鬼教官 2015-02-01 15:01:37 |
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だいじょーぶだいじょーぶ。
(やはり自分の舌にはこういったものよりオレンジジュースなどの方が合うようだ。既に酔っぱらいそうではあるがこれだけの量で酔う様を相手に晒すのは情けないと、普段は無い謎のプライドを持ち、あくまで余裕を見せつけながらへらへらと笑い。自分よりも明らかにスローペースな相手の飲みっぷりに「ほらほら、リネルもぐいっといっちゃいなって。」とジョッキを持って一気飲みをするパントマイムで相手を煽り)
一気飲みって…私まで潰れたら誰が介抱すんのよ?
(煽られても尚冷静さを失わないのは己のいいところなのか悪いところなのか。既に酔った様子の相手に半ば呆れ口調で上記。とはいえ久しぶりの酒場。たまには悪くないかと思い直せば、ジョッキを持ち直し「どうなっても知らないから。」とだけ告げグビグビとジョッキの残りを一気に飲み干し。机に空になったジョッキを置き、ふぅと小さく息を吐き出しつつ、流石にジョッキ1杯一気にいくと身体が火照るような酔い独特の感覚を覚え。)
おぉ、おぉおぉぉ…。すげぇ…!
(文句を言いながらも自分の言ったことを実践しようとする相手、別に一気飲みをしろとは言っていないが、先程までとは見違える飲みっぷりに憧れるような眼差しを向けながら感嘆の声を漏らし。こうなると自分も負けてはいられないとジョッキを手に持って、残りの2/3を一気に飲み干すと、目を蕩けさせて呂律の回らなくなってきている赤い顔で「あーだめらーこれぇー。」とテーブルに突っ伏して)
言わんこっちゃない…。
(テーブルに突っ伏した相手を頬杖をついて溜息交じりに見やり。そう言う己は、薄ら頬が赤らんで熱を帯びているものの正気を失うほどにはまだ至っておらず、どうしたものかと思案して。と、カウンターで飲んでいた戦士たちがおもむろに此方に接近。「一緒に飲まない?」なんて誘われる始末。正直面倒だとしか思えないが、酔っ払いのカインを放って行くわけにもいかないと、「悪いけど、彼の看病があるから。」と片手をひらり。それでもしつこい戦士達を睨み付け、「だから、私には大事な彼がいるの。貴方たちの相手なんてしてる暇ないわ。」と机に突っ伏した相手を親指で指差し。)
んあれぇ?リネル、らいじな彼って、俺のことぉ?ぐふふふ。
(相手を誘いに来た連中に対してはもはや面倒臭くて相手を庇う気力も無く、それよりも早く寝てしまいたいという気持ちが勝る。そんな中相手の口から放たれた気になるワードが耳に入れば、突っ伏していた顔をのっそり上げてほぼ出来上がった口調で問いかけて。思考の崩れた頭で大事な彼=俺はリネルの彼氏という答えを導き出せば、指をゆらゆらと動かして戦士達に向けつつ「あんたら聞いたかよぉ、リネルは俺の彼女らしいからあきらめろってよぉー、ぐふふ。」と陽気に笑いながら説き伏せて)
はぁ!?何言ってんのよ、あんた!
