** 2015-01-22 13:10:26 |
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え、と此処ですか……?
( コーチと二人きりになるなんて、なんだか違和感があって。監督なら何度もこういう相談があって、二人きりは慣れてるが、やはり昨日出会った人だからか、居心地悪くて。相手が指す所をよく見ようと前のめりになると、いきなり背後から口元塞がれ。『……………んっ!!!』叫ぼうとするが、口元を塞がれている為溢れる程度の声しか出ず。そして、徐々に太腿の内側にゆっくり手がなぞるように触られると、全身に鳥肌が立つような感覚で『………や、めて…たくちゃ………っ』精一杯の声で彼の名を叫び。 )
( うひゃー、こりゃまたやばい展開です!!!本当にこーち気持ち悪いです、此方まで鳥肌が……( がくがk ) )
……え? 美代ちゃんとコーチが? ……わり、抜ける。
( 不意に彼女が居るはずのベンチに目をやると、相手の姿が見えず。ちょっと席を外してるだけだ、と自分に言い聞かせるが、何故か もやもや、と胸騒ぎがして落ち着かず。同じ年のマネージャーに聞くと、コーチと何処かに行ったということで。居ても立ってもいられなくなり、練習を放り投げると、宿舎内を走り回って、必死に探し。鍵が閉まったプレゼンテーションルームの隣を通ると、何故か嫌な予感がして。ガンガンと乱暴にドアを叩くと「…美代!いる?」とドア越しに呼び掛け。
( / きもすぎて、どん引きですよ。(←)鳥肌ものですよね…!( ぶるぶる、))
………たくちゃ、ん…っ…助け…て…!
( コーチの荒くなる息づかいが耳に近づけば近づく程、血の気が引いていくような気分で。この後、何をこの人にされるのか、如何したらいいのか分からなくなっていると、廊下から走ってくる足音がすると思えば、ドンドンと戸を叩く音がし。彼の声だと分かれば、コーチの指をかぷりと思いっきり噛んで、震える声で助けを求め。 )
(/ いや、本当に寒気しましたよ。冬のせいかななんて思いましたが、いいえ、きっとコーチのせいだろう。なんて( たはっ、 )
…っ、美代!? …… 待ってろ。
( ドアの向こうから聞こえたのは、彼女のか細い震える声。彼女の身に何かあったんだと察すると、血の気が引いていき。勢い良くドアを蹴ると、強引に開けてみせ。目の前に広がる光景に思わず息を飲み。急いで彼女に駆け寄ると「美代、大丈夫?…」と心配そうに尋ね。コーチを鋭く睨み、胸倉を掴むと強く壁に押し付け「なぁ…美代に何した?……言ってみろよ」と尋常じゃない剣幕で掴みかかり。
( / はい、妖怪のせいでもなく、冬のせいでもなく、間違いなくコーチのせいです。( こくこく、))
………たくちゃん…っ
( 勢いよく扉が倒れると、やはり彼が目の前に居て。コーチから身体が離れると、小刻みに身体は震えていて。返事する余裕なくとも、心配掛けたくない為に数回頷いて、大丈夫とサイン出し。そして、顔を見上げると、彼がコーチの胸倉掴んでおり。何時もと違う彼の形相見れば、怖さささえも感じ。もし、手を出してしまえば、此方に罪がなくても、大きな問題になると思い、そんな事はレギュラー決まったばかりの彼になんてさせる訳にもいかなくて。ぎゅっと拳握ってゆっくり立ち上がり、彼の腰に腕回し弱々しい力で引っ張り「…ったくちゃん、暴力はだめ…!」と沈めるように言い。 )
(/ ヨーデル、ヨーデル、ヨーデル………っは!!!いつの間にか口ずさんでいました。( はっ、 )これは完璧に妖怪のせいですね。(( )
……だって、こいつ…。
( 一体何をされたのだろうか。彼女の表情から、完全に無理して頷いているのは安易に分かり。大事な彼女を傷付けられ、ふしふしと怒りが湧き上がり、拳をぎゅっと握り締め、殴ろうとした瞬間、腰を彼女に掴まれ、思わず力が抜け。届いたのは、振り絞るような声と何とも弱々しい力で。溜め息を付き、コーチから手を離すと「 お前のこと、絶対許さねーから。……もう二度と美代に関わんな 」とドアの方に乱暴に突き飛ばし。コーチは焦ったように部屋を飛び出して行き。彼女の身体を引き寄せると、強く抱き締め、「 …遅くなって、ごめん」と悔しそうに呟き。
…でも、暴力はだめなの っ …。
( 自分の想いが届いたのか、高く挙げられた彼の拳はゆっくりと降りていき、それを確認すると安堵つき。完全に腰を抜かしたコーチは早々と走り去って逃げて行き。大好きな彼に強く抱き締められると、今まで我慢していた恐怖の感情が今にも溢れ出しそうになり。然し、今ここで涙でも流したら、彼はきっともっと自分を責めるだろう____そう考えては、きゅっと下唇噛み「…たくちゃんは私のヒーローだねっ。」なんて、彼に少しでも安心して欲しくて、冗談交じりの言葉述べれば えへへ、 といつもと変わらぬ表情で笑いかけ。 )
… ん、そーだな、…… ごめん。
( 彼女の言葉に最もだと思い、こくりと頷き。いつもと変わらない笑顔で無理に笑う相手を見ると、胸がぎゅっと締め付けられ。抱き締める力を強めると「…俺の前ではさ、もっと甘えて…? ……我慢しなくていーから。」自分の胸板に相手の顔を埋め、ぽんぽんと優しく頭を撫で。___ きっと辛かったはずなのに。じっと至近距離で見つめると、「 言える範囲でいいけど…、あいつに、何されたの?」と優しく尋ねて。
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