鬼教官 2015-02-01 15:01:37 |
通報 |
うん、綺麗なお姫様みたい。
(黒いローブを着ていては目立たないが、こうやって見てみるとワンピースの白さに負けないほどの相手の白く綺麗な肌が際立ち、先程までのダークな雰囲気を払拭させる清楚さに魅せられて、という表現が正しいのかは分からないが頷きながら見たままの感想を。後は中身が伴ってくれさえすればというのが切なる願いである、死んでも口には出せないが)
なっ…!?ば、馬鹿じゃないの?
(これまでお姫様だなんて言われた経験は一度もなく、その上綺麗だとまで付け足されては目を見開き珍しく動揺し一瞬口をぱくぱくさせ。すくっと立ち上がり相手に背を向けて顔を隠しながら悪態をついて照れを誤魔化す。いっそローブを着ていればフードで顔を隠せたのにと後悔するが、そもそもローブを脱いでいるからこういう話になったわけでその後悔は無意味だとすぐに自覚して。)
えっ?あれっ!?
(自分なりには褒めたつもりだったのだがどうやら機嫌を損ねてしまったようだ、いやはや女心とは難しいものだと改めて感じさせられる。もう余計なことは言わないでさっさと寝てしまおうと考えればベッドに横になり、「あーあ、明日起きた時今日のできごとが夢であってくれないかなー。」と、未だ受け入れることのできない決定事項から逃避するような言葉を呟いて)
それより明日筋肉痛で動けない、なんて情けないことにならないでよね。
(照れているのはどうやらバレずに済んだらしい。ふぅと気付かれない程度に息を吐き出して一安心し、再び相手の方に向き直れば現実逃避する相手に上記を告げ「ま、動けなくても無理矢理動かすけどね。」とまたもや鬼の一言を。とはいえ寝ようとしているのだろう相手の姿を見れば、今夜は休ませてやるかと自分は風呂場へ行くことに決め。「とりあえず、今夜はゆっくり休んだら?」精一杯の優しさだがやはり不器用で。それだけ告げると部屋を出て。)
ひどい!でもまぁ、リネルの回復魔法で筋肉痛も…。
(運動すらあまりしなかった自分がいきなりこれだけ激しい運動をしたのだ、既に若干節々に痛みがきているのは感じているがそれを理由に明日休めることはなさそうだ。何処かへ向かう相手に「う、うん…ありがとう。」と言葉を返し部屋に一人きりになれば、やはり疲れていたのだろう猛烈な睡魔に襲われる。そういえば風呂まだだったな、なんて思っていても眠気には勝てず、朝入れば良いかと考えを変えればゆっくりと眼を閉じて)
(ゆっくりと湯に浸かり一息つきながら今日1日を思い返…そうと思ったが情けないパートナーの姿を思い出しても呆れてしまうだけだと首を横に振って思考を取り払い。風呂場を出て着替え、部屋へと戻れば既に爆睡中の相手の姿が。その隣に立ち、そっと頭を撫でて「…お疲れ様。」と一言告げ、自分のベットへ戻れば前途多難なこれからの生活を思い、自分もゆっくり休もうと瞳を閉じて眠りに落ち。)
んーっ!あっ、目覚めてしまった!
(あれからどのくらい眠っただろう、もう夜から次の日の6時過ぎ位までは眠った気分である。案の定体は昨夜よりも痛みが増しており、その痛みに耐えながら上体を起こすとグッと上へ伸びをして。そこで今日が来てしまったことに気付くと一変して頭を両手で抱え)
んー……
(起きた途端に絶望する相手の声が耳に入れば眉間に皺を寄せるも低血圧らしくなかなか起きずにいて。最初相手に背を向けていた体制からごろんと寝返りをうち相手の方を向いて再び静かに寝息を立て。その側には今日1日の特訓メニューだと思われるメモが置かれており。)
…ん?………っ!
(自分の声を煩わしそうに唸る相手に目をやると、意外にも朝に弱いらしい。とその隣には見るからに嫌な予感が漂う紙切れが。そろーりそろりと布団から這い出ればゆっくりと相手に近付き、そのメモを手にとって中身を確認。声も出ない程の絶望感が倍増されればそれを自分の懐にしまい、再びそろーりそろりとベッドに戻れば「おやすみー。」と頭まで布団を被り。取り敢えず自分は何も見なかった、こんなメモは初めから存在しなかったと自分に言い聞かせ)
……ふわぁ〜…ん?
(暫くして漸く起床し小さく欠伸を溢して。と、寝る前に確かに枕元に置いたはずのメモが無いことに気付き。ただでさえ寝起きで機嫌が悪いというのに明らかに相手が隠したのであろうその状態に眉間に皺が深く刻み込まれて。相手の寝ているベットまで歩み寄れば、おはようの前に布団をめくり上げ「隠したって無駄だから」と端的に告げながら鋭い視線で見下ろし。)
うわーんやめてよ母さん今日は学校休みだってば!
