** 2015-01-22 13:10:26 |
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送ってくれてありがとう。またあのお店一緒に行こうねっ。それと帰り襲われちゃだめだよ?気をつけてね?
( 楽しい時間なんて一瞬で、自分より大きくて暖かい手を握っては家の前まで送ってもらって。玄関の前で名残惜しそうに手を離しては、今日のお礼を笑顔で言った後に、少し表情曇らせては、こんな夜に可愛い彼が誰かに襲われたらどうしようと心配になって。眉毛ハの字にしては、不安気な顔で彼の姿が消えるまで手を振って。家に帰って直ぐに、お風呂に入って、合宿の事前にしていた準備の確認を済ませ。ベッドに入って、今日の食べに行ったこと思い出しては『今日は本当にありがとうね。すごく楽しかったよ。明日から合宿頑張ろうね、おやすみ。たくちゃん大好き。』とメールを送って、えへへと笑みを浮かべて眠りにつき。 )
うん、行こーね!…って何言ってんの、僕 、男だから。
( まさかの彼女の言葉に笑いを堪えきれず、ふはっと吹き出し。相手の表情を見ると、冗談抜きで本当に心配そうであり。軽く腕を引っ張り、彼女の身体を引き寄せると、額に優しくそっとキスを落とし。「…おやすみ」と呟き、頭をぽん、と撫でてやると片手を ひらっと挙げ帰って行き。勿論、襲われるわけもなく。明日の準備を一通り済ませ、ベッドに寝転ぶと彼女から可愛らしいメールが届き、『うん、頑張ろ!僕の方が大好きだよ。おやすみ』と何とも恥ずかしいメールを返信し。
──… 朝、目が覚めると眠い目を擦りながら集合場所に向かい。今日は電車で一時間ほどの田舎の合宿所に行くらしく。彼女の姿を見つけると、嬉しさから眠気もすっ飛び「美代ちゃん!おはよ」と爽やかに微笑みかけ。
だって、たくちゃんこんなに可愛いもん。世の中にはそっち系のおじさんだって居るんだからねっ、
( 何を心配しているのやら。でも、心配性の自分にとっては、可愛い彼氏の事がやはり不安でしょうがなくて、そんな心配すると彼に引き寄せられ、額に暖かい感触一つ。状況を理解するのに少し間が空いてしまい、「……………っ!!!」顔を真っ赤にして額抑えていた頃には時すでに遅く、彼はひらひらと手を振って去って行っていて。ああ、なんて彼はずるい人なんだろうと、胸の痛み思い知り。
___……朝いつもより1時間早起きしては、すぐに携帯を確認し彼からのメールを読むと一人でにへらと頰緩まし、今日からずっと一緒なのに関わらず早く会いたいなっと思って。準備して、いつもより大きな荷物背をっては集合場所に向かい。彼から挨拶されると、満面の笑みで「たくちゃん、おはよう。」と返し。 )
いよいよだね、…せっかくだから楽しもっ。行こっか!
( 彼女の可愛らしい笑顔は本当に癒される。今日は一日中一緒に居られるなんて夢のようで。” 鬼の合宿 ” も彼女が居れば、楽しめるようさえにも思えて。相手の持つ大きな重そうな荷物に目をやると、さりげなく持ってやり。くるりと振り返ると明るく上記を告げ、部員と共に電車に乗り込み。所謂、朝の通勤ラッシュ。彼女とは、ぴたりと密着状態であり。車内が揺れた時の衝撃から守るように、自分の方に引き寄せ「い、いっぱいだね…、大丈夫?」と苦笑いを浮かべ。
…!たくちゃん、荷物大丈夫だよっ、自分で持てるよ?
