** 2015-02-04 17:17:25 |
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そんなこと言ったらタクとも関われなくなっちゃうよ?
(ホストである彼自身から発された言葉に相槌を打ちながら聞いていたものの、口元に手を当ててクスリと悪戯っぽく微笑み。「タクに介抱してもらえるなら安心かな」初めて来たホストクラブで本格的に酔っ払ってる自分の姿を想像すると、思わず微苦笑が溢れてしまい。特別、という彼の発言に一瞬心臓がドクンと脈打ち、緊張と嬉しさで返す言葉がなく黙って頷き。「…え?待ってていいの?」てっきりお開きになるように会話を運ぶのかと思っていたせいか、必要以上に驚きが表に出てしまい。今日は自分専属で相手をできなかったお客さんもいるというのに終わったあとも一緒にいていいのだろうか、と確認するように相手を見て)
あー、そっか。……じゃあ、俺以外は やめとけって意味で。
( 彼女に指摘されると、自身の言葉の矛盾点に気付き、苦笑いを浮かべ。少し考えると、自分以外のホストには関わらない方が良い、というニュアンスに訂正し。無防備な彼女の言葉を聞くと、呆れたように眉を八の字にして笑い、「何言ってんの。俺、超 手出すの早いよ?」と首を傾げ。自他共にこれは認める。___彼女には、むやみに手を出すつもりはないが。緊張した様子の相手を見ると、優しく頭を撫でてやり「もっと一緒に居たいから。…他の客には内緒な?」と微笑み掛け。立ち上がると片手を上げ、口パクで「じゃあ、後で」と述べ、控え室に戻って行き。
(/遅くなってしまってすみません!時間軸がちぐはぐになってしまうので店を出るところからで回しますね!)
う、うん。じゃあ…また。
(まだ戸惑いは残るものの、もっと一緒に居たいと思う気持ちは自分も同じこと。控え室へと戻っていく姿を見送ってから携帯を取り出し、先程いた席にいるのであろう友人に連絡を取り。もう少しここにいるという友人に先に帰っているという主旨の連絡をしてから席を立ち上がり、また彼に会えるという期待からか普段よりも心なしか早足に会計を済ませ、店の外へと出て。さすがに店の扉の外のすぐ近くで待つことはホストクラブで目立つということで憚られたのか、少し外側で彼が来るのを待っていて)
( / 全然大丈夫ですよ!こちらこそ 旅行で遅くなっちゃいました…!すみません。)
──… おまたせ。じゃあ、行こ。
( すぐに彼女に会いたくて、少しでも多く一緒に居たくて。着替えを終えると、足早に店の裏口から出て。入り口から少し離れた外側に彼女の姿を見つけると、ちゃんと待っていてくれたことに安堵し、ふっと笑うと、後ろから ぽん、と頭を叩き、声を掛け。さらりと手を引っ張ると「どっか行きたいとこある?」と柔らかく微笑みながら尋ね。
(/いえいえ大丈夫ですよ!旅行だなんて羨ましいです…!そして此方も遅れてしまってすみません…)
どこか…。…それじゃあ中学校行ってみたいな。
(彼からの自然なスキンシップに何の違和感も受けることなく、むしろそれに嬉しさと若干の胸の高鳴りを感じているほどで。手を引かれるまま彼の方へと近寄り、夕刻の時間をとっくに過ぎていることもあってかしばらく考えこむように視線を浮遊させ。先ほどお酒を少し飲んだこともあってまた飲みに行く気にはならず、かと言って遊びに行くには時間が遅すぎる__そんなこともあり、かつ彼に会えた懐かしさもあってか思いついたのは片想いを募らせていた場所。自分の出掛け先のレパートリーのなさに内心苦笑するものの、「久しぶりに行ってみたいし、今なら生徒いないから邪魔にならないと思うし」と推して。)
( / 全然大丈夫ですよー!返してくれるだけで有り難いのでっ )
あー、いいね。超懐かしい。
( 暫く歩きながら、あくまでさり気なく恋人繋ぎに変えると、彼女を自分の近くに引き寄せ。彼女の口から出たのは、相手との思い出の場所___すぐに賛同して頷くと、懐かしい当時を思い出し、楽しそうに微笑み。「んじゃ、行こ」確かここからだと歩きで10分掛からない程度で行ける。軽く繋いだままの手を引くと、中学校に向かって歩き出し。
(/いえいえ、返さないなんてことはないですよ!またまた遅れてすみません…)
うん!中学校行くの高校1年のときぶりだなー…。タクはどのくらい行ってない?
(いまいちだろうかと心配していたせいもあり、賛同してくれる彼の言葉に安堵の息をつき。さりげなさすぎて手の繋ぎ方が変わっていたことにはまったくと気付いておらず、彼に合わせて自分も中学校のある方向へと歩き出し。すれ違っていくたびに彼の魅力を囁き合う人々の姿や声が視界に入り、やっぱり中学時代と変わらずにかなりモテるんだ__そんなことを考えながら彼の横顔を眺めていて。)
( / それを聞くと安心しました!私も遅くなってますので、全然大丈夫ですよー!)
んー…、卒業以来行ってねーわ。
( そう言えば、卒業式以来行っていないと告げ。彼女との思い出の場所だが、中々訪れるタイミングがなかったらしく。ぎゅっと彼女の小さな手を握り直すと、「……これ、気付いてんの?」とくすり、と笑いながら尋ね。中学校に向かって歩いていく途中、隣から視線を感じ、ふと彼女の方を見ると目が合い。ふはっと笑みを零すと「なに?どーかした?」と問い掛け。
(/それなら安心しました…ありがとうございます!)