(出来ればこのまま永遠に目覚めないで欲しいと割と不謹慎な願いを神に届けていたのだが受け入れてくれるはずもなく、突如布団を捲られて全てお見通しの様な振る舞いで来られると、自分の体を腕で抱くようにして寒がるような仕草をしながら一芝居打って布団の端を引っ張り。相手との温度差が凄いことになっているが今はそんなこと気にしている場合ではなく、知らんぷりに専念するのみで)
(しらばっくれる相手に氷のように冷めた視線を向けながら仁王立ちし。「別にいいわよ?ゆっくり寝てて。30分経つごとに倍にしてくから。」相手の一芝居の内容には全く触れないままに過酷な現実を更に過酷にするぞと脅し。自分は涼しい顔をして昨夜脱いだローブを羽織りながら「あと10分で出ないととりあえず2倍ね?で、その30分後には4倍、1時間後には8倍…」とさらりと計算した内容をツラツラと述べて。)
か、母さん……っだぁもうわかったよ畜生!
(どうやら相手に対しておふざけはあまり通用しないらしい、というよりも悪化したと分かれば早々にベッドをバフバフ叩いて悔しがりながらもいつしか身体はベッドから降りており。「くっそーとっとと支配したら良いのに何を勿体ぶってるんだか」と、とうとう八つ当たりは敵の親玉に向き始め、勇者らしからぬ愚痴を零しながらも渋々装備完了させ)
ま、支配されてる頃にはカインはこの世に居ないわね。
なんたって勇者の血を引いてるんだから。
(相手の勇者らしからぬ発言を聞くと、そうなると相手の命はないだろうとの恐ろしい予想を告げ。自身のベット、相手のベットの掛け布団を綺麗に畳むなど最低限の片付けをして、装備完了した相手の背を後ろから押しながら半ば無理矢理共に宿屋を後にし。主人に「お世話様」と軽く挨拶してから、今日も魔物の潜む草原へとやってきて。)
あーやだやだ、勇者というだけで相打ちとか帰らぬ人とか。こちとら戦う気なんて更々無いのに。
(特に手伝おうともせず相手のベッドメイキングを見届けながら、まるでこの後の出来事を示唆するかのような相手の言葉を聞いて、首を横に振りつつ深い溜息と共に上記。使命感の欠片もない。何故こうも早く行動したがるのか押されるがまま宿屋を後にして気付けば草原に。今は何も見えていないけど少し歩くといきなり目の前に魔物が見えるようになっている、何なのだろうかこの仕様は)
はい。ツベコベ言ってないで行ってらっしゃい。
(勇者の血筋であることを愚痴る相手。その背を押していた手で最後にトンと軽く押して問答無用で送り出す。自分は近くにあった岩を椅子代わりに腰掛け足組みし、宿屋から持ってきたフリーペーパーを開き。「私ここで待ってるから。とりあえず私のレベルに追い付いたら戻ってらっしゃい。」と目線は既に手元に落としながら無理難題ともいえるノルマを突き付けて。)
はいはい分かりましたよーっと。
(もはや何を言っても無駄だと悟り始めたのか、背中を押されると不貞腐れながらも手をひらひらさせながら本日の狩りへと向かい。高みの見物を行う相手をじとっと見ながら探索しているとすぐに敵とエンカウントし。「ぐっ…!?」昨日とは違い獣を模したような姿をした魔物に悪戦苦闘、どうやら自分のレベルに合わせて出現する敵のレベルも上がってくるようで)
ふーん…敵も比例して強くなってくんだ…、なら私が一緒に行っちゃうと更に強くなっちゃうわけね。
(苦戦を強いられる相手の様子をあくまで冷静に観察しつつ状況を把握し。強くなればなるほど敵もということはあの悪戦苦闘はいつまでも続く。とはいえ逆に言えば、勝手に貰える経験値も高くなっていくということなわけで。手っ取り早く強くなるには寧ろ良かったかもと結論付ければ「頑張っただけ早くノルマ達成できるわよー?」と応援なのか鬼の通達なのか分からない一言を後ろから投げ掛け。)
リネル―!お前がこいつ倒して俺が経験値を貰うっていう作戦でいこう!た、助けて!
(例によって防戦一方で身体の傷は増えていくばかり、本日の冒険開始早々にしてもう帰りたくなってきた。後ろからの相手の言葉で何か閃いたのか、敵の攻撃を防御しながら後ろに向かって上記の作戦を叫び。ついでに2度目の瀕死状態に陥っているため必死に救援も求め)
そういうズルい作戦使う気なら回復だってさせてやんないけど自分で頑張るって言うなら回復だけはさせてあげる。
…どうする?
(あろうことか自分を使って楽にレベルを上げようとしている相手に昨日同様頭を抱え。相手の底知れぬヘタレ具合にとうとう苛つきを覚えたのか冷めた目でギロリと一睨みし、一応の選択肢を与え。その冷酷さは鬼というより最早雪女。腕組みしながら「早く決めないと死ぬわよ?」と恐ろしい一言を告げ。)
トピック検索 |