。
…急にどうしたの？

いいえ、…落ち着いてきたか？
怖くなんなくて良いんだっつうの、な？
…なんか羨ましいな、そいつが。
別に。
鞘も早く落ち着いたらその思い、伝えれんのにな。
…来月にはどっか行くか。

ん、…ありがとう。
ようすけのばか、そういうとこ…、ほんとにやになっちゃうくらいに好きだよ。
なにそれ。
落ち着いたら…良いね。
ごめんね、少し寝ます。
またあとで。

お別れ、できたよ。
自分勝手な一方的な別れを。
どうしてなんだろうね。
涙とまんなくて辛いや。

お疲れさん、ちゃんと言えて偉い。
バーチャルは長続きしねえんだから早めに手を打って良かったかもな。
鞘、お疲れ。

簡単に治らないからお別れしたのに、本当に何も分かっていてくれてないなあって思った。
長生きできる丈夫な体ならバーチャルでも、彼と居たかった。
何も分かって無い癖に治るなんて軽々しく言わないで。
そんな簡単なことなら、私は離れていない。
支えたかったなんて、そんな言葉欲しくない。
私は、支えられるだけじゃやなの。
我が儘でごめんね、でも貴方の一言一言にとても腹立ってしまった。
貴方はこの病ではないですものね。
何も私のこと一つすらわかってないよ。