ならもう5年くらいは経ってるんだね。これ…って、こ、この繋ぎ方はまずいよタク!
(5年ぶりの再会とこうして隣に居られることにすっかりと意識を持って行かれてしまっていたためか、彼のその言葉を聞くまで全くとして気が付かずに呑気に笑っており。しかし、手の繋ぎ方が変わっていたことに気がつくと急に慌て出し、これでは恋人同士みたいだ__と1人勝手に心臓が早鐘を打つのを感じ。とはいえ、なぜか自分から手を離すのは惜しく感じられて繋いだ手をそのままに、「ううん。やっぱりタクはモテるんだなって思ってただけ」とはにかみ。)
ん、経ってんね。……へーえ。じゃあ、手振り払ってもいーよ。
( 手を繋いでいることに気付いていないのか、呑気に笑っている相手を見てクスクス笑みを浮かべ。やっと気付いたと思えば、慌て始めた彼女。相変わらず可愛いな、なんて思い。にやりと悪戯っぽく笑うと上記を告げて。不満げに口を尖らせると「ふーん。俺のこと見つめてたのかな、って期待したのに。」なんて。
え…。私が嫌ってわけじゃなくて…タク、人気だし…ってことだよ?
(彼の悪戯っぽい笑みに一瞬ドキン、と心臓が高鳴り。しかし、すぐに脳内を駆け巡ったのは彼に勘違いをさせてしまったのではないか、という不安。もちろん手を振り払うことなどするわけもなく、少し気にかけるような口調になり。子供っぽさも含んだ彼のその表情に、思わずクスリと微笑みながら、「思いながらタクのこと見てたよ?」と見えてきた中学の門に懐かしさを覚えて。)
ユズが嫌じゃなかったら、いーや。このままで。
( 相手が手を離さない様子に安心し。可愛らしく笑みを零すと、ぎゅっと手を握り、繋いだまま ぶんぶんと前後に振ってみて。「まじで?さんきゅー。」気を遣わせたのか、優しくそのように述べてくれた彼女の頭をぽん、と撫でて。「うーわ、超懐かしい。…行ける?」校門は、夜遅いからか閉まっていて、ぴょんと軽々と乗り越えると、手を広げて彼女を待ち。
(/遅くなってしまってすみません!)
それなら私もこのままでいいかな。
(彼の腕の動きに合わせて自分も前後に腕を振り、笑みを浮かべる彼に視線を向けて思わずはにかみ笑いを零し。校門を飛び越えて行った彼の身体能力に感心で息を吐き、さすがに自分にそれは無理だとわかっているために地道ではあるものの何とか校門をよじ登り。手を広げる彼の姿を見止めると迷うことなくそこへと飛び込み、「ごめん、重かった?」と悪戯っぽい笑みを浮かべて)
超軽すぎ。もっと食った方がいーよ。
( 校門をよじ登り出した彼女を見ると、思わず ふはっと吹き出し。地道すぎだろ、なんて内心突っ込み。勢い良く自分の腕の中に飛び込まれると、しっかりと抱き止めてみせ、相手同様に悪戯っぽく笑うと上記を告げて。そのまま彼女の手を握ると、「教室どのへんだっけ?」と校舎の中に入っていき。
南棟だったはずだから…あっち?
(抵抗感なく彼の手を握り返しながら、問い掛けに答えるべく視線を左右に何度か移動させて思い出そうとし。しばらくしたのち、合っているかどうか心配なこともあってか、若干不安が交る声で思い当たる方向を指差して、「たしか化学室が近くにあった気がする」とそちらのほうへと足を進めながら)
まじ?俺、全然覚えてねーから任せる。
( 彼女はもう手を繋ぐことに抵抗がないようで。ふはっと笑うと、離れないようぎゅっとしっかり握り直し。自分の記憶力は全く当てにしていないらしく、無責任に上記を告げ。何処か見覚えのある化学室が目に入ると、「あ、はいはい。この上じゃなかった?」なんて、近くにある階段を指差し。
言われてみればそうだったかも。
(無責任な彼の言葉にクスリと微笑みを浮かべるも、握り直されたことによって再び手を繋いでいるという認識で若干緊張感を覚え。しかし、自分ばかり緊張しているのを見せるのは格好が悪いと平常心を装いながら先程よりも強めの力で彼の手を握り返し。納得したような表情を浮かべると階段へと体ごと向き直り、「いこっか」と手を引き。)
だろ? 全然、記憶ねーんだけど。
( あくまでも曖昧な記憶であることを主張すると、自身もクスクスと笑い。彼女から手を握り返されたのを感じると、ふっと微笑み「ユズ、もしかして緊張してる?」なんて、相手の顔を覗き込み。階段を上がると、懐かしい教室が目に入り。____間違い無い、ずっと彼女に想いを寄せていた場所。「なぁ、ここじゃね? 」と楽しそうに足を踏み入れ。
緊張ー?してないよー?
(図星を指されながらも誤魔化そうと言葉を紡ぐものの、覗き込まれたことで余計に彼のことを意識してしまい。言葉こそ普段と同じようにとしているものの若干上擦っており、さらに気まずさからか視線も少し逸らしてしまい。しかし懐かしい教室が視界に入ると思わず顔を綻ばせ、「うわぁ、懐かしい。そういえば私この席だったな」なんて前列のその席に手を置きながらクスリと微笑み。)
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