( 少し目を離した隙に、自分の荷物がなくなっていて。慌てて周り見回すと、既に彼が荷物持って行っていて。相手だって、自分の荷物があって重いに決まっているのに、申し訳なさ感じては眉八の字にして上記述べ。おしくらまんじゅう状態の電車。普段電車乗る時は、こういう状態にならない様に避けている為、この様なぎゅうぎゅう状態は久しぶりで。普通ならこんな状況辛いはずなのに、全く辛くないのはきっと彼が守ってくれているからだろう。彼はいつだって自分を守ってくれる、優しい人_彼の苦笑いした表情見ると、胸がきゅううっと締め付けられて。服の袖を掴んでは胸の中に顔埋め「たくちゃん、ありがとう。」と。 )
…いいよいいよ!女の子なんだから、無理しちゃだめだよ。
( 申し訳なさそうな顔をする彼女を安心させるように頭を ぽん、と撫でてやり。いつもは絶対に体験しないような満員電車。自分も彼女が居るからこそ苦でなく。胸の中に顔を埋められれば、可愛くて、守ってあげたくて、片手で相手の頭を抱き寄せ「いーえっ」と柔らかく微笑み。後で部員達に冷やかされたのは言うまでもないが。暫く乗り継ぐと合宿所に到着し。如何にも自然豊かな” 田舎 ” を連想させる場所であり。荷物を置くと、早速、練習メニューが配られ。初めは、いきなり外周10キロ。「…じゃあ、行ってくる!」と彼女に向かってピースサインをしてみせると走り出し。
ありがとうね、お世話になります。
( 嗚呼、彼はなんて優しいのだろう。優し過ぎるといってもいい位。頭撫でられると、頰緩めお礼添え。公共の場で然も、他の部員が居るのにも関わらず自分はなんて大胆な事をしたのか、最寄り駅に着いた途端一人で頰染めて。でも心の隅では、もっと電車に乗って居たかったと思う自分が居たりして。彼が周りの部員から冷やかされている中、自分も同じようにマネージャー達に羨ましがられ。合宿所に到着するやすぐに配られた練習メニューを目にすると、やはり鬼の合宿と思われる練習内容で。荷物整理する暇もなく、選手達は外周に行き。ピースサイン送って走り出す彼に、此方も微笑んでガッツポーズ送り。マネージャーだからといって、休んでる暇は勿論なく、選手達の重い荷物を先ずは各自の部屋に移動させることから取り組み。 )
… よし、終わりっ。うーわ、重かっただろなぁ。
( 伊達に毎日練習していない。10キロという距離を さらり、と走り終えてしまい。ふと、荷物を置いてあった場所を見ると全て自室まで運ばれていて。きっと彼女たち、マネージャーだろう。彼女にこんな重い荷物を運ばせてしまったことが申し訳なくて。彼女と一緒に居れるのは嬉しいが、無理はさせたくない。次の練習メニューはグラウンドでの実践練習だ。サッカーボールをリフティングすると、楽しそうにシュート練習を行い。太陽が真上に上がり、一気に暑くなる気温。当然、熱射病なのか気分が悪くなる部員やマネージャーも数人出てきて。休憩に入ると「美代ちゃん、大丈夫?」いつも我慢しがちな彼女を気遣って、隣のベンチに腰掛け尋ね。
うん、私は大丈夫!たくちゃんこそこまめに水分取るんだよ?