(そろそろ冷静を通り越して冷酷に男共をあしらおうとしていたまさにその時、衝撃的な勘違いをした相手から放たれた言葉にその決意は脆くも崩れ去り。言葉を荒げ、普段“貴方”と呼んでいるはずの呼び方も“あんた”になってしまい。いつから彼女になったんだ、っていうかこれじゃ私が告ったみたいじゃないか、と何とも言えない気持ちになりつつも完全に否定しないのはどこかで相手に惹かれているからだろう。とはいえ相手は酔っ払い。このままではいろいろ拗れていくだろうと予想しては「…ま、そういう訳だからその辺のバニーさんにでも遊んでもらって?」と男達に告げ、襟元を引っ張り半ば引き摺るようにカインを酒場から連れ出し。)
えれ?リネルちゃん何か顔が怖…ちょ、ちょっとー?まだあんまり遊んで…。あれぇー…。
(呼び方がきつくなる相手に対しこちらはちゃん付けと完全に酔っぱらいモード。襟元を掴まれれば、こんなに力があったのかという位強引にそのまま引きずられていき。相手を誘った戦士達だけでなく他の客にも哀れむような視線を向けられたまま店内に断末魔を残して退店。店の外まで連れてこられると、依然その状態で身体をぐったりさせたまま「早いよリネルちゃん、まだ入ったばっかじゃんかぁー。」と文句を付けだして)
飲みたきゃ一人で戻って飲んできなさいよ。
私は宿屋に戻るから。
(外に出て文句を言い始める相手を一瞥すれば内心熱くなりすぎたと反省するも時既に遅く。相手に対してなのか自分に対してなのかも定かでない溜息を一つつけば漸く手を離し、今更ながら突き放すように上記。冷たい外気が心地よく感じるのは頬が熱を帯びているから。ただ、その理由が先程一気飲みした酒のせいだけではないのは確かで。)
えぇえぇっ…そんなぁ、リネルと一緒が良いのにー…!リネルが帰るなら俺も帰るー。
(普段の相手に対する警戒心は何処へやら、むしろ逆に相手を慕うような言葉と共に両手で腕にしがみつく様はさながら犬、尻尾でも付いていたならぶんぶんと振り回している状態だろう。相手にとっては暑苦しくて鬱陶しいかもしれないがそんなことには構わず、「じゃあ、宿屋にしゅっぱーつ!」とご機嫌にへらへら笑いながら半ば寄りかかるようにして宿屋に向けて歩き出し)
…酔っ払うとこうなるのね、益々意外。
(腕にしがみつくその姿に目を丸くして。明日の朝には正気に戻るだろうが、果たしてその時この状況を覚えているのだろうか?覚えていたならどう思うのだろう?とぼんやり考えながら宿屋に向かい。若干歩きにくいが伝わる体温がなんだか心地よく、何より今のこの状態の相手を突き放すことなどできずに結局はそのまま歩いて。宿屋に辿り着けば、「着いたわよ?…吐かないでね?」と未だ腕にしがみついたままの相手をちらりと見ながら話しかけて様子を伺い。)
うぅぅぅ…。
(途中、何度も歩きながら眠りかけたがかろうじて寸前で踏みとどまり相手の呼びかけで部屋に帰ってきたことが分かれば、もう限界を迎えていたのだろう腕から手を離すなり唸り声を上げながら相手の隣のベッドに倒れこみ、そのままうつ伏せ状態でピクリとも動かなくなり)
あーあ、ご臨終。
(着いた途端に眠りについた相手を見るなり演技でもない一言を。苦手な魔物と対面し、相手の意外な一面をいろいろ見て、少なからずトキめいて…今日は忙しかったな、と1日を思い返せばどっと疲れが押し寄せ自分もベットに横になり。久しぶりのお酒も手伝ってかすぐに睡魔が押し寄せてくればどんどん瞼も重たくなって。明日はまた朝から鬼に徹しなきゃ。薄れゆく意識の中でそう決意しながら眠りに落ちていき。)
うっ…つつつ…。あれ…?
(鳥の声と、朝日の眩しさに加え頭痛による少し早めの目覚め。手で額を押さえながらゆっくりと目を開き身体を起こせば、とある違和感に気付く。その違和感の正体は簡単で、今現在自分の寝ている位置にある。記憶を辿ってみるものの酒場あたりからの記憶がすっぽり抜け落ち上手く思い出すことができず、何時眠りについたのかさえ分からない。まぁどうせ大したイベントも無かっただろうしと深く考えず、隣のベッドで眠る相手の寝顔を拝むことを優先させ)
……んん…
(相手が起床したなんて知る筈もなく、静かに寝息を立てながら未だ夢の世界を彷徨っていて。ごろんと寝返りを打てば相手の方を向き、掛け布団を軽く抱くようにしながら再び寝息を立て始め。普通なら此方より先に相手が起床してしまえばそのまま逃げ出す危険性もあったため、何が何でも此方が先に、と思っていたところだったが、目まぐるしくもいろんなことがあった昨日を思えば、本人が自覚していた以上に疲れが出たのだろう、その思惑は早くも崩れ去っており。)
あ……。
(寝返りによってより晒される相手の寝顔、その整った顔立ちを改めて見ていると何故か胸の奥が熱くなるような感覚を覚え、今自分が相手に抱いている感情が何だか分からずに、「なんだ、これ…。」と呆然とした表情で呟き。きっと昨日の酒がまだ抜けきっていないのだろうと考えれば「風呂、入るか。」と相手の観察を早々に切り上げ、身体の汚れを落とすついでに頭も冷やすべく静かに部屋を後にして)
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