( 荷物を運び終える頃にはグラウンドでの実践練習始まり、先程の外周では彼の姿見れないがグラウンドなら彼の姿を見れると密かに楽しみにしていて。マネージャーの仕事をしながら、楽しそうな彼の姿を見てると思わず此方まで頰を緩めてしまい。サッカーが大好きなんだろうな、と微笑ましく見つめ。太陽が上がると、体調を崩す者が何人か現れ始め、一緒に宿舎の部屋まで着いて行ったり、様子見たりの繰り返しを何回かし。休憩になると、彼が側に来てくれて自分の体調を気遣ってくれるという、些細なことも嬉しくて。看病していたからか、彼の姿を見ていてたかなのか、自分は体調大丈夫で。寧ろ相手の事が不安で、心配そうに上記尋ね。彼の額に光る汗見えれば、自身のタオルでそっと拭いて、「たくちゃんここ汗付いてたよ。」とやんわり微笑み。 )
ん、さんきゅ。大丈夫!結構鍛えてるからっ
( 相手の自分を気遣ってくれた言葉が嬉しくて、こくりと頷き。彼女を安堵させるよう、にこっと笑うとウィンクしてみせ。手渡された水を喉に流し込むと、ふと額に触れるタオルの感触。彼女が汗を拭いてくれたのだと理解すると「…ありがと」と己も目を細めてふにゃり、と微笑み、お礼を告げて。「じゃあ、行ってくるー!」と ひらりと片手を挙げると、嬉しそうにグラウンドに駆け出し。ボールを蹴るたびに、自分はサッカーが大好きなんだと実感できる。ハードなシュート練習も難なくこなしていき。その時だった。「美代ちゃん、危ない!」新入生のボールが逸れ、勢い良く彼女の方に飛んで行き。
……い、いってらっしゃいっ!
( 身長はあまり高い方ではない彼だが、きっと練習着の下の身体も鍛えられているのだろう。確かに彼が入部して以来、練習でへこたれていたり、練習中に熱射病に倒れた事なんて見たことなく。不意打ちに可愛いウインクされるときゅんとし、言葉詰まらせながらも駆け出す相手に手を振り。練習再開すると、選手の様子を一人一人ノートに記入していると周りからの叫び声、彼の呼び掛け聞こえると顔を上げた瞬間に、勢いかかったボールが額に当たり後ろに倒れてしまい。「…………っ……。」視界が段々ボヤけていくとそのまま陥るように、意識を失ってぐったりしてしまい。 )
─……っ…美代っ!
( 声を掛けたときには既に遅かった。彼女の顔面に思い切りボールが激突し、後ろに倒れてしまった相手を見ると全身の血の気が引いていき。思わず名前を呼び捨てて、彼女の方に駆け寄り。どうやらぶつかった衝撃で意識を失っているようだ。ぐったりとした相手を、何の躊躇もなしに軽々と抱きかかえると「…救護室、行ってくる」と部員達に告げ。所謂、お姫様抱っこで合宿所内の救護室に向かい。何て軽いんだろう、本当に食べてんのかな…なんて。救護室に入ると、丁度誰も居ないようで、彼女をベッドの上に横たわらせ。優しく頭を撫でると「ごめんな、守ってやれなくて」と ぽつり、と呟き。
…………ん、…………。
( 一体どの位だろうか、意識を失っていたのは。朦朧とした意識の儘ゆっくり目を開けて、ぼんやりとしていた視界も徐々にはっきりしてき。自分はグラウンドに居たはずなのに、天井があって「…………あれ、何で私こんな所に居るんだろう………?」と呟き。そういえばボールが飛んで来て直撃したんだっけ、とさっきの出来事思い出して。 )
…… 美代ちゃん、大丈夫?…つーか、心配した…心臓止まるかと思った。
( 出きるなら彼女のそばを離れたくなかったが、ハードな練習メニューはこなすしかなく。練習中も彼女のことが心配で気が気じゃなかった。ひとまず今日のメニューを終えると、救護室に走り。がらり、とドアを開けると、ぼんやりと目を開いている相手を見て安堵の表情を浮かべ。隣の椅子に腰かけると、彼女の頬をゆるりと撫でながら上記を告げ。
…たくちゃんっ。…練習は?もしかして終わっちゃった?
( 誰かの走る音聞こえて、教室のドアが開くと視界に彼の顔が入ってきて。救護室の窓の外は日が沈んでいて、もしかしてと思って上記述べ。きっと此処に運んでくれたのは、紛れもなく彼だろうと予想はつき、上半身起こしてみては色々と申し訳なくなってしまって「たくちゃん重くなかった?心配かけてごめんね?運んでくれてありがとうっ。…ボール当たって意識失うとか情けないね…。」と彼に体重の重さがバレた事、ボール当たって気絶した事など何とも情けなく、苦笑い浮かべながらお礼を言い。 )
─… 今終わったトコ。はぁ~、無事で良かった。
( 今日の練習がたった今終わったことを告げると、ベットの上に己も腰掛け、ぎゅっと強く彼女を抱きしめて。やっぱり細すぎる。俺が守ってやらきゃ。相手の温もりに安心したらしく、溜め息を付くと呟き。「や、軽すぎてびびった。もっと食った方がいーよ!」とふわりと微笑み、彼女の後頭部を優しく撫でてやり。ふと、至近距離で相手の顔を見つめ、頬に手を添えると、「…好きだよ…、間に合わなくてごめん、これからはちゃんと守るから」と真剣な顔で、甘い声で伝えて。
そうなんだ、お疲れ様っ。……えへへ、怪我してちょっと得しちゃった。
( 練習終わったと聞けば、朝配られた練習メニュー思い出し、あれをこなして疲れているはずなのに自分の事は後回しで、自身の元に来てくれててる相手に感謝の意を込めて、満面の笑みでお疲れ様と伝え。むぎゅ、と彼に抱きしめられれば照れ笑いしながら、冗談交じりに思ったことを。相手に体重の話をされると少し頰を染めて「ちゃ、ちゃんと食べてるもんっ…。」と少し口を尖らせて述べ。誰も居ないせいなのだろうか、真剣な眼差しで”好き”や”守る”と囁かれると胸の鼓動ドクドクと高鳴り徐々に頰真っ赤に染めていき、思わず視線外しつつ、「………き、今日のことは誰も何も悪くないよっ。…私もたくちゃん大好き、だよ…?」と少しあたふたしながら答え。 )
…こら、心配したって言ってんだろ。
( むっと頬を膨らませると、可愛らしく微笑む彼女の額を軽く小突き、ふっと笑い。誰も居ない、しんと静まり返る救護室。今は彼女とベッド上で抱き合っている状態。とても理性なんて保てるわけなくて。彼女の頬に手を添えたまま、顎までのラインを指で滑らかに滑らし、顎を軽くクイッと持ち上げると、首を斜めに傾げてゆっくりと距離を詰めていき。
…えへ、ごめんなさい。
( 彼に額を小突かれると、額を抑えて口元緩ませ。二人での場面なんて何度もあるものも、こんなに静かな時を過ごすのは初めてで、いつものやんわりした雰囲気とはちょっと違うくて、緊張して。喉を軽くゴクリと小さく鳴らせば、彼の手が頰から顎に移動して、顎を突き上げられると次に何が起こるかはした事がなくても想像出来てしまい、胸の音は相手に届きそうな位煩くて。こんな状況は初めてで、どうしたら良いのか分からなくて_やはり年上なのだから此方もリードをしなくてはいけないかと一人であーだこーだと瞬時に考えれば、きゅっと目を瞑って近づく彼の顔に此方からもずん、と迎えに行き。あと数センチ、彼の吐息が掛かりそうな距離。___コツン、自分が下手に近付いたからだろう、本来当たらないはずの鼻と鼻がぶつかり合いっこして。忽ち耳まで真っ赤にすると、バッと離れて「………ご、ごめんなさいっ!!!」と両手で自分の顔を覆い隠してしまい。自分の招いた行動で、雰囲気をぶち壊してしまった事、キスの一つも出来ない事、情けないと全てを悔やみ。 )
…… 美代ちゃん、面白すぎ。
( 相手の唇までもう少し。彼女をあくまでも怖がらせないように、ゆっくりと近付けていき。その瞬間、何故か鼻と鼻がぶつかってしまい。こんな事があるのだろうか。ふは、っと吹き出すと、暫く爆笑してしまい。両手で顔を覆い隠した彼女の手をゆっくりと取ると、「いーよ、俺がリードするから」と艶っぽい声で耳元で囁き。次は彼女の後頭部を片手で固定し、顔を近付けていき